「ホームページって、そもそも何を指す?」「ホームページの仕組みが理解できない」「ホームページを作成したいけれど、何から始めたらいいの?」
——こんな悩みを抱えていませんか。
【無料ガイド】知識ゼロで本格的なWebサイト作成
CMSを活用すれば専門知識がなくても本格的なWebサイトの制作と管理が実現します。無料のCMSガイドブックを使って、最適なWebサイトを作成してみませんか?
近年、インターネットの普及に伴い、ホームページは私たちの生活に欠かせない存在となりました。
企業にとってホームページは、顧客とのコミュニケーションや販売促進の重要なツールです。個人にとっても、自己表現やブランディングの場として、ホームページは大きな役割を果たします。
しかし、ホームページに関する基本的な知識がないと、効果的なホームページを作ることはできません。
本記事では、ホームページの基礎知識を網羅的に解説します。
ホームページの意味や仕組み、種類や特徴、立ち上げの基本手順など、今さら聞けないホームページに関する疑問にお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ホームページ」という言葉は、さまざまな場面で使われています。
まずは、ホームページの意味を整理し、関連する用語との違いを明確にしておきましょう。
ホームページには、おもに以下の3つの意味があります。
まず、「Webサイトのトップページ」は、Webサイトの入口となる最初のページであり、サイト内の各ページへのリンクが集約されています。
【トップページの例】
一般的に、企業や組織のドメイン直下のURLがホームページに該当します。たとえば、HubSpotであれば https://hubspot.jp/ がホームページとなります。
この意味における “ホームページ” は、サイトの顔となる重要なページであり、ユーザーに対して強い印象を与える役割を担っています。
次に、「ブラウザのスタートページ」は、Safari・Edge・ChromeなどのWebブラウザを起動したときに最初に表示される、スタートページ(初期画面)のことです。
【ブラウザのスタートページの例】
多くのブラウザは、ユーザーがお気に入りのWebサイトをスタートページに設定できる機能を備えています。この場合、ブラウザを開くたびに、設定したWebサイトが自動的に表示されます。
最後の「Webサイト全体」に関しては、“ホームページ” の語句が、サイト内のすべてのページを指す場合もある、ということです。
これは日本特有の用法です。以下に続きます。
「ホームページ = Webサイト全体」の用法は、日本語で多く見られる、本来の意味から派生した用法です。
英語の原語である「homepage(またはhome page)」は、前述のとおり、Webサイトのトップページやブラウザのスタートページを指す言葉です。「website」とは別の意味になります。
しかしながら、日本にホームページの語が入ってきた際に、Webサイト全体を指す言葉として解釈され、Webサイトと同じ意味での使用法も定着した経緯があります。
本記事では、以降「ホームページ = Webサイト全体」の定義でホームページの語を使用しますが、厳密な定義を重視される方は、上記の説明を参考にしてください。
続いて、ホームページがどのように表示されるのか、その仕組みを見ていきましょう。
ここでは、ホームページを構成する要素と、その関係性をシンプルに解説します。
ホームページを構成する3つの要素、ドメイン・サーバー・HTMLの関係を理解することは、ホームページの仕組みを知るうえで欠かせません。
まず、「ドメイン」は、ホームページのアドレス(住所)となる文字列です。
ユーザーが特定のホームページにアクセスするために使用します。たとえば、HubSpotなら「hubspot.jp」がドメインに該当します。
【ドメインの例】
次に「サーバー」は、Webサイトのデータを保存し、ユーザーからのアクセスに応じてデータを送信するコンピューターを指します。
通常は、レンタルサーバーを利用してホームページを公開します。
最後に、「HTML」は、Webページの構造や内容を記述する言語です(マークアップ言語といいます)。
基本的にホームページはHTMLで構成されており、サーバーにHTMLファイルを置くことで、ホームページが表示されます。
【HTMLの例】
出典:総務省
ホームページの仕組みをシンプルにいえば、「ユーザーがブラウザにドメインを入力してアクセスすると、サーバーからHTMLファイルが送られ、ブラウザ上にWebページとして表示される」ということになります。
「ホームページって、どうやって作るの?」という疑問をお持ちの方は多いでしょう。
「ごく原始的な、シンプルバージョンでの立ち上げ方法を以下にご紹介します。
【ホームページ立ち上げの手順】
洗練されたホームページを制作するには、デザインや機能の実装など、より複雑な工程が必要となります。
しかしながら、骨子としては、上記のシンプルな工程のみでホームページは公開できます。根本的な仕組みとして、インプットしておきましょう
ホームページの作り方の骨子は上記のとおりです。
一方、より効率的に、あるいはより簡単にホームページを作るために、さまざまなツールやサービスが開発されてきました。
その一例として、以下が挙げられます。
それぞれの詳細は以下の記事で解説しています。深く知りたい方は、あわせてご覧ください。
続いて、ホームページの「中身」に焦点を移しましょう。
ホームページには、目的に応じてさまざまな種類があります。ここでは、代表的なホームページの種類と特徴を解説します。
1つめは「コーポレートサイト」です。
コーポレートサイトとは、企業の顔として機能する公式Webサイトを指します。
顧客・取引先・従業員・株主・投資家など、さまざまなステークホルダー(利害関係者)とのコミュニケーションを図る、重要な役割を担うホームページです。
【コーポレートサイトの主要な構成要素】
コーポレートサイトは、企業のブランド価値や信頼性を左右します。
戦略的な情報設計とデザインにより、自社の魅力を効果的に伝え、ステークホルダーとの良好な関係構築に寄与するホームページを目指すことが大切です。
2つめは「ランディングページ」です。
ランディングページは、特定の商品やサービスの販売に特化したWebページです。
商品やサービスの魅力を最大限に訴求し、ユーザーを購入や申し込みへと誘導する狙いがあります。
広告や各種マーケティング活動との連動により、高い販売効果が期待できます。
【ランディングページの特徴】
ランディングページを制作する際は、ターゲットユーザーの心理や行動パターンに対する深い理解が欠かせません。
魅力的な見出しやコピー、ビジュアル素材を用いて、ユーザーの関心を引き付け、購買意欲を高めます。また、導線を最適化し、ユーザーがスムーズに次のアクションへ移れるよう設計します。
詳しくは、以下の記事をあわせてご覧ください。
3つめは「ECサイト」です。
単一の商品に特化するランディングページとは異なり、多様な商品を取り扱うオンラインショッピングを実現するサイトをECサイトといいます。
ユーザーが商品を探し、購入し、決済まで完了できるよう、さまざまな機能を備えています。
【ECサイトの主要な機能】
ECサイトの運営では、商品管理・在庫管理・受注処理・配送手配など、多岐にわたる業務と連携する必要があります。
また、セキュリティ面での対策も重要です。個人情報の保護やクレジットカード情報の暗号化など、ユーザーが安心して利用できる環境を整備しなければなりません。
ECサイトを構築する際は、自社の事業規模や扱う商品の特性を踏まえ、最適なプラットフォームを選択することが大切です。
詳しくは、以下の記事をあわせてご覧ください。
4つめは「ポートフォリオサイト」です。
ポートフォリオサイトは、おもにフリーランサーやクリエイターが実績や作品を紹介するためのWebサイトです。
自身のスキルや感性を表現し、クライアントや協業者とのマッチングを図ることを目的としています。
【ポートフォリオサイトの目的】
ポートフォリオサイトは、とくにフリーランス・個人事業主の方にとって、ビジネスチャンスを広げる有効な手段となります。
5つめは「メディアサイト」です。
メディアサイトは、記事や動画などの情報コンテンツを発信することを目的としたWebサイトです。
メディアサイトを通じて収益化するビジネスモデルの例には、さまざまなパターンがあります。
【メディアサイトのビジネスモデルの例】
メディアサイト運営では、ターゲットユーザーのニーズを捉えた価値あるコンテンツの継続的な提供が欠かせません。
加えて、SEOを意識した記事構成やソーシャルメディアとの連携により、認知度向上や収入拡大を図ります。
上記のうち、オウンドメディアについては詳しく解説した記事がありますので、以下をご覧ください。
最後に、これからホームページ作成にチャレンジされる方が “先に知っておくとよいこと” をお伝えします。
達成したい目標や得たい成果に対して、効果的なホームページを制作するためには、以下のポイントを押さえることが有益です。
1つめのポイントは「目的意識」です。
ホームページを立ち上げる目的は、企業や個人によってさまざまですが、目的を明確に定義づけることが、効果的なホームページ制作の出発点となります。
目的を明確にすることで、ターゲットユーザーを特定し、訴求すべきポイントを絞り込めるようになります。
【ホームページ制作の目的例】
目的に合わせて、ホームページの構成やコンテンツ設計を最適化することが、ホームページの成果を高める鍵となるでしょう。
2つめのポイントは「ツール選び」です。
ホームページ制作では、目的に適したツールの選択が大切です。
多様なホームページ作成ツールが存在するなか、自社の目的や規模、予算に合ったツールを見極めることが、効率的なホームページ制作につながります。
【ホームページ作成ツールの選択基準】
ツール選びは、ホームページ制作の成否を左右する重要な要素です。
なお、新規顧客の開拓や売上アップなど、ビジネス成果を目的としてホームページを開設する方には、「Content Hub」のご利用をおすすめします。
【Content Hubの機能(一部抜粋)】
SEO対策、SNS投稿用テキストの生成、AIを活用したブログ記事作成、A/Bテストなど、成果に直結する機能が満載です。
詳しくは、以下のページにてご確認ください。
ContentHub:HubSpotコンテンツマーケティングソフトウェアのご利用をおすすめします。
3つめのポイントは「ユーザビリティ」です。
ホームページのユーザビリティは、ユーザーがストレスなくWebサイトを利用できるかどうかを示す指標です。
ユーザー視点に立ち、直感的な操作性や情報の見つけやすさを追求することが、ユーザビリティの向上につながります。
【ユーザビリティを高めるポイント】
ユーザビリティは、ユーザーの満足度に直結します。ユーザー視点でホームページを最適化し、使いやすさを追求することが、成果につながります。
具体的な実践は、以下の資料が参考になるでしょう。ぜひあわせてご覧ください。
4つめのポイントは「アクセシビリティ」です。
ホームページのアクセシビリティとは、年齢や障がいの有無などに関わらず、誰もが情報にアクセスし利用できることを指します。
【アクセシビリティを確保するポイント】
アクセシビリティは、Webの基本理念である「すべての人に平等にアクセスできること」を実現するための重要な要素です。
以下にデジタル庁が作成しているガイドブックのリンクをご紹介します。目を通して、ガイドブックに沿ったホームページ作成を心がけましょう。
5つめのポイントは「セキュリティ」です。
ホームページを作るとき、セキュリティ対策は欠かせません。
とくに、SSL(Secure Sockets Layer)という通信の暗号化技術を使って、Webサイトの信頼性を高めることが重要です。
【SSLの重要性】
※ SSL化されたホームページは、URLが「http://」ではなく「https://」で始まり、鍵マークが表示されます。
HTTPSは「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略で、データを暗号化して送受信する仕組みを示しています。
レンタルサーバーを利用する場合、主要なサーバー会社の多くでSSLが標準装備されています。各社が提供する手順に従って、SSL設定を進めましょう。
一方、注意したいのは、SSLを設定しているにもかかわらず、エラーが発生してしまう場合です。
ユーザーから見ると、SSLの鍵マークにアラートが表示されるため、「危険なサイトではないか?」と不安を抱くことになります。
【SSL化に関するエラー】
初心者の方にとっては、SSLの対応は難しく感じるかもしれません。
しかし、ユーザーに安心して使ってもらうためには、SSLは不可欠です。サーバー会社のサポート窓口などに相談しながら、正しくSSL化を進めていきましょう。
詳しくは以下の記事もご参照ください。
6つめのポイントは「SEO」です。
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は、検索エンジンで自社のホームページを上位に表示させるための最適化技術です。
検索エンジンからの流入を増やすためには、SEOを意識したホームページ制作が不可欠です。
【SEO対策のポイント】
SEO対策は、検索エンジンからの自然な流入を増やし、ビジネスの成果を高めるための重要な取り組みです。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
本記事では「ホームページ」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。
ホームページの3つの意味として、以下を解説しました。
ホームページの仕組みとして以下を解説しました。
ホームページの種類として、次の5種類を取り上げました。
ホームページ作成で最初に知っておくとよいことは、次のとおりです。
ホームページは、情報発信の有効な手段であり、ビジネスにおいて欠かせないツールとなっています。本記事で解説した基礎知識を踏まえ、ホームページ作成に挑戦していただければと思います。