参考にしたい、LinkedIn広告の事例9選

LinkedInは間違いなく、コンテンツ配信のための重要なプラットフォームです。コンテンツ配信チャネルとして、LinkedInはB2B企業のマーケティング担当者の94％に使用（英語）されており、Twitterではその割合が89％、FacebookとYouTubeでは77％にとどまっています。

LinkedInでは、自社サイトや製品ページへのリンクを含むプロモーションコンテンツやオーガニックコンテンツを投稿できます。LinkedIn広告（英語）を使い、適切なオーディエンスをターゲットにして閲覧数を増やす以外にも、会社・団体ページにコンテンツを投稿して、ブランド認知度の向上を図り、新しい製品・サービスに関する情報を発信することができます。

リーチの範囲が広く、ユーザーもビジネス関連のコンテンツを求めている傾向が強いため、LinkedInは企業の情報発信の場として理想的です。事実、FacebookやTwitterを抑えて、LinkedInはB2B企業のマーケティング担当者に最も支持されている広告チャネル（英語）だということが分かっています。

画像提供：Demandwave.com

しかし、人気が高ければ、その分競争も激しくなります。LinkedInで強い存在感を示すには、良質で説得力のある広告を打ち出すことが不可欠です。

本記事では、オーディエンスの行動を促すような広告を作成するヒントになりそうなLinkedIn広告の事例9選と、注目しておきたいポイントをご紹介します。

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1. Dell EMC

こちらのDell EMCの広告はユーモアにあふれ、「#ThrowbackThursday」（「木曜日に思い出の写真を投稿しよう」という趣旨のハッシュタグ）を適切に使用しています。

90年代に撮影された写真に「Thanks to our customers（お客さまに感謝します）」という言葉が添えられたこの広告からは、会社がここまで成長できたことに対する感謝の気持ちや謙虚な姿勢が感じられ、とても心温まります。このように、訴求力のある広告を作成するには、オーディエンスにつながりを感じてもらうことが大切です。

2. Tableau Software

優れた広告は、直接的に製品やサービスを売り込まなくても、ブランドへの肯定的な関心を喚起するものです。例えば、このTableau Softwareの広告では、ホームレスの退役軍人を支援する同社の活動について紹介しています。

心に迫るような写真も添えられていて、広告が意図している通り、オーディエンスはリンクをクリックせずにはいられないでしょう。

3. Adobe

ステレオタイプを打ち破ろうとするAdobeの取り組みは目覚ましく、この広告では、まずリーダーシップ全般に関するアドバイスに言及してから、3月の女性史月間を祝して女性幹部に向けたヒントを提供しています。

また、ひと目で簡単に内容を理解できるため、ページの閲覧時間が短いLinkedInユーザーの目にも留まりやすくなっています。短く簡潔な広告が効果を発揮しやすいLinkedInでは、賢い戦略といえます。

4. JetBlue

JetBlueのこの広告は驚くほどシンプルで、オーディエンスが重要な情報（主に「20％オフ」）を素早く認識できます。「A springboard for Spring travel（春の旅行にはるばる行こう）」というフレーズもユニークで印象的です。

4. Toptal

LinkedInは、有用なコンテンツをオーディエンスとシェアする目的でも利用できます。こうした使い方は、製品やサービスを直接売り込むわけではなくても、ソートリーダーとしてブランドの存在感を高め、サイト訪問者を増やす上で間違いなく効果があります。

その例として、ToptalはLinkedInプロフィールで同社のサービスに関連する有用なコンテンツをシェアしています。さらに、この広告では「the modern workforce demands greater flexibility（今日のビジネスパーソンは高い柔軟性を求める）」という一般的なメッセージを含めることで、幅広いオーディエンスの興味を引き、宣伝色も控えめにしています。

6. Elon University

卒業生として多少のひいき目がないとも言い切れませんが、同大学の広告は、写真の代わりにイラストや動画を利用してコンテンツへの注目を集めているという点で高く評価できます。

経営幹部の59％（英語）はテキストよりも動画を好むため、LinkedInでのプロモーション戦略に動画を取り入れるのは賢明でしょう。

7. Visa

Visaも、LinkedInで動画を効果的に利用して、新しいキャンペーンやプログラムを宣伝しています。同社の動画には見入ってしまうものも多く、例えばこの動画では、複数の女性起業家が事業の立ち上げを決断した経緯について語っています。

この2分間の動画は非常に感動的で、新しくなったVisaのスタートアップ向けプログラムの重要性を分かりやすく伝えています。

8. HelloFresh

HelloFreshは、元々別の企業によって公開された関連コンテンツをシェアしているため、この広告は非常に説得力があります。また、興味や親近感を抱かせるユーモラスなハッシュタグと、広告の意図がよく伝わる写真が採用されています。

9. WeWork

人間の集中力の持続時間がどんどん短くなっている中、重要性が高まっているのが簡潔さとシンプルさです。WeWorkの広告はその点において非常に優れていて、短いテキストとシンプルな写真だけでメッセージを伝えています。「Just moved in and already outgrowing your workspace?（引っ越してきたばかりなのに、もう自宅に作業スペースがなくなっていませんか？）」という一文が、写真と相まってとりわけ目を引きます。