YouTubeの関連動画に表示させるには?視聴回数を増やす10のポイント

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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YouTube動画の視聴回数を伸ばすには、動画のクオリティの向上以外にも、さまざまなテクニックがあります。そのひとつが関連動画で、YouTubeのトラフィックは、キーワード検索よりも圧倒的に関連動画のボリュームが大きいといわれています。

YouTubeの関連動画に表示させるには?視聴回数を増やす10のポイント

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    関連動画への表示回数が増えれば、その分ユーザーにクリック/タップしてもらえる機会も多くなります。ライバル動画の関連から自社のチャンネルへアクセスしてもらうことも可能でしょう。

    この記事では、YouTubeの関連動画の基礎知識や、関連動画として表示されやすくなるための設定方法、コツなどを詳しくご紹介します。
    YouTubeチャンネルを開設したものの、視聴回数やチャンネル登録者数が伸び悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてください。

    YouTubeの関連動画とは

    YouTubeの関連動画とは

    YouTubeの関連動画とは、視聴者の過去の視聴履歴をもとに、YouTubeがおすすめする動画のことです。PCでは視聴中の動画の右側に、スマートフォンでは下側に表示されます。

    YouTube独自のアルゴリズムにより、視聴者が過去に視聴した動画と似たようなテーマの動画が、関連動画として表示される仕組みです。同じ動画を視聴しても、YouTubeの利用者ごとに表示される関連動画は変わります。こういった仕組みで、YouTubeは利用者の滞在時間を伸ばし、価値の向上を目指しています。

    また、YouTubeを開いたときに最初に表示されるホーム画面も、同様のアルゴリズムでおすすめ動画が並びます。関連動画やおすすめ動画にどの程度表示されるかで、動画のトラフィックが大きく変わると考えてよいでしょう。

    関連動画として表示されるようにするためには、いくつかのテクニックがあり、すべて無料で行うことができます。視聴回数を伸ばすには、中長期的な視点で施策を継続する意識が大切です。

    関連動画やおすすめ動画に表示されるためには、いくつかのテクニックがあります。一方で、YouTubeは多くの視聴者から評価された結果、似たような志向の動画の関連動画として表示されやすくなると説明しています。

    テクニックについて押さえつつ、動画を見てくれる視聴者の視点でコンテンツを制作することが重要だといえるでしょう。

     なおYouTubeにて関連動画に表示されると、具体的には以下のようなメリットがあります。
     

    関連動画経由での視聴者が増えやすい

    YouTubeは、動画のジャンルに関係なく関連動画経由での視聴が多くなるといわれています。YouTubeを利用中に、関連動画が気になってクリックした経験がある方も多いのではないでしょうか。

    再生回数が多い人気動画に、自分のチャンネルの動画が関連動画として表示されれば、再生回数が一気に増える可能性も十分にあります。人気動画の視聴者を自分のチャンネルの動画に流入させられるからです。

    再生回数を増やすためには関連動画戦略が重要です。
     

    関心度の高い視聴者が集まりやすい

    YouTubeでは、視聴履歴や検索キーワードをもとに、ユーザーが興味・関心を持ちそうな動画が関連動画に表示される仕組みになっています。そのため、動画に関心を持つ可能性が高いユーザーに対して効果的にアプローチできます

    企業のYouTubeチャンネルであれば、自社の商品やサービスに興味がある人に動画を視聴してもらえれば、その後のビジネスにつなげやすいでしょう。
     

    YouTube関連動画への表示やチャンネル内回遊を増やす10のポイント

    他の動画の関連動画として自社チャンネルの動画が表示されるかどうかは、YouTubeのアルゴリズム次第であり、確実な方法はありません。

    一方で、表示しやすくするためのいくつかのテクニックは存在します。また、テクニックについて押さえつつも、実際に見てくれる視聴者を相手にコンテンツを制作する姿勢を忘れてはいけません

    この点を踏まえて、ここでは、関連動画への表示やチャンネル内回遊を増やすためのいくつかのポイントをご紹介します。
     

    1. 視聴者のペルソナを明確にする

    関連動画に自分のチャンネルの動画を表示させるには、通常のマーケティングと同じように、「視聴者はどのような人なのか?」というペルソナ設定が重要なポイントです。ペルソナを具体的に考えることで、ペルソナの悩みやニーズが明確になります。

    動画の企画は、自分のチャンネルの商品やサービスから考えるのではなく、ペルソナの悩みやニーズから考えましょう。どのような内容の動画なら興味を持ってもらえるのか、ペルソナが求めている悩みやニーズに沿って動画を作成しましょう。
     

    2. 検索キーワードを意識してタイトルをつける

    ペルソナが持っている悩みやニーズから、ペルソナが検索すると思われるキーワードを考えて動画のタイトルをつけましょう。YouTubeは関連動画として表示させる動画を判断する際に、タイトルで使われているキーワードも考慮しています

    タイトルに使われているキーワードが、動画の内容に合っていることも重要です。キーワードはYouTubeのアルゴリズムが動画のジャンルを判断する材料になるだけでなく、動画の内容がタイトルに合っていないと、ユーザーが離脱する原因にもなります。

    タイトルは過去に配信した動画も変更できるので、再生回数が伸びていない動画はキーワードを見直してタイトルを変更してみるのも良いでしょう。

    ただし、YouTubeは関連動画への表示は視聴者の評価が基準だと説明しており、タイトルや説明文を変更するとすぐさま関連動画への表示に影響があるわけではありません。そのため、YouTubeではむやみなタイトル変更は推奨していません。

    視聴回数が伸びている動画と、そうでない動画の特徴を分析し、次に作るコンテンツやタイトルを決めていくと、自社チャンネルで求められているものが見えてくるでしょう。
     

    3. 動画に関連するキーワードをタグに入れる

    YouTubeは動画に関連するキーワードをタグづけできます。YouTubeはタイトルとあわせて、タグからも動画の内容を判断しているので、タグをつけることでキーワードとの関連性が高まります

    動画のタグは通常視聴者からは見えませんが、Chromeの拡張機能を使うことで他チャンネルのタグを確認できるので、自分のチャンネルの関連動画になりやすい競合他社の人気動画のタグを参考にするのも良いでしょう。

    ただし、タイトルに使用するキーワードと同様に、動画の内容と関係のないタグはつけないように注意しましょう。動画と関連性の低いタグをつけたり、無用なタグをたくさんつけたりするとスパムと判断され、ペナルティの対象になる可能性があります。また、YouTubeはタグの影響は大きくないと説明しているため、タグばかりに時間を割くのもあまりよくありません。

    YouTubeのタグについては、以下コラムにて解説しています。

     

    4. ハッシュタグを設定する

    YouTube動画のタイトルや説明文に「#◯◯」と青文字で表記されているのがハッシュタグです。ハッシュタグを視聴者がクリックすると、同じハッシュタグが付いている動画が表示される仕組みになっています。

    ハッシュタグは、YouTubeも動画の内容を判断するための要素として重視しています。競合他社の人気動画のハッシュタグを調べ、積極的に取り入れていきましょう。

    ただし、ハッシュタグもタグと同様に、多く設定しすぎるとスパム扱いされる可能性があるので注意が必要です。
     

    5. 再生リストにシリーズ動画をまとめる

    再生リストとは、テーマやジャンルごとに複数の動画をまとめたものです。YouTubeは再生リストのタイトルからも、動画の内容を判断します。

    再生リスト内の動画が視聴されると、同じ再生リスト内の動画が優先して関連動画に表示されるため、視聴者が競合のYouTubeチャンネルに離脱するのを防止できます。

    また、再生リストにシリーズ動画をまとめることで、その情報を求めているユーザーに効率的に動画を届けられるメリットもあります。
     

    6. 画面右上のリンクカードを設定する

    リンクカードとは、動画の再生中に他の動画や再生リストなどのリンクを貼り付けられる機能です。動画内の右上に表示され、視聴者に別の動画を自然な形でアピールできます。

    関連性の高い動画をリンクカードとして登録しておくと、関連動画として表示されやすくなります。リンクカードは目立たない機能ですが、関連動画に表示されるためには、こういった細かいことの積み重ねが大切です。
     

    7. 概要欄に関連動画のリンクを設定する

    YouTubeの概要欄とは、動画の内容を視聴者に紹介するための文章の部分で、動画タイトルのすぐ下に表示されます。動画の概要欄は視聴者に動画の詳細を伝えることができるため重要です。実際に人気チャンネルの動画ほど、概要欄に情報をしっかりと記載しています。

    動画に興味・関心を持ったユーザーは、概要欄にリンクしてある他の動画をクリックする可能性があります。

    また、概要欄にキーワードを意識して記載することで、YouTubeが動画の内容を認識し、関連動画に表示される可能性も高まるでしょう。
     

    8. 終了画面に登録ボタンや動画のリンクを設定する

    動画を見終わった後の終了画面には、チャンネル登録ボタンや自分のチャンネルの関連する動画へのリンクを貼り付けられます。終了画面からリンクした動画を視聴する人が増えると、関連動画にも表示される可能性が高まります。積極的に活用しましょう。

    終了画面が表示されたユーザーは動画を最後まで視聴したということなので、動画に強い興味や関心を持っている可能性が高いです。そのタイミングでチャンネル登録ボタンや関連する動画へのリンクを用意すると、次の行動を促すことができます。

    終了画面の作り方については、以下コラムを参考にしてください。

     

    9. 同ジャンルの動画を投稿して専門性を高める

    YouTubeでは、同じジャンルの動画は関連性が高いと判断され、関連動画に表示される可能性が高くなります。動画のジャンル分けに悩んだ場合は、過去に関連動画に表示されたことのある動画と同ジャンルの動画の投稿数を増やすのもひとつの手段です。

    同じジャンルの動画を投稿することにより、自分のチャンネルのYouTubeチャンネル自体の専門性が高まり、同じジャンルの他のYouTubeチャンネルの関連動画に表示される可能性が高まります
     

    10. 動画の流入経路を分析する

    YouTube Studioを利用すれば、投稿した動画の分析が可能になります。YouTube Studioとは、YouTubeチャンネルや投稿した動画の分析ができる、Google が無料で提供しているツールです。

    分析で特に重要なのが流入経路です。YouTube Studioのトラフィックソースを調べると、YouTube検索からの流入が多いのか、関連動画からの流入が多いのかなど、流入経路の比率が確認できます。

    さらに関連動画の詳細を調べていくと、どの動画の関連動画に表示されているのかがわかるので、自分のチャンネルがYouTubeによってどのジャンルにカテゴライズされているかを知る手がかりになります。
     

    YouTubeの関連動画に表示させて視聴者を増やそう

    YouTubeは、ユーザーが興味・関心を持ちそうな動画が関連動画に表示される仕組みになっているため、関連動画に自分のチャンネルの動画を表示させられれば、動画の視聴回数もチャンネル登録者数も大きく増やせます。

    視聴者のペルソナを明確にし、ペルソナが検索すると思われるキーワードを考え、動画のタイトルやタグに設定する。概要欄には動画の詳細をしっかりと記載し、終了画面にはチャンネルボタンや別の動画のリンクをつける。そして、動画の流入経路を分析し、関連動画に表示されているかを検証しましょう。

    この流れを続けていけば、関連動画へ表示される動画が増え、YouTubeチャンネルを大きく成長させられます。大切なのは、視聴回数やチャンネル登録者数にとらわれず、ユーザーへの価値提供を優先することです。

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