ホワイトペーパーを制作するにあたって、内製すべきか外注すべきか迷っていませんか。内製と外注にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自社のリソースや組織体制に応じて適切な方法を選択する必要があります。
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今回はホワイトペーパーの制作方法3選と、内製・外注する場合のメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。自社に合った制作方法の見極めに、ぜひ役立ててください。
ホワイトペーパーの制作方法3選
ホワイトペーパーの制作方法には、大きく分けて下記の3パターンがあります。
- 自社でゼロから制作する
- テンプレートを活用する
- 制作代行会社に依頼する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 自社でゼロから制作する
ホワイトペーパーの構成や記載内容、デザインから全てを社内考えていく方法です。制作のためのノウハウが求められることに加え、工数もかかることが難点ですが、独自性の高いホワイトペーパーに仕上げられる制作方法といえます。
ホワイトペーパーの内製に役立つツールとして、PowerPoint、Canva、Illustratorなどが挙げられます。それぞれのツールの特徴は下記のとおりです。
PowerPoint |
・Microsoft社が提供するプレゼンテーション資料作成ソフト |
Canva |
・Canva Pty社が提供するデザインプラットフォーム |
Illustrator |
・Adobe社が提供するデザインソフト |
2. テンプレートを活用する
ホワイトペーパー用に配布されているテンプレートを活用したり、他社のホワイトペーパーを参考にしながら制作したりする方法です。既製のテンプレートをベースに制作を進めることにより、見やすくまとまったホワイトペーパーを比較的短時間で制作できます。
当社HubSpotでは、さまざまなノウハウをわかりやすくまとめたホワイトペーパーを多数制作しています。ぜひ参考にしてみてください。
3. 制作代行会社に依頼する
ホワイトペーパーの制作を請け負っている制作会社に依頼する方法です。マーケティング支援会社やコンテンツ制作会社、広告代理店などに制作を依頼できます。
制作を外注することによって費用がかかるものの、社内のリソースを最小限に抑えて制作を進められます。また、依頼先によってはコンサルティングも込みで依頼できる場合もあるため、ホワイトペーパーを活用したマーケティング施策の効果を高めることも期待できるでしょう。
内製するメリット・デメリット
ホワイトペーパーを内製するメリット・デメリットを紹介します。
メリット1:コストを抑えて制作できる
ホワイトペーパーを内製する大きなメリットとして、制作コストを抑えられる点が挙げられます。資料制作が得意な社員が在籍していれば、新たに費用をかけることなく制作を進められます。
また、外注する場合と比べて企画から制作・リリースまでの工程をスピーディーに進めやすいという点もメリットです。すでに掲載する予定のデータがまとまっている場合や、すぐに制作に着手したい場合には、内製を選択するのが得策です。
メリット2:PDCAを回しやすい
ホワイトペーパーをリリース後、効果測定と改善を繰り返すPDCAを回しやすいというメリットもあります。制作工程全般を社内で一貫して担うことになるため、資料を修正したい場合や、情報を追加したい場合にも速やかに対応可能です。
さらに、制作や効果検証の過程で得たノウハウやスキルが自社の資産となります。独自のノウハウが確立されれば、自社にとって大きな強みの1つとなるでしょう。
デメリット1:工数と時間がかかる
ホワイトペーパーを内製するデメリットの1つは、制作のための工数と時間がかかることです。一定以上のクオリティのホワイトペーパーを制作するにあたって、相応の時間と手間がかかるのは避けられません。現状の担当業務との兼ね合いや、制作に携わるメンバーの人選を十分に考慮する必要があるでしょう。既存の担当業務と兼務する場合には、必要に応じて業務量の調整や人員配置の見直しを検討することが求められます。
デメリット2:制作スキルやノウハウが不可欠
ホワイトペーパーの制作スキルやノウハウが求められることも、内製するデメリットの1つとして挙げられます。自社に十分なスキルやノウハウがない場合、想定していたクオリティの制作物に仕上がらない可能性も否定できません。現状、社内にホワイトペーパーの制作に対応できる人材がいるかどうか、現実的に制作を依頼できるかどうかも含めて検討しておく必要があるでしょう。
外注するメリット・デメリット
次に、ホワイトペーパーの制作を外部の制作会社などに発注する場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。一見すると内製よりも負担が軽く制作のハードルが下がるように感じられますが、外注にもデメリット面があることを十分に理解しておくことが大切です。
メリット1:短期間で制作できる
ホワイトペーパーの制作を外注する大きなメリットの1つは、時間を節約できることです。社員が既存業務の取り組みに必要な時間を圧迫されることなく、比較的短期間でホワイトペーパーを完成させられます。社内の人員が限られているようなケースや、既存業務ですでに手一杯の状態になっているようなケースでは、外注することで得られるメリットは決して少なくないでしょう。
メリット2:質の高いホワイトペーパーに仕上がる
プロの手で制作してもらうことにより、美しく見やすいホワイトペーパーを制作できることも大きなメリットです。制作実績が豊富な外注先であれば、自社の要望をくみ取ってイメージどおりのホワイトペーパーに仕上げてもらえる可能性があります。
資料としての見やすさや見栄えはダウンロード数にも少なからず影響を与える要素のため、ホワイトペーパーを活用したマーケティング施策の成功確度を高められるでしょう。
デメリット1:コストがかかる
ホワイトペーパーの制作を外注すれば、外注費がかかるのは避けられません。依頼先によって費用には差があることから、予算との兼ね合いも考慮しつつ外注先を選定する必要があります。高いコストをかけたからといって、必ずしもホワイトペーパーが優れたマーケティング効果を発揮するとは限りません。費用対効果を十分に検討した上で、外注を選択すべきか決定する必要があるでしょう。
デメリット2:社内にノウハウが蓄積しにくい
外注先に制作を一任できるということは、裏を返せば社内に制作ノウハウが蓄積しにくくなることを意味します。制作ノウハウが自社のリソースにならなければ、結果として将来にわたりホワイトペーパーを外注し続けることになりかねません。当面は外注する場合にも、いずれは内製が可能な体制を構築していくことも視野に入れ、ノウハウの吸収に努めていくことが大切です。
自社の状況とリソースを考慮して最適な制作方法を選定しよう
ホワイトペーパーの制作そのものは、内製・外注のどちらでも対応可能です。しかしながら、内製・外注のいずれもそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらの方法を選ぶ場合もメリット面をできる限り引き出すことが求められます。今回紹介したそれぞれのメリット・デメリットを参考に、自社にとってメリットを活かしやすい方法を検討してください。
今すぐにホワイトペーパーを内製するのが難しい場合は、はじめのうちは外注し、徐々に内製へと移行していくのも1つの方法です。外注先と相談しながら自社にとってのホワイトペーパーの「型」を確立し、将来的には内製化できるよう少しずつ体制を整えていきましょう。