ウェブサイトの4大ページとその最適化方法

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Lauren Hintz
Lauren Hintz

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ウェブサイトには、他のページよりも重要なページというものが存在します。これについては皆さんも納得されるところでしょう。それにも関わらず、その知識をコンバージョン増加のために活用している人がごくわずかしかいないのは残念なことです。

ウェブサイトの4大ページとその最適化方法

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私は「簡単に手の届く成果」が大好きです。最大の効果が期待できる最も簡単なタスクを実行しない手はありません。この記事では、たったいくつかの変更を行うだけで、ウェブサイトのパフォーマンスを大幅に改善する方法をご紹介したいと思います。

それではさっそく始めましょう。もちろんウェブサイトごとに状況は異なりますが、一般的には以下の4つが最重要ページ(最も訪問者数の多いページ)となります。

 1.ホームページ
 2.会社概要ページ
 3.ブログ
 4.お問い合わせページ

この記事では上記の各ページを最適化する方法を説明していきます。(皆さんのサイトで最も訪問者数の多いページが上記とは異なる場合でも、ページを最適化するためのフレームワークは同じですので、是非ご活用ください。)

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    ウェブページの「最適化」とは何を意味するのか?

    「最適化」という単語は、「検索エンジン最適化(SEO)」や「コンバージョン率最適化(CRO)」といったフレーズで耳にすることが多いかと思います。この記事で言うところの「最適化」とは、もっと広範な意味になりますが、記事内で提供するアドバイスはSEOにもCROにも役立つと思います。

    この記事で言う「最適化」とは何かというと、ユーザーのために最適化されたページを作るということです。SEOやCROを追求していると、より高い視点というのを忘れてしまいがちです。しかしウェブサイトで何にもまして重要なのは、ユーザーに対して最適化するということです。それではその方法を見ていきましょう。

    各ページを最適化する方法

    ホームページ、会社概要ページ、ブログ、お問い合わせページ。どのページも最適化する基本的なフレームワークは同じです。すべてのページにおいて考えるべきことは、2つのシンプルな質問だけです。そして最適化するための具体策は、その2つの質問に対する答えからおのずと導き出されます。1つ目の質問はユーザーに関するもので、2つ目の質問は皆さんのビジネスに関するものです。

    質問1:ユーザーが求めているものは何か?

    ユーザーを第一に考えることを忘れないでください。そもそもユーザーはなぜあなたのサイトを訪れているのでしょう? 以下の点を確認してみましょう。

    • どこから来たのか? ユーザーがどこから来たかを把握することで、より関連性の高い適切なコンテンツを提供することができます。
      • 検索エンジン(どのようなクエリでそのウェブページにたどり着いたのか?)
      • Eメール(どのようなEメールか?)
      • ナビゲーションメニュー(メニューのどのオプションからか?)

    • 何を知りたいのか? 1ページで提供できる情報量は限られているため、そのページでどのような情報を提供するのかを明確に定義しなければなりません。私たちは、ユーザーに何かを知ってもらい、アクションを起こしてもらいたいわけです(アクションについては2つ目の質問で対処します)。
      情報は簡潔なほど効果が高いことを忘れないで下さい。重要ページに含まれる情報が多くなればなるほど、ユーザーが何も覚えてくれないリスクが高まります。逆に情報量が少なければ覚えてもらいやすくなり、アクションを起こしてもらいやすくなります。

    ヒント:説明動画、図式、ヒーローショット(オファー、製品、サービスの利点を簡潔に説明した画像)などのビジュアル要素を活用して、情報を1ページでコンパクトにまとめましょう。ビジュアルを最大限活用するには、動画や画像を適切に最適化するのを忘れないようにしましょう(関連記事はこちら:サイトの画像サイズを抑えてコンバージョン率を高める方法(英語))。

    ユーザーが何を求めているか把握できたら、それを踏まえて2つ目の質問に進みます。

    質問2:ユーザーに対して設定したいゴールは何か?

    ユーザーが求めているものを提供した後、ユーザーに何らかのアクションを起こしてもらわなければなりません。ほとんどのページはこの”アクションを起こしてもらう”ということができていないのです。ウェブページに不可欠な要素の一つがCall-To-Action(CTA)ですが、多くのサイトオーナーは、すべてのページに少なくとも1つ以上のCTAを組む込むべきだということを理解できていないようです。

    ホームページの目的はユーザーにただ閲覧してもらうことではないため、製品ページの存在の目的はユーザーもただ閲覧してもらうことではありません。コンテンツマーケティングの目的はユーザーを集めることではなく、ユーザーにマーケティングすることです。この記事の内容で何か一つだけ覚えておくとしたら、「すべてのページにCTAが必要である」ということを覚えておいてください。

    これほどしつこく言う理由は、あらゆる知識というのはそれに対するレスポンスを要するものだからです。ウェブページで知識を提供したら、それに対するレスポンスを求めてください。その時に考えるべきなのが、「ユーザーに何をしてもらいたいのか」ということです。これはユーザーに対して設定するあなたのゴールであり、ウェブページを最適化するために明確かつ明瞭に定義する必要があります。

    あなたは具体的にユーザーに何をしてもらいたいですか? ウェブページの目的は知識を提供することだけではないはずです。本当の目的は何かを考えてください。参考までに、上手く最適化されているページをいくつかご紹介します。

    HubSpotのホームページ

    秀逸なレイアウトで、明確なCTAがページの冒頭中央に表示されています。ユーザーは理由があってHubSpotのホームページを訪れています。その理由とは、おそらく「ビジネスを発展させたい」ということでしょう。ホームページのヘッドラインは、「ユーザーが何を求めているのか」に呼応した内容になっており、CTAボタンはユーザーが次に取るべきアクションを促しています。(白色で書かれた矢印と注釈は私が追加したものです。)
     HubSpotのホームページ

    次に、HubSpotの会社概要ページをみてみましょう。

    HubSpotの会社概要ページ

    ユーザーが会社概要ページをクリックする理由はさまざまです。その一部として以下のような理由が考えられます。

    • その企業の事業内容を詳しく把握したい
    • その企業に就職したい
    • その企業が信頼できる合法的な事業を行っているか確認したい
    • その企業が、自分の事業のニッチな市場や国・地域に対応しているか知りたい
    • その企業の成功度を分析したい

    上記以外にもありとあらゆる理由が考えられます。ただ、突き詰めれば「その企業に関する情報が欲しい」ということにつきます。ではHubSpotではどのように会社概要ページを最適化しているのでしょうか。

    HubSpotのミッションページ

    ユーザーは企業に関する情報を求めて会社概要ページを訪れていると考えられるため、HubSpotでは企業情報を説明した動画を提供し、ページ左端では「お申込みのお問い合わせ(SALES INQURIES)」というCTAボタンを表示しています。このサイドバーボタンはページ最下部までスクロールする間、常に画面左端に表示され続けます。

    さらにページをスクロールしていくと、より詳細な情報とアクションが現れます。情報が詳細になればなるほど、対応するCTAの内容も細かくなります。ページを半分ほどスクロールしたところに、HubSpotの業績と共に、求人広告のCTAが表示されています。

    HubSpotの採用ページ

    さらに進むと、事業内容と実績についてまとめたレポートをダウンロードすることができます。

    HubSpotの年次報告ページ

    最後に、SNSのフォローボタンが表示され、ユーザーがフォローできるようになっています。

    HubSpotのソーシャルプローフページ

    これは、エンゲージメントを促進し、コンバージョンを増やし、ブランドを強化するために最適化された会社概要ページの好例です。会社について説明するだけでなく、ユーザーのことを考えた構成になっている点に注目してください。求人への応募、無料レポートのダウンロード、信頼できるブランドであるHubSpotとSNSでつながり価値のあるコンテンツを入手できるようにするなど、ページをスクロールしていく中でユーザーにさまざまな価値が提供されています。

    各ページを最適化する際のコツ

    ここまで、重要ページを最適化するためのフレームワークを説明し、いくつかの例を見てきました。以下ではそれぞれのページを最適化する際に役立つ、さらに詳しいコツを紹介します。

    1) ホームページ

    • ヘッドラインは大きく、最重要情報をページ冒頭中央に表示する
    • 流れを作って、ユーザーがどこへ進むべきか、次に何をすべきかを分かりやすくする
    • CTAはできる限り大きくはっきりと目立たせる。ホームページは、その性質上いくつかの異なるCTAを組み込むことが考えられます。CTAボタンは大きく、クリックしやすくして、ユーザーが簡単に選択できるようにしましょう。多くの場合、ユーザーはホームページを使ってサイトのどこへ行くかを判断します。ですから分かりやすいナビゲーションメニューを表示することが重要です。

    2)会社概要ページ

    • 最も関連性の高い重要情報をページ上部(スクロールする前の部分)に表示する。ユーザーは理由があって会社概要ページに来ています。ユーザーがスクロールしなくてもその答えを見つけられるようにしてください。
    • 最低1つ以上のCTAを含める。多くのユーザーはただ詳細な情報を求めているだけではありません。より深いレベルのエンゲージメントを求めているのです。

    3)ブログ

    • ブログでは情報を分かりやすく整理して提供する。ユーザーがブログを訪れた理由に応えるような情報を提供してください。大部分のユーザーは最新情報に関する記事を読みたいと思っています。それを提供しましょう。またブログのトップページで「最新記事」「人気記事」などカテゴリを整理するのも良い考えです。

    • CTAを含める。ユーザーが簡単にブログを購読したり、無料のリソースをダウンロードしたりできるようにしましょう。ユーザーが単に情報を得るためだけに来たのだとしても、エンゲージしてつながる工夫をすることが大切です(関連記事はこちら:8 Types of CTAs You Should Absolutely Try on Your Blog)。

    • CTAをブログのコアデザインに組み込む。こうすることで個々の記事にCTAが表示されます。私の経験では、ブログ訪問者の大部分がブログのトップページではなく、自然検索からここの記事を訪れています(参照記事はこちら:The Complete Guide to Building Your Blog Audience)。
      このようなユーザーをエンゲージさせるために、サイドバーやフッター、その他の場所にCTAを組み込みましょう(関連記事はこちら:ブログ記事から見込み客獲得を行うために最適なCTAを選ぶ方法(英語))。

     4)お問い合わせページ

    • ユーザーが求めている情報をページ上部(スクロールする前の部分)に表示する。メールアドレス、電話番号、お問い合わせフォーム、地図、所在地等はページ上部に表示します。4大ページのうち、お問い合わせページに来るユーザーが最も具体的な目的を持っていると考えられます。

    • CTAを使ってユーザーがコンタクトしやすくする。ユーザーがお問い合わせページに来たのは、あなたにコンタクトを取りたいからです。「今すぐチャットする」「今すぐメールする」などのコピーを使った目立つCTAを表示し、即座にユーザーの意図に応じることでエンゲージしましょう。

    結論として、ウェブページを最適化する方法とは、「最も訪問者の多いページを特定し、ユーザーがなぜそのページを訪れているのかを把握し、ユーザーが求めているものを提供し、その見返りとしてユーザーにアクションを求める」ということになります。最も訪問者の多いページやウェブサイトの性質がどのようなものかに関わらず、この黄金律を実践すれば、エンゲージするユーザー数を増やすことが可能です。

    あなたのビジネスの目的は知識を普及させることではありません。提供する知識に対して、ユーザーのレスポンスが必要なのです。臆せずユーザーにレスポンスを求めましょう。

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    トラフィックとリードを増やすウェブサイトパフォーマンス最適化手法

    編集メモ:この記事は2014年12月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Neil Patelによる元の記事はこちらからご覧いただけます。

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