ブログであれ電子書籍であれ、ウェビナーであれ動画であれ、何らかのコンテンツを作成した場合、そのコンテンツをプロモーションする必要があります。
なかでもソーシャルメディアチャネルを使ったコンテンツのプロモーションは非常に重要かつ効果的です。ソーシャルメディアでプロモーションを行う場合、多くの人に共有されたりツイートされたりして広く話題となることが理想的ですよね。
そこで今回は最もメジャーなソーシャルメディアの一つであるTwitterを活用するコツをまとめました。ここで紹介するシンプルなベストプラクティスを実践するだけで、リツイートしてもらえる確率が格段に高まります。
格段に高まった可能性を上手に利用することによって、ウェブサイトへのトラフィックを増加させたり、見込み客の獲得数を増やすことが可能になります。(トラフィックを増加させる方法に関してはこちら、見込み客獲得の秘訣に関してはこちらをご参考ください)
リツイートを獲得できれば、それだけ自分のツイートが拡散されるわけですから、自分の直接のフォロワー以外の幅広いオーディエンスつまり潜在的な見込客へリーチすることが可能になります。マーケターは効果的にリツイートする方法だけでなく、どうすれば他の人にリツイートしてもらえるかも知っておく必要があるのです。
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リツイートしてもらうための11の方法
1)ニュースをツイートする
HubSpotの「リツイートのサイエンス(Science of Retweets)」の調査結果をみてみると、約80%近くのリツイートの内容がニュース、50%以上のリツイートの内容がエンタテイメントに関するものというデータが出ています。今やニュース速報を追うのにTwitterを利用するのは当たり前という時代です。
ここ10年ほどのビッグニュース、例えばオサマ・ビンラディンの殺害や、マイケル・ジャクソンの死、2011年夏に発生したバージニア州の地震なども、最初に公となったのはTwitterを通してでした。
ニュースをチェックする代わりに、まずTwitterをチェックするという人はもはや少なくありません。そのため、自分の業界に関する速報をごく早い段階でツイートすれば、確実に多くのリツイートが期待でき、リーチの拡大につながります。
2)宣伝に偏りすぎない
インバウンドマーケティングでは、単純に自社の製品やサービスを宣伝するのではなく、業界のソートリーダー(thought leader)たれとよく言われます。Twitterにおけるリツイートの獲得にも同じことが言えます。ツイートの内容が製品やサービスのことばかりであればリツイートされる可能性は低いでしょう。
ツイートするときは、ターゲットオーディエンスが欲しがっている情報や解決する必要のある問題に関する内容をメインに発信するようにしましょう。
いろいろなタイプのうち、どのタイプのツイートが最もリツイートされているかをトラッキングし、ターゲットオーディエンスに人気のあるタイプのツイートを行うようにしてください。
3)自社サイトへのリンクを含める
結局のところ、なぜツイートするのかと言われれば、自社コンテンツへの訪問者を増やすためであるわけです。もちろんTwitterで他の人たちと交流すること自体も良いのですが、マーケターとしては自社のサイトやブログへのリンクを拡散し訪問者を増やすことが一番の目的のはずです。
HubSpotの「リツイートのサイエンス(Science of Retweets)」のデータによると、実に50%以上のリツイートにリンクが含まれています。リンク入りのツイートをできる限り多くの人にリツイートしてもらい、自分の直接のフォロワー以外にも自社のブログ記事、電子書籍、その他コンテンツを知ってもらうことを目指しましょう。
例えば自分に1,000人のフォロワーがいたとして、そのうちの1人がその人のフォロワー1,000人に対してリツイートをしてくれた場合、あなたのツイートを見る可能性がある人は一挙に2倍になるわけです。
4)オーディエンスを理解する
Twitterは一つの学習環境だと言えます。ユーザーたちは業界のソートリーダーと目されている人たちをフォローし、そこから何かを学び取ろうとしています。フォロワーたちは知識を求め、より多くのコンテンツにアクセスし、Twitterでなければ接点を得られないであろう人たちと繋がりたいと望んでいます。
「リツイートのサイエンス(Science of Retweets)」では、リーダビリティーレベルがグレード6(中学生が理解できるレベル)以上のツイートがリツイートされる率が高いという結果が出ています。フォロワーたちは聡明で信頼性が高く価値のあるコンテンツを求めていますから、グレード6未満となってしまうような文章は使わずにツイートしましょう。
5)他の人のツイートをリツイートする
「魚心あれば水心あり」というのはリツイートにも当てはまります。誰かのツイートをリツイートすれば、あなたのTwitterユーザー名がその人の目に留まるようになり、リツイートしてもらいやすくなるかもしれません。リツイートを獲得するには、ツイート内容のクオリティも大切ですが、フォロワーと関係を築くことも重要なのです。
6)拡散希望と伝える
共有する価値のある情報を発信する場合、できるだけ多くの人にそのコンテンツやメッセージを見てもらいたいですよね。そんな時には単刀直入に拡散希望と伝えるのも効果的です。
実際、HubSpotの「ソーシャルメディのサイエンス(Science of Social Media)」のデータでは「拡散希望(Please ReTweet)」という単語を使用するとリツイート数が4倍になるという結果が出ています。ですから、遠慮せずに「価値があると思ったら共有してください」とお願いしてしましょう。
7)ツイートのタイミングを工夫する
ツイートする際のタイミングは非常に重要です。朝早い時間帯はTwitterを見ている人の絶対数が少ないため、多くのリツイートは見込めません。
HubSpotの「タイミングのサイエンス(Science of Timing)」のデータでは、一日のうち遅い時間、一週間のうち週末に近いほどリツイートが見込めるという結果がでています。多くのリツイートが欲しい重要なツイートをする時は、戦略的にタイミングを計り、最大限の効果が出るようにしましょう。
8)インフルエンサーに向けてツイートする
例えばTwitterに関するコンテンツを作成したのであれば、Twitterのエキスパート@Pistachioに向けてツイートする、ソーシャルメディアマーケティングデータに関するコンテンツであれば、インフルエンサーとは特定の分野に詳しい専門家、知識人、ブロガーなどのことで、業界のソートリーダーあるいはエキスパートと考えられている人たちのこと。
彼らにはかなり多くのフォロワーがいますから、もしこういった人たちに自分のコンテンツの価値を認めてもらえてリツイートしてもらえれば、リーチできるフォロワー数は飛躍的に増加します。
さらにそのフォロワーたちも、ソートリーダーの意見を価値があると考えリツイートしてくれるかもしれません!インフルエンサーに直接ツイートして波及効果を狙うのはとても有効な手段なのです。
9)簡潔なツイートにする
手動でリツイートする方法をあえて使用する場合、元のツイートに対して自分なりの意見や見解を加えてリツイートしたいと考える人が多いと思います。
ご存知の通りツイートに使える文字数は最大140文字。リツイートを促進するためには、手動でリツイートするフォロワーが「RT@HubSpot」というタグと自分のコメントを追加できる余地を残しておくことが大切です。
ツイートを作成するときは、他の人がリツイートしやすいかどうかという点を忘れないようにしましょう。以下は@HubSpotが自分のコメントを入れてGuy Kawasaki氏のツイートをリツイートしたものです。
10)コンテンツにソーシャルメディアの共有ボタンを組み込む
ブログであれ電子書籍であれウェビナーであれ、自社コンテンツを訪れてくれた人たちが、そのコンテンツについてツイートしやすい環境を整えましょう。
そうすればそこからさらにリツイートの波が広がる可能性があります。リツイートしやすいツイートを心掛けるのと同様に、ツイートしやすいコンテンツを心掛けることです。
作成するあらゆるコンテンツにソーシャルメディアの共有ボタンやリンクを組み込み、ワンクリックでツイートしてもらえるようにしましょう。
11)ハッシュタグを使う
ツイートにはハッシュタグを含めるようにしましょう。そうすれば自分のフォロワーでない人でも、そのハッシュタグを検索している人の目に触れますし、そこからリツイートしてもらえる可能性もあります。
これは特にオンライン・オフライン問わず何かイベントを開催しているときに、リアルタイムでツイートする際に効果的です。イベントのハッシュタグをツイートしたりフォローしたりしている人たちは、常に他の人のツイートもリツイートしているからです。この方法はリツイート数を増やせるだけでなく、新しいコネクションを形成するのにも有効です。
マーケターとして私たちは常にできる限り多くの人にリーチしたいと考えています。ソーシャルメディアはこの目的の達成に役立つ素晴らしいツールであり、Twitterを戦略的に活用することは顧客や見込客にリーチするスマートな方法です。
多くのリツイートを獲得し業界のソートリーダーだと思ってもらうことが、新しいオーディエンスへのリーチを拡大する鍵なのです。
皆さんも、他の人にリツイートしてもらうために何か工夫していることがあれば、ぜひ共有してください。
また、Twitterをビジネスに活用し、効果を出す具体的な方法を初歩から解説した無料ガイドをご用意しています。こちらから利用できますので、ぜひご活用ください。
フォトクレジット:Rosaura Ochoa
編集メモ:この記事は、2011年12月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Rachel Sprungによる元の記事はこちらからご覧いただけます。