ソーシャルメディアに投稿するベストなタイミングや頻度とは?(ハブスポット調べ)

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戸栗 頌平(とぐり しょうへい)
戸栗 頌平(とぐり しょうへい)

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ソーシャルメディアは、その道のエキスパートにとっても、さまざまな効果を把握するのが難しい場所と言われています。

ソーシャルメディアに投稿するベストなタイミングや頻度とは?(ハブスポット調べ)

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企業にとってどのソーシャルメディアを使うのが効果的なのか、どんな内容を投稿すべきなのか、どのくらいの頻度で投稿すべきか、投稿する時間帯を考えたほうがいいのかなど、考えることはたくさんあります。

私はハブスポットの顧客データのうち、6月のある1週間分を分析してみました。対象は、各種プラットフォームの約1万件のアカウントのほか、Linkedinの企業ページへの投稿1万5,000件、Facebookのビジネスページへの投稿2万5,000件、Twitterへの投稿約6万件です。

私がこの調査を行ったのは、マーケティング関係者から寄せられたある質問に答えるためでした。それは、「ソーシャルメディア担当者が十分な投資効果を得るには、Facebook、Twitter、LinkedInにどれくらいの頻度で、どんなタイミングで投稿すればいいのか?」というものでした。

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    Twitterに投稿するベストな時間帯とは?

    結論から言うと、時間帯はあまり関係ないようです。午前0時前後にクリック数がやや増加していますが、その時間帯は投稿数が極端に少ないため、統計的に有意とは言えません。

    Twitterには、自分の都合のよい時間に投稿して問題ありません。投稿する時間帯よりも、コンテンツの中身を重視すべきです。

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    Twitterに投稿するベストな曜日は?

    投稿する曜日による違いは、ほとんど見られませんでした。

    一部のツイート、つまり95パーセンタイルに該当するツイートは、日曜、月曜、火曜に投稿された場合に若干増加が見られますが、それほど大きな違いはありません。

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    Twitterに投稿するベストな頻度は?

    Twitterは今もほぼ時系列で投稿が表示されているため、投稿数が多いほどオーディエンスに見られる可能性が高く、合計クリック数も増加します。

    Twitterでは、投稿を多くすればするほど効果的です。

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    100人以上フォロワーがいるTwitterアカウントであれば、中央値で1ツイートあたり2.5~3クリック獲得しています。だからといってどんな内容の投稿でもよいわけではありません。中身が低レベルだと、ブランドの印象やクリック数に悪影響を及ぼすこともあります。

    しかし、投稿が時間と共に流れていくタイプのプラットフォームであるため、他のソーシャルメディアほど内容に慎重でなくても問題ありません。

    LinkedInに投稿するベストな時間帯は?

    クリック数の中央値はほとんど変化しませんが、95パーセンタイルに該当する投稿については、午後の遅い時間帯(午後5時以降)にクリック数が減少しています。

    そのため、LinkedInでは営業時間帯に投稿するようにしましょう(LinkedInはビジネス ネットワーク サイトなので)。しかし、投稿する時間帯よりもコンテンツの中身を重視すべきである点は変わりません。

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    LinkedInに投稿にするベストな曜日は?

    月曜、土曜、日曜の投稿よりも、火曜、水曜、木曜、金曜の投稿の方が効果が高いことがわかります。多くの人は月曜に仕事が忙しくLinkedInをチェックする暇がありません。また、週末は仕事を忘れたいようです。

    特によい曜日は、火曜と水曜です。これらの曜日では中央値が高く、95%パーセンタイルに該当する投稿のクリック数も全体的に多くなっています。

     

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    LinkedInに投稿するベストな頻度は?

    LinkedInでは、週5回(5営業日に、1日1回)を超えて投稿すると、ROI(投資収益率)が大幅に低下します。

    これはおそらく、LinkedInでは同じ企業の投稿によってユーザーのフィードが埋め尽くされないように配慮されているためです。その日2回目の投稿が行われると、1回目の投稿の効果が薄れるのは、そのためのようです。

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    フォロワーが100人以上のLinkedInページの場合、その週の最初の2回の投稿では、それぞれ2クリックずつ得られます。ただし、その週の10回目の投稿では約0.5クリックずつしか得られません。

    LinkedInのコンテンツの効果は週2回の投稿で上限に達するため、コンテンツ作成に費やした時間に値する最大限の価値を得るには、投稿頻度を週あたり2~5回に抑えることをおすすめします

    Facebookに投稿するベストな時間帯は?

    中央値を見ると、Facebookでの投稿はどれもあまり効果がないように見えます。しかし、95パーセンタイルに該当する上位の投稿は時間帯によってばらつきが大きく、特に午前0時前後に大きく変動しています。

    ただし、この時間帯は投稿数自体が少ないため、統計的にはマーケティングの参考にはなりません。このため、時間帯や曜日にこだわるよりも、投稿内容を磨くことをおすすめします。曜日については、次の項目をご覧ください。

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    Facebookに投稿するベストな曜日は?

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    このグラフには中央値が載っていません。これはミスではなく、Facebookでは優秀なコンテンツだけが高頻度で表示されるため、全アカウントのクリック数の中央値は0になります。

    Facebookの場合、投稿に最適と言える曜日はありません。ただし、日曜に投稿されたコンテンツはやや成績がよく、金曜と土曜は投稿頻度とエンゲージメントが少し低下しています。

    Facebookに投稿するベストな頻度は?

    LinkedInと同じく、週5回(5営業日に、1日1回)を超えて投稿すると、ROIが大幅に低下します。

    フォロワーが100人以上のページの場合、その週の最初の2回の投稿では通常1クリックずつ得られますが、10回目の投稿からは0.5クリックしか得られず、以後は少なくなる一方です。そのため、Facebookでは週あたり2~5回の投稿に抑えることをおすすめします。

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    Facebookではコンテンツの「新鮮さ」が重視されると同時に、ユーザーに表示されるフィードが1社の投稿で埋め尽くされることを嫌います。このため、1日2回以上投稿すると、1回目の投稿の効果が薄れると考えられます。

    1日2回以上投稿してもわずかなROIも得られないうえ、投稿でそれほどエンゲージメントが得られなかった場合、Facebook独自のアルゴリズムによってページにペナルティーが科されることもあります(英語の参考情報はこちら)。

    ただし、毎回投稿に安定して多くの「いいね」やコメントが付く場合(1つの投稿に6件以上)は、投稿回数を増やす余地があります。Facebookで最も重視されるのはエンゲージメントであるため、投稿したコンテンツに「いいね」が集まる限り、そのページのコンテンツは優遇され、ニュースフィードに掲載され続けます。

    Facebookに投稿し続けた方がいいのか?

    Facebookへの投稿を続けるべき大きな理由が3つあります。

    1)Facebookに投稿することで、自社がビジネスに積極的であることをリードや潜在顧客に示すことができます。ビジネスユーザーの多くは、企業の情報を得たり、業界の最新事情を知るためにFacebookを利用しているため、その企業のFacebookページのコンテンツが充実していなかったり、更新頻度が低かったりすると、より積極的な活動を展開している競合他社にリードを奪われる可能性があります。

    2)Facebookでは、他のソーシャルメディアよりも簡単に波及効果を得られます。これは、投稿を目にする可能性があるユーザーが膨大な数に上るためです。Facebookで投稿が話題になると、非常に高い成果が得られます。あるFacebookページは、1週間にわずか5回投稿しただけで、その週に獲得したクリック数が最大8,000件になりました。

    LinkedInの1つのアカウントが獲得したクリック数の最高記録は約1,000クリック、Twitterでは7,000クリックを下回ります。そのTwitterアカウントはその週に100回以上投稿していたにもかかわらずです。

    このことから、Facebookで自社の投稿が話題になれば、他のソーシャルメディアよりも大きな波及効果が得られることがわかります。

    3)Facebook広告は、特にリターゲティングを実施する場合、他のソーシャル広告よりも高いROIが得られます。Facebookは、最も簡単に高い投稿効果を得られ、話題を拡散して多くのフォロワーを獲得できるソーシャルメディアと言えます。

    この調査からわかった効果的なソーシャルメディア戦略とは?

    FacebookとLinkedInでは、ニュースフィードに表示されるのが週に2~5件となる点に注意して、投稿数を調整してください。そのうえで、投稿するコンテンツの質を高め(オーディエンスの好みをつかむのが大事です)、「いいね」、コメント、共有の数を増やし、ニュースフィードのアルゴリズムを有利に活用して、オーディエンスの拡大を目指しましょう。

    Twitterの場合は、好きなだけ投稿してください。タイムラインが頻繁に更新されれば、自社の投稿がより多くの人の目に触れることになります。

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    ソーシャルメディア最新動向レポート2022

    トピック: SNS

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