マーケティングの効果を分析するために、信じられないほど長い時間を費やしてはいませんか?確かに分析は大切です。ですが、コンテンツの作成、著者の管理、マーケティングキャンペーンの企画など、他にもやることが山積みではありませんか?
実は、マーケティングの分析は、1日わずか15分で終わります。
大げさに言っているわけではありません。本当に15分です。ただし、分析する対象を正しく選択する必要があります。どの分析が最も重要かを判断し、チームで意見を交わしたのち、分析の方法を定義するなど、何かと準備が必要で時間がかかるかもしれませんが、軌道に乗ってしまえば、あとは日々時間を節約できるので、必ずそれ以上の見返りを得ることができるはずです。
では、実際に何を分析すればよいでしょうか。この記事ではマーケティング効果を分析するレポートについて、いくつかの例をご紹介します。日々の分析作業を効率化するために、参考にしていただきたいと思います。
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マーケティング効果を分析するための12のレポート
1)コンタクトの数
このレポートには、一定の期間で獲得した新しいコンタクトの数を示します。ひと月のあいだの経過がわかるようにコンタクト数を示すと、目標に向けて順調に数が伸びているか確認するのに役立ちます。
また、前の月の結果も含めてグラフを作成し、比較できるようにしましょう。そうすれば、一定の期間ごとにパフォーマンスを評価することができます。
2)ライフサイクルファネル
新しいコンタクトを獲得することは重要ですが、コンタクトをライフサイクルの次のステージへ着実に進めることも同じく重要です。ライフサイクルファネルのレポートには、コンタクトがリード、有望見込み客、オポチュニティ、カスタマーへと変換されていく様子をわかりやすく示します。
基本的に、このレポートは獲得したリードが顧客化に向けて順調に進んでいるかを確認するために利用します。この情報から、マーケティングキャンペーンが効果的に実施され、セールスチームが実際に顧客化できるような、質の高いリードを獲得しているか調べることができます。
3)コンテンツ別コンバージョン数
どのコンテンツからどれくらいの数のコンタクトが獲得できたかを示すには、このレポートを使用します。
このレポートを調べれば、どのタイプ(eBook、ブログ、ウェビナーなど)のコンテンツで高い効果が得られているか、あるいはどのトピックにオーディエンスが最も興味を示すかがわかります。コンテンツ分析の方法について詳しく知りたい方は、こちらのブログ記事をご覧ください(関連記事はこちら:How to Run a Blog Lead Generation Analysis)。
4)セグメント別コンタクト数
このレポートからは、どのセグメントのオーディエンスがより多く反応を示しているかを知ることができます。たとえば、獲得したコンタクトの数を、セグメント別に比較して調べるために利用できます。
このレポートを、閲覧したコンテンツごと、あるいはコンバートの元となったコンテンツごとに作成すると、より細かく情報を得ることができます。つまり、どのマーケティング活動に対して、どのセグメントのオーディエンスがより多く反応するかがわかります。
5)ソース別のコンタクト数
このレポートは、獲得したコンタクトの数を、マーケティング活動に使用したチャネル別に示しています。たとえば、ソーシャルメディアでコンテンツをプロモーションしている場合は、何人のコンタクトがソーシャルメディアでそのコンテンツを見たか知ることができます。
利用するマーケティングチャネル別にパフォーマンスを分析すれば、コンテンツのプロモーションに最適なチャネルを判断する際に役立ちます。
6)顧客化までのソース別の平均日数
獲得したコンタクトの数をマーケティングチャネル別に調べたら、次は顧客化したコンタクトの数をチャネル別に調べましょう。このレポートは、コンタクトが顧客化されるまでの平均日数をチャネル別に示しています。
このレポートを分析すると、コンタクトの興味を引き、新しく顧客化するためには、どのマーケティングチャネルが効果的かを知ることができます。たとえば、ソーシャルメディアから獲得されるコンタクトの数は少ないが、獲得さえすれば、ごく短い期間で顧客化できるということがわかった場合、その情報に基づいてアプローチを調整することができます。
7)MQLの数
ウェブサイトで獲得したコンタクトの数の分析に加えて、MQL(Marketing Qualified Leads:有望見込み客)を獲得およびコンバートした数や、その元になったコンテンツについても分析する必要があります。
一般にMQLとは、企業に対して単にコンテンツを入手する以上の関心を示したリードのことを言います。たとえば、セールスチームの誰かに問い合わせをしたり、デモを依頼したなどの場合に、MQLと位置付けることがあります。
8)ソース別のMQL数
MQLの数を調べた後は、そのMQLをできるだけ強く惹きつけるために、MQLの行動を分析する必要があります。その目的で作成するのがこのレポートです。
ソース別の他のレポートと同様に、このレポートでも、リード(ここでは有望見込み客)の獲得に最も効果的なマーケティングチャネルが何かを調べます。
9)収益
当然ながら、収益レポートは企業が月にどのくらいの収入を得たかを示します。
マーケティングの仕事はリードを獲得してセールスチームに渡すことですが、それが結果的には企業の収益につながります。したがって、この金額について最新の情報を入手しておくことは、自分たちが目標に向けて機能していることを確認するのに役立ちます。
10)ソース別のトラフィック数
ウェブサイトへのトラフィックの合計数を知ることも重要ですが、それらのトラフィックのチャネルについて分析することも重要です。このレポートではウェブサイトへのトラフィックの数を、チャネルごとに分類して示しています。
さまざまなマーケティングチャネルごとに結果を比較して分析すると、時間やリソースを何に優先的に割り当てるべきかを考えるのに役立ちます。たとえば、ソーシャルメディアとブログ作成に多くの時間を費やしているが、ソーシャルメディアのトラフィックが、オーガニック検索のトラフィックほど高くないという場合は、ブログ作成の方により多くの時間を費やすべきであることがわかります。
11)訪問者からリードへのコンバージョン率
ウェブサイトへのトラフィックを分析する方法として、訪問者からリードへのコンバージョン率を調べるのも効果的です。この指標では、ウェブサイトへのトラフィックのうち、リードにコンバートした人としなかった人がどのような割合だったかを知ることができます。
この指標が非常に低い場合は、コンバージョンを増やす方法について再検討することが必要かもしれません。コンバージョンのためのポイントがウェブサイトに十分に用意されているか、コンバージョンの際、あまりにも多くの情報の入力を訪問者に要求していないか、などを検討しましょう。
12)ブログによるソース別のリード数
このレポートは、ブログにおいてどのマーケティングチャネルがリードの獲得に最も効果的かを示しています。ブログのプロモーションを、あらゆるチャネルを利用して行っている企業では、このレポートを利用して、どのチャネルで高い効果が得られたかを分析することができます。
たとえば、ブログのコンテンツをプロモーションするために、多大な時間を費やしてメールを作成しているものの、それがリードの獲得につながらないといった場合に、このレポートを利用して、より効果的なチャネルを選ぶことができます。
他にどのようなレポートを作成して分析に使用していますか?どのレポートが重要でしょうか?下のコメント欄でお知らせください。
編集メモ:この記事は、 2015年10月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Rachel Sprungによる元の記事はこちらからご覧いただけます。