Facebookの広告ライブラリの効果的な使い方と競合調査の方法

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室橋 健(むろはし けん)
室橋 健(むろはし けん)

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Facebook広告で成果をあげるためには、ユーザーにとって魅力的で、自社のキャンペーンの目的達成につながるような広告を作成することが重要です。しかし、画像やテキストなど選定項目が多く、具体的にどのような広告にするべきかお悩みではないでしょうか。

Facebookの広告ライブラリの効果的な使い方と競合調査の方法

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広告のデザインや運用方法に迷ったら、競合他社の広告情報を閲覧できる「Facebook広告ライブラリ」が参考になります。

本記事では、Facebookの広告ライブラリの基本の使い方、競合調査方法、効果的に使うコツを解説します。実際の使用例や検索できない時の対処法もご紹介しているので、Facebook広告運用にご活用ください。

基礎と事例を解説!Facebook広告完全ガイド

Facebook広告ライブラリとは?

2019年に導入されたFacebookの広告ライブラリとは、広告の透明性を図るための広告検索機能です。

Facebook、Instagram、Audience Network、Messenger、その他Facebookが提供するアプリ・サービスに配信された広告の一覧や広告情報などを、広告主以外でも閲覧できる仕組みになっています。
 

Facebook広告ライブラリで調査できる情報

Facebook広告ライブラリで調査できる情報は、広告主の広告情報とFacebookページです。それぞれについて説明していきます。
 

広告主の広告情報

Facebook広告ライブラリでは、広告主が出稿した広告情報として以下が確認できます。

  1. 広告のアクティブ状態
  2. 掲載開始日
  3. 掲載先のプラットフォーム(Instagram、Twitter、Audience Network、Messenger)
  4. 広告主の名称
  5. 広告のクリエイティブとフォーマット
  6. CTAとリンク先

「広告の詳細を見る」から広告主のFacebook広告ページへ遷移すると、現在掲載中の広告一覧を確認できます。

「広告の詳細を見る」から広告主のFacebook広告ページへ遷移すると、現在掲載中の広告一覧を確認できます。

Facebook広告に現在掲載中の広告一覧

 

広告主のFacebookページ

広告主の名称にカーソルを合わせて「ページに移動」をクリックすると、広告主のFacebookページへ遷移します。広告主のFacebookページでは以下の内容が確認できます。

  • 広告主の名称
  • ID
  • 業界
  • 「いいね!」数
  • フォロワー数
  • 登録された外部ページ(公式サイト、YouTubeチャンネル、Pinterestなど)
  • Facebookフィード投稿
     

Facebook広告ライブラリの基本の使い方【競合の調査】

それでは実際に、Facebook広告ライブラリを用いて他社の広告を見てみましょう。ここでは、基本的な使い方を説明します。
 

広告ライブラリへアクセス

まずは、広告ライブラリへアクセスします。広告ライブラリは、Facebookアカウントにログインしなくても使用できます。

「広告カテゴリ」で「すべての広告」を選択します。

facebook広告ライブラリへアクセス

 

キーワードを入力して検索する

企業名、ブランド名、任意のキーワードなどで検索します。企業名、ブランドを検索する際は、文言(英字、カナなど)が完全一致していなければ候補が表示されないこともあるため、公式表記で入力しましょう。
 

フィルター機能で条件検索する

フィルター機能を使用すると、以下の条件検索も可能です。

  • 言語別(すべての言語、日本語)
  • 広告主別
  • プラットフォーム別(Instagram、Twitter、Audience Network、Messenger)
  • メディアタイプ別(画像、ミーム、動画)
  • オンラインのステータス別(アクティブ、非アクティブ)
  • 日付別インプレッション

facebook広告のフィルター機能で条件検索する

 

該当の広告をクリックしてページを確認する

該当の広告の名称にカーソルを合わせると、広告情報と広告主のFacebookページへの遷移画面が表示されます。

該当のfacebook広告をクリックしてページを確認する

「広告を表示」をクリックすると、下記の詳細情報を確認できます。この時、広告ライブラリ上で行ったクリック数は、インサイトにカウントされません。

  • Facebookのいいね数、Instagramのフォロワー数
  • ページの作成日
  • ページ名の変更履歴
  • 広告管理者の主な居住国/地域
  • 広告主の広告一覧

ページの透明性の「もっと見る」から、ページの変更履歴の詳細(作成日、変更日)、広告管理者の詳細(居住国/地域、管理者の人数)を閲覧できます。

ページの透明性の「もっと見る」から、ページの変更履歴の詳細(作成日、変更日)、広告管理者の詳細(居住国/地域、管理者の人数)を閲覧できます。

 

Facebookの広告ライブラリを効果的に使う2つのコツ

Facebookの広告ライブラリを効果的に使うコツを、2つご紹介します。

  1. 同業他社の広告を参考にしてクリエイティブに活かす
  2. ニュースフィードで発見した広告を確認する
     

1. 同業他社の広告を参考にしてクリエイティブに活かす

同じ業界や分野の会社を参考にすると、商品やサービスの特色に適した広告がイメージしやすくなります。

競合他社が、どのような画像・テキストやフォーマット(写真広告、動画広告、カルーセル広告、コレクション広告)を使用しているかについて調査し、自社のクリエイティブに活かしましょう。

また、CTAボタンのリンク先を確認し、ECサイトや自社サイト、アプリのインストール、動画の再生など、どのような導線で商品やサービスを紹介しているかという点も参考にするとよいでしょう。
 

2. ニュースフィードで発見した広告を確認する

Facebookのニュースフィードで気になる広告を見つけた際には、ニュースフィードから直接広告ライブラリへアクセスできます。

  1. 広告主のFacebookページ→「ページの透明性」の「すべて見る」をクリック
    広告主のFacebookページ→「ページの透明性」の「すべて見る」をクリック
  2. 「広告ライブラリに移動」をクリック「広告ライブラリに移動」をクリック

気になった広告をすぐに確認できる上に、その広告主の他の広告も同時にチェックできます。ただし、Facebook広告ライブラリでは、掲載が終了した広告の情報は閲覧できなくなるため、気になる広告は掲載期間中に確認するようにしましょう。
 

Facebookの広告ライブラリの掲載例

Facebookの広告ライブラリでは、同じ会社の複数のクリエイティブの比較が容易にできます。広告ライブラリの掲載例を元に、各社の広告出稿のポイントを見てみましょう。
 

GDO(GolfDigest Online)

Facebookの広告ライブラリの掲載例:GDO(GolfDigest Online)

GDO(GolfDigest Online)は、ゴルフ用品販売のEC事業やゴルフ情報メディアの運営、ゴルフ関連アプリの開発などを行っている会社です。

展開している事業が多岐に渡るため、紹介するサービスによって、クリエイティブバナーやCTAボタンを使い分けているのが特徴です。

例えば、ショッピングアプリの紹介では商品点数やイメージ画像を多用したクリエイティブバナーで、CTAボタンは「ダウンロード」「インストール」を使用しています。

メディア紹介では、「最速レビュー」など興味関心を引くクリエイティブバナーと、見出しも短いテキストで効果的に内容を伝えています。
 

ONE CAREER(ワンキャリア)

Facebookの広告ライブラリの掲載例:ONE CAREER(ワンキャリア)

就活サイトの「ONE CAREER(ワンキャリア)」では、カルーセル広告や画像広告を多く掲載しています。

数値やテキストを強調した画像を用い、カルーセル広告は、画像の下に矢印マークを置くことで、次の画像へスワイプを促す工夫がされています。フラットデザインやカラー系統を統一することで、情報量が多くてもすっきり見やすいクリエイティブとなっています。
 

Kitchen BASE - キッチンベース

Facebookの広告ライブラリの掲載例:Kitchen BASE - キッチンベース

出前・デリバリーサービスの「Kitchen BASE - キッチンベース」では、コーポレートカラーが印象的な広告を多く掲載しています。

このように、クリエイティブの画像や挿入しているテキストのカラーを統一することで、ブランド認知度アップにつながりやすくなります。
 

社会問題・選挙・政治に関する広告は詳細を確認できる

社会問題・選挙・政治に関する広告の場合は、通常の情報に加えて「推定オーディエンスサイズ」「消化金額」「インプレッション」を確認できます。

社会問題・選挙・政治に関する広告の場合は、通常の情報に加えて「推定オーディエンスサイズ」「消化金額」「インプレッション」を確認できます。

また、社会問題・選挙・政治広告は7年間の保存・公開の対象となり、掲載が終了した広告(非アクティブの広告)でも閲覧可能です。
 

Facebookの広告ライブラリで検索できない時の3つの対処法

Facebookの広告ライブラリで企業名などを検索しても、うまく検索結果が表示されないことがあるようです。その場合は、次のようにキーワードの入力方法を変えてみるとよいでしょう。
 

1. 公式表記で入力する

英字、カナなどの文言が一致していなければ、候補が表示されないこともあります。企業名やブランド名を検索する場合は、公式表記で入力するようにしましょう。
 

2. 完全一致検索を活用する

類似の名称が多い場合には、完全一致検索を活用するとよいでしょう。検索キーワードの前後に引用符(「」など)を追加すると、完全一致(同じキーワードを同じ順番で含む)の検索結果が表示されます。
 

3. 複数の単語で検索する

特定の企業名やブランド名ではなく、業界やカテゴリで検索したい時は、複数の単語で検索する方法もあります。複数の単語で検索する方法は、| サンドイッチ | チーズ | メアリー | のように「|(Vertical Line)」で区切ることで、これらの単語がすべて含まれる広告を検索できます。
 

Facebookの広告ライブラリを魅力的な広告作成に役立てよう

Facebook広告ライブラリでは、Facebook、Instagram、Audience Network、Messengerに配信されているすべての広告主の広告情報とFacebookページを、Facebookアカウントへのログインなしで閲覧できます。

競合他社の広告を参考にすることで、取り扱っている商品やサービスの特性に適したクリエイティブがイメージしやすくなり、自社の広告のクリエイティブの質を高められます。

広告ライブラリで気になる広告主のコンテンツを研究し、自社の広告制作に役立てましょう。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

基礎と事例を解説!Facebook広告完全ガイド

トピック: Facebook広告

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