YouTubeの動画を視聴してもらうためには、視聴者に「この動画を見たい」と思ってもらう必要があります。
ビジネス向けYouTube 活用テンプレート18種
YouTube をビジネスに活用する上で欠かせない要素を簡単に作成するためのテンプレートを幅広くご用意しました。
- カスタマイズ可能なYouTube バナーテンプレート5種
- カスタマイズ可能なYouTube サムネテンプレート5種
- YouTube 動画概要欄テンプレート7種
- YouTube 成長戦略ロードマップテンプレート1種
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全てのフィールドが必須です。
そのためには、動画のハイライトシーンや概要がわかるシーンを用いて、視聴者の印象に残るサムネイルを設定するのが効果的です。
しかし、サムネイルを設定するにあたり「推奨サイズや具体的な作り方は?」「どのツールを使用すべきかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、サムネイルの作成方法からYouTubeに反映させるまでの流れを解説します。無料サムネイル作成ツール7選も紹介していますので、サムネイル作成ツールをお探しの方も、ぜひ参考にしてください。
YouTubeのサムネイルの作り方
YouTubeのサムネイルの作り方は次の通りです。
- 推奨されている画像サイズや解像度を把握する
- サムネイル作成ツールにアクセスする
- 画像素材をアップロードするかテンプレートを選択する
- テキストや画像素材を利用してサムネイルを作成する
- 完成したサムネイルをダウンロードする
- YouTubeにサムネイルを反映させる
それぞれの手順を解説します。
1. 推奨されている画像サイズや解像度を把握する
サムネイルのサイズやファイル形式を適切に設定しないと、アップロードできない場合や、アップロードできても画像が見切れてしまうことがあります。
サムネイルは次の推奨サイズや画像形式に設定することをおすすめします。
- 推奨解像度である1280×720に設定する(最小幅は640ピクセル)
- ファイル形式はJPG・PNG・GIFのどれかにする
- アスペクト比は16:9にする
- サムネイルサイズは2MB以下にする
2. サムネイル作成ツールにアクセスする
出典:Canva
Web上には、さまざまなサムネイル作成ツールが存在します。今回は、そのなかでも無料で使用でき、操作方法が簡単なCanvaをもとに解説します。
まずは、次の手順に従ってYouTubeのサムネイル作成画面に移りましょう。
- Canvaのサイトにアクセス
- 赤枠1の「デザインを作成」をクリック
- 赤枠2の「YouTubeサムネイル」を選択
3. 画像素材をアップロードするかテンプレートを選択する
出典:Canva
作成画面に移ったら、ベースとなるサムネイル画像を白紙キャンバスに移す必要があります。赤枠1の「アップロード」から画像を抽出するか、赤枠2の「テンプレート」を利用するかを選択しましょう。
テンプレートの場合は、検索窓を利用してイメージに合った画像をピックアップできます。任意の画像は、パソコン内のデータをアップロードする他にGoogle DriveやDropbox、Facebook、Instagramなどからも抽出可能です。
4. テキストや画像素材を利用してサムネイルを作成する
出典:Canva
任意の画像またはテンプレートを選択したら、Canvaに用意されている画像素材やテキストを利用して魅力的なサムネイルを作成します。ポイントは次の通りです。
- 画像内で強調したい部分があったりボックス内にテキストを入れたりしたい場合は赤枠1の素材から矢印や図形を利用する
- 画像に直接テキストを入れたい場合は赤枠2の「テキスト」から「見出し」を追加する
- テキスト内容は動画内容をイメージできるキャッチコピーなどを入れる
- サムネイルを目立たせるために赤枠3の「アプリ」から赤枠4の「背景」を設定する
5. 完成したサムネイルをダウンロードする
出典:Canva
サムネイルが完成したらYouTubeに反映できるようにデータをダウンロードしておきます。
手順は次の通りです。
- 赤枠1の「共有」をクリックして赤枠2の「ダウンロード」を選択
- ファイルの種類やサイズを設定して「ダウンロード」クリック
- ファイルの種類は、用途に合わせて適切なものを選びましょう。
- 高画質な画像やイラストの場合は「JPG」
- 色彩が豊富な文字や図形などが含まれる場合は「PNG」
- 短いクリップを作成する予定があるなら「GIF」
6. YouTubeにサムネイルを反映させる
作成したサムネイルをアップロードしてYouTubeに反映させます。
手順は次の通りです。
- YouTube Studioにログイン
- 左側メニューの赤枠1の「コンテンツ」を選択
- 「動画をアップロード」をクリックして公開する動画を選択
- 詳細画面の赤枠2の「サムネイルをアップロード」から設定するサムネイルを選択
- その他の設定を行い「保存」をクリック
YouTubeのサムネイルの無料作成ツール7選
ここからは、無料で使えるサムネイル作成ツールを7つご紹介します。
- 豊富なテンプレートや素材が魅力のCanva
- こだわりのフォントデザインを作成できるAdobe Express
- 150万点以上のテンプレートや素材が魅力のVistaCreate
- プロも愛用する使いやすいVisme
- コラージュレイアウトが作りやすいFotor
- 1万点を超えるユニークなテンプレートが魅力のPicmaker
- 豊富なテンプレートからすばやくサムネイルを作成できるSnappa
1. 豊富なテンプレートや素材が魅力のCanva
出典:Canva
Canvaは、数百万点以上の写真やアイコン、イラストなどの素材が用意されているサムネイル作成ツールです。無料でも、切り抜きやフィルター、明るさ・コントラスト調整など、細かい点も調整できるメリットがあります。
サムネイル作成ツールを使ったことがなくどれが良いのかわからない方は、使いやすくて豊富な素材が用意されているCanvaを利用してみましょう。
<Canvaの特徴>
- 無料で50万点以上のテンプレートと数百万点以上の素材を使える(2023年7月現在)
- 無料でも明るさ・コントラスト調整などの細かな画像設定ができる
- シンプルな操作で初心者でも使いやすい
2. こだわりのフォントデザインを作成できるAdobe Express
Adobe Expressは、プロがデザインした数千点以上のテンプレートが利用できるサムネイル作成ツールです。高品質な写真や画像の素材を提供しているAdobe Stockと、2,000点以上のフォント素材を提供しているAdobe Fontsと連携している特徴もあります。
写真や画像だけでなく、フォントデザインにもこだわりたい方におすすめのツールです。
<Adobe Expressの特徴>
- 無料で数千点以上のテンプレートを利用できる
- 無料で2,000点を超えるAdobe独自のフォントを利用できる
- フォントの作成ツールが充実している
3. 150万点以上のテンプレートや素材が魅力のVistaCreate
出典:VistaCreate
VistaCreateは、10万点以上のテンプレートや150万点以上の画像素材を利用できるサムネイル作成ツールです。直感的な操作が可能で、デザインに詳しくなくても背景削除やSNSへの投稿、ブランドデザインの作成などもスムーズに行えます。
豊富な素材を使ってこだわりのサムネイルを作成したい方に最適なツールです。
<VistaCreateの特徴>
- 無料で10万点以上のテンプレートを利用できる
- 無料で150万点以上の画像素材を利用できる
- 直感的な操作でスムーズなサムネイル作成が可能
4. プロも愛用する使いやすいVisme
出典:Visme(英語)
Vismeは、世界120か国で1,000万人以上のマーケティング担当が利用しているサムネイル作成ツールです。特徴的なのは、図形やグラフを用いたインフォグラフィックが作成しやすいことです。
サムネイルでデータなどを視覚的に表現したい方にピッタリでしょう。
<Vismeの特徴>
- 世界120か国以上で1,000万人以上に利用されている
- インフォグラフィックの素材が豊富
- 豊富なテンプレートや素材が利用できる
5. コラージュレイアウトが作りやすいFotor
出典:Fotor
Fotorは、複数の画像を組み合わせる「コラージュレイアウト」が作りやすいサムネイル作成ツールです。枠内に任意の画像をドラッグするだけでコラージュが作れます。
また、背景の色やフレームの色、角の丸み、グリッドの太さなどの細かな調整が可能です。
思い通りにコラージュレイアウトを用いたサムネイルを作成したい方に最適でしょう。
<Fotorの特徴>
- コラージュレイアウトが作りやすい
- コラージュテンプレートが豊富にある
- 美容レタッチを利用できる
6. 1万点を超えるユニークなテンプレートが魅力のPicmaker
出典:Picmaker(英語)
Picmakerは、1万点以上のユニークなグラフィックデザインテンプレートが用意されているサムネイル作成ツールです。フィットネスやヨガ、スポーツ、ファッション、マーケティングなど、さまざまなジャンルのテンプレートが用意されています。
また、ワンクリックでAIによるデザインを作成できます。ユニークなテンプレートやAIを活用したサムネイルを作成したい方におすすめのツールです。
<Picmakerの特徴>
- 無料で1万点以上のテンプレートを利用できる
- 無料で100万点以上の画像素材が利用できる
- AIによるデザインの提案ができる
7. 豊富なテンプレートからすばやくサムネイルを作成できるSnappa
出典:Snappa(英語)
Snappaは、豊富なテンプレートや写真素材、グラフィック素材からすばやく理想のサムネイルが作成できるツールです。YouTubeだけでなく、FacebookやInstagram、Twitterなどに最適な画像サイズをワンクリックで設定できます。
500万点以上の写真素材やグラフィック素材を利用すれば、理想のサムネイルが作成可能です。
時間をかけずにすばやくサムネイルを作成したい方にピッタリのツールです。
<Snappaの特徴>
- 無料で6,000点以上のテンプレートが利用できる
- 無料で500万点以上の写真素材やグラフィック素材を利用できる
- すばやくサムネイルを作成できる
YouTubeのサムネイルの作り方のポイント
ここからは、サムネイルの作り方のポイントを次の項目に沿って解説します。
- 再生回数の多いサムネイルを参考にする
- 動画内容がわかるテキストを入れる
- 動画内容をイメージできるサムネイルにする
- 印象に残るデザインにする
- コミュニティガイドラインに準拠した内容で作成する
ポイントをおさえて魅力的なサムネイルを作成しましょう。
1. 再生回数の多いサムネイルを参考にする
再生回数の多い動画は、サムネイルのクオリティも高い場合が多いので、自分でサムネイルを作る際、参考にすると良いでしょう。
再生回数が伸びている動画は、動画内の印象に残るワンシーンをカットするのが上手です。さらに、テキストの大きさや内容、全体のデザインを参考にすれば、視聴者を惹きつけるサムネイルの傾向をつかめます。
自分の動画に近いジャンルやテーマの動画を参考にして、魅力的なサムネイルを作成しましょう。
2. 動画内容がわかるテキストを入れる
再生回数が伸びている動画は、動画内容がわかるテキストをサムネイル内に入れています。
動画内で紹介している商品名や特徴、印象に残るワンシーンの解説文などのテキストを入れることで、動画の内容が伝わりやすくなるためです。
ただし、文字数が多いと読みづらくなります。できるだけコンパクトで印象に残るテキストを入れましょう。
3. 動画内容をイメージできるサムネイルにする
視聴者は、サムネイルやタイトルなどの限られた情報から見たい動画を探しているため、動画内容がイメージできるようにすることを意識しましょう。
例えば、動画のハイライトシーンや概要がわかるシーンなどをサムネイルに設定すると良いでしょう。
ただし、サムネイルと動画内容に食い違いがあると、炎上や離脱の原因になるため注意が必要です。必ず動画内容に合ったサムネイルを設定しましょう。
4. 画像内テキストを工夫する
視聴者は、検索結果画面などの情報量の多い画面から、自分が見たい動画を探します。そのため、他のサムネイルに埋もれない印象的なデザインにする必要があります。
例えば、テキストを決める際は次のようなポイントを意識しましょう。
- テキストを大きくする
- テキストは目立つ色合いにする
- 視認性の高いフォントにする
- ボックス内にテキストを入れる
また、サムネイルの右下には、動画の長さを表すテキストが自動表示されます。その場所にテキストや重要なアイコンなどを置かないようにするのもポイントです。
5. 人物写真は大きく&カメラ目線
サムネイルに人物の写真を採用する場合は、大きく、かつカメラ目線にするのがおすすめです。大きい人物画像でカメラ目線をしていると人の目を引きやすく、クリック率を上げる可能性が高まります。
動画内のシーンを採用したい場合でカメラ目線のシーンを選べない場合でも、人物を大きく拡大して画像を作るなどの工夫ができます。
6. シリーズのサムネイルは統一する
同じトピックの動画をシリーズとして投稿する場合、ひと目でシリーズだとわかるようにサムネイルのデザインも統一するのがおすすめです。
デザインを統一することで、回遊する際の目印になる他、そのパターンが印象に残れば時間が経っても見つけてもらえる可能性が高まります。
7. コミュニティガイドラインに準拠した内容で作成する
サムネイルは基本的に自由に作成して設定できますが、YouTubeのコミュニティガイドラインに準ずる必要があります。
コミュニティガイドラインに違反すると、カスタムサムネイルの利用を制限されたり、アカウントが停止されたりする可能性もあります。コミュニティガイドラインの内容の一例は次の通りです。
- ヌードなどの性的表現があるコンテンツ
- 人の尊厳を傷つけたり差別意識を生じさせたりするヘイトスピーチ
- 暴力的表現などが含まれる危険なコンテンツ
詳細はコミュニティガイドラインを参考にしましょう。
YouTubeサムネイルの設定方法
作成したサムネイルは、以下の方法で設定ができます。
投稿時のサムネイル設定
動画を新規アップロードする際には、動画の設定画面でサムネイルを設定できます。
動画をアップロードすると動画のシーンから自動でサムネイルの候補が示されますが、「サムネイルをアップロード」を選択することで任意の画像を設定できます。
投稿後のサムネイル差し替え
投稿後にサムネイルを差し替えたい場合は、YouTube Studioの「コンテンツ」から該当の動画を選択します。
すると投稿時と同様の画面が出てくるので、新しいサムネイル画像をアップロードして変更を行います。
YouTubeの再生数に影響するその他の要素
サムネイルはYouTube動画の再生数に大きく影響する要素ですが、他にも重要な要素はいくつかあります。
タイトルを工夫する
動画を見るかどうかを判断する要素として、サムネイルとあわせて重要なのがタイトルです。より目に付きやすいといえるのはサムネイルですが、内容を判断する際にはタイトルにも目を通すことが多いといえるでしょう。
興味を引くタイトルをつけることが重要ですが、タイトルはテキストのみになるため、動画の内容を端的に説明できるとよいでしょう。
キーワードを最適化する
YouTube動画を投稿する際は、ウェブサイトの更新で意識するようにキーワードの最適化も行いましょう。
具体的には、ターゲット層が検索しそうなキーワードをタイトルやタグに含みます。課題をもったユーザーがクリックする可能性が高くなる他、おすすめ動画や関連動画にも表示される可能性が高くなります。
動画の長さを工夫する
動画を制作する際には、内容はもちろん、長さについても工夫が必要です。短いほうがユーザーに気軽に見てもらえるかもしれませんが、内容は薄くなりがちでしょう。反対に、内容をリッチにすると長くなりすぎるかもしれません。
動画のトピックによって適した長さは変わってくるため、実際にいろいろな動画を投稿して、再生数やエンゲージメントの差を分析するのがおすすめです。
通知機能やSNSを活用する
YouTubeでは、お気に入りのチャンネルに動画が投稿されたときにお知らせする通知機能があります。動画内にて、チャンネル登録にあわせて通知についても促しておくことで、ファンとなってくれたユーザーは通知をオンにしてくれる可能性が高まります。
また、SNSを活用して動画をアップロードしたことをお知らせすることも重要です。
このようにして動画再生の初速を上げることができれば、YouTubeのアルゴリズムにも有利になる可能性があります。
YouTubeアナリティクスを活用する
YouTubeではアナリティクスを閲覧することで、再生数の他にエンゲージメントやトラフィックソースなどさまざまなデータを取得できます。
ただ動画を投稿し続けるだけでは、再生数やチャンネル登録者数を伸ばすことは難しいでしょう。反応のいい動画とそうでない動画の違いを分析することで、次の動画制作に活かせるようになります。
YouTubeの再生数を伸ばすコツについてさらに知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
再生回数が伸びる魅力的なYouTubeのサムネイルを作ろう
思わずクリックしてしまうようなサムネイルを作成すれば、視聴者のクリックにつなげられます。そのためには、動画内容をイメージしやすく、印象に残るデザインやテキスト設定が大切です。
同ジャンルで再生回数が多い動画のサムネイルを参考にしたり、便利なサムネイル作成ツールを利用したりして魅力的なサムネイルを作成しましょう。