Slack(スラック)は、情報共有の円滑化やコミュニケーションの活性化を目的として、多くの企業で採用されているビジネスチャットツールです。
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Slackは「ポスト(canvas)」と呼ばれる機能があり、Slack上で書式付きのドキュメントを作成し、そのままチャットで共有することが可能です。
本記事では、Slackのポスト機能(canvas)の使い方や活用方法を紹介します。社内での情報共有を効率化できる便利な機能なので、ぜひお試しください。
Slackのポスト(canvas)とは
Slackのポスト機能とは、Slack上で書式付きのドキュメントを作成し、チームメンバーで編集・共有できる機能です。WordやGoogle ドキュメントを立ち上げずに、Slack上で情報共有を完結できる点が大きなメリットです。会議の議事録やプロジェクトの計画立案、チームのタスクリストなど、さまざまな活用方法があります。
チャンネルメンバーなら誰でもアクセス可能で、DMで作成したポストは、DMに参加しているメンバーのみ閲覧可能です。
ただし、ポスト機能は終了が予定されており、2024年3月以降は、「canvas」がポスト機能の代わりになります。そのため、本記事ではcanvasについて解説します。
ポスト機能とcanvasは、長文形式のコンテンツを作成するための機能である点は同じですが、canvasへの変更後は、無料プランで複数のコンテンツを作成することができなくなります。作成できるコンテンツは、1つのルームに1つのみとなりますので注意しましょう。
チャンネルやDM内に1つずつ設置されているcanvasは無料プランで利用できますが、共有の制限がないものは有料プランとなります。
Slackポスト(canvas)の使い方
Slackポスト(canvas)は、ドキュメントを作成し、共有するのが基本的な使い方です。ここでは、一連の流れを画像付きで紹介します。
ポスト(canvas)の作り方
Slackでポスト(canvas)を作る方法は2つあります。
- チャンネルまたはDMからポスト(canvas)を作成する
- 独立したポスト(canvas)から作成する
それぞれの作り方を解説します。
チャンネルまたはDMからポスト(canvas)を作成する
チャンネルもしくはDMの会話のヘッダーに表示されている「canvas」アイコンをクリックし、テキストを入力するとcanvasを作成できます。
画面右側にcanvasが表示されますが、「︙ 」をクリックして「新しいウィンドウで開く」を選択すると、canvasを新規ウィンドウで開けるので編集しやすくなります。
画面下部に表示されているバーの「Aa」をクリックすると、マークアップが可能です。canvas内では、次の書式設定を適用できます。
- 大見出し
- 中見出し
- 小見出し
- 段落
- 引用タグ
- コードブロック
- チェックリスト
- 箇条書き
- 順番付きリスト
「+」をクリックすると、canvas内にメディアやファイルなどを追加できます。次のコンテンツがサポートされています。
- 動画クリップ(録画可能)
- 音声クリップ(録音可能)
- 仕切り
- canvas
- 画像
- ファイル
- テーブル
独立したポスト(canvas)から作成する
独立したポスト(canvas)から作成する方法では、特定のチャンネルやDM上に限らずcanvasを作成でき、共有したい相手を選ぶことが可能です。また、チャンネルまたはDMからポストを作成する方法と同様に、アクセス権限を付与して表示する人を制限できます。
まず、サイドバーに表示されている「canvas」を選択します。表示されていない場合は、「その他」をクリックして、「canvas」をクリックしましょう。
切り替わった画面のヘッダーに表示されている「新しいcanvas」をクリックしてください。
canvasが新しいウィンドウで開くので、そこに入力していきます。入稿方法や文字装飾などは、チャンネルまたはDMからcanvasを作成する方法と同じです。
Slackポスト(canvas)の共有の仕方
Slackポスト(canvas)の共有方法は、権限を設定して共有する方法と、リンクをコピーしてチャンネルに投稿する方法の2通りがあります。それぞれ、共有の仕方を見ていきましょう。
権限を設定して共有する方法
まずは、権限を設定して共有する方法を紹介します。チームメンバー全員ではなく、特定のメンバーにのみ共有したい場合に活用できます。
canvasを作成したら、画面右上部にある「共有」をクリックしてください。
「このcanvasを共有する」とポップアップがあるので、共有したチャンネルまたはメンバーを検索します。
「他のメンバーの編集を許可する」にチェックを入れると、編集が可能となるのでメンバー全員で作っていく社内Wikiなどではこのオプションを活用すると良いでしょう。コメントを追加し、メッセージを付け加えることもできます。
最後に「共有」をクリックすると、指定したチャンネルやメンバーにcanvasが共有されます。
リンクをコピーしてチャンネルに投稿する方法
リンクをコピーして、チャンネルに直接投稿する方法をご紹介します。
作成したcanvasの画面右上にある「︙ 」をクリックします。
続いて「リンクをコピー」をクリックしてください。
チャンネルやDMに送信すると、canvasの内容が確認できる状態で公開されます。
すでに投稿されたcanvasのリンクのコピーも可能です。canvasにカーソルを合わせるとバーが表示されるので、「?」をクリックします。
「リンクをコピー」をクリックすると、該当するcanvasへのリンクを取得できます。
Slackポスト(canvas)の活用方法
Slackポスト(canvas)には、次のような活用方法があります。
- 会議の議事録
- プロジェクト管理やToDoリスト
- 社内Wiki
それぞれの活用方法は次の通りです。
会議の議事録
会議の議事録をSlackポスト(canvas)で作成すると、リアルタイムで編集が可能になり、そのままSlack内で共有もできます。
「〇〇会議議事録」のようなタイトルを入力後、本文に開催日や時間、場所、アジェンダなどを記載すると良いでしょう。チェックリストも作成可能で、議論やタスクの進捗状況を記録するのに役立ちます。
作成した議事録は、チームメンバーに共有できるだけでなく、修正・編集も可能です。いつでも閲覧できるように、チャンネルにピン留めしておきましょう。
ポストの右上の「…」をクリックし、「チャンネルへピン留めする」をクリックすると、ピン留めできます。
プロジェクト管理やToDoリスト
Slackポスト(canvas)にはチェックリストがあるので、プロジェクト管理やToDoリストも作成できます。具体的な作成方法をご紹介します。
canvasの画面を開いたら、画面下部にあるチェックリストのアイコンをクリックして追加してください。これを活用すれば、プロジェクト管理をSlack上で効率的に行えます。作成したcanvasにプロジェクトの概要を書き込み、チェックリストを作ってチーム全体で管理することが可能です。
また、自分のDMでチェックリストを作成すれば、ToDoリストも作成できます。
社内Wiki
Slackポスト(canvas)を活用して、社内Wikiの構築も可能です。
社内Wikiでは、「プロジェクトの進め方」「顧客対応のマニュアル」など複数のテーマを扱うケースが多いでしょう。要点を短くテキストでまとめて、該当する会話へとリンクを飛ばすと必要な情報が探しやすくなります。
有料プランでは、canvasに別のcanvasを挿入することもできます。
共有リンクは、次の手順で発行可能です。
- 会話・canvasのヘッダーにカーソルを合わせる
- 「︙ その他」をクリックする
- 「リンクをコピー」をクリックする
Slackのポスト(canvas)を活用して業務を効率化しよう
Slackのポスト(canvas)は、Slack上で書式付きのドキュメントを作成し、チームメンバーで編集・共有できる機能です。
会議の議事録作成やプロジェクトの計画立案、社内Wikiの作成などを、Slack上で完結させられる点がメリットです。チェックリストやアクセス権限などのサポート機能も活用しましょう。