今年のチームの目標に対する進捗は順調でしょうか? 次の四半期で大きな成果を達成できるように、ここで今一度、チームの目標を検証してみましょう。
目標を精査し正しく設定すると以下のようなメリットを得ることができます。
- 実施後の評価と報告のための指標を得ることができる
- チームや部門間の風通しが良くなり、組織の垣根を越えて目標を共有した協力体制が構築される
- チームや部門ごとに特定の指標に基づく目標を設定することで、各チームの責任意識が高まる。また、目標を達成できたかどうかをレポートで後から確認できるようになる
マーケティング担当者の方であれば、マーケティングの成果を測定するための各種ツールを使用して、ウェブサイトのトラフィックに関する目標の達成度を追跡していることでしょう。
また、営業やカスタマーサービスの担当者の方は、目標管理ツールを使って、メンバーそれぞれの目標の達成度を追跡したり、チームの目標達成の見込みを確認したりしていると思います。
しかしどのように精緻な目標を立てても、すべてが計画どおりに進むとは限らないものです。そこで、目標を批判的に検証し正しい計画を立てられているかを確認するために活用したいのが、SWOT分析です。
基礎理解に最適!マーケティング戦略と効果測定
マーケティング戦略策定のフレームワークを実際のビジネスに活用しましょう
- マーケティング施策の種類
- 戦略を立てるためのフレームワーク
- 目標の設定と主な指標
- HubSpotテンプレートのご紹介
今すぐダウンロードする
全てのフィールドが必須です。
SWOT分析とは?
SWOT分析は、組織の強み(Strength)と弱み(Weakness)、そして機会(Opportunity)と脅威(Threat)を分析するためのフレームワークです。
SWOT分析を実施すると、優れた成果を収める必要のある分野と、その途中で障害や課題に直面する可能性のある領域について理解を深めることができます。このような情報はこれから起こり得る問題を正確に予測し、万一状況が悪化した場合に問題の解決策を講じるうえでの判断材料になります。
これからご紹介する手順は全社規模での完全なSWOT分析方法とは少し異なりますが、全体的な構成は同様です。それでは、分析の手順を具体的に見ていきましょう。
目標を書き出す
まずはチームとして設定した目標を書き出します。以下の内容をすべて書き出しましょう。
- その目標を達成するために現在利用できる社内リソースの種類(時間、予算、人材など)
- 目標達成に向けて取り組むうえで自分たちのチームが他の組織や企業よりも優れている点
- 目標の達成に役立つと考えられる自分たちのチームの特徴
- 目標の達成度を測るための成果指標
これらはチームの「強み」に相当します。
不利な点を書き出す
次に、この目標の達成に向けて取り組むうえで、チームにとって不利になる点を検討します。以前にも同じような目標を設定したことがあれば、今回はどこを改善するべきかを考えましょう。
ここで検討した内容がチームの「弱み」に相当します。すべて書き出しましょう。
機会を書き出す
続いて、目標達成に向けた取り組みを通じてチームがどのように発展し、どのような成長の機会が得られるかを考えます。
目標達成までの過程はチームによって大きく異なります。ゴールにたどり着くまでに2つの異なるチームがまったく同じ道を辿ることはありません。そこで目標達成に向けた取り組みを通じて、自分とチームがどのような実績を残し、成長を遂げられるかを考えてみましょう。
ここで検討した内容が、チームにとっての「機会」に当たります。やはりこれもすべて書き出しておきましょう。
驚異を書き出す
最後に、目標達成の妨げとなりそうな要因を(自分たちではコントロールできないものも含めて)すべて洗い出すためにブレインストーミングを行います。
目標達成に向けて実施している戦略を阻害する恐れの大きいリスク要因と、それらに対処するためのプランを明確にしましょう。
ここで明らかにしたものが、チームにとっての「脅威」となります。すべて書き出しましょう。
内容の再確認
すべて書き出したところで、じっくり考える時間を取り、最初に設定した目標に修正を加える必要がないかを議論しましょう。
なお、SWOT分析とは別に「SMARTゴール」という目標設定のフレームワークもあります。マーケティングのSMARTゴール設定については、こちらから無料エクセルテンプレートをダウンロードしてご覧いただけます。