自社アプリにチャットボットを取り入れると、ユーザーが疑問点を自己解決できる範囲が広がったり、顧客満足度の向上につながったりするメリットを得られます。
チャットボット活用の基礎ガイド
チャットボットの選び方から導入手順までわかりやすく解説!
- チャットボットの基本概要
- チャットボットの導入メリットと導入事例
- チャットボットの導入手順
- チャットボットの選び方
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今回は、アプリにチャットボットを実装する主な方法と、導入時の注意点についてわかりやすく解説します。チャットボットを選ぶ際の注意点や、アプリと連携できるおすすめチャットボットとともに見ていきましょう。
アプリにチャットボットを実装する2つの方法
アプリにチャットボットを実装する方法には、大きく分けて次の2種類があります。
- 方法1:ネイティブアプリ内にチャットボット機能を追加する。
- 方法2:外部チャットボットとアプリを連携させる。
それぞれの実装方法について解説します。
方法1:ネイティブアプリ内にチャットボット機能を追加する
1つ目は、チャットボット機能を備えたアプリを自社開発する方法です。ネイティブアプリの新たな機能として、チャットボット機能を追加します。自社開発であれば自由にカスタマイズできるため、必要な機能や求めている外観・操作性を実現しやすい点がメリットです。
一方で、ネイティブアプリの改修にはコストも期間もかかります。開発期間や予算に余裕があれば自社開発も1つの選択肢となりますが、実際には導入予定時期が迫っていたり、予算が限られていたりすることもあるでしょう。
よって、次に紹介する外部チャットボットとアプリを連携させる方法を選ぶほうが現実的なケースが少なくありません。
方法2:外部チャットボットとアプリを連携させる
もう1つは、ベンダーが開発したチャットボットツールと既存のアプリを連携させる方法です。カスタマイズの自由度はネイティブアプリ開発と比べてやや下がるものの、コストや開発工数を抑えられることから、実際にはこの方法が多く利用されています。
外部チャットボットとアプリを連携させる際の懸念点として、既存のアプリUI(User Interface)にチャットボットのデザインがなじむかどうかという点が挙げられます。チャットボットには数多くの種類があるため、自社のアプリに溶け込むデザインにカスタマイズできるものを選ぶことが大切です。
アプリとチャットボットを連携させる方法
外部のチャットボットとアプリを連携させる方法として、「WebViewによる連携」と「API連携」の2種類が挙げられます。具体的な連携方法は下記のとおりです。
WebViewによる連携
WebViewによる連携とは、Web上のチャットボットをアプリ内に表示させる方法のことです。単にWebサイトをアプリ上で呼び出すだけのシンプルな仕組みのため、開発工数やコストを抑えて開発できます。
デメリットとして、チャットボットの表示には毎回サーバーとの通信が必要になることから、動作が遅くなる傾向があります。ユーザーの使い勝手を重視するのであれば、後述するAPI連携を活用したほうがよいケースも少なくありません。
API連携
API(Application Programming Interface)の仕組みを利用して、チャットボットの機能をアプリに取り込む方法です。APIとは、異なるソフトウェア同士をつなぐプラグのような役割を果たすコネクターのことを指します。
チャットボットの機能そのものを取り込めるため、アプリのUIになじむデザインや配置を実現しやすい点が特徴です。
ただし、チャットボットのベンダーが提供しているAPIの仕様に合わせてアプリを改修する必要があるため、WebViewによる連携と比べると開発工数が多くなりがちです。
また、チャットボット側の仕様変更に応じてアプリの改修も必要になることから、メンテナンスの手間がかかる点にも注意する必要があります。
チャットボットを選ぶ際に注意しておきたいポイント
アプリとの連携を前提にチャットボットを選ぶ際に、注意しておきたいポイントを紹介します。チャットボットによって機能やデザインが異なるため、次に挙げる3点を重視して導入するツールを選ぶことが大切です。
アプリのUIに溶け込むデザインにカスタマイズ可能か
ユーザーから見た場合、チャットボットはあくまでもアプリの機能の1つです。したがって、アプリ内にチャットボットを配置した際に違和感がないかどうかは重要なポイントといえます。アプリのUIに溶け込むデザインにカスタマイズできるか、慎重に見極める必要があるでしょう。
また、近年はスマートフォンを中心にアプリを利用するユーザーが多くなっています。スマートフォン表示への最適化を図ることが可能か、仕様やカスタマイズ性をチェックしておくことが大切です。
効果検証や修正がしやすいか
チャットボットは導入がゴールではなく、運用する中で効果検証を行い、機能や使い勝手を随時改善していく必要があります。チャットボットの導入効果を測定・検証するための仕組みを備えているかどうかは、選定時の重要なポイントの1つです。
効果検証後にチューニングする際、どの程度の工数を要するかも事前に確認しておくことをおすすめします。調整や修正が行いやすい仕組みになっていれば、PDCAサイクルを短いスパンで回していくことも可能です。
アプリの使用感を向上させ、顧客満足度を高めるためにも、効果検証や修正のしやすさを重視したチャットボット選びをおすすめします。
サポート体制が充実しているか
導入時や導入後のサポート体制が充実しているかどうかも、必ずチェックしておきたいポイントです。アプリの連携方法や導入後の改善策について、アドバイスを得られる体制が整っていればチャットボットを存分に活用できるでしょう。
サポート体制の有無だけでなく、具体的なサポート方法についても確認しておくことをおすすめします。電話やメールのほか、チャットやビデオ通話、来社など、どのような手段によるサポートを想定しているのかを確認し、不明点があれば問い合わせておくのが得策です。
アプリと連携できるおすすめチャットボット3選
アプリとの連携が可能なおすすめチャットボット3選を紹介します。それぞれ強みや長所が異なりますので、自社の用途・目的に合ったものを選びましょう。
LINE WORKS Bot
企業名 |
LINE WORKS株式会社 |
特徴 |
LINE関連サービスと手軽に連携できる |
主な機能 |
・多様なテンプレート |
料金プラン |
・フリー:0円 |
公式サイト |
Messaging APIを提供しており、さまざまなアプリと連携させて活用できるチャットボットです。AIエンジンや多言語処理に強みがあるため、自然な会話のやり取りを重視したい事業者様に適しています。
また、LINE公式アカウントやLINE PayといったLINE関連サービスと簡単に連携できるため、すでにLINE関連サービスを利用している企業にもおすすめです。
BOTCHAN
企業名 |
株式会社wevnal |
特徴 |
顧客獲得や売上伸長に特化したチャットボット |
主な機能 |
・決済チャットフォーム |
料金プラン |
要問い合わせ |
公式サイト |
サービスからの離脱軽減やエンゲージメント強化など、顧客獲得・売上伸長に特化したチャットボットです。SNSをはじめ、各種決済サービスと連携させて利用できます。CRMやMAとの連携にも対応しているので、マーケティングツールとしてチャットボットを導入予定の事業者様におすすめです。
kuzen
企業名 |
株式会社クウゼン |
特徴 |
社内外の問い合わせ対応を自動化するノーコードAIチャットボット |
主な機能 |
・直感操作によるシナリオ作成 |
料金プラン |
要問い合わせ |
公式サイト |
質問/回答の登録や条件設定がすべてノーコードで実現できるチャットボットです。LINE公式アカウントと連携させることにより、ユーザーの行動分析にも活用できます。SalesforceやSlack、freeeといった各種業務ツールと連携できるため、これらのツールを活用している事業者様におすすめです。
アプリにチャットボットを取り入れて機能を充実させよう
近年、アプリ内でチャットボットを活用できる機能はごく一般的なものになりつつあります。チャットボットの機能がアプリに備わっていれば、ユーザーが自己解決できる範囲が広がるほか、スムーズな課題解決につながるため、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。
今回紹介したアプリとチャットボットの連携方法や、アプリと連携可能なチャットボットの選び方を参考に、アプリにチャットボットを実装する仕組みをぜひ有効活用してください。