「ブランドや製品の認知を効率的に拡大させたい」 「マス広告が届きにくいターゲットに効果的なアプローチを行いたい」 このような悩みを抱えているなら、今回ご紹介するTwitter広告が解決策になるかもしれません。
Twitterは10~20代の若年層に加えて、30代以上のユーザーも多いため、幅広い年齢層にアプローチしやすいという特長があります。また、ツイート内容や他アカウントとのエンゲージメント状況からユーザーの興味関心を推測し、ターゲティングできる点も大きな強みです。結果的に、ペルソナのニーズに対して最適な商品やサービスを訴求することが可能です。
本記事では、Twitter広告の仕組みや広告メニューの種類、課金方式といった基礎知識に加えて、実際にTwitter広告を出稿する方法も画像付きで解説します。ぜひ、本記事を見ながら実際にTwitter広告の出稿まで体験してみてください。
Twitter広告の基礎ガイド
Twitter広告のポイントを押さえて宣伝効果を高めましょう。
- Twitter広告の基礎
- Twitter広告出稿手順
- ターゲティング設定のポイント
- Twitter広告の成功事例
今すぐダウンロードする
全てのフィールドが必須です。
Twitter広告とは?
Twitter広告とは、Twitterのタイムラインや検索結果、「おすすめ」フィードなどに広告を掲載できるサービスです。月間アクティブユーザー数4,500万人を超えるTwitterに広告を掲載することで、多くのユーザーにアプローチできます。
タイムラインに掲載する広告は通常のツイートと見た目が似ているため広告感が薄く、「いいね」やリツイートといったアクションも可能です。さらに、二次拡散したツイートには広告費がかからないため、低予算で情報を拡散できます。
また、多彩なターゲティングができる点もTwitter広告の特徴です。特にTwitter広告特有の「キーワードターゲティング」や「フォロワーターゲティング」を行うことで、ユーザーの興味・関心に合わせた広告掲載が可能です。
Twitter広告のメリットは?
Twitter広告は、情報拡散力や、ニーズに合わせたターゲティングに強みを持ち、具体的には次のようなメリットがあります。
1.ユーザー間の二次拡散を狙える
二次拡散とは、出稿した広告がユーザーのアクションによって拡散されることを指します。Twitterで二次拡散につながるアクションは、元のツイートをそのまま自分のタイムラインに流用する「リツイート」と、自分のコメント付きでリツイートする「引用リツイート」の2つです。
たとえば、タイムライン上の広告に興味を持ったAさんが、その内容をリツイートしたとしましょう。すると今度は、Aさんの友達のBさんがその内容に興味を持ち、Aさんのツイートをさらにリツイートしました。
このように、Twitter広告には、広告を目にしたユーザーが情報を拡散し、そのユーザーのフォロワーによってさらに情報が拡散されていくというメリットがあります。
2.二次拡散のツイートには課金されない
Twitter広告は、出稿時に「目的」という項目を設定し、ユーザーが「目的」で設定したアクションを起こすと課金される仕組みになっています。たとえば、目的を「コンバージョン」に設定した場合、ユーザーが「いいね」やリツイートをすると課金されます。
課金されるのはTwitter広告に対して直接行われたアクションのみで、二次拡散したツイートは課金対象にならないというルールがあります。そのため、複数のユーザーによってリツイートが繰り返されたとしても料金はかかりません。
ユーザーにとって価値の高いコンテンツを含めておけば、その情報は二次拡散によってますます広がります。そのため、Twitter広告は少ない予算でコンバージョンを最大化できる広告だと言えるでしょう。
3.マス広告が届きにくい若年層へアピールできる
10~20代の若年層は、「テレビを観ない」「新聞をとらない」という特長があり、マス広告が届きにくいと言われています。
総務省の「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(P.66)」によると、Twitterの利用率は20代(79.8%)がもっとも多く、次いで10代(67.6%)、30代(48.4%)が続きます。
Twitter広告を活用すれば、若年層に対して効果的に商品やサービスを訴求、アプローチが可能になります。
4.自社の商品やサービスに興味のある人を狙い撃ちできる
Twitter広告では、ツイート内容や他アカウントとのエンゲージメント状況から興味関心を推測し、ターゲティングを行うことができます。そのため、自社の商品やサービスに興味のあるユーザーを狙った効果的なアプローチが可能です。
Twitter広告のターゲティングには、指定したアカウントのフォロワーに似たユーザーをターゲットにできる「フォロワーターゲティング」や、指定したキーワードのエンゲージメントを行ったユーザーを標的にした「キーワードターゲティング」などがあります。
Twitter広告キャンペーンの種類
Twitterの広告メニューは、2021年4月14日のリブランディングにより名称が一新されました。新しい広告メニューは以下の通りです。
- プロモ広告(旧プロモツイート)
- フォロワー獲得広告(旧プロモアカウント)
- Twitterテイクオーバー(旧プロモトレンド)
- Twitter Amplify
- Twitterライブ
Twitter広告を最大限に活用するためには、各広告メニューの特徴を理解し、使い分けることが重要です。この章では、Twitter広告の各メニューの特長を紹介します。
1.プロモ広告(旧プロモツイート)
プロモ広告とは、Twitterのタイムライン上に表示される広告メニューです。「プロモーション」と左下に小さく表示されること以外は、通常のツイートと同じ見た目です。プロモ広告のように通常のコンテンツに溶け込む広告は「ネイティブ広告」と呼ばれ、広告感が薄れるというメリットがあります。
また、ユーザーは広告に対してリツイートやいいねといったアクションを行うこともできます。先ほど説明したとおり、二次拡散したツイートに対しては費用がかかりません。
プロモ広告はリーチ範囲が広いため、企業や商品の認知拡大やブランディングに最適です。さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。プロモツイートの仕組みや特徴に加えて、詳しい出稿方法も解説しているため、読了後すぐにキャンペーンを開始できます。
2.フォロワー獲得広告(旧プロモアカウント)
フォロワー獲得広告とは、ユーザーのフォローを促すことを目的に、タイムラインや検索結果などに掲載する広告メニューです。見た目はプロモ広告と似ていますが、広告のなかにプロフィール紹介とアカウントのフォローボタンが付いているのが特長です。
フォロワー獲得広告は、Twitter内部のコンバージョン獲得を目的とする場合に効果的です。
3.Twitterテイクオーバー(旧プロモトレンド)
Twitterテイクオーバーとは、1日1社限定の特別な広告枠に掲載される広告メニューです。タイムラインの最上部、「おすすめ」や「トレンド」フィードなど、Twitterの目立つ場所を24時間独占できます。
Twitterテイクオーバーは、掲載場所によって以下の2種類に分かれます。
・タイムラインテイクオーバー
タイムラインの最上部を24時間独占できる広告メニュー。画像や動画、カルーセル広告などのフォーマットに対応しており、ユーザーのエンゲージメントによって二次拡散も可能。
・トレンドテイクオーバー
Twitterの「話題を検索」タブ内の「おすすめ」や「トレンド」に表示される広告メニュー。各フィードの最上部または2行目の広告枠を24時間独占できる。画像や動画を含んだプロモ広告と組み合わせての掲載も可能。
ユーザーの目に触れやすい場所を独占できるのでリーチ獲得はもちろん、ブランディングや自社サイトへの誘導といった多くの目的に対応できます。
4. Twitter Amplify
Twitter Amplifyとは、Twitterと提携する企業と協賛する形で広告を出稿する広告メニューです。自社の知名度が低い場合、大手企業の高い認知度を活かして広告を出稿できます。
Twitter Amplifyは、さらに以下の2種類に分かれます。
・Amplifyプレロール
Twitterのコンテンツパートナーである動画配信サイトで、自社のプレロール広告を流せる。プレロール広告とは、動画の冒頭に表示される動画広告のこと。パブリッシャーの数は200を超え、Twitter以外のメディアで広告の露出機会を増やせる。
・Amplifyスポンサーシップ
Twitterのコンテンツパートナーが作成した動画コンテンツのスポンサーになる。動画コンテンツにはスポンサー名が表示されるため、ブランド連想を確立したい場合に最適。
5.Twitterライブ
Twitterライブとは、クリエイティブにライブ配信動画を掲載できる広告メニューです。リアルタイムで配信している動画を流せるため、配信元のサイトにアクセスを促したり、ユーザーに話題を提供してエンゲージメントを発生させたい場合に効果を発揮します。
Twitterライブを出稿する場合、ライブ配信専用ページである「イベントページ」を開設できます。イベントページを利用すると、任意のハッシュタグ付きのツイートを一覧表示させながらライブ配信が可能です。自社アカウントのタイムラインの注目度を高め、一時的に多くのアクセスを集められます。
Twitter広告費用(課金の仕組み)について解説
次に、Twitter広告の費用や課金の仕組みについて解説します。
課金方式は6種類に分かれる
Twitter広告の課金の仕組みは、「オークション形式」と呼ばれています。
オークションとは、ターゲットが同じ複数の広告主が入札額を提示し、広告枠をかけて競い合う方式です。たとえば、興味関心ターゲティングで「美容」を選択した場合、同じく美容に興味のあるユーザーを狙う広告主と入札額を提示し合います。
なお、広告出稿後、実際に課金(予算からマイナス)されるのは以下のような条件を満たした場合に限られます。こうした条件のことを「課金方式」と呼びます。
課金方式 | 課金のタイミング | 費用相場 |
---|---|---|
クリック課金 CPC/Cost Per Click |
広告が1回クリックされるごとに課金 |
24~200円 |
インプレッション課金 CPM/Cost Per Mille |
広告が1,000回表示されるごとに課金 |
400~650円 |
フォロー課金 CPF/Cost Per Follow |
広告のフォローボタンが1回クリックされるごとに課金 |
40~100円 |
エンゲージメント課金 CPE/Cost Per Engagement |
広告に対して「いいね」やリツイートなどエンゲージメントが1回発生するごとに課金 |
40~100円 |
インストール課金 CPAC/Cost Per App Click |
広告のアプリインストールボタンが1回クリックされるごとに課金 |
100~250円 |
上記の課金方式は、広告出稿時に設定する「目的」によって異なります。たとえば「リーチ拡大」が目的であれば課金方式はインプレッション課金に、「動画の再生数増加」が目的だと再生数課金といったように、課金方式は自動的に設定される仕組みです。
目的 | 対応する課金方式 |
---|---|
フォロワー数 |
フォロー課金(CPF) |
ウェブサイトのクリック数 |
クリック課金(CPC) |
リーチ |
インプレッション課金(CPM) |
ツイートのエンゲージメント数 |
エンゲージメント課金(CPE) |
アプリのインストール数 |
インストール課金(CPAC) |
アプリのエンゲージメント数 |
インストール課金(CPAC) |
動画の再生数 |
再生数課金(CPV) |
プレロール再生数 |
再生数課金(CPV) |
広告枠の入札タイプは3種類
入札額を提示する場合、以下3種類の入札タイプを自由に選択できます。
・自動入札
予算内における最小費用で最大効果が得られるように入札額を自動調節してくれる入札タイプです。広告の運用経験がなくても入札額を決めやすいため、初めて出稿する人におすすめです。
・上限入札単価
あらかじめ支払う金額の上限額を設定しておく入札タイプです。設定金額以上に課金されることがないため、想定外の費用が発生する心配がありません。ただし、金額が低すぎると落札できない恐れがあるため、ある程度の経験が求められます。
・目標入札単価
1日のなかで発生した課金額の平均が、事前に指定した目標単価に近付くよう自動的に調節してくれる入札タイプです。仮に目標単価を100円に設定した場合、平均単価100円で最大限のアクションを得られるよう最適化できます。上限額が決まっていないため、「もう少し上限を高めに設定しておけばよかった」という失敗を防げることができます。
先ほど目的に応じた課金方式が決められていたように、利用できる入札タイプも設定する目的によって異なります。
対応する目的 |
自動入札 |
上限入札単価 |
目標入札単価 |
---|---|---|---|
フォロワー数 |
〇 |
× |
〇 |
ウェブサイトのクリック数 |
〇 |
〇 |
〇 |
リーチ |
〇 |
× |
〇 |
ツイートのエンゲージメント数 |
〇 |
〇 |
× |
アプリのインストール数 |
〇 |
〇 |
〇 |
アプリのエンゲージメント数 |
〇 |
× |
〇 |
動画の再生数 |
〇 |
〇 |
× |
プレロール再生数 |
〇 |
〇 |
× |
広告の品質や競合、ユーザー状況によって料金は変動する
Twitter広告の料金は、以下の要素も踏まえて決定されます。
1.品質スコア
品質スコアとは、ほかの広告主と比較したときの広告の品質の目安です。品質スコアの高さは入札額だけではなく、掲載順位(タイムラインの上から何番目など)にも影響を与えます。
品質スコアを決定する要素は以下の3つです。
- Resonance(共感度):ユーザーの広告に対するエンゲージメント具合
- Relevance(関連性):広告の内容がユーザーの興味関心と関連しているか
- Recency(鮮度):広告が新しいかどうか
2.ターゲットユーザーの数
ターゲットユーザーの数が多いほど料金は高くなります。
3.競合のボリューム
競合が多いほど料金は高くなります。
Twitter広告の課金形式についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。Twitter広告の費用が発生するタイミングや料金の目安など、本記事よりも深掘りした情報を紹介しています。
Twitter広告の出稿手順
Twitter広告の出稿手順は以下の通りです。画像付きで解説しますので、一緒に設定してみましょう。
- Twitter広告用アカウントを作成
- 広告キャンペーンの目的を選択
- 広告キャンペーンの設定
- 広告グループの設定
- ターゲティング
- 広告の掲載先を設定
- クリエイティブ作成
- 広告キャンペーンの確認
Twitter広告を始めるには、2~3週間ほどのTwitter運用実績が必要です。そのため、新しくアカウントを作成した方は一定期間Twitterを運用してから広告用アカウントを作成しましょう。
①Twitter広告用アカウントを作成
まずは、Twitter広告用のアカウントを作成しましょう。
それでは、「Twitterプロフィールページ」にアクセスしてください。トップ画面の左側メニューにある「もっと見る(3点リーダーのマーク)」をクリックします。
詳細メニューが表示されたら、今度は「Twitter広告」を選択します。
すると目的を選択する画面に移行します。
②広告キャンペーンの目的を選択
Twitter広告では、最初に「キャンペーンを作成する目的」を選択します。選択できる目的は以下の通りです。
- リーチ:広告を目にするユーザー数を増やす
- 動画の再生数:広告動画の再生数を増やす
- プレロール再生数:動画の冒頭に流す広告を2秒以上見てもらう
- アプリのインストール数:アプリのインストール数を増やす
- Webサイトのクリック数:Webサイトへのアクセス数を増やす
- エンゲージメント数:「いいね」やリツイートを最大化させる
- フォロワー数:自社アカウントのフォロワー数を増やす
- アプリのリエンゲージメント数:アプリを実際に使ってもらう
ここで選択した目的によって利用する広告メニューや課金方式が決定されます。8種類の目的のなかから自社に最適なものを選びましょう。
目的を選んだ後は、画面下部の「次」をクリックします。
③広告キャンペーンの設定
次に、広告キャンペーンの設定を行います。
以下の項目が表示されるので、必要事項を埋めていきましょう。
・キャンペーン名
管理しやすい任意の名称を入力。
・お支払い方法
広告費の支払方法を設定。Twitter広告で利用できるのはクレジットカードのみ。
・日別予算
1日あたりの予算を入力。最低利用金額に制限はない。
・総予算
広告配信中の上限となる予算。任意項目だが、想定外の高額な請求を避けるためには入力しておいたほうが無難。
・開始/終了
キャンペーンの開始日と終了日を指定。時刻まで指定できる。
入力完了後、画面下部の「次」をクリックすると次ページに移行します。
④広告グループの設定
続いて、広告グループの設定を行います。
ここでは、キャンペーンのターゲット層や広告のクリエイティブ設定を行います。広告グループは必ず1つ以上作成が必要で、複数の広告グループを作成することも可能です。
A/Bテストや多変量テストで広告の成果をテストしたい場合は、あらかじめ複数の広告グループやクリエイティブを作成しておくと良いでしょう。
広告グループでは、以下の項目を設定します。
・広告グループ名
管理しやすい任意の名称を入力。
・広告グループの総予算
この広告グループに投じる予算を設定。総予算は入力を省略でき、その場合はキャンペーンで設定した予算が適用される。
・開始/終了
広告の配信期間を設定。日付と時刻を設定可能。こちらも省略した場合はキャンペーンの設定期間が適用される。
・入札戦略
「自動入札」「上限入札単価」「目標入札単価」のなかから選ぶ。
・お支払い方法
「お支払い方法」と記載されているが、正確には「課金形式」。つまり、どのような条件を達成すれば費用が発生するかということ。最初に選んだ目的によって自動的に入力される。
入力完了後、そのまま画面を下にスクロールして「オーディエンスの特性」の項目へ移動します。
⑤ターゲティング
ターゲティングを設定する場合、「オーディエンスの特性」と「カスタムオーディエンス」、「ターゲティング機能」の項目を入力していきます。
Twitter広告で設定できるターゲティングは以下の通りです。
・オーディエンスの特性
性別や年齢、地域、言語のターゲット設定が可能。
・カスタムオーディエンス
Webサイトの訪問者リストや見込み客リストを使ったターゲット設定が可能。
・ターゲティング機能
キーワードや興味・関心、好きな映画、イベントといったユーザーの嗜好を元にしたターゲット設定が可能
こちらも設定が完了したら、そのまま画面を下にスクロールしてください。「プレースメント」という項目まで移動します。
Twitter広告のターゲティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。ターゲティングの設定可否によって広告の費用対効果が大きく変わるため、ぜひこの機会に習得しておきましょう。
⑥広告の掲載先を設定
プレースメントとは、Twitter広告の掲載先のことです。
たとえばプロモ広告であれば、必須の掲載先であるタイムラインに加え、プロフィール画面や検索結果にも広告を掲載できます。掲載先が多いほどリーチが拡大しますが、余計な広告露出を控えたい場合はプレースメントを最小限に設定するのも方法の一つです。
最初に選んだ目的が「リーチ」の場合、以下のようなプレースメントが表示されます。
設定完了後、そのまま画面を下にスクロールして「クリエイティブ」の項目まで移動しましょう。
⑦クリエイティブ作成
クリエイティブの項目では、実際に広告として表示するテキストや画像などを設定します。
キャンペーン用に新規でツイートを作成する方法の他に、過去のツイートを検索して広告に使用することも可能です。
新規で広告用のツイートを作成したい場合は、「プレビュー」の左側にあるツイートボタンをクリックしましょう。新しくツイート作成画面が開くので、通常のツイートを作成するようにテキストの入力や画像の添付などを行います。
また、選択した目的によっては画面上部に「表示クリエイティブ」という項目が現れます。配信するクリエイティブを制作済みの場合、この「表示クリエイティブ」を押してデータをアップロードしてください。
これでTwitter広告出稿の配信準備は完了です。画面下部の「次」をクリックすると最終確認画面に移動します。
⑧広告キャンペーンの確認
最後に広告キャンペーンの最終チェックをします。問題がなければ「キャンペーンを開始」をクリックしましょう。
広告クリエイティブの種類
Twitter広告のクリエイティブは、テキストや画像、動画といったコンテンツを組み合わせて作成できます。クリエイティブの種類は4通りなので、広告の目的に合ったタイプを選びましょう。
テキストのみ
クリエイティブ上にテキストのみを表示します。表示できる文字数は、日本語140文字、もしくは英語280文字です。テキストのみなので手軽に作成できますが、簡素で印象に残りにくいため、なるべく画像や動画付きのクリエイティブ制作をおすすめします。
画像付き
テキストと画像がセットになったクリエイティブです。1つのクリエイティブに対して最大4枚までの画像を設定できます。
設定できる文字数はテキストのみのクリエイティブと変わりません。ファイルサイズが最大5MBまでのPNG・JPEGの画像を利用できます。
動画付き
テキストと動画がセットになったクリエイティブです。タイムライン上で広告が表示されると自動的に広告動画が再生されます。情報量の多い動画を活用することで、文字数に制限のあるTwitter広告でも多くの情報を伝えられます。
ファイルサイズの上限は1GBまで。動画の長さは最長2分20秒です。
Twitterカード
Twitterカードとは、クリエイティブ上に「サイトURL」や「アプリインストール」といった独自のCTA(行動喚起)を設置できる機能です。以下の通り、Twitterカードには3つの種類があります。
ウェブサイトカード
ウェブサイトカードは、クリエイティブ上にテキストや画像・動画と共にサイトURLを記載できる機能です。URLの遷移先は、Webサイトやオウンドメディア、SNS、YouTubeチャンネルなど自由に設定できます。
アプリカード
アプリカードとは、クリエイティブ上に「インストール」ボタンを設置できる機能です。テキストや画像を使ってモバイルアプリを紹介し、そのままインストールにつなげることができます。
カンバセーショナルカード
カンバセーショナルカードとは、画像や動画にハッシュタグ入りのCTAボタンを付けたTwitter広告です。
たとえば、ユーザーがカンバセーショナルカードに付いている「#カフェラテでツイート」というハッシュタグをタップすると、自動的に投稿文付きのツイートが生成されます。手間なく情報を拡散できるので、二次拡散につながりやすくなります。カンバセーショナルカードは、リーチの拡大やエンゲージメント獲得を目的とする場合に最適です。
カンバセーショナルカードについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Twitter広告の運用の国内事例
ユニリーバのトータルビューティーケアブランド「LUX(ラックス)」は、女性にまつわる社会問題の解決を目指したプロジェクト「LUX Social Damage Care Project」を立ち上げました。このプロジェクトの認知・エンゲージメント拡大をはかるため、2020年3月よりTwitter広告を利用し始めました。
ユニリーバのTwitter広告活用は、4つの軸を元に運用が行われました。
- インフルエンサーを活用したツイート投稿
- カンバセーショナルカードの活用
- Twitter Amplifyを活用したライブ配信
- Twitter Amplifyを活用したマンガ付きプロモ広告配信
カンバセーショナルカードで、「#性別知ってどうするの」という独自のハッシュタグを作成し、ユーザーが気軽にツイートできる工夫をしています。
また、Twitter Amplifyで、マンガコンテンツを含めたクリエイティブを作成しました。通常のツイートの文字数140文字では伝えきれない部分がマンガによって補足され、高いエンゲージメント率を記録しています。
第1・第2弾のキャンペーンを実施した結果、最終的なエンゲージメントを1.5倍にすることに成功しました。インフルエンサーの投稿に複数の広告メニューを組み合わせた効果的な事例と言えるでしょう。 参考:ユニリーバに学ぶ、パーパスドリブンのTwitter活用 重要なのは4軸のアプローチ(Twitterマーケティング)
さらにTwitter広告の事例を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。今回お伝えした事例に、計7種類のTwitter広告運用事例をご紹介しています。
Twitter広告の出稿でよくある失敗パターン
Twitter広告には、よくある失敗パターンがあります。あらかじめ失敗パターンを知っておき、キャンペーンの成功率を高めましょう。
Twitter広告が配信されない
「Twitter広告を作ったのになぜか配信されない」という場合は、広告が次のような設定になっている可能性があります。
・広告アカウントや設定したクリエイティブが審査中である
Twitter広告はクリエイティブごとの審査に通過しないと配信されない。審査に時間がかかっている場合は、「Twitter広告ポリシー」をきちんと順守できているかチェックしてみましょう。
・設定した予算や入札額があまりにも低すぎる
Twitter広告はオークション形式をとる以上、入札額が低いと競り合いに勝てずに広告が表示されません。無理のない範囲で徐々に入札額を増加することがポイントです。
・ターゲティングの条件に矛盾がある、または範囲が広(狭)すぎる
大阪の店舗を紹介するクリエイティブなのに「東京」の地域ターゲティングを行うなど、広告内容とターゲティングに矛盾があると表示されないことがあリます。また、「男性」など、幅広い条件のみを設定してしまうと、入札額が高騰してインプレッションの可能性が下がりやすくなります。反対に条件を絞り込みすぎると、そもそも表示できるユーザーが存在しないといったリスクに直面することがあります。
強制停止(オフボーディング)
Twitter広告アカウントやキャンペーン内容が広告ポリシーに抵触している場合、強制停止(オブボーディング)が行われることがあります。強制停止処理が実行されると、出稿予定だった広告がすべて運営側に差し止められます。
広告ポリシーに違反している場合、基本的には事前にメッセージが送られてきます。ただし、重大な違反が見つかった場合には、通知なしで強制停止処置を実行されるので注意しましょう。あらかじめ「Twitter広告ポリシー」を確認しておくことをおすすめします。
広告はあくまでもユーザー目線で作成することが大切
情報の二次拡散や詳細なターゲティングが可能なTwitter広告。見込み客とのエンゲージメントの強化に加え、ニーズに添った商品やサービスの訴求が可能となり、満足度や信頼性の向上にもつながります。
ただし、ユーザーが広告に価値を感じなければ、情報を拡散してくれることはありません。「相手にどのような価値が提供できるのか」という視点で、ユーザーが思わず拡散したくなるようなTwitter広告を作成しましょう。
Twitter広告は、2~3週間のTwitterアカウントの運用実績があれば誰でも作成できるため、まずは実際の管理画面を操作して、使いやすさを確認してみてください。