オンラインマーケティング戦略に「コンバージョン」「ROI」「新規顧客」といった言葉が入っている企業は、ランディングページもじっくり考え抜いていることでしょう。ランディングページは、オファーに興味を持った利用者に情報の入力を促すページです。
目に留まりやすいオファーボタンと、効果的なランディングページがセットになっていれば、単なるWebトラフィックを見込み客に変え、セールスチームに安定して引き渡すことができます。
ランディングページのベストプラクティス7か条
(1)瞬時の判断に耐えるページにする
ランディングページにやって来た人は、そのフォームに入力するかどうかを、ページの読み込みが終わらないうちに大体決めています。プロフェッショナルな印象をひと目で与える、入力しやすいランディングページを用意しましょう。どのようなオファーが得られ、その引き換えに何を入力する必要があるのかが、瞬間的に伝わらなくてはなりません。
(2)シンプルなページにする
ランディングページにやって来た人は、たとえば無料トライアル、ウェブセミナー、ホワイトペーパーなどのオファーに付随するボタンをクリックしたからこそ、そのページに導かれてきたはずです。つまり、ページを開いた時点で、その人の興味の対象など、何らかの重要な情報が既に得られていることになります。
その情報を生かして、次の一手を入念に検討すれば、フォームでの質問項目をある程度絞りこめるはずです。入力項目の数や設問をはじめ、ランディングページ全体をシンプルにしておきましょう。
(3)お問い合わせフォームは短く
15~20個もの入力フィールドがずらりと並んだフォームを見せられた利用者は、その入力にかかる時間と労力に思いを巡らせ、入力をためらってしまうはずです。
(4)画像や推薦の言葉は重要
入力フォームでは、個人情報の類いを入力してもらうわけですから、信用度は重要です。自社のロゴや、既存顧客からの推薦の声を、ページの余白部やヘッダーなど、スクロールしなくても目に入るところに掲載しておきましょう。
(5)素のページにする
ランディングページに訪問者が来たら、あとは、いくつかの項目を入力して[送信]ボタンを押してくれさえすれば、正真正銘の有望な見込み客になってもらえます。それなのに、訪問者の気をそらして逃すような真似は、ぜひとも避けなくてはなりません。「素のページにする」とは、ランディングページの要素を意図的に減らして簡素にしておく、という意味です。
メニュー、トップページに戻るリンク、クリッカブルな要素など、ナビゲーションのための項目が一切なくなるようにカスタマイズし、他のページに移る手段をゼロにしておきましょう。入力フォームと[送信]ボタン以外に意識が向かないようにして、入力完了へと導きましょう。
(6)価値をあらためて伝える
ランディングページは、サイト上に表示したオファーのボタンから、ハイパーリンクでジャンプしてくるページですが、中身の面でもリンク元とつながっていなくてはなりません。ランディングページの上部に、このオファーは何で、どのような価値があるのかを、簡潔な箇条書きであらためて説明しておきましょう。何を得られるのかが確実に伝わり、セールスチームにとって有望な見込み客が得られます。
(7)自問自答で磨きをかける
ランディングページを公開する前に、利用者になったつもりで自問してみましょう。そのフォームに入力したいと思うでしょうか。混乱を覚える箇所はないでしょうか。そのページからなら安心して情報を送信できると思えるでしょうか。こうした自問自答を通じて、ランディングページの見た目と使いやすさに磨きをかけてから公開しましょう。そしてもちろん、徹底的なテストもお忘れなく。
編集メモ:この記事は、2010年5月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Patrick Sheaによる元の記事はこちらからご覧いただけます。