SNSはもはや多くの企業にとって欠かせないツールとなりました。様々なSNSが台頭するなか、国内で4,500万人のユーザーを抱えるTwitterは、広告出稿先の1つとして存在感を示しています。

これからTwitter広告に出稿するかどうか迷っている担当者の方だと、気になるのは「どれだけの効果が出せるのか」「他社はどのように活用して成功しているのか」という点だと思います。

今回はTwitter公式が発表した広告の活用事例を紹介します。効果的に広告運用するためのポイントも併せて記載するのでぜひ参考にしてみてください。

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Twitter広告の特徴を理解しよう

広告プロモーションを成功させるには、まずは自社ターゲットユーザーとTwitterユーザーの属性がマッチしているかを確認すること、そして広告の仕組みを理解しておく必要があります。事例を紹介する前に、まずはTwitter広告の特性をチェックしましょう。
 

10〜30代前半へのリーチに強い

総務省が2018年に発表した調査結果によると、Twitterの利用ユーザーは他SNSと比較して若年層に支持される傾向にあり、10〜30代前半に集中しています。この層にアプローチするには最適な広告プラットフォームと言えるでしょう。逆にそれ以外の利用者数は少ない傾向にあります。自社のターゲット層をしっかり把握した上で利用を検討しましょう。
 

詳細にターゲティングできる

Twitterでは詳細なプロフィールを登録する必要がないため、「詳細なユーザー情報がない=広告のターゲティング設定は細かくできなそう」とイメージしている方が多いかもしれませんが、実際は詳細なターゲティングが可能です。年齢や性別(データに基づいて推測)、居住地だけでなく、フォローやツイート内容に基づいた興味関心ベースのターゲティングが可能です。
 

拡散による副次的効果が期待できる

Twitter最大の特徴と言えば、リツイートによる拡散でしょう。
広告ツイートがリツイートで拡散された場合、リツイート先でのエンゲージメント(いいねやリツイートなど)に対しては課金されません。ユーザーの関心を捉え、シェアしたくなるような設計ができれば効率的な運用が可能です。
 

Twitter広告の国内活用事例6選

次にTwitter広告の効果とその要因を、実際の事例から学んでいきましょう。以下、Twitter公式が発表している具体事例をご紹介していきます。
 

①にんにくや岡崎商店

にんにく・黒にんにくの岡崎屋【公式】さん (@InfoOkazakiya) / Twitter

「食の安全・安心を通じ人々の健康づくりに貢献する」を理念に掲げ、青森県田子町から産地直送にんにくの製造販売を行っている「にんにくや岡崎商店」(@InfoOkazakiya)の事例です。

にんにくや岡崎商店では「黒にんにく」の販売に力を入れており、メインターゲット層である中高年以上に加え、より若い層にも商材認知を広めるべくTwitter広告を導入しました。

広告ツイートでは、黒にんにくにまつわる豆知識や効果を訴求。インフルエンザ流行時期に「インフルエンザ予防には、体内の免疫細胞の働きを活発にする黒にんにくがおすすめ」という内容など、季節に合わせたオーガニックツイートやプロモツイートを発信した結果、フォロワー数は2カ月で約650人増を達成しました。

さらにフォロワー数の増加に伴い、スポンサードサーチやYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)経由のコンバージョン数も上昇。

リツイートは課金対象にならないことから、費用対効果の高いブランド認知を広めることができた事例といえます。
 

②Roland

Roland | ローランド公式さん (@MyRoland) / Twitter

電子ドラムや電子ピアノの製造・販売等を手掛ける大手電子楽器メーカーのローランド株式会社(@MyRoland)では、「ブランドの認知拡大」「ブランド想起機会の創出」「ブランドエンゲージメントの増大」を目的に、2011年4月よりTwitterアカウントを運用。担当者1名を起点に各製品カテゴリのプロモーション担当者と連携しながら、ユーザーと積極的にコミュニケーションを取るように工夫しています。

そこから新たなユーザー層にアプローチするべく、Twitter広告の利用を開始。

同社電子ドラムを幼少期から使用し続けるプロドラマー親子のストーリーをオウンドメディアで配信し、ドラムに関する情報を発信するアカウントでフォロワーターゲティングを実施。演奏動画とともに配信したところ、クリック単価を約10円に抑え、多くのユーザーへのアプローチを実現しました。

オウンドメディアとうまく連携することで、エンゲージメントの高いユーザー層へのアプローチを効率的に実施できることがわかる事例です。
 

③博多久松

博多久松【有限会社 久松】さん (@hakatahisamatsu) / Twitter

福岡を拠点におせち料理や本格和食、お惣菜などを製造・販売する博多久松(@hakatahisamatsu)では、ネット通販事業に注力しておりブランドの認知向上を目指すべく、2016年4月よりTwitterアカウント運用を開始しました。

運用開始当初から「Twitter開設キャンペーン」を行うなど、Twitter広告を活用。2017年末には、フォロー&リツイートでおせち料理が当たる「#おせちは博多久松 キャンペーン」を実施し、4,000件近いリツイートを獲得しました。2016年秋にオープンしたECサイトの売り上げが2期連続で前年比45%アップし、販売を促進する1つの手段になったとのこと。

ツイートで商品をチェックし、気に入ればそのままカジュアルに購入するというTwitterならではのユーザー体験を活かした事例です。
 

④Jimdo Japan

ジンドゥーさん (@JimdoJapan) / Twitter

ドイツに本社を置くJimdo GmbH社が提供するクラウドCMS「Jimdo」は、本格的なホームページを簡単に作成することのできるサービスです。Jimdoの日本展開を担う株式会社KDDIウェブコミュニケーションズでは、2009年10月からTwitterアカウント(@JimdoJapan)を運用。

フォロワーは1.5万人を超え、ホームページに関する情報や自社のサービスのみならず、業界知識などホームページ制作に関するノウハウもツイートするなど拡散への工夫を凝らしています。

同社では年に一度ユーザー向けイベントを開催しており、その告知・集客・誘導のためにTwitter広告を活用しています。ABテストでの測定のほか、開催地が東京であることを踏まえて東京近郊ユーザーにリーチするよう細かい地域設定を行い、また「Jimdo」という文字列が含まれるツイートをしたユーザーに対してもターゲティング設定を実施。

たった数日間の広告配信期間で、高額な費用をかけず通常の4倍以上のアクセスがイベントサイトに流入しました。

オフラインイベントなど、地域性のある取り組みへのプロモーションにも活用できた事例といえます。
 

⑤モリサワ

モリサワ【公式】さん (@Morisawa_JP) / Twitter

様々なフォントの企画開発・販売を行う株式会社モリサワでは、B2B向けの取引のみならずデザイナーの方々にも直接リーチするべく、2012年にTwitterアカウントを開設。今では公式コーポレートアカウントを含め、製品やサービスを中心に5つのアカウントを運用しています。

同社では、約1,000にものぼる取り扱いフォントを1年間定額で利用できるライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」を展開しており、ユーザーが新しいフォントをインストールして実際に使うという行動習慣を促進するべく、Twitter広告を導入しました。

デザイナーや印刷・出版関係の方々をターゲットに、特に目を引くフォント2つの特徴を端的に説明するアニメーションを作成して配信。Twitter以外にも様々なメディアで一斉に広告展開をしたことで、例年の倍のペースでフォントのインストールと利用が進んでいき、また好意的なコメントなどの各種フィードバックがTwitter経由でくるという副次的効果もあったようです。

広告のクリエイティブを工夫し適切なターゲティングを設定することで、ユーザーとのダイレクトコミュニケーションが活性化するという良い事例です。
 

⑥NVIDIA AI JAPAN

NVIDIA AI Japanさん (@NVIDIAAIJP) / Twitter

コンピューターのグラフィックス処理や演算処理の高速化を実現するGPUの開発・販売を手がける米NVIDIA。その日本ブランチでは公式アカウント「NVIDIA AI Japan」(@NVIDIAAIJP)を運営しており、会社のテクノロジーや製品、ソリューションについてはもちろん世の中全体でのAI活用事例についてもAI分野のリーダーとして発信をしています。

Twitter広告も積極的に活用しており、はじめはフォロワー数の増加を目的に広告を配信。その後、会社としてプロモーションしたいトピックやイベントがある場合は、ウェブサイトへ自然に誘導するための広告を展開しています。

特に利用しているのが「クイックプロモート」というアプリから簡単に使うことのできる広告プロモーション機能。スピーディに出稿できるので、拡散トレンドに乗りやすいことが特徴です。

結果、フォロワー数の上昇につながっているというデータも出ているとのこと。
 

Twitter広告を効果的に活用するための3つのポイント

ここからは紹介した事例から読み取れる、Twitter広告を活用するためのポイントを3点お伝えします。
 

1.ユーザー目線のコンテンツ作りを意識する

冒頭でもお伝えした通り、リツイート先で起きた広告へのリアクションには課金が発生しません。よって拡散されればされるほど、費用対効果の高い広告効果を見込めます。

そのためには拡散されるコンテンツ作り、もっといえば「広めたいと思ってもらえるコンテンツ作り」が必要です。

事例でご紹介した、モリサワによる独創性あるクリエイティブ事例は、自社リソースを使った「広まるコンテンツ」制作の良い事例でした。

ただ発信・出稿するのではなく、きちんと「広めてもらえるコンテンツか」というユーザー目線を意識して運用しましょう。
 

2.オーガニックの投稿も組み合わせて運用する

Twitterはプロモーションを展開したい時だけ広告を運用すれば良いものではありません。日々オーガニックツイートを重ねてフォロワー数の増加とフォロワー属性の明確化を進めることで、広告出稿時の副次的拡散力も上がっていきます。

またオーガニックツイートが想定以上の伸びだった場合、それを元に広告を打ってさらに拡散させる方法も有効です。最後のNVIDIA事例にもあった、クイックプロモート機能は、まさにそのための機能とも言えるでしょう。

Twitter広告運用は、オーガニック投稿と組み合わせて考えるのが鉄則です。
 

3.ターゲティングを明確にする

Twitter広告では以下の項目群を組み合わせて、細かいターゲティング設定が可能です。

  • テイラードオーディエンスターゲティング
  • 言語ターゲティング
  • 地域ターゲティング
  • 性別と年齢ターゲティング
  • テクノロジーターゲティング
  • キーワードターゲティング
  • 興味関心ターゲティング
  • フォロワーターゲティング
  • 行動ターゲティング

Twitter広告のターゲティング設定についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

詳細なターゲティング設定を活かすためにも、自社のターゲットユーザーをできる限り明確にしましょう。その手段としてTwitter広告向けのペルソナを設定するのも1つの手です。

もしペルソナ設計に自信がない場合は、HubSpotの無料で使えるペルソナ作成テンプレートを使ってみてください。
 

成功事例を参考にTwitter広告の効果を引き出そう

今回はTwitter広告で成果を上げた国内事例と、効果的な運用のためのポイントをご紹介しました。EC売上げ、Webサイトへの誘導、エンゲージメント向上など、工夫すればさまざまな指標で高い効果をあげられる広告媒体だということが伝わったかと思います。

ポイントを押さえれば、目的を達成できる可能性は十分あるはずです。今回ご紹介した事例を参考に効果的なTwitter広告運用を目指しましょう。

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元記事発行日: 2020年5月26日、最終更新日: 2020年5月27日

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