場所を問わず、省力かつ低コストで開催できるウェビナーは、近年多くの企業が導入し始めています。
これからウェビナーを始めるにあたり、他社事例を参考にしようとしても、日本国内ではまだ事例は少なく、なかなか見つけにくかとと思います。
本記事ではウェビナーの成功事例について、新規顧客向けか既存顧客向けか、B2BかB2Cか、リアルタイム配信か録画配信かという3軸に分けてご紹介します。ぜひ、自社の目的に合った事例をチェックしてみてください。
効果的なウェビナーを開催するための10のポイント
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新規顧客向けに実施されたウェビナー事例6選
まずは、新規顧客向けウェビナーの成功事例を紹介します。会社が抱えていた課題を、ウェビナーのサービスがどのように解決したかを紹介します。またサービス導入後の効果についても、詳しく確認していきましょう。
B2B × リアルタイム配信
リアルタイム配信では
- 「求人」
- 「メーカー」
- 「コンサルティング」
の3業種の事例をみていきましょう。
求人媒体企業の事例
地方都市で、求人誌や求人サイトの発行や運営を行っている会社の事例です。商品の説明会や社内勉強会を、対面型のセミナーからウェビナーに変更しました。対面型のセミナーでは交通費や会場費、加えて社内やパートナー様向けの説明会・勉強会を含めると1ヵ月あたり20万円ほどのコストがかかっていました。また実感としては感じにくい、時間的なコストもかかっていたようです。
そこで利用したのがCocripo(コクリポ)です。ウェビナーに変更することで、コストが1/10近くにまで減りました。また、1つのコンテンツに対して複数の日時を設定できるようになり、集客もしやすくなったのです。
顧客には店舗・現場系の方も多いため、ウェビナーへの馴染みが無い方も多いと予想していました。しかしネガティブな反応はなく、リピーターの方が多くなっています。
メーカーの事例
環境や産業設計分野における事例です。世界15ヶ国30拠点に1,500名の社員を誇るグローバル企業で、ウェビナーを導入するにあたり次のような課題がありました。
- マーケティングのグローバル戦略では、ナレッジ・ベースのデジタルマーケティングを日本で展開する必要がある
- グローバルで利用しているウェビナーサービスでは、時差によるサポート体制が不十分ではないかと不安
- 人的リソースが限られていて、ウェビナー運営ができるか不安
そこで利用したのがV-CUBEです。十分なサポート体制により、年12回のウェビナーを開催することができるようになりました。また、ライブ配信した内容をオンデマンド配信用に編集し、ライブラリ化もしています。さらにナーチャリングプログラムへのライブラリ転用を実現できました。キャンペーンにリアクションしてくれるお客様の一定数がウェビナー受講者であったなど、効果が現れているようです。
V-CUBEを選んだのは、次のような要件を満たしていたからです。
- 運営・サポートや体制が十分であったこと
- 安定してウェビナー供給ができること
- 障害発生時にも、スムーズに復旧できる技術力があること
ウェビナーを通じてリアルセミナーへ参加し、成約まで結びつける顧客もあらわれ、チャネルの拡大に貢献してくれています。
コンサルティング企業の事例
次はコンサルティング企業の事例を見てみましょう。同社の業務改革のためにウェビナーを利用しています。従来のWeb会議では、次のような課題がありました。
- 参加人数が増えると映像や音声が乱れたり、接続が途切れたりする
- すべてのスタッフにITリテラシーが備わっているわけではなく。スタッフによっては操作を難しく感じて結局使われなくなる
- 音声だけの電話では、資料の共有が困難
そこでV-CUBEを導入したところ、状況が変わり始めました。複数拠点での接続でストレスなくWeb会議を行うことができるようになったのです。また、直感的な操作ができるデザイン性や画面共有などで、気軽にWeb会議ができるようになったことは大きいようです。
同社では、主に次の3つの方法でV-CUBEを活用して、高い効果を発揮しています。
- 社内スタッフ同士のミーティング:場所を選ばず1対1の円滑なコミュニケーションを、オフィス外でもできるようになった
- コンサルタント養成講座:本会場や地方会場、Web会場など最大4会場を結び付けられるようになった
- 育休女性向けセミナー:子育てで忙しくても、自宅から出ないでWebからセミナーに参加できるようになった
B2B × 録画配信
グローバル展開する医療機器メーカーの会社の事例です。企業のオンライン化の流れに合わせて、積極的にウェビナーを行うようになりました。以前の営業活動では相手を訪問することが当たり前でしたが、ウェビナーに変更しなければならず、ウェビナー未経験でも利用できるツールが必要でした。
その問題を解決したのがネクプロです。ウェビナー前後の集客や分析、改善までを全てワンストップで完結できるツールであるため、利用しやすくサポートも手厚いことが特徴です。
さらにリアルタイム配信を行って、その場で質問に答えることで顧客満足度の向上にも繋げられました。
他にも、医療技術情報をオンデマンド配信することで、紙の資料では分かり難かった内容を伝えられるようになり、顧客との中長期的な関係を築けています。以上の成果によって、1年ほどで見込み顧客の70%を会員として獲得することができました。
B2C × リアルタイム配信
B2Cのリアルタイム配信を実施した報道会社での事例を紹介します。同社では、ダムの定礎式でライブ配信をする必要がありました。ところが広大な現場では、ポイント全ての撮影をカバーすることは難しいことが課題でした。
そこでLiveOnを、導入することになったのです。屋外の通信環境が芳しくない拠点での接続時でも、音声の途切れや遅延を回避しストレスのないクリアな音声を実現しています。LiveOnを各地に配置することで、各地の様子をリアルタイムで確認できる中継用のツールとして利用することができました。また字幕をリアルタイムで加えた映像も、中継できたのです。
B2C × 録画配信
ここで紹介するのは、通信事業会社の事例です。同社では、法人顧客向けのオンラインセミナーの配信を行っていました。
しかし、視聴者の受講ログが取得できずアフターフォローができなかったことや、受信環境に制限があることが課題でした。
そこで利用したのがGigaCastです。管理画面上が複雑ではなく、必要な機能が全て揃っていながら一目で分かる仕様になっています。アンケート機能等で相互コミュニケーションも図りやすく、9割近くのお客様から満足の声が上がりました。
GigaCastが、同社が導入するのに求めていた次の6つの機能を満たしていたのです。
- 視聴者ログの取得
- セミナーごとのURL発行
- チャット機能
- スマートフォンやタブレットなどで視聴できるマルチデバイスに対応している
- ブラウザに依存しないで利用できる
- 擬似ライブ配信
既存顧客向けに実施されたウェビナー事例4選
では続いて、既存顧客向けの4つの事例を紹介します。新規顧客向けと同じように、ウェビナーのサービスが、どのように課題を解決し、その後どのような効果を与えたのかを紹介します。
B2B × リアルタイム配信
Q&A形式のコミュニティサイトを運営する会社の事例です。以前は、自社システムの利用方法を対面トレーニングでレクチャーしていました。しかし遠方のお客様や勤務時間内に外出が難しいお客様への対応が課題となっていました。
そこで利用したのがGigaCastです。管理画面上が複雑ではなく、「セミナー告知」や「申申込ページ自動生成」、「招待メール配信」などの必要な機能が全て揃っていながら一目で分かる仕様になっています。アンケート機能等で相互コミュニケーションも図りやすく、遠方の顧客も含めて9割近くのお客様から満足の声が上がりました。
さらに、GigaCastは実際に聴講した人だけが課金されるシステムになっています。そのため利用料金が明確になっているところに高く評価できます。
B2B × 録画配信
次は、全国展開している飲食チェーンの事例です。社内教育や情報教育でウェビナーを利用しています。以前は、研修に来られないスタッフに情報共有できないことが課題でした。
その課題を解決するため導入したJ-Stream Equipmediaは、検索性が高く配信されている動画のラインナップをすぐに確認することができます。運用要求に合わせてカスタマイズもできるため、利便性が高いところも評価ポイントです。
そして初期トレーニングコストを削減できた上に、視聴数も順調に伸びているようです。さらにチェーンメンバー用にアプリを立ち上げたことで、さらに視聴数が伸びると予測できます。
B2C × リアルタイム配信
金融サービスを提供している会社の事例です。自社の動画ツールの使い方についてウェビナーで発信しており、動画ツールを起動したまま、配信する必要がありました。しかし、これまで利用していたサービスでは、動画ツールを起動すると映像に不具合が生じて、ライブ配信ができなくなることがあったようです。
そこで同社は、GigaCastを活用しました。オンラインセミナーに特化しているため、チャット機能や画面共有などが利用できるほか、映像が途切れることもなく、安定したウェビナー運営を行うことができトラブル解消につながっています。
トラブル解消の他にも、GigaCastには次の2つの便利な機能がありました。
- 自動遷移機能
- チャット機能
セミナー終了後に、自動でアンケートサイト画面に移動してくれるので、視聴者にアンケートに答得てもらいやすくなったのです。その結果、新規取引やアンケート回収率が6割増加しました。
またチャット機能で定型文を登録することで、お礼のメッセージやトラブル対応の文言を、冷静に素早く届けられるようになったようです。
B2C × 録画配信
B2Cの録画配信では、レコード会社の事例をご紹介します。同社ではアーティストのアルバム発売記念で、ライブのストリーミング配信を視聴できるようにするキャンペーンを行うことになりました。ところが、配信未経験で知見がないことが課題でした。
課題解決に使ったのは、J-Stream Equipmediaです。必要なシステムをリーズナブルな価格で用意できたこと、初の試みをしっかりと支えてくれたサポートが大きかったようです。
購入者からは高評価を得られたとのことです。
J-Stream Equipmediaは、技術と営業が同社の意図をくみ取った上で、密なコミュニケーションによるサポート体制がありました。同社は今後、デジタルプロモーションやCDプロモーションなど、アーティストごとにマッチする施策に力を入れていくようです。
ウェビナー成功事例の共通点は?
以上の成功事例を見ていると、ウェビナーを成功させるために抑えておくべきポイントが見えてきます。
- 目的を明確に設定する
- 双方向性の高いウェビナーになる仕組みづくり
- ライブと録画を使い分ける
- フォローアップまで綿密に設計する
- 事前のセッティングを丁寧に行う
これらのポイントはどのようなウェビナーであっても共通する部分であり、さらに言えばオフラインのセミナーでも変わらず重要なポイントです。対面できないとは言え、人対人であることは同じです。ウェビナーでもオフライン同様かそれ以上に参加者とのコミュニケーションに配慮しましょう。参加者との1つ1つの接点を大事にしていくことが、中長期的な関係を構築するための第一歩です。
なお、HubSpotでもウェビナーを定期開催しており、毎回想定以上の成果を挙げています。HubSpotのウェビナー実施方法や戦略について知りたい方は、ぜひ以下の資料(無料)をダウンロードしてみてください。