数年前、HubSpotはカルチャーコードの初稿をスライド資料にまとめ、世界へ発信しました。
HubSpotのカルチャーコードは、企業として「こうありたい」と願うカルチャー(企業文化)の理想像を言語化し、日々の行動指針としたものです。私たちHubSpotは、経営陣や社員が抱く価値観、信条、慣習を言葉で表現し共有することで、魅力的で愛着を持てる企業文化を自分たちの手で創りたいと考えています。
魅力的な企業文化は優れた人材を惹きつけ、人々の潜在能力を最大限に開花させるものです。そのため、私たちはこのカルチャーコードを、いわばHubSpotという会社を動かす「OS(オペレーティングシステム)」のようなものとして位置づけ、大切にしています。
元々は社内資料のつもりでしたが、「透明性」を大切にする企業として世界中の皆さんとも共有したいと想い、数年前に公開することを決断しました。
HubSpotの製品やサービスと同じように、当社のカルチャーコードも常に進化し続けています。そのため、定期的に見直しを行ない、今まで25回以上も改訂を重ねてきました。幸いにも歴代のスライド資料の総閲覧者数は400万人にものぼり、大きな反響をいただいています。
日々成長を続けるHubSpot。2006年に創業し、15周年を迎えた今、約121,000社以上のお客さまにご利用いただいております。社員数も5,000人近くとなり、2021年第2四半期の売上高は3.1億ドルを超えました(2021年9月時点)。ここまで飛躍を遂げられたのも、お客さま、そしてインバウンドマーケティングを支援し体現してくださっている皆さまのおかげだと心より感謝しています。
日本国内では、2016年7月に日本法人を開設し、インバウンドマーケティング提唱者として、またユニークな企業文化をもつ組織として認知度を少しずつ高めて参りました。そのため日本においても、HubSpotとはどういう企業なのか、どのような社員が働いているのかご興味をお持ちの方もいるのではないかと考えるようになり、さらに、当社のカルチャーコードを共有することが日本企業の本質的な成長にも役に立つかもしれないと考え、日本語でのカルチャーコード公開に踏み切りました。
HubSpotが考える「本質的な成長」とは、数字ばかりを追求した表面的な成長ではなく、売り手・買い手・働き手がともに持続可能な利益を享受できる成長のことを意味します。多くの企業が、この「本質的な成長」を目指せるよう支援したいというのがHubSpotの願いです。
HubSpotの社員が共有する価値観とは? 何がHubSpotの原動力となっているのか? その答えはすべて、当社のカルチャーコードのスライド資料の中に溢れています。このスライド資料の中で、皆さんにも心に響く言葉や活用できる内容を発見いただければ、大変嬉しく思います。
《カルチャーコード全文はこちらのリンクからご覧いただけます》
企業文化は企業の中で自然に発生するものですが、それを自分たちが愛着を持てるものにするためにはどうすればよいか、私たちは創業から考え続けてきました。
日本は世界的に見ても、個人が組織内の協調を大切にしようとする意識が高い国だと感じています。その「組織」の拠り所となる価値観を言語化し、働く人が明確な指針に則って心をひとつにすることができれば、日本企業はさらに強い組織を作り上げることができるに違いありません。企業文化作りに対する私たちの試みが、日本で働く皆さんの何かの役に立つのであれば、それほど嬉しいことはありません。
HubSpotの企業文化
HubSpotの企業文化の根幹には、使命と業績の両方に徹底的にコミットしようとする情熱があります。そして、良識ある判断力と向上心を兼備し、顧客の成功を第1に考え行動できる人材によって形づくられています。
HubSpotの社員は全員、「HEART(ハート)」のある人材です。「HEART」とは、Humble(謙虚さ)、Empathetic(共感力)、Adaptable(適応力)、Remarkable(卓越性)、Transparent(透明性)の5つの特性を指します。
ここで、HubSpotのカルチャーコードを一部ご紹介します。
魅力的な製品が多くの顧客を惹きつけるように
魅力的なカルチャーは優秀な人材を呼び寄せる
Solve For The Customer
顧客にとっての「最適解」を考える
ただ顧客に満足してもらうだけでなく
顧客に成功をつかんでもらいたい
当事者意識を持ち
知識の共有をためらわない
USE GOOD JUDGMENT
自分で最適な判断を下す
重要なのは働いた時間の長さではなく結果
重要なのは休暇の取得状況ではなく結果
重要なのは働いた場所ではなく結果
HubSpotは
誇れる会社を創りたい
そして誇れる人材を育てたい
失敗を恐れて行動しなければ結局は失敗するだけ
だったら失敗してもいいから試してみる
世間の「当たり前」は
必ずしも正解ではありません
HubSpotは常に世間の常識を疑い
疑問を投げかけます
何よりも一番大切なことを教えてくれるのは顧客です
多様な視点から物事を見るには
互いの違いを認め、尊重する必要があります
誰ひとりとして同じ人はいないのですから
私たちは
信頼を寄せてくれた人を
輝かせることが何よりの
成功であると信じています
最後までお読みいただきありがとうございました。
HubSpotのカルチャーコードを、皆さんの成長と成功の糧としてご活用いただければ幸いです。