Instagram(インスタグラム)はSNSの中でも特に成長が著しく、90%ものユーザーが何らかのビジネスアカウントをフォローするなど、企業と消費者をつなぐ重要なコミュニケーションツールになっています。しかし、「予算とマンパワーを費やして毎日コンテンツを投稿しているのになかなかフォロワーが増えない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
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・Instagramの投稿やストーリーズの種類別の
エンゲージメントの傾向
・優れたブランドの事例に学ぶハッシュタグの使い方
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本記事では、Instagramのフォロワーを増やすのに役立つ20の方法を解説します。現在Instagram運用を任されているご担当者様はぜひご覧ください。
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Instagramのフォロワーを増やす基本の方法5選
Instagramを活用してブランドや商品の認知を拡大させ、販売・集客を促すマーケティング活動を総称して「Instagramマーケティング」と呼びます。
InstagramをはじめとしたSNSには、企業と消費者をつなぐコミュニティとしての役割があります。Instagramマーケティングを成功させるためには、フォロワーを増やし、コミュニティを盛り上げる取り組みが不可欠です。では、どのようにすればフォロワーが増えるのでしょうか。
まずは、フォロワーを増やすための基本となる5つの方法を解説します。
1. 魅力的なプロフィールを作る
Instagramのプロフィール文は、アカウントを訪れたユーザーが最初に目にする項目です。大切なのは、ユーザーがプロフィール文を見て、「このアカウントは自分の興味や関心に合っている」と感じ、フォローしたいと思うようにすることです。魅力的なプロフィール文を作成するポイントは以下のとおりです。
- 「誰に」と「何を」を明確に説明する
どんな人に見てほしいのかが明確になっていれば、それに近いユーザーが見たときに共感を得られやすくなります。 - 改行して読みやすくする
改行がなく、文字が詰まっていると読みにくくなります。特にスマートフォンではスクロールが大事なので、適度に改行して読み手の負荷を下げましょう。 - UGCが生まれやすい導線を作る
UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、ユーザーが自主的に投稿したコンテンツのことです。プロフィール文に「ハッシュタグ#〇〇を付けて投稿してくれたらリポストします」などのメッセージを添えておくことで、UGCの作成を促せます。 - プロフィール写真はテーマに合った内容にする
プロフィール写真は、アカウントの「看板」とも呼べる部分です。そのため、自社のイメージやコンセプトに合った写真を使うことが大切です。プロフィール写真はInstagram内の「おすすめアカウント」にも表示されるので、フォロワーを増やすためにも必ず設定しておきましょう。
2. フォロワーとの親密度を上げる
フォロワーを増やすために大切なことは、自らフォロワーとコミュニケーションを図ることです。「いいね」や「フォロー」を積極的に行い、まずはユーザーに認知してもらうことが大切です。
次に大切なのが、フォロワーとの親密度を高めることです。「親密度が高い=ホーム率が高い」状態を指します。ホーム率とは、フィード(タイムライン)から投稿を閲覧した全ユーザーのうち、フォロワーが占める割合を指します。
- 計算式:ホーム率=ホームからのインプレッション/フォロワー
ホーム率が高ければ、フォロワー以外のユーザーへのレコメンド(おすすめ表示)が発生しやすくなります。
3. エンゲージメント率を上げる
フォロワーから高いエンゲージメント率を得ることがシグナルとなり、フォロワー外へのリーチが伸びやすくなります。つまり、ファンがファンを呼ぶ状態を作ることにつながります。
Instagramのエンゲージメント率とは、一言でいうと「投稿に対してどれだけのユーザーが反応したかの割合」を指します。
- 計算式:エンゲージメント率=エンゲージメント数/インプレッション数
エンゲージメント数とは、いいね・コメント・シェア・保存数の合計です。中でも「保存数」はInstagramのアルゴリズムで重要であるとされており、リーチ拡大に貢献します。
4. プロフィールへのアクセス率を増やす
フォロワーを増やすために意識したいのが、フォロワー外の流入(リーチ数)からプロフィールにアクセスする人(アクセス数)を増やすことです。
ユーザーがアカウントをフォローする際、ほとんどの人がプロフィールを確認します。つまり、プロフィールのアクセス数を増やすことは、フォロワーの増加に直結するということです。
- 計算式:プロフィールアクセス率=アクセス数/リーチ数
プロフィールへのアクセス率を増やすため、コンテンツ内に導線を設置してプロフィールへの遷移を促しましょう。
たとえば以下のような方法が挙げられます。
- 写真内に「気に入ったらフォローお願いします」と記載する
- キャプションに「いいね、フォロー大歓迎です」と記載する
このように、写真・キャプションそれぞれに導線を貼ることでプロフィールへのアクセスが増えるでしょう。
5. フォロワーの転換率を上げる
プロフィールへのアクセス率を高めたら、次にプロフィールを見たユーザーがフォロワーに転換するような仕掛けを作ります。
前述したように、Instagramのプロフィールでは以下の点を意識して内容を充実させることが重要です。
- 「誰に」と「何を」を明確に説明する
- 改行して読みやすくする
- UGCが生まれやすい導線を作る
- プロフィール写真はテーマに合った内容にする
ユーザーがフォローするかどうかの判断は、実際には一瞬です。直感的に「フォローしたい」と感じてもらうためには、世界観(テーマ)を統一させることが大切です。
以上が、フォロワー数を増やすための基本となる5つの手法です。
フォロワーを増やす施策15選
ここからは、中級者以上の方に向けて、さらに高度な施策15選を紹介します。
まずは基本を押さえてフォロワー数を着実に増やし、余裕が出てきたらこれから紹介する手法を試してみてください。
1. ハッシュタグを正しく選ぶ
ハッシュタグとは、キーワードの前に、#(半角のナンバー)を付けるラベルのことです。Instagram投稿のキャプション内に、#の後にキーワードを付けることで投稿がタグ化されます。
ハッシュタグ検索で上位表示されることで、リーチ数を増やすことができるため、Instagram運用でハッシュタグ選びは重要な要素です。
投稿数が10万件を超えるようなビッグワードのハッシュタグを付けても、なかなか上位表示されません。初期は投稿数が1万件未満のスモールワードで上位表示を狙いましょう。小さなキーワードの方が競合が少ないため、検索されたときに表示されやすくなるからです。
ただし、あまりにもニッチなキーワードをハッシュタグにしてしまうと、そもそも検索需要がないのでユーザーに発見されません。ハッシュタグの検索ボリュームをチェックするツールもあるので、参考にすると良いでしょう。
2. ストーリーズでエンゲージメントを増やす
ハッシュタグは写真投稿だけではなく、ストーリーズでも設置できます。さらにストーリーズでは、ハッシュタグのステッカーを貼ることができるので、検索結果で見つけてもらえる可能性も高まります。
ハッシュタグ検索で見つけてくれたユーザーのエンゲージメントを高めるために、ユニークなライブ配信や動画を投稿しましょう。
Instagramストーリーズについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますので併せてご覧ください。
3. ストーリーズのハイライトを活用する
ストーリーズで投稿した動画は24時間経過すると閲覧できなくなりますが、「ストーリーズハイライト機能」を活用すると、過去に投稿したストーリーズをまとめて残しておくことが可能です。
ストーリーズハイライトを活用すれば、お気に入りの動画や過去に反響のあったストーリーズを再び掲載したり、フォロワーに直接見せたりすることができます。
4. リールを発見タブに表示させる
Instagramのリール(Reels)とは、最大60秒のショート動画を投稿・視聴できる機能です。リールはフィード投稿に比べて「発見(explore)タブ」に掲載されやすいという特徴があります。
発見タブに表示されることでリーチ数が増えるため、フォロワー増加が期待できます。また、ストーリーズよりも音楽やエフェクトが充実しており、編集もしやすいので動画撮影がはじめての方にもおすすめです。
Instagramリールについて詳しく知りたい方は以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
5. UGCをシェアする
Instagramで自社の商品やサービスを使っているユーザーを見つけたら、写真の質にかかわらず積極的にシェアしましょう。UGCは企業目線の売り込み感が少ないため、抵抗感を持たれずに潜在層へアプローチできます。
アライドアーキテクツ株式会社が行った「企業のUGC活用における実態調査2021」によると、93.8%がUGCの重要性を感じているといいます。UGCは、ユーザーとコミュニケーションを取るきっかけにもなります。
6. アカウントをタグ付けしてもらう
Instagramアカウントの認知度・露出度を高める方法として「タグ付け」があります。タグ付けとは、投稿写真や動画に映っているモノや人を特定するために、アカウントのリンクを挿入する機能のことです。
タグ付けされると、その投稿を見た人にアカウントの存在が認知されるだけでなく、リンクからプロフィールへの流入が増えるのでフォロワーの増加が期待できます。
7. キャプションを充実させる
キャプションは、フォロワーを増やすうえで非常に重要な要素です。ネオマーケティングの調査によると、Instagramを利用する目的として、情報収集を挙げている人が多いことが分かります。
- 最新トレンドのキャッチ
- 興味関心のある分野の情報収集
- ショッピング前の情報収集
Instagramを情報源として活用するために、ユーザーはキャプションの文章を読み込んでいます。
キャプションには、ユーザーが興味関心を抱くような魅力的な文章を記載するほか、ハッシュタグやプロフィール遷移を促す文言を入れると良いでしょう。
8. 位置情報をつける
Instagramでは、投稿する写真に位置情報の付与が可能です。たとえば、東京タワーの写真を投稿する際に、東京タワーの位置情報を付与することで、Instagramで東京タワーを検索したユーザーに見つけてもらえる可能性が高まります。
ただし、すべての投稿に位置情報を付けてしまうと、個人情報が知られてしまう可能性があります。
撮影は別の場所で行っても、自宅から投稿したことで自宅の位置情報が付与されてしまう可能性もあります。投稿する際は位置情報機能をオフにするなど注意が必要です。
9. プロアカウントに切り替える
Instagramには、企業・店舗向けのプロアカウント(ビジネスアカウント)があります。プロアカウントでは以下の機能を使用できます。
- 問い合わせボタン、アクションボタンの設置
- インサイト機能(アクセス解析機能)の使用
- DMフォルダをメイン/一般で使い分け
- DM返信テンプレートの作成・保存
- Instagramショッピングの利用
- 広告(有料)の出稿
効率的にフォロワーを増やすために、インサイト機能の活用は必須です。また、アクションボタンを設置すれば、予約・注文を促すことができます。
アクションボタンを設置するにはプロバイダーと契約する必要があるため、詳しくは公式ヘルプページをご覧ください。
参照:アクションボタンパートナーについて(Instagramヘルプセンター)
Instagram広告について詳しく知りたい方は以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
10. 週に2~3回は更新する
Instagramのアルゴリズムは最新の情報を優先的に表示させる傾向があるため、少なくとも週2~3回は更新するようにしましょう。毎日投稿することよりも、定期的に投稿することの方が大切です。
Instagramのタイマー設定を活用すれば、複数回の投稿をまとめて予約できるので運用の負担を減らせます。
11. 共同投稿機能(コラボ)をする
Instagramのコラボ機能とは、フィード投稿やリールを他のユーザーと共同投稿できる機能です。投稿内容に関連した他のユーザーを共同投稿者としてタグ付けすることで、ひとつの投稿をお互いのアカウントで共有できるようになります。
投稿者自身と共同投稿者それぞれのフォロワーにアプローチできるため、お互いにメリットがあるコンテンツを配信することで、相乗効果も期待できます。
12. トレンドに乗った配信をする
Instagramではトレンドに乗った配信を行うことが大切です。情報感度を高め、世の中で何がトレンドになっているか常にアンテナを張ると良いでしょう。
たとえば、クリスマスやバレンタインなど季節イベントに関連する配信をしたり、ハッシュタグを設定したりする方法があります。
トレンドキーワードを探すときはツールを使うのも有効です。たとえば、Instagramハッシュタグ検索ツールの「ハシュレコ」は、任意のキーワードにおすすめのハッシュタグを自動で教えてくれます(レコメンド)。
ただし、コンテンツがトレンドと全く関係ない内容の場合、ユーザーに不信感を与える可能性もあります。あくまでもコンテンツに合ったハッシュタグを採用することが大切です。
13. キャンペーンを実施する
キャンペーンを企画しユーザーの興味関心を高めることで、フォロワーの増加が期待できます。たとえば、写真コンテスト、イベント、プレゼントキャンペーンなどが考えられます。
ユーザー参加型のキャンペーンは、短期間でフォロワー数の増加が期待できるだけではなく、エンゲージメントの向上にもつながります。さらにキャンペーン用ハッシュタグを用意することで、他のユーザーにもリーチを広げることができます。
他社がどのようなキャンペーンを実施しているかリサーチし、自社でも実施できないか検討してみると良いでしょう。自社でキャンペーンを展開する際は他社のアイデアをそのまま真似するのではなく、自社ならではのオリジナリティを加えることも意識しましょう。
14. インフルエンサーを活用する
インフルエンサーに自社の商品・サービスを紹介してもらうことも有効です。インフルエンサーは、数万?数十万人のフォロワーを抱えているため、その影響力の高さは圧倒的です。
さらに自社の企業イメージに近いインフルエンサーを起用することで、ユーザーにブランドイメージを伝えることができるでしょう。
ただし、消費者に宣伝広告であることを隠してインフルエンサーを活用してしまうと、ステマ(ステルスマーケティング)に該当し、それが発覚した際に生じる企業のリスクは計り知れません。信頼を失うような宣伝は行わないよう注意しましょう。
15. Instagram以外からフォロワーを集める
Instagramのフォロワーを増やすには、Instagram以外からフォロワーを集めるための施策も大切です。店舗を訪れた方や、商品を購入してくれた方にInstagramアカウントの存在を案内しフォローを促します。
具体的には、次のような方法が挙げられます。
- 自社のWebサイトやECサイトにボタンリンクを設置しフォローを促す
- 商品の梱包内にInstagramアカウントの案内を入れる
- お会計レジの前にポップを設置する
- ショップカードや名刺にQRコードを入れる
- オンラインミーティングのバーチャル背景にQRコードを入れる
- メールの署名にInstagramのURLを入れる
- フォローしてくれた方に次回割引を進呈する
タイミングとしては、自社の商品・サービスと、顧客・ターゲットユーザーとの接点が狙い目です。
特にサービス提供後や商品購入後など、満足度が高い状態にあるときにフォローを促すことで、企業と消費者の結びつきを強化することができるでしょう。
Instagramのフォロワー数と収益化についてよくある質問
Instagramのフォロワー数を増やしていきたい、収益化したいと考えたとき、さまざまな疑問が出てくるでしょう。よくある質問について以下にまとめたので、参考にしてください。
フォロワー数が1,000人になるまで何ヶ月かかる?
企業やブランドの目標として、フォロワー数1,000人を目指すことがあるでしょう。1,000人までどのくらいかかるかという目安については、アカウントやジャンルによって変わるというのが実際のところで、明確な目安はありません。
上記にてご紹介した施策の中から自社でできること、自社に合ったものを継続することで、早く目標のフォロワー数に到達できるでしょう。
フォロワー数は何人が普通?
よくある疑問ではありますが、これもジャンルによりますし一概にはいえません。自社のビジネスの目標達成に向けて、アカウント上で接点を持つフォロワーがどのくらい必要かを考え、目標を定めることが重要です。
アカウントの役割や目的を明確にし、その達成を目指して運用していれば、競合よりフォロワー数が少ない場合でもただちに問題視しなければならないということにはなりません。
フォロワー数が1,000人を超えるとどうなる?
目指すフォロワー数を1,000人と設定していて、それを超えたからと言って具体的な変化があるわけではありません。
コンテンツの内容がよくてフォロワー数が増えたということは、エンゲージメント率も高まり、発見タブに乗りやすくなる可能性があります。ただし、発見タブのアルゴリズムは公開されていないため、確実ではありません。
フォロワー数が何人になると収益化できる?
Instagramアカウントを収益化したいと考えている方もいるかもしれませんが、フォロワー数が何人になれば収益化できるという目安はありません。
収益化を本気で目指す場合は、フォロワーの人数を気にするよりもフォロワーに十分な価値を提供し、深い関係性を築けているほうが重要です。
Instagramを活用して、自社のファンを増やそう
Instagramでフォロワーを増やすには、成功している企業アカウントを分析してユーザーニーズを把握し、本記事で紹介したようなポイントを押さえながら地道に改善を続けていくことが大切です。
顧客インサイトを反映したコンテンツの作成と継続的な配信を通してユーザーとの関係性を深めることで、将来的に顧客となる多くのファンを増やすことができるでしょう。