Facebook広告は、広告配信がユーザーと広告主双方に最大の価値をもたらすことを基本方針としています。そのため、Facebookは配信前の審査で広告クリエイティブが同社の広告ポリシーを遵守しているか細かくチェックしています。

例えば、広告ポリシーで記載されている項目の1つに「広告画像内のテキスト」があります。画像内のテキストが多すぎるとポリシーに反していると見なされ、広告配信の頻度が下がるか、場合によってはまったく配信されないことがあります。

広告画像内にテキストを表示することを「テキストオーバーレイ」と呼びます。今回は、Facebook広告におけるテキストオーバーレイのルールについて解説します。合わせて事例や注意点も紹介しますので、広告クリエイティブ作成に携わる方はぜひ参考にしてみてください。

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テキストオーバーレイとは?

広告画像のテキストについて | Facebook Businessヘルプセンター

Facebook広告では画像、動画のサムネイル上に描かれたテキストを「テキストオーバーレイ」と呼びます。上の画像で説明すると、⓵は広告の本文、②は広告画像、③画像内のテキストで、テキストオーバーレイに該当するのは③です。

Facebook広告では、広告画像内のテキスト量を20%未満に抑えるとパフォーマンスが高くなるという審査基準があります。逆にテキストが多い場合、ユーザーにもたらす価値を損なうという考え方から低品質な広告と見なされます。

審査において明らかに低品質と判断された場合は審査を通過できません。審査を通過したとしても、テキスト量が多い広告は配信されにくくなることがあります。

なお、以下の4つは例外で、画像内のテキストとしてはカウントされません。

  • 本の表紙
  • 商品に描かれたテキスト
  • ゲーム画面のテキスト
  • ポスターのテキスト
     

【本の表紙】

広告画像のテキストについて | Facebook Businessヘルプセンター

本の表紙だけでなく、アルバムのカバー上のテキストもカウントされません。
 

【商品に描かれたテキスト】

広告画像のテキストについて | Facebook Businessヘルプセンター

商品全体が表示されていることが前提です。ロゴ部分だけをアップにした画像は認められていません。
 

【ゲーム画面のテキスト】

広告画像のテキストについて | Facebook Businessヘルプセンター

ゲーム画面のキャプチャー画面の場合、テキストはカウントされません。
 

【ポスターのテキスト】

広告画像のテキストについて | Facebook Businessヘルプセンター

上記以外でも、公共広告(社会啓発などを目的とする広告)、グラフ、雑誌や新聞の表紙上のテキストもカウントされません。

なぜテキストオーバーレイが厳しく審査されるようになったのか

なぜ、テキストオーバーレイに関してこれほど厳密なルールが設けられているのでしょうか。

広告の印象は広告の画像によって一瞬で決まります。皆さんも、何かしらの広告を目にした時「興味あるかも」「なんか好きじゃないな」と、無意識のうちに判断を下しているはずです。そして、プラットフォームで配信される広告への印象は、そのままプラットフォームへの印象にも繋がります。

特に、Facebookのフィード広告やストーリーズ広告の場合、他の一般投稿と同じように表示されるため、不快感を与えるような広告が流れてしまうとユーザー離れに繋がってしまいます。内容にもよりますが、テキストで埋め尽くされた画像は広告色が強く、良い印象は持ちにくい傾向にあります。Facebookで友人の投稿した画像を見て楽しんでいるところにいきなり広告色の強い画像が流れてきたら、あまりいい気はしませんよね。

そのため、Facebook広告では20%ルールのように広告ポリシーを厳密に定義し、広告配信前にポリシーに違反していないか厳しく審査せざるを得ないと考えられます。

ユーザー視点で考えてみましょう。当然、テキスト量だけでなくテキストの内容もチェックされています。過剰な記号や句読点、アスタリスクや記号で部分的に隠された不適切表現など、文法や汚い言葉もチェックされます。それらについても、広告の品質を下げないための規制として広告ポリシーに明記されています。

ちなみに、広告ポリシーはたびたび変更されています。画像広告内ではテキスト量が20%以下ならOKという時期がありましたが、2020年4月現在はテキスト量が20%以下でもテキストが多いほど配信されにくくなることがあります。今後も、規制が変更される可能性があるので注意しましょう。
 

テキストオーバーレイを考慮した広告を作成するには?

広告画像には、テキストを配置しない方が広告の品質が高く評価されます。もし、テキストを配置する場合は、できるだけ短く、ユーザーにとって価値があり、かつ訴求力を高めるような内容にできるよう意識しましょう。

広告画像を作成したら、Facebook広告が提供する「テキストオーバーレイツール」を利用し審査前に事前確認してみましょう。

テキストオーバーレイツール | Facebook

テキストオーバーレイツールでサポートされている画像フォーマットは以下の通りです。

BMP、DIB、GIF、HEIC、HEIF、IFF、JFIF、JP2、JPE、JPEG、JPG、PNG、PSD、TIF、TIFF、WBMP、WEBP、XBM

なお、画像内のテキストの量の直観的なイメージは、テキストオーバーレイツールを用いた下記の実験を参考にしてください。広告に用いる画像は「画像内のテキストOK: 広告は通常通り掲載されます」と判定されるようにしましょう。

広告画像内のテキスト量以外で注意すべき点は以下の通りです。
 

テキストのスペルは正確に記載する

例えば「Facebook」と記載する場合は、大文字と小文字も正確に記載します。「FACEBOOK」「facebook」「FaceBook」なども広告品質を下げる原因になります。
 

広告画像の中に実際にないアクションを連想する画像を表示しない

画像の中に「再生ボタン」や「閉じるボタン」などアクションを連想する画像の配置は避けましょう。ユーザーにとって紛らわしい表示のため、広告品質を下げる原因になります。
 

ウォーターマーク(透かし)もテキストにみなされる

ウォーターマークとは画像の所有者をアピールする際に使われる文字です。透かし文字が使われることがほとんどです。こちらもテキストとして認識されるので注意しましょう。
 

数字もテキストとして認識される

デザインとして数字を並べることもあるかと思いますが、数字もテキストとして認識されるので知っておきましょう。
 

タグや制御コードもテキストとして認識される

画像に含まれるタグや制御コードはユーザーの目には見えません。しかし、テキストオ―バーレイツールでは、テキストとして認識されてしまいます。

なお、カルーセル広告と動画広告のサムネイル画像に関しても、20%ルールが適用されます。カルーセル広告を作成の際は複数の広告画像を登録します。複数の広告画像の中に1枚でもテキストが多すぎる画像があると、カルーセル広告全体としての品質に影響するので注意しましょう。
 

どうしても審査が通らない場合は?

テキストオーバーレイツールを試していると「テキスト量は問題ないし内容にも配慮したのになぜ評価が悪いのか」と悩むことがあります。評価が悪い原因がわからない時は、一旦は広告ポリシーを再確認してみましょう。

それでも原因がわからず、審査が通過しない場合は、異議申し立てを行うことができます。

却下された広告に関する異議申し立て | Facebook

申し込み後にFacebook広告側で「広告が誤って非承認」となっていないか確認が行われます。異議申し立てが承認されて広告配信可能と判断された場合は、すぐに配信がスタートされます。もし配信タイミングをコントロールしたい場合は「キャンペーン」を非アクティブにしておきましょう。
 

ルールを守りつつ、ユーザー体験を最優先に考えよう

Facebook広告では、広告画像内でテキスト量を20%未満に抑えるとパフォーマンスが高くなるという審査基準があります。逆にテキスト量が多い場合、ユーザーにもたらす価値を損なうという考え方から、低品質な広告と見なされます。

広告画像内のテキスト量が20%以上を占める広告画像は審査を通りません。20%以下でもテキストは少ない方が配信されやすい傾向があります。Facebook広告ではネイティブ広告(投稿に自然に溶け込む広告)の1つであり、ネイティブ広告の観点からも過剰なテキストの配置は不適切です。

ただ、テキストは少ないない方が良いというのはあくまでプラットフォーム側の判断基準です。上手にテキストを配置すれば、ユーザーへのメリットがありながら訴求力のある広告となることもあります。また、テキストの色、向き、内容を変えると、広告の品質スコアが変動することも考えられます。

できる限り場数を踏んでノウハウを蓄積していきましょう。

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Facebook広告完全ガイド 2020年版

元記事発行日: 2020年4月28日、最終更新日: 2020年4月28日

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