普段何気なく使っている名刺に、QRコードは入っているでしょうか。自分の名刺には入っていないという方も、QRコード入りの名刺を先方から受け取ったことがあるかもしれません。
実は、QRコードには名刺情報はもちろん、プロダクトやサービス、動画や音声などさまざまな情報を盛り込めるのです。
ビジネスシーンでは、QRコード入りの名刺を活用する企業が増えています。名刺交換の場でQRコードを活用することで、短い時間の中でも自社をさらに深く知ってもらえる可能性が高くなります。
また、オンライン商談の場合でも、自身の画面上にQRコードを表示しておくと、名刺交換がスムーズに進められます。
本記事ではQRコード入りの名刺を利用するメリットや、QRコードに込められる情報、作り方のポイント、活用可能性などを解説します。名刺のアップデートを考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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QRコード入り名刺を利用するメリット
QRコード入りの名刺があると、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。本章では具体的にQRコードのメリットやデメリットを確認していきましょう。
メリット①:URLの入力が不要
QRコードはショッピングやクーポン取得、決済時において当たり前のように使われています。QRコードのQRとは「Quick Response」の略で、文字入力することなく、手持ちの携帯端末で読み取るだけで設定されたテキスト情報やWebページにアクセスできます。
一番のメリットはURLの入力といった「手間」が不要で、写真を撮るかのようにQRコードを読み取るだけで情報にリーチできます。QRコードを受け取った相手は、携帯からURLを手打ち入力する必要がなく、片手でスキャンできるアプリなどを起動し、写真を撮るだけ情報へアクセスできます。
メリット②:さまざまな情報を提示できる
QRコードにはどのようなURLも設定できるので、名刺情報だけでなく会社やサービスサイト、新商品のプレスリリースやSNSアカウントなどさまざまな情報を盛り込めます。先方はスマートフォンがあればすぐにアクセスできるので負担をかけることもありません。オンライン上で商談する際も、QRコードであれば画面越しに読み取れるので重宝するでしょう。
QRコードにはどのような情報を埋め込むと良い?
先述したとおり、QRコードにはテキスト情報やURL情報を盛り込めるため、ビジネスシーンでもアイデア次第で無数の活用パターンがあります。
ここでは、名刺にQRコードを設置する際、どのような情報を盛り込むと良いのか、代表例をご紹介します。
WebサイトやSNSアカウント
「社名、名前、メールアドレスや電話番号」に留まらず、「Webサイト」や「SNS情報」を盛り込めます。WebサイトやSNS上の情報は、名刺だけではすべて掲載できないほどの情報量ですが、QRコードを活用すれば名刺交換をした相手に必要十分な情報を提示できるでしょう。
テキスト
テキスト情報も、QRコード上であれば名刺に掲載できる情報とは比べ物にならないくらいの情報量が提供可能です。
例えば、英数字であれば4,000字以上、漢字であれば1,800字、携帯で認識可能な範囲に制限すると、全角半角混在で270字程度の情報を埋め込めます(QRコードの種類と大きさによりデータ容量は異なります)。
画像・動画
画像や動画の場合、共有フォルダを作成し、画像を保存しそのリンクを共有するパターンや、YouTubeなどで動画を作り、そのURLをQRコードとして埋め込めます。そのURLをQRコードからリンクできるように設定し、画像や動画情報にたどりつけます。
この方法しかないというものではなく、普段ご利用されている無料有料のそれぞれのデータ保存用のクラウドサービスやフォルダなどをQRコードとリンクさせれば容易に情報のやり取りが行えるのです。
意外と簡単なQRコードの作成方法
QRコードを活用しようと思ったものの、自分で生成するのはハードルが高そうだと思われている方もいるかもしれません。実は、専用サービスやSNSを活用すれば誰でも簡単に生成できます。
LinkedInアカウントのQRコードを生成する
Linkedinは2021年2月時点で7億4,000万人が利用しているSNSであり、プライベートのSNSとは分けてLinkedinを使用する方も多いでしょう。そのLinkedinでは、QRコードの作成も簡単に行えます。
Linkedin QRコードの出し方は、Linkedinの公式コラム「 Linkedin QRコードの出し方 」でわかりやすく解説しています。QRコードの出し方を動画付きで紹介していますので、作成方法を確認してみてください。
FacebookアカウントのQRコードを生成する
FacebookのQRコードは、個人アカウントなら作成可能です。例えば友達申請時にQRコードを送ると、自分のアカウントに簡単にアクセスしてもらえます。仮にその場にいなくても、後ほどメールやLINEなどでQRコードを送信して相手にスキャンしてもらうだけでアクセス可能です。
また、Facebookアプリから「QRコード」を作成するには、Facebookの検索で「qr code」と入力します。すると、ブルーのアイコンで「QRコード」という文字が表示されるので簡単にQRコードでコミュニケーションが可能です。
YouTube動画のQRコードを生成する
YouTubeでは共有したい動画のURLリンクを作成し、そのリンクをQRコードに埋め込むだけで対応できます。プロセスとしては、動画をアップロードできたら、動画のリンクを取得するというシンプルな操作だけで作成完了です。
印刷会社にQRコード入りの名刺製作を依頼する
これまで、紙の名刺作成は主に印刷会社が担っていました。直近では、デジタルシフトの流れを汲み、いままで紙の名刺で培ったノウハウも取り入れつつ、QRコード入りの名刺作成サービスも提供しています。ブランディングを意識した、デザイン性の高い名刺を作成したいなら、プロに依頼するのも有効な手段です。
サイズや解像度に気をつけよう!QRコード作成のポイントとは?
QRコードを作成するのはボタン一つで可能ですが、重要なことは「顧客に正しくスキャンされ、正しく情報が伝わる」ことです。正しい情報を届けるために、QRコード作成のポイントを押さえましょう。
サイズ
QRコードは、スマートフォンや携帯電話のQRコードリーダーから読み込めるサイズ(約15mm~30mm)で作成しましょう。また、名刺上で他に不要な情報も読み取ってしまわないよう、QRコードの周囲に必要十分な余白を確保するのもポイントです。
解像度
名刺にQRコードを記載する場合は、QRコードの画像解像度は300~350dpiにすることが推奨されています。解像度が低いまま印刷をすると、QRコードの仕上がりが荒くなり上手く読み取れない恐れがあります。
視認性の高い解像度でQRコードを作成し、サンプルイメージができたら必ずさまざまなサイズでスキャンできるか試してみましょう。
その他の注意事項
最後に、色や濃淡、コントラストにも注意が必要です。名刺デザインを重視することは、相手への情報伝達という観点でとても重要です。ただし、デザインにこだわり過ぎるあまり、肝心のQRコードがスキャンできなくなってしまっては本末転倒です。
色を薄くし過ぎたり、余白を十分に取らない場合、スキャンできない可能性があります。デザインは重要ですが、ビジネスの機会損失にならないように気をつけて作成し、サンプルを作成したら問題ないか何度もスキャンして確認することをお勧めします。
QRコードを活用し、名刺に付加価値を
本記事で紹介したように、QRコード入りの名刺には名刺情報はもちろんのこと、プロダクトやサービス、動画や音声までさまざまな情報を盛り込ます。
また、マーケティング戦略やSNSの活用、オンラインシフトの非対面営業が推奨される背景もあり、変化への対応が必須となりつつあります。そして、これらの変化への対応策の一つとして、QRコードの活用があるでしょう。QRコード付きの名刺を駆使して提供できる情報を増やせば、初対面の段階で自社に対する理解を深めやすくなります。そこで興味を持ってもらえれば、その後の商談もスムーズに進められるでしょう。
QRコードで名刺に付加価値を出す上で絶対に念頭におきたいのは、「どのような情報を伝えれば、相手に価値を感じてもらえるか」という点です。自社をアピールすることよりも、相手にとって価値のある情報を提供することに徹しましょう。