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Facebook広告を始めた直後は、運用に手いっぱいで改善するためのアイデアはなかなか出てこないのではないでしょうか。新しい考えが浮かばなかったら、他社の成功事例に目を向けてみましょう。ただ模倣するのではなく、成功の要素を理解し自社の施策に活かすのがポイントです。

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今回はFacebook広告のブランド認知、店舗集客、EC集客、イベント集客の成功事例を紹介します。それぞれの広告で訴求したい内容や利用した広告フォーマット、広告効果、成功要因を紹介します。より良い広告を作成するにはどうしたら良いのか悩まれている担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

さまざまな目的に活用できるFacebook広告

Facebook広告は、国内のFacebookユーザー数2,800万人(2019年4月時点)、国内のInstagramユーザー数3,300万人(2019年3月時点)を有する巨大な広告媒体です。また、実名登録制のため精度の高いターゲティング設定(Facebook広告ではオーディエンス設定と呼びます)が可能で、Facebook広告は効率的な配信ができます。

Facebook広告はさまざまなビジネスに対応しています。まずは、広告を配信する「目的」を確認しておきましょう。

どのような広告であれ、最初に考えるべきことは「どのようなターゲット」に「何を伝えたいか」を明確にすることです。その際、ターゲット層を以下のように分類してみるとわかりやすいでしょう。

  • 広いターゲット層であり、商品やサービスを知ってもらう層「認知」
  • 購入の前段階で、詳しい情報を入手して他社との比較を行う層「検討」
  • 購入に至った層で、今後さらなるファンになってもらいたい層「獲得」

「どのようなターゲット」にアプローチしたいのかを明確にするためには、まず上記の3分類のうちどれに当てはまるかを考えてみましょう。

次に、ターゲットの視点を意識して「何を伝えたいか」を具体化します。

例えば自社製品を知らない層、つまり認知して欲しい層に対して新商品を宣伝する場合には、「天然素材を用いた当社のソープは乾燥肌に優しい。10個セットなら一般的なソープと比較して大きな価格差はない」などと訴求します。

Facebook広告の作成、配信、分析を行えるツールである「広告マネージャ」を用いて広告を準備する際には、最初に「認知」「検討」「コンバージョン」の3つのカテゴリの中からマーケティングの目的を選択します。事前に「どのようなターゲット」に「何を伝えたいか」を明確に決めておかないと選択できない仕様になっています。

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各項目について簡単に説明します。
 

【認知】

製品やサービスを知ってもらうことを目的とした広告を配信します。

《ブランドの認知度アップ》
ユーザーあたりの広告配信頻度(デフォルト:5日間で最大2回)を設定して広告を配信します。広告配信後、「推定広告想起リフト(人)」という指標で、どれだけの人が広告を覚えているかを測定できます。この測定機能により、ターゲット設定が適切だったか、クリエイティブ(画像など)が適切だったのかを評価できます。

《リーチ》
広告を見るユーザーは多く、表示頻度は高く設定されます。新製品や新サービスを高頻度で伝えて認知を得ます。
 

【検討】

商品やサービスの購入に向けて、詳しく知ってもらうことを目的として広告を配信します。

《トラフィック》
自社Webサイトやアプリに誘導し、トラフィック増加を狙います。

《エンゲージメント》
Facebookページ、Facebookページの投稿に「いいね!」「コメント」「シェア」を増やすための広告です。例えばイベントやクーポンのお知らせに向いています。

《アプリのインストール》
スマホ向けアプリのインストールを促すための広告です。

《動画の再生数》
動画の再生数を増やすための広告です。

《リード獲得》
自社の潜在顧客の情報(氏名、メールアドレス、電話番号など)を獲得するための広告です。
 

【コンバージョン】

購入や問い合わせなど、ユーザーの何かしらのアクションを増やすための広告です。

《コンバージョン》
Webサイトでの申し込み、資料のダウンロード、問い合わせ、アプリのダウンロードなどを増やすことを目的にしています。なお、Webサイトでのユーザーの行動を把握して広告効果を算定するためには、Facebookピクセルとよばれる専用コードを埋め込む必要があります。

《カタログからの販売》
Facebook広告に商品情報を登録して「カタログ」を作成します。配信先に合わせてカタログに登録されている商品情報を自動選択し、広告を生成します。

《来店数の増加》
広告を見たユーザーの位置情報を元に、付近の店舗に関する広告を配信します。
 

Facebook広告の広告マネージャ画面

もう少し Facebook広告の仕組みを確認しておきましょう。次は、広告マネージャについて説明します。本章では広告の見せ方に関連する「配置」と「フォーマット」を説明します。
 

Facebook広告の配置

こちらは、広告マネ―ジャで広告の配置を設定する画面です。

広告の配置設定では「Facebook広告のシステムが場所を決定する自動配置」と「広告作成時に指定する手動配置」を選択できます。「自動配置」を選択すると、Facebook広告のシステムが高い広告効果を期待できると判断した場所に自動配信されます。

次に広告が配置される(指定できる)具体的な場所を説明します。

《フィード》
モバイル、デスクトップ画面において、投稿などが表示される下記フィードや受信箱に広告が配信されます。

場所 場所の説明
Facebookニュースフィード 自分や友達などの投稿が表示される画面
Instagramフィード
Facebook Marketplace 個人間で商品の売買を行う画面
Facebook動画フィード Facebook Watchなどの動画画面
Facebookの右側広告枠 デスクトップ環境で表示される画面右側の広告枠
Instagram発見タブ アプリ内の虫眼鏡アイコンをタップすると表示される画面
Messenger受信箱 広告はMessengerの[ホーム]タブに表示される

《ストーリー》
縦型フルスクリーンとして広告が表示されます。具体的にはFacebookストーリーズ、
Instagramストーリーズ、Messengerストーリーズがあります。

《インストリーム》
Facebookのオンデマンド動画などに短い動画として広告が表示されます。

《検索》
FacebookやMarketplaceにおいて、検索結果の横に広告が表示されます。

《メッセージ》
Messenger上にメッセージとして広告が表示されます。

《記事内》
モバイルアプリに配信されるインスタント記事(通常の記事よりも素早く読み込まれる記事)として広告が表示されます。

《外部のアプリ・Webサイト》
Facebook広告と提携した外部アプリやWebサイトをAudience Networkと呼びます。
バナー広告などの画像、広告動画、動画コンテンツ中で短い動画として広告が表示されます。
 

Facebook広告のフォーマット

広告マネ―ジャで「広告のフォーマット(広告表示の種類)」を設定する画面です。「マーケティングの目的は?」で選択した項目によって、選べるフォーマットが変わってきます。

Facebook広告で提供されている「広告のフォーマット」を以下に列挙します。広告で宣伝したい商品やサービスの内容、インパクトなどを考慮して選択します。

フォーマット フォーマットの説明
画像 写真などの静止画像で最も一般的なクリエイティブ
動画 動きにより目につきやすい
スライドショー 3~10つの画像、または1つの動画で構成されたスライド
カルーセル 最大10件の画像や動画を表示し、それぞれにリンクを設定可能
インスタント
エクスペリエンス
タップによりフルスクリーン表示される(モバイルデバイス)
コレクション 複数の商品を表示できる広告フォーマットで、モバイルデバイスの場合は4つの商品を同時表示

 

Facebook広告を活用し、他国でのコンバージョン率を45%向上させた事例

Facebook広告の構造はだいたい理解できたでしょうか。ではここから、Facebook広告の成功事例を見ていきましょう。

→ダウンロード: 思わずクリックしたくなるFacebook広告の事例50選

京都やまちや: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business

1つ目の事例は、オンラインで健康食品を販売する「京都やまちや」です。日本以外の地域にも積極的に展開しており、今回は香港での知名度向上を目的にFacebook広告を利用しました。

FacebookとInstagramの2サービスでモバイルデバイスを意識した動画広告を行ったところ、認知拡大だけでなく売上にもインパクトが。広告コンテンツを見たユーザーのコンバージョンが45%も増加しました。事例ページではモバイルファーストを意識した点が成功の要因だと記載されています。

京都やまちやは天然素材を使用し、製造工程にもこだわった高品質な商品を提供しています。良質な商品だということが伝わる広告クリエイティブを作成した点も、要因かもしれません。

事例 京都やまちや
目的 お茶の文化を持つ香港向けにより多くの人にリーチしてオンラインでの売上を増やす
広告の種類 写真広告、動画広告、ストーリーズ広告
成果 ・利用者が広告コンテンツを見た際の売上が45%増加
・カートへの追加が2.8倍に増加
要因 ・モバイルファースト戦略
・商品の優位性を伝える広告クリエイティブの作成

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Facebook広告を活用したEC集客の事例

Oisix | Facebook for Business

「オイシックス」では、安全性に配慮した食品・食材の通信販売と宅配事業を展開しています。メインターゲットとなる30代から40代の主婦層の認知拡大から会員獲得を目指し、Facebook広告を利用しました。

Facebook広告のターゲティング機能を活用し、年齢、性別だけでなく、興味関心も含めた広告配信を実施。興味を持ってもらえそうなターゲットに絞りつつ最適化を進めた結果、ランディングページの新規訪問者数は1.7倍に、おためしセットの販売数は7.6倍に上りました。

さらにお試しセットから定期会員への転換率は前年比1.7倍となり、認知から顧客獲得までをFacebook広告で改善できたことになります。

事例 オイシックス株式会社
目的 安全性に配慮した食品・食材の通信販売と宅配サービスの認知度アップ、及びオンラインでの売上アップ
広告の種類 フィードへの広告配信
成果 ・サイト訪問者数 1.7倍
・お試しセットの購入数 7.6倍
・お試しセット購入者から定期会員への転換率1.6倍
要因 ・ターゲティング機能を活用し関心の高い顧客にリーチ
・認知、トライアル購入、定期会員申し込み、それぞれのフェーズを考慮した広告展開

 

Facebook広告を活用したイベント集客の事例

アールビバン株式会社: Facebook広告のケーススタディ | Facebook for Business

「アールビバン株式会社」はオリジナルの版画作品を制作し、全国各地で展示会を開催しています。これまではテレビやチラシなどを利用しており、リーチできる層のさらなる拡大を目指してFacebook広告の利用に踏み切りました。

各地で開催される展示会の内容は異なるため、それぞれに興味関心の高そうなターゲットを設定しました。年齢・性別はあえて細かくは設定せず、エリアと興味関心を追加して配信しました。

さらに、リターゲティング広告で申し込みに至らなかった方々のフォローを実施しました。自社サイトのデータや購入者リストをFacebookにアップして類似オーディエンスを作成し、広告の精度向上も並行して進めながら広告クリエイティブも改善していきました。入場無料、来場者プレゼントなど、絵画展に来るメリットを強調する内容にしました。

結果、Web経由の集客数が前年比で2.5倍となりました。精度の高いターゲティングに加え、「その場で予約しよう」というユーザーのモチベーションを高めるクリエイティブ作成に成功したようです。

事例 アールビバン株式会社
目的 美術的価値の高いオリジナル版画作品を扱った展示会の集客
広告の種類 写真広告
成果 Web経由の集客数 (前年比) 2.5倍
要因 各絵画展の時期や好みに合わせて、ターゲティングを使い分けた
・配信設定や広告クリエイティブをリアルタイムで最適化

 

成功のポイントは「自社は誰に対して価値提供できるのか?」を考え続けること

今回紹介した事例から見えてくる成功のポイントは、以下の3点でしょう。

  • 商品やサービスの良さを伝えるクリエイティブ作成
  • 商品やサービスを伝えたいターゲット層を明確化した上で、Facebook広告の特徴である高精度のターゲティング機能を活用
  • 継続的に運用し、ターゲティングと広告クリエティブを改善し続ける

奇を衒う(てらう)やり方でなく、基本的なことをどこまで忠実に行えるかが大切です。

Facebook広告は精度の高いターゲティングが強みです。その強みを活かすには自社のお客様になるのはどのような人物なのか、つまり自社が価値提供できるのは誰なのかをできる限り解像度高く設定する必要があります。ただ、最初からそのようなユーザーを完璧に見つけられている企業はほとんどないでしょう。

Facebook広告での成果を検証しながら、自社のメッセージを届けるべき相手を模索し続けましょう。

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Facebook広告完全ガイド 2020年版

 Facebook広告完全ガイド 2020年版

元記事発行日: 2020年5月15日、最終更新日: 2020年8月09日

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