マーケターの皆さんなら、潜在的なカスターの多くが（全員ではないとしても）Facebookの巨大なコミュニティの一員であろうことをご存知でしょう。Facebookには1日に8億9,000万人ものユーザーがログインしています。
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Facebook広告の基礎と事例がわかる完全ガイド！
無料ガイド
・Facebook広告の目的とメリット
・広告の種類や料金体系
・わかりやすい出稿方法
・Facebook広告の活用事例
・広告の使いこなしによる差別化
ですから、ターゲットオーディエンスが学生であろうと、あるいはCEOであろうと、おそらくFacebookを日常的に利用していると考えてよいと思います。
問題は、Facebookに投稿しているだけでは、企業にとってもはや十分ではなくなってきているということです。特に起業したばかりであればなおさらです。もちろん、Facebookページに費用を投じて多くの人を引き寄せ、ウェブサイトに誘導するという方法もありますが、賢く利用しなければ効果が得られません。
お勧めしたい方法が1つあります。それは、正しいオーディエンスにターゲティングしたFacebook広告を、最適化して作成することです。広告を最適化すれば、PPC（Pay Per Click）の予算を無駄なく使用でき、投資対効果も高くなります。
では、最適化されたFacebook広告とはいったいどのようなものでしょうか。何か優れた例をお探しなら、ぜひこのまま読み進めてください。この記事ではFacebook広告の主要な2種類のフォーマット、すなわち右側枠の広告と、ニュースフィード広告について簡単に解説し、続いてFacebook広告の種類を8つご紹介します。それぞれにFacebook広告の実例をご覧いただき、効果的である理由についてもお話ししたいと思います。
ですがその前に、効果的なFacebook広告に必要な4つの要素について簡単に説明しておきます。これらはどの種類のFacebook広告にも（もっと言えばどの広告にも）当てはまるものです。多くの人がFacebookを利用するのは、ソーシャルメディアで最新の情報を入手するためであって、皆さんの会社の製品をチェックするためではありません。
ですから、ここで説明する4つの要素を頭に入れておくことが、どの種類のFacebook広告を作成する場合にも非常に重要になります。
基礎と事例を解説！Facebook広告完全ガイド 2021年度版
このガイドではFacebook広告の目的やメリットだけではなく、広告の構造や料金体系、関連ツールなどについて詳しく解説しています。ぜひご活用ください。
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Facebook広告の目的とメリット
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広告の種類や料金体系
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わかりやすい出稿方法
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Facebook広告の活用事例
効果的なFacebook広告に必要な4つの要素
１）ビジュアルであること
Facebookアルゴリズムでは、ビジュアルコンテンツは優先的に扱われます。しかも、変化の激しいニュースフィードのなかでもビジュアルコンテンツは非常に目立つため、潜在顧客の注目を集める可能性が高くなります。
また、人間の脳に送られる情報の90％がビジュアルだという研究結果もあります。したがって、どの種類の広告を作成する場合でも、ビジュアルにアピールし多くの人の目を惹く画像を使用することが重要です。
２）関連性が高いこと
Facebook広告を使用する際には、関連性が非常に重要であることを覚えておいてください。なぜなら、誰かが広告を目にしたりクリックしたりすることによって（予算の設定方法によっても異なりますが）広告の費用が増えていくからです。
ターゲットオーディエンスに関係のない広告を表示していると、時間と費用が無駄になるうえ、どの種類の広告を利用しても効果を得ることは難しいでしょう。
Facebookは少し前に広告用のプラットフォームに新機能を追加し、広告の評価を行って、Google AdWordsの品質スコアに似た関連度のスコアを提示するようになりました。広告の画像やテキスト、移動先のページからオーディエンスとの関連性を調べます。関連性が高いほどスコアも高くなり、スコアの高い広告が優先的に扱われます。
３）魅力的な価値を提案していること
広告の読者に価値を提案し、広告をクリックして製品に関する情報を詳しく見るべき理由について知ってもらう必要があります。自社の製品やサービスが他社と違う点は何か、広告をクリックしてウェブサイトを訪問するべき理由は何かをわかりやすく示しましょう。
提案する価値は信憑性のあるものにするべきです。たとえば、世界で一番美味しいサンドイッチです、と言ってもリンクをクリックしてもらえないかもしれませんが、20％割引きしますと言えばクリックしてもらえるはずです。あるいは、ソーシャルプルーフを利用し、「多くの方から大好評をいただいているサンドイッチ！今なら20％割引きのクーポンでご試食いただけます。」などのように書けば効果が高くなるでしょう。
４）明確なCTA（Calls-To-Action）
広告がどれほど美しく関連性が高くても、CTAがなければ、広告を見た人が次に何をすればよいかわかりません。切迫感を与えるために「今ならX％もお得」や「まもなく終了」などのテキストでCTAを作成し、広告をクリックせずにはいられないという気持ちに人々をさせてください。
Facebook広告の2つの主要なフォーマット
Facebook広告のオプションはここ数年増え続けていますが、この記事でご紹介する8つの例はいずれも、右側枠の広告かニュースフィード広告のいずれかに分類されます。
この2つの違いは広告が表示される場所と、表示可能な文字数および画像サイズにあります。今回の記事でご紹介するほぼすべての種類の広告は、これら2つのうちいずれかのフォーマットを使用していますので、ここでその違いについて簡単に説明したいと思います。
フォーマット１：右側枠の広告
Facebook広告で最も長く使用されているフォーマットで、ユーザーのFacebookニュースフィード画面の右側に広告が表示されます。Facebook広告が開始された当初から存在し、現在でも使用されています。
製品を宣伝することを考えれば、ニュースフィード広告の方が効果が高いとは思いますが、少ない費用でクリックやコンバージョンを獲得できる右側枠の広告も侮れません。このフォーマットを効果的に利用するためには、関連性が高く、魅力的な価値を提案し、ビジュアルに優れ、CTAを含む広告を作成する必要があります。下のClub Wによる例をご覧ください。
この広告のどこが素晴らしいのは？
- ビジュアル効果が高い。画像が美しくシンプルで、ワイン愛好家の心をくすぐるものである。
- 関連性が高い。これは私のFacebookページに表示された広告です。ご存知ないかもしれませんが（知る由もないでしょうが）、私は大のワイン好きですので、このような広告は大歓迎です。
- 魅力的な価値を提案している。ワイン3本で19ドル？しかも初回注文でさらに値引きというのだから、何とも魅力的です。
- CTAに説得力がある。「Get」という単語をCTAに使用すると説得力が増すそうです。日本語の場合は、「申し込む」などのように動詞を用いるようにしましょう。
フォーマット２：ニュースフィード広告
ニュースフィード広告はユーザーのニュースフィードに直接表示されるため、ネイティブ広告に近いフォーマットになります。これまでのデータでも、ニュースフィード広告の方が右側枠の広告よりもエンゲージメント率が高くなることがわかっていますが、その分費用も高くなります。やはりFacebook投稿のベストプラクティスに従い、ビジュアルで魅力的な広告を作成することが、効果を高めるために重要です。
先ほどのClub Wの広告のニュースフィード版をご覧ください。
再び、同社の広告が優れている理由について考えてみましょう。
- ビジュアル効果が高い。先ほどの右側枠の広告よりも画像が大きく表示されているため、ビジュアルに強くアピールし、より多くの人の目を惹くことができます。
- 関連性が高い。右側枠の広告の場合と同じですが、私には大歓迎の広告です。ちなみに、私はこのClub Wから実際にワインを購入し、存分に楽しむことがきました。
- 魅力的な価値を提案している。イースターの祝日に合うワインを勧めてくれるだけで、Club Wの顧客を想う気持ちは十分に伝わります。この広告には割引きが付いていませんが、私には価値が高いと感じられます。
- CTAが明確である。お勧めのワインについて書かれたブログ記事を読んでくださいとあり、何をするべきか（そしてクリックすると何が起きるか）を私に伝えています。
2種類の広告フォーマットについて説明しましたので、次からは8種類の広告をご紹介します。
８種類のFacebook広告とそれぞれの実例
１）動画広告
少し前のことですが、Facebookは動画広告をタイムラインで優先的に扱うと発表しました。これを利用しない手はありません。動画広告を思う存分作成しましょう。
動画広告はユーザーのニュースフィードに大きく表示されるため、エンゲージメントが向上します。企業でも個人でも、ますます多くのユーザーが動画を投稿しています。調査によると、Facebookを訪問する人の50％が、1日に少なくとも1つの動画を視聴しているほか、企業による動画の投稿数は、わずか1年で3.6倍も増加したそうです。エンゲージメントの高い広告を作成したいなら、動画を試してみることをお勧めします。
下の動画広告の例がお手本になると思います。これが素晴らしい理由と、魅力的な動画広告を作成する方法についても説明していますのでご覧ください。
この広告が素晴らしいのは？
- ビジュアル効果が高い。最初にスクリーンのキャプチャーを表示しているため、動画であるにも関わらず、これが全体的に何を紹介しているかがすぐにわかります。
- 関連性が高い。この広告が私にとって興味深い理由はいくつかあります。まず、私はこの広告をクリスマスの3週間前に見ました。家族や友人にプレゼントをまだ何も購入していないことが、ちょうど気になり始めた頃のことです。2つ目に、この動画で「焦っているのはあなただけではありません」と言われ、私はまるで心の中を見透かされたように感じました。3つ目に、私は過去にもこのページを訪問し、ウェブサイトで商品を購入したことがあります。ですから、このサイトを信頼し、おそらくまた何か購入するだろうと考えています。
- 魅力的な価値を提案している。同社のサイトでは、数え切れないほどの商品の中から、クリスマスプレゼントを選ぶことができます。動画からもそれが十分に伝わり、このサイトで何でも購入できることがわかります。
- CTAが明確である。「Last Minute Holiday Gift Shop（クリスマス直前まで購入できるギフトショップ）」と書かれていることで、すぐにクリックしてショップに移動しようという気分にさせられます。
動画広告を作成するために、最初にFacebookによるこちらのページをご覧になり、広告に使用する動画の長さやサイズ等の要件を理解してください。Facebookではかなり長い動画をアップロードできますが、動画広告はできるだけ短く作成する方が良いと思います。製品やサービスを紹介する動画を作成したら、Facebook広告マネージャから直接アップロードしてください。
２）写真広告
動画だけでなく画像を投稿することでも、Facebookでリッチな広告を作成することが可能です。Facebookがビジュアルコンテンツを優先的に扱うようになって以降、写真広告も非常によく使用されるようになりました。
ニュースフィードで写真を表示するのに最適なサイズは1200×628です。それ以外では画像が一部切り取られてしまうことがありますので注意してください。ターゲットオーディエンスが何を必要とし、何に最も興味を惹かれるかを考慮して画像を選んでください。
下はNatureBoxによる写真広告の例です。
この広告が効果的なのは？
- ビジュアル効果が高い。この画像には「free trial（無料でお試し）」と書かれたCTAがあり、サンプルが無料でもらえることが一目でわかります。
- 関連性が高い。スナック菓子なら誰だって好きに決まっています。真面目な話、この広告はライフスタイルを提案する企業（まさにNatureBoxのことです）のファン、すなわち「いいね！」をしたことのあるユーザーに対して表示されています。
- 魅力的な価値を提案している。この広告には多くの価値が詰まっています。まず、この画像で最初に目が向くのは「free trial」という文字でしょう。次に、NatureBoxの商品が非常にヘルシーであるという利点が明確に示されています。
- CTAが明確である。無料のサンプルを試してくださいとお願いしています。これ以上わかりやすくはなり得ないと思います。
スターバックスは1つの画像に複数の写真を配置し、スペシャルイベントの日時を入れるという、NatureBoxとはまた別の方法で写真広告を作成しています。
この広告が優れているのは？
- ビジュアル効果が高い。上質な画像を上手に組み合わせて加工しています。また、カフェイン中毒にもスターバックス中毒にもたまらないトピックが実に魅力的です。短く心地良いメッセージが、お茶目なフォントで表示されています。また背景色に深いレッドを選択し、テキストを読みやすく表示している点も良いと思います。
- 関連性が高い。私はスターバックスのファンでもあり、コーヒーを飲むことも大好きです。実際、この記事を投稿したらすぐに近くのスターバックスへ向かうつもりです。
- 魅力的な価値を提案している。この広告は、何か大きなもの（世界最大のスターバックスイベント）には参加せざるを得ない、自分だけ取り残されたくない、という人間の自然な欲望を掻き立てています。また、イベントに参加することで楽しめるコーヒーとお菓子の紹介も、私には何とも言えず魅力的です。
- CTAが明確である。イベントがいつどこで行われるかが、この画像とテキストに明確に示されているため、参加方法がすぐにわかります。
このように、祝日や大規模なローカルイベントにちなんでFacebook広告を作成すると効果が高くなると思います。
３）マルチ製品広告
マルチ製品広告では、1つの広告で複数の製品を宣伝することができます。広告が表示された人は、それらの画像をスクロールして製品ごとにリンクをクリックできます。宣伝するのは製品だけではありません。ブログ記事、eBook、ウェビナーなど、何でも宣伝することが可能です。マルチ製品広告を作成するには、Facebookパワーエディタを使用します。
このマルチ製品広告はShutterflyによるものです。ご覧のように、複数の画像が使用されています。各画像で異なるオファーが紹介されており、1つの広告だけでデモグラフィックの異なるさまざまな人にアピールすることが可能です。
この広告が効果的なのは？
- ビジュアル効果が高い。色の使い方がとても上手で、画像が魅力的に表示されています。可愛らしい子猫も配色に上手くマッチしています。
- 関連性が高い。この広告は、写真を撮ることやセンチメンタルなプレゼントを送ることが好きな人に表示されています。
- 魅力的な価値を提案している。 宣伝されている商品のそれぞれに、40％割引きが明確に提示され、割引きの期間やコードも、テキストではっきりと説明されています。また、この広告を見ることで、Shutterflyに関してこれまで気付かなかった利用方法をいくつか知ることができる点も、同社が提供する価値の1つと言えると思います。
- CTAが明確である。この割引きの期限は2月17日までと書かれており、今すぐに行動を起こさなければという気持ちにさせられます。
４）ローカル広告
ローカル広告は店舗が実在し、その店舗への集客数を増やしたい企業に限って使用されます。そのような企業には、一部地域のみをターゲットとしたFacebook広告を作成することで、Facebookの巨大なコミュニティに対して効果的に宣伝活動を行うことができます。
実店舗で割引きを提供したり、イベントを開催したりする場合は、Facebook広告を2つか3つほど作成し、近隣にいる人たちに限定して表示しましょう。広告はイベントが開催される数日前に表示してください。また、モバイルユーザーにはイベントの期間中に広告を表示することで、そのエリアをたまたま通りがかった人がスマートフォンでFacebookをチェックし、広告に気付いてもらえるかもしれません。
Mizzou Campus Diningによる広告の例をご覧ください。
この広告が優れているのは？
- ビジュアル効果が高い。この画像にはいかにも学生向けのスーパーらしく、塩気や甘みの強そうな食べ物がずらりと並んでいます。また、知名度の高いサブウェイのロゴを表示し、食欲旺盛な大学生を惹きつけています。
- 関連性が高い。この広告はターゲットオーディエンスであるキャンパスの学生にだけ表示されたと思われます。広告の表示期間に行われたスポーツの試合について言及していること、そして学生が今すぐにでも食べたいスナックやサブウェイのサンドイッチを前面に売り出していることも、ターゲットの関心を集めるのに役立っていると思います。
- 魅力的な価値を提案している。いつも腹ペコな（そして料理はしない）大学生に向けて、大事な試合観戦に必要なものはすべて揃っていると伝えています。
- CTAが明確である。「Get Directions（道順案内）」と書かれたCTAをクリックすると、スーパーまでの道順が表示されるため、お店まで迷わずたどり着くことができます。
５）オファー広告
オファー広告はFacebook広告のなかでも比較的新しい種類のもので、企業は製品やサービスの値引きをFacebookでプロモーションし、そのオファーをFacebookで直接発行することができます。つまり、購買プロセスを一段階減らして売り上げの増加につなげることができます。
この種類の広告は、Facebookで広告マネージャ、あるいはパワーエディタを利用して作成します。広告の表示場所には、オーディエンスのニュースフィード、右側の広告枠、あるいはモバイルアプリを選択することができます。
オファー広告には多くのメリットがあります。まず何よりも、ユーザーがオファーをダイレクトに入手できることです。ウェブサイトに移動することなくFacebookから直接オファーが発行されるため、余分な手間が省けます。また、Facebookのターゲティングオプションはすべて利用が可能で、表示させたいオーディエンスを自由に選択できます。
さらに、ユーザーがそのオファーを入手したいかどうかを判断するのに必要な情報（たとえば有効期限、すでに入手した人の数、値引きされる金額など）をすべて広告に表示できるため、購入する見込みの低いユーザーがクリックすることで費用が無駄に消費されるのを避けることができます。
Jasper's Marketによるオファー広告の例をご覧ください。
このように割引の金額と期間、および入手方法がはっきりと書かれています。
この広告が優れているのは？
- ビジュアル効果が高い。非常にカラフルで質の高い画像です。
- 関連性が高い。この広告は有効期限の数週間前というタイムリーな日に表示されました。また、私が買い物に行ける距離にある店舗の宣伝を表示しています。
- 魅力的な価値を提案している。初回注文で10ドル割引という価値が、一度ではなく二度も明記されています。加えて、5,000人を超える人がこのオファーをすでに入手したとあり、それなら私もという気持ちにさせられます。
- CTAが明確である。CTAに「get offer（オファーを入手）」と非常に明確に書かれています。
６）イベント広告
イベント広告はその名のとおり、イベントのプロモーションに使用します。通常はユーザーがCTAをクリックすると、Facebook外部のチケット購入ページが表示されます。
この種類の広告を使用すると、ニュースフィードに広告を表示するオーディエンスを指定することで、ターゲットのグループに対して効率良くイベントの集客をすることができます。イベントは多くの企業にとって重要ですが、たとえ小規模なイベントであっても、常に多くの人を簡単に集客できるとは限りません。Facebookでターゲットオーディエンスを指定してイベントをプロモーションすることで、適切な参加者の数を増やすことができます。
イベント広告では、イベントに参加するメリットを明確に示すことが重要です。イベントの参加費、日時を広告に明記し、チケット購入のための明確なCTAを含めましょう。下のイベント広告の例はTortuga Music Festivalによるものですが、イベントの日時と演奏するバンド名がはっきりと書かれています。
この広告が優れているのは？
- ビジュアル効果が高い。このコンサートに非常に多くのファンが詰めかけることが、この画像から一目瞭然でわかります。青い海が美しいビーチで撮影されているだけでなく、素晴らしく天気が良い日のゴージャスなステージのようすも見ることができます。また、このイベントで何を期待できるかが非常によくわかる写真で、ニュースフィードをスクロールする誰もが見入ってしまうことは間違いありません。
- 関連性が高い。この広告はKenny Chesneyのファンや、彼のコンサートへ行ったことのある人に表示されています。また、このイベントが開催されるフロリダ出身の人にも表示されました。
- 魅力的な価値を提案している。素晴らしい天気の日に撮影された画像のおかげで、このコンサートが（特にこれをオフィスのデスクで見ている人には）まるで理想の楽園のように思えます。また、チケットの値段を確認してからボタンをクリックすることができます。つまり広告を出す側の企業にとっても、チケットの値段を広告に明記しておけば、ユーザーがボタンをクリックした後でチケットが高過ぎるからと諦めてしまうことがないため、広告の費用を節約できるというメリットがあります。
- CTAが明確である。CTAには「Buy」とだけ簡潔に書かれています。また、「Time is running out!（期限が迫っています）」と急かせるようなテキストを入れて、締め切りの前に行動を起こすようユーザーを促しています。
７）リターゲティング広告
リターゲティング広告では、過去に登録された人たちのリストを対象に広告を表示することができます。どこかの企業のウェブサイトを訪問した後に、その企業の広告がさまざまなサイトで小さく表示されるようになったという経験はありませんか？ それがリターゲティング広告です。私の場合はVineyard Vinesの広告があらゆるサイトに表示されました。実際、この方法で顧客に繰り返し購入してもらえることも多いようです。
これと同じ機能がFacebookにもあります。リードやカスタマーのEメールアドレスをPower Editorにアップロードしてカスタムオーディエンスを作成すると、そのリストを対象に広告を表示することができます。HubSpotでもこの方法でコンタクトデータベースから、無料トライアルやCRMのリコンバージョンを数多く獲得しています。リターゲティング広告では、広告を表示する相手にその理由（過去にその広告の製品に関心を示したから）を知ってもらった方が良いと思います。でなければ、この種の広告はやはりいくらか気味の悪いものですから．．．
先週私はギリシャに旅行に行く計画を立てていました。サイトをいくつもチェックした後、Jetsetterのサイトで割安なホテルを探したところ、数日後にFacebookで下のような広告が表示されました。
この広告が優れているのは？
- ビジュアル効果が高い。画像がすっきりとまとまっていて、このホテルを予約することで何を期待できるかがよくわかります。
- 関連性が高い。先ほど広告が表示される理由を説明するべきとお話ししましたが、この広告でも「Planning a vacation?」とあり、私がJetsetterで旅行の計画を立てていたからという理由が書かれています。また私がチェックしたホテルの広告が表示されています。非常に関連性の高い広告です。
- 魅力的な価値を提案している。豪華なホテルが40％割引きという、見逃せないオファーが提案されています。
- CTAが明確である。広告の最後に「Exclusive deals start today!（本日より、特別価格でご提供します）」と書かれていることで、私もその日のうちにサイトを再度チェックしました。
このような広告を見せられて、ステキなホテルをクリックせずにはいられませんでした。サントリーニ行き決定！です。
８）その他の広告
企業のFacebookページのホーム画面にもともと無料で表示していた投稿を、後から有料で広告に変えることができます。
この広告は、広告マネージャーを使用して作成しないという点で他の広告とは異なります。また、他の広告のようなテキスト制限がないため、より多くの情報を掲載することができます。テキスト内にリンクを表示することも可能です。
一方で、入札方法やターゲティング、単価設定のオプションが少ないというデメリットもあります。また、広告を最初から作成するのではなく、すでに投稿しているコンテンツで宣伝を行うため、A/Bテストは何も実施できません。
下はFableticsによる例です。
この広告が効果的であるのは？
- ビジュアル効果が高い。フィットネスウェアの宣伝に高い効果が期待できる健康的なモデルの写真です。画像の色彩や光の当たり具合が、テキストの色や、テキストボックスの背景色にぴったりマッチしています。
- 関連性が高い。フィットネス好きな女性にとっては非常に興味深い広告だと思います。
- 魅力的な価値を提案している。フィットネスウェアが25％で送料無料とは、かなりお買い得です。そのためテキストと画像の2か所で、しかも画像ではかなり強調された文字で表示してあります。
- CTAが明確である。このウェアを25ドルで購入するためにはクイズに挑戦してくださいと書かれています。また、クイズに直接移動できるリンクも表示されています。
広告の最初に「Fabletics with Bonnie Clark Rieck and 2 others」とありますが、これは私の友達のうち3人がFableticsのページに「いいね！」をしているというソーシャルプルーフを示しています。これを見て自分も「いいね！」をしたくなっても、広告を離れる必要はなく、この「いいね！」ボタンをクリックするだけで済みます。
この記事ではさまざまな種類のFacebook広告について説明し、多数のブランドによる素晴らしい広告の例をご紹介しました。Facebookの広告マネージャでは設定の方法が手順ごとにわかりやすく表示されるので、迷うことなく広告を作成することができると思います。
皆さんもさっそく作成してみましょう。
