今、最も人気の高いソーシャルネットワークは?と聞かれて何と答えますか。FacebookやTwitterなどの名前は多く挙がるでしょうが、YouTubeと答える人はあまりいないかもしれません。
ビジネス向けYouTube 活用テンプレート18種
YouTube をビジネスに活用する上で欠かせない要素を簡単に作成するためのテンプレートを幅広くご用意しました。
- カスタマイズ可能なYouTube バナーテンプレート5種
- カスタマイズ可能なYouTube サムネテンプレート5種
- YouTube 動画概要欄テンプレート7種
- YouTube 成長戦略ロードマップテンプレート1種
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全てのフィールドが必須です。
ですが、実際はそうではありません。最も利用者の多いソーシャルネットワークは確かにFacebookかもしれませんが、それに次のがYouTubeです。また、YouTubeは親会社であるGoogleに次いで2番目に利用者の多い検索エンジンでもあります(参照記事はこちら:YouTube Ranking Factors : Getting Ranked In The Second Largest Search Engine)。
そしてYouTubeでは、動画を見るにしても、動画を投稿するにしても、あるいはその両方でも、あまり知られていないけれども非常に便利な機能が、実は山ほどあります。たとえば、動画の字幕をYouTubeが自動で生成してくれるのをご存知ですか。
そして、自動生成された字幕を自分で整えることで、より多くの人に動画を検索で見つけてもらえるようになります。あるいは、YouTubeを利用して写真のスライドショーを簡単に作成し、著作権フリーのオーディオライブラリを使用して音楽を付けることも可能です。
今回は、非常に多くの人が利用しているYouTubeを、より高度に使いこなしていただくために、あまり知られていないヒントやコツやツールを、17項目まとめてご紹介したいと思います。
知っておくと便利なYouTubeのヒントとコツ、および機能
1)特定の経過時間からYouTube動画を開始するようにリンクを作成できる
誰かにYouTube動画を送るとき、特定の時点から再生を開始させたいと思ったことはありませんか。たとえば、LMFAOの「Party Rock Anthem」のミュージック動画を誰かに送って、一緒にダンスを練習しようと誘いたいと思ったとします。
YouTubeのリンクを送って始めから再生し、3:39秒経過したところまで早送りしてもらうのではなく、3:39秒から再生が開始される特別なリンクを送ることができます。そのリンクがこちらです。
ご覧になりましたか?動画が3:39秒から開始されましたね。このようなリンクの作成方法をご説明しましょう。
特定の経過時間からYouTube動画が開始するように、リンクを作成するには: 動画を開き、動画のタイトルの下の「共有」をクリックします。次に、やはり「共有」と書かれたタブで、「開始位置」の左のチェックボックスをオンにし、再生を開始させたい経過時間を「分:秒」の形式で入力します。あるいは、再生を開始させたい時点で動画を一時停止すると、その時間が「開始位置」に自動入力されます。
しばらくすると、YouTubeのリンクの末尾にタグ(この例では「?t=3m39s」)が追加して表示されます。このリンクをコピーして、必要な場所に貼り付けてください。
この機能は、共有そのものが許可されていない場合を除き、すべての動画で利用できます。
2)動画の字幕を簡単に表示できる
YouTubeにアップロードされた動画には必ず、字幕が自動で生成されるのをご存知でしたか。そして、その字幕はユーザーが視聴者に対して非表示に設定しない限り、誰でも簡単に表示できます。
この機能が便利な場面はいくつもあると思います。たとえば、動画の文字起こしをしたいけれども、動画を停止しては入力し、また停止して入力していると、時間がかかって仕方がありません。あるいは、動画の特定の場面を探しているけれども、最初から再生し直すのは面倒だという場合もあります。字幕があれば、これらの作業にかかる手間がほとんどなくなります。
動画の字幕を表示するには: 動画を開き、動画タイトルの下にある「その他」をクリックします。ドロップダウンメニューから「文字起こし」を選択してください。
(「文字起こし」のオプションが表示されないのは、作成者が字幕を非表示にすることを選択したからです。)
字幕は同じウィンドウに新しいモジュールとして表示されます。動画をアップロードしたユーザーが、自動で生成されたテキストを修正するのは稀なので、文字起こしの精度はあまり高くありません。それでも何かの役に立つことは間違いないでしょう。
3)字幕を編集またはアップロードすることで、動画を検索で見つかりやすくすることができる
YouTubeも、その親会社であるGoogleも、動画の検索ランキングを決める際、それが何の動画かを判断するために数多くに要素を考慮します(参照記事はこちら:The 12 YouTube Ranking Factors In 2016 For Video SEO)。
その1つが動画の字幕です。(それよりも重要な要素が動画の説明文です。デジタルマーケティングコンサルタントのRyan Stewartは、字幕のテキストを説明文に直接貼り付けることを推奨しています。)
動画に字幕を追加するには: YouTubeで動画を開くと、再生ボタンの下に複数のアイコンが一列に並んで表示されます。右端の「字幕とCC」のアイコン(CCは「クローズドキャプション」のことです)をクリックしてください。
言語を設定していなければ設定してください。続いて、動画に字幕を追加する方法を次の3つから選ぶよう、メッセージが表示されます。
- 字幕ファイルがある場合は、動画にファイルをアップロードします。字幕ファイルにはテキストと、表示のタイミングを指定するタイムコードが含まれます。アップロード可能なファイルの種類など、詳しくはこちらを参照してください。
- 動画のすべてのテキストを貼り付けます。字幕の表示のタイミングは自動的にセットされます。
- 動画を見ながら字幕を入力します。
3つ目の、動画を見ながら字幕を入力する方法を選んだ場合、YouTubeの非常に便利な機能を利用できます。たとえば、入力中に動画を停止することを選択すると、入力の手間がかなり楽になります。その様子を下のGIFでご覧ください。
4)YouTubeを利用して、動画やオーディオファイルの字幕を無料で簡単に入手できる
字幕に関するものはこれで最後になります。ただし、今回はYouTubeの動画に字幕を付けるのとは少し違います。2)でご説明したように、YouTubeではすべての動画に字幕が自動的に追加されます。何らかの理由で、オーディオや動画ファイルの字幕を、お金をかけず簡単に作成する方法を探している場合には、YouTubeの字幕作成機能を試してみるのも悪くないと思います。文字起こしのエラーは、後から自分で修正できます。
動画の字幕を自動で作成するには: 動画をYouTubeにアップロードし、YouTubeのウェブサイトでそれを開きます。動画のタイトルの下にある「その他」タブをクリックし、ドロップダウンメニューから「文字起こし」をクリックしてください。ウィンドウに字幕が新しいモジュールとして表示されます。文字起こしの誤りを修正したい場合は、3)でご説明した方法で簡単に修正できます。
オーディオファイルの字幕を自動で作成するには: 最初にTunesToTubeなどのサービスを使用して、オーディオファイルをアップロードする必要があります。YouTubeでアップロードすると、20分から30分程度かかります。アップロードできたら、上記で説明した、動画の字幕を自動で作成するのと同じ手順で作成してください。
5)動画の再生リストを作成、共有、共同編集する
SpotifyやiTunesなどの人気の高いメディア共有サイトと同じように、YouTubeでも再生リストを作成することができます。YouTubeの再生リストは、動画を整理して入れておく場所として便利です。リストを公開することも、非公開にすることも、あるいは他の人と直接シェアすることもできます。
再生リストは、ディナーパーティーの準備のために料理の動画を集めている個人から、YouTube動画をトピック別にセグメント化している企業まで、さまざまなユーザーが有効に活用できます。たとえば、下のTastyによる再生リストは、料理の種類別にレシピが分類されているので、動画のブラウズやレシピの検索が簡単に行えます。
デスクトップPCで再生リストを作成するには: こちらをクリックするか、または画面右上にあるアカウントアイコンをクリックし、「クリエイターツール」をクリックします。画面左の「動画の管理」を選び、「再生リスト」をクリックすると、「再生リスト」のページに移動できます。続いて、画面右上の「新しい再生リスト」をクリックし、「公開」、「限定公開」、「非公開」のいずれかを選択してください。
モバイルデバイスでプレイリストを作成するには: こちらをクリックし、iOSまたはAndroidのモバイルデバイスで再生リストを新規作成する方法の説明を参照してください。
再生リストに動画を追加するには: 動画を視聴している最中に追加する場合は、タイトルの下にある「追加」をクリックし、追加したい再生リストのチェックボックスをオンにします。
再生リストのページで動画を追加したい場合は、「動画を追加」をクリックし、動画のURLを張り付けるか、アップロードされた動画からいずれかを選ぶか、YouTubeで動画を検索します。追加したい動画が見つかったら、その動画の「追加」メニューを選択してください。
再生リストを友人と一緒に編集することもできます。必要な操作は、再生リストの共同編集を有効にするだけです。共同編集を有効にすると、再生リストのリンクを共有したすべての人が動画を追加(あるいは既存の動画を削除)できるようになります。
再生リストに友人を追加するには: 再生リストのページに移動し、共同編集したい再生リストを開きます。「再生リストの設定」をクリックし、「コラボレーション」タグを選択して、「共同編集者にこの再生リストへの動画の追加を許可する」をオンにします。その後、再生リストへのリンクを友人に送信してください。
再生リストへの招待を受け取った友人は、新しい動画を追加したり、追加されている動画を削除したりできます。ただしその前に、共同編集をしたいかどうか、また再生リストを自分のアカウントで保存するかどうかが確認されますので、画面に表示されるメッセージに従って意思表示する必要があります。
再生リストに動画を追加すると、再生リストのその動画の横に自分の名前が表示されます。また、新しい動画が再生リストに追加されると、すべての共同編集者に通知が届きます。
(共同編集者を管理する方法や、再生リストに新しいユーザーが参加できないようにする方法など、その他の手順については、YouTubeのサポートページをご参照ください。)
6)動画を保存して後で見る
YouTubeの動画をブックマークして、後で見たいと思ったことはありませんか。周囲に人がいるために音声をオンにできなかったり、あるいは単に動画を見る時間がなかったりするのはよくあることです。Facebookには「あとで読む」という機能がありますが、YouTubeでも「後で見る」再生リストに動画を保存し、好きなときにいつでも見ることができます。
「後で見る」再生リストも、通常の再生リストも、使い方はほとんど変わりません。したがって、手順の説明も先ほどとまったく同じです。ただし、「後で見る」再生リストでは、友人を招待して共同編集することはできません。
「後で見る」再生リストに動画を追加するには: YouTubeで動画を開き、タイトルの下の「追加」アイコンをクリックして、追加したい再生リストのチェックボックスをオンにします。手順は先ほどと同じです。モバイルデバイスでの手順もほとんど同じですが、詳しい説明が必要な方は、YouTubeのサポートページをご参照ください。
リスト内の動画を見るには: YouTubeのホームページに移動し、画面の左側に表示されるメニューから「後で見る」を選択します。
リストに保存しておいた動画を視聴できます。見終わった動画はリストから簡単に削除することができます。
7)YouTubeチャンネルにカスタムURLを作成できる
自分のYouTubeチャンネルに、覚えやすいウェブアドレスでアクセスしてもらいたい場合は、カスタムURLを作成することができます。カスタムURLは表示名、YouTubeのユーザー名、所有するバニティURL、リンクされたウェブサイト名などを基に作成できます。たとえばHubSpotのカスタムURLはhttps://www.youtube.com/hubspotです。
重要: カスタムURLを作成する前に、そのURLに変えたいという気持ちが絶対に変わらないことを確認する必要があります。カスタムURLは、作成してしまうと元に戻すことも、他の誰かに渡すこともできません。また、カスタムURLはYouTubeチャンネルとGoogle+のIDの両方にリンクされます。
残念なことに、カスタムURLは誰にでも作成できるわけではありません。作成するためには、チャンネルの登録者数が100人以上であること、チャンネルを作成してから30日以上経過していること、チャンネルアイコンの写真をアップロード済みであること、チャンネルアートをアップロード済みであること、という4つの条件を満たす必要があります。
カスタムURLを作成するには: 「アカウントの詳細設定」を開き、アカウント名の下にある「詳細」をクリックします。
カスタムURLを作成する資格がある場合は、作成を促すリンクが表示されます。
利用規約に同意することを示すチェックボックスをオンにしたのち、本当にそのURLで間違いないか、最後にもう一度確認してから、「URLを変更」をクリックします。
8)クリック可能なリンクを動画に追加できる
動画を視聴してもらうだけでなく、エンゲージメントの向上も促してみませんか。YouTubeでは動画に「アノテーション」と呼ばれるクリック可能なリンクを追加することができます。アノテーションはCall-To-Action(CTA)ボタンのような働きをし、動画の視聴者にチャンネルへの登録を促したり、製品の購入を促したり、資金調達のキャンペーンや、追加情報が記載されたページに移動してもらいたい場合などに利用できます。
この機能は、視聴者のエンゲージメントを高めたり、動画と対話してもらったりするのに非常に便利です。(マーケターの方には、企業のウェブサイトに移動してもらうための手段としても利用できます。)
クリック可能なリンクがどのように表示されるかを、下の動画でご覧ください。10秒後にリンクが表示されます。リンクをクリックすると、動画が一時停止し、ブラウザに新しいタブを追加して画面が表示されます。
素晴らしいですね。それでは、このようなアノテーションを追加する方法をご説明しましょう。
クリック可能なリンク(アノテーション)を動画に追加するには: 最初にYouTubeのアカウントが確認済みになっていることと、外部アノテーションリンクの使用が有効になっていることを確認してください。
確認できたら、こちらをクリックして「動画の管理」に移動するか、YouTubeのホームページの上の方にある「動画の管理」をクリックします。次に、リンクを追加したい動画を探し、「編集」の隣にある下矢印をクリックします。ドロップダウンメニューから「アノテーション」を選択してください。
「アノテーションを追加」をクリックして新しいアノテーションを追加し、プロダウンメニューから「吹き出し」、「メモ」、「タイトル」、「スポットライト」、「ラベル」のいずれかを選択します。下の例では「メモ」が選択されています。
アノテーションの種類を選択したら、続いてテキストを追加し、フォントの種類、サイズ、背景色、透明度を選択します。下の画像では、アノテーションを表示する開始時間と終了時間の設定方法を見ることができます。
リンクを追加するために、「リンク」のチェックボックスをオンにします。オンにすると、アノテーションをどの種類のサイトにリンクさせるか選択するためのオプションが表示されます。設定が終わったら「公開」をクリックします。公開した後も「アノテーションの編集」ツールに移動して「既存のアノテーションを編集」をクリックすれば、いつでも編集することができます。
注意: アノテーションは標準のYouTubeプレーヤおよび埋め込みプレーヤーでは表示されますが、YouTubeのクロムレスプレーヤー、モバイル、タブレット、およびTVデバイスでは表示されません。
9)YouTubeではロイヤリティーフリーの高音質な効果音や音楽を試聴およびダウンロードできる
YouTubeの動画(あるいはYouTube以外の動画でも)にステキな音楽や効果音を付けたいと思ったときも、おまかせください。YouTubeには高音質な320kbpsの音楽と効果音が数多く含まれるライブラリが用意されていて、ロイヤリティーフリーでダウンロードし、動画に追加することができます。(あるいはただ聴くだけでも楽めるかもしれません。)
動画に音楽や効果音を追加するには: こちらをクリックするか、Creator Studioを開いてYouTubeのオーディオライブラリを選び、画面左のメニューから「作成」をクリックして、「オーディオライブラリ」を選択します。
すると、最初に「効果音」タブのページが表示されます。ここでは検索バーを使用して効果音を検索することができます。下のスクリーンショットでは、「motorcycle」と入力して効果音を検索しています。
また、効果音を(「人間の声」や「天気」などの)カテゴリ別に表示したり、「お気に入り」に入れておいた効果音を並べて表示したりもできます。トラックの右端にある星印を選択すると、効果音をお気に入りに追加することができます。また、各トラックの人気度を示すバーも表示されています。
「無料の音楽」のタブに移動すると、ロイヤリティーフリーの音楽が一覧で表示されます。ビートルズのような音楽は入っていませんが、サスペンス的な音楽やノリの良い音楽、ホリデーミュージック、ジャズなどを聴くことができます。こちらはカテゴリ別に並べ変えるのではなく、「ジャンル」、「気分」、「楽器」、「長さ」などで並べ替えが可能です。
(注意: 音楽ファイルによっては、帰属表示の明記が必要なものもありますが、その場合はトラックの説明に方法がわかりやすく表示されますので、それに従ってください。詳しくはYouTubeサポートページをご覧ください。)
お好きなトラックが見つかったら、矢印をクリックしてダウンロードしてください。MP3ファイル形式でコンピュータに直接ダウンロードされ、自由に使用することができます。
YouTube以外でYouTubeの音声を動画に付けたい場合は、そのための規則に必ず従わなくてはなりません。YouTubeサポートページにベストプラクティスが記載されていますので参照してください。また、YouTubeによる音楽ポリシーも確認しましょう。
10)写真からスライドショーを簡単に作成して音楽を付けることができる
お誕生日会や結婚式、送別会などで華やかなスライドショーを作成したいと思うことがあると思います。YouTubeを使用すれば、ソフトウェアをダウンロードしたり、使い慣れないツールに苦労したりする必要がありません。YouTubeには写真のスライドショーを作成できる特別な機能があり、非常に簡単な操作で使用することができます。
写真や動画を好きなだけアップロードし、スライドの効果や切り替え効果などを豊富なオプションのなかから自由に選択して、素晴らしいスライドショーを作成できます。
しかも、8)でご紹介したYouTubeのオーディオライブラリを使用すれば、音楽や効果音を好きなだけ簡単に追加できます。
では、その方法をご説明します。(ヒント: 使用するすべての写真を1つのフォルダにまとめて入れてからスライドショーを作成すると、操作の途中で写真を選ぶ必要がないので楽です。)
写真のスライドショーを作成するには: YouTubeにログインし、画面右上の「アップロード」ボタンをクリックします。通常ならここで動画をアップロードするところですが、今回は右側の「動画の作成」にある「写真のスライドショー」で「作成」をクリックしてください。
すると、写真を選択する画面が表示されます。コンピューターにある写真のほかに、Googe+にアップロードしておいた写真からでも選択できます。先ほどアドバイスをお伝えしたように、すべての写真を1つのフォルダに入れてある場合は、「写真をアップロード」のタブをクリックし、そのフォルダを探して入れるか、またはドラッグ&ドロップ(下を参照してください)して入れます。
すると、写真の並べ替えや追加ができる画面に進みます。
右下にある「次へ」をクリックするとプレビューウィンドウが開き、最もよく使用されるオプションを適用してスライドショーが表示されます。このデフォルトのオプションでも問題ありませんが、「スライドの表示時間」、「スライドの効果」、「切り替え効果」のオプションを選択して変更することもできます。また、「戻る」をクリックして写真の並びを変えたり、追加したりもできます。
画面の右側には、オーディオライブラリから選ばれた音楽が「注目曲」として一覧で表示されます。このリストからいずれかを選ぶか、ライブラリから別の曲を選ぶか、あるいは「音声なし」を選ぶこともできます。
設定が終わったら、画面右下にある「アップロード」をクリックして処理が完了するのを待ちます。これには数分かかる場合がありますので、待っているあいだに説明を書いたり、タグを追加したり、公開または非公開を選択したり、再生リストに追加したりなどするのもよいでしょう。
下は私が作成したスライドショーです。写真を選択した後、ほんの数分間ほどで完成しました。
11)YouTubeで動画をライブストリーミングできる
ライブストリーミング動画については、ここ数年頻繁に話題として取り上げられてきました。特にTwitterのPeriscopeや、最近ではFacebook Liveの登場によって、ライブストリーミングは大きく進歩したように思います(関連記事はこちら:How to Use Facebook Live : A Complete Guide)。
YouTubeも数年前からライブストリーミングのオプションをデスクトップのみで提供してきましたが、2016年6月にやっと、モバイルデバイスでもYouTubeアプリから直接ライブストリーミングを行えるようになりました。残念ながら、このモバイルでのライブ動画ストリーミングは、現状ではごく一部のユーザーにしか許可されていません。これについてYouTubeは、多くのユーザーが「間もなく」利用できるようになるとアナウンスするにとどまっています(参照記事はこちら:YouTube Launces live mobile streaming for a select few)。
YouTubeのライブストリーミングはFacebook Liveを使用したライブストリーミングよりも、複雑で使いづらいと思います。YouTubeの「今すぐ配信」のストリーミングオプションには、「開始」ボタンが表示されません。実は、ライブストリーミングを行うためにエンコーディングソフトウェアをダウンロードし、セットアップする必要があります。セットアップの方法については、YouTubeによるわかりやすい説明を参照することができます。
とは言え、ウェブカメラさえあればYouTubeでライブイベントをストリーミングすることができます。その方法をご説明しましょう。
デスクトップコンピュータからライブストリーミングするには: YouTubeにログインし、画面右上の「アップロード」ボタンをクリックします。通常ならここで動画をアップロードするところですが、今回は右側の「ライブストリーミング」で「始める」をクリックしてください。
ストリーミングを始める前に、チャンネルが確認済みで、過去90日間にライブストリーミングに関する制限を受けていないことが、YouTubeによって確認されます。それが成功すれば、「今すぐ配信」と「イベント」の2つのオプションの使用が許可されます。
今すぐ配信
「今すぐ配信」はシンプルで手軽なライブストリームオプションです。そのため、YouTubeのライブストリーミングではこれがデフォルトで使用されます。下はそのダッシュボードの画面です。(ライブストリーミングは、この記事の投稿時点ではベータ版ですので、皆さんの画面とは異なるかもしれません。)
先ほど説明したとおり、「開始」ボタンがありません。ここからエンコーダを開始し、エンコーダでストリーミングの開始と停止を行う必要があります。詳しい説明については、YouTubeのライブストリーミングFAQのページをご覧ください。
イベント
イベントでは、ライブストリームよりもかなり細かく動作をコントロールできます。動画を公開する前にプレビューで確認したり、バックアップのストリームを同時に作成したり、好きなときにストリームを開始または停止したりできます。
チャンネルの確認に成功したら、ダッシュボードから「イベント」を選択してください。下はイベントのダッシュボードの画面です。操作について詳しくはこちらを参照してください。
ストリーミングを停止すると、ライブストリームのアーカイブがチャンネルに自動でアップロードされます。デフォルトでは、このライブストリーム動画は録画が完了した直後に、「公開」としてチャンネルに表示されます。一般に公開したくない場合は、ダッシュボードの「ストリームオプション」にある「完了時にアーカイブを非公開にする」を選択してください。
YouTubeでどのようなライブ動画が録画されているかご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。現在ライブ配信中の、視聴者の多いYouTube動画が表示されます。
12)360度動画(ライブおよび録画ファイル)をアップロードして視聴できる
YouTubeが360度動画のサポートを最初にアナウンスしたのは2015年3月のことです。そのまったく新しい機能が、動画の世界を大きく変えたのは言うまでもありません。企業やアスリートなど多くのユーザーが、素晴らしい360度のコンテンツを作成するようになりました。
ご覧のように、驚くほど素晴らしい映像です。デスクトップからは、動画の画面上をドラッグして、角度を自由に変えながら見ることができます。モバイルの場合はカメラを動かして角度を変えることができます。トレンドになっている360度動画を、こちらからご覧になってみてください。
360度動画をYouTubeで実際に作成するには、本格的な装置が必要です。360度対応の、YouTubeで使用可能なカメラについては、こちらのYouTubeサポートページで確認することができます。ここには360度動画のファイルをアップロードする方法も説明されています。
そして、YouTubeによる360度動画の最初のアナウンスから1年が経過した2016年4月に、360度のライブ動画のサポートも発表されました。しかも、Facebookが自社でデザインした360度カメラをアナウンスしたのと同じ週にです。YouTubeはライブ動画と360度の両方をサポートすることで、Facebookを完全にリードすることに成功しました(参照記事はこちら:This is Facebook's gorgeous, open-source 360-degree video camera)。
The Vergeは、YouTubeによる360度ライブストリーム動画を、「バーチャルリアリティへのゲートウェイドラッグ(入門薬物)」と名付けました。YouTubeのウェブサイトかアプリさえあれば、360度のライブ動画を見て、まるでそこにいるかのような気分を味わえるからです。動画の前に必ず表示される広告を見る時間さえ献上すれば、高価な装置に費用をかける必要はありません。360度動画が今後どのように進化していくのか、YouTubeから目が離せません。
13)YouTubeはGoogleやFacebookと同様のアルゴリズムに基づいて視聴者に広告を表示する
Googleのアルゴリズムについて、詳しい説明を書いた記事がHubSpotブログに投稿されています(関連記事はこちら:Googleアルゴリズムとは|基礎や5つの要素を解説)。
では、YouTubeはどうでしょうか。YouTubeはどのようにして視聴者に表示する広告を決めているのでしょうか。
YouTubeもGoogleやFacebookと同じ仕組みで視聴者に広告を表示しています。他の無料サイトのように、YouTubeも広告主が支払う広告料をサイトの運営費に充て、代わりにYouTubeの視聴者に広告を表示しています。視聴者にどの広告を表示するかは、視聴者のデモグラフィック情報や、興味の対象(GoogleやYouTubeで何を検索したかなど)、過去に視聴したコンテンツ(広告主の動画、広告、YouTubeチャンネルを視聴したかどうかなど)に基づいて決定します。
また、YouTubeのアルゴリズムは、動画を視聴しているユーザーに広告を表示し過ぎていないかもチェックします。そのため、広告料を得られるチャンスがあっても、(そして視聴者のデモグラフィックが一致していても)広告の表示を控えることがあります。
YouTubeに表示される広告にはいくつかの種類があります。以下でそれぞれの特徴について説明します。
a)ディスプレイ広告: 動画の隣に表示されます。デスクトップとラップトップのコンピュータ以外では表示されません。視聴者が広告を見るか、あるいはクリックすると(広告主が決めます)、広告料が支払われます。
画像クレジット: YouTube's Creator Academy
b)オーバーレイ広告: 動画の再生画面の下部 20% に表示されます。現状ではデスクトップとラップトップのコンピュータ以外では表示されません。視聴者はいつでも広告を閉じることができます。
画像クレジット: YouTube's Creator Academy
c)TrueViewインストリーム(スキップ可能)動画広告: 最も多く表示される広告です。再生開始から5秒が経過すると、ユーザーが視聴をスキップできるようになります。広告を動画の再生前、再生中、再生後のどのタイミングで表示するかは広告主が選択します。ユーザーが動画広告をスキップせずに30秒以上か最後まで(いずれか早い方まで)視聴すると、広告料が支払われます。
画像クレジット: YouTube's Creator Academy
d)スキップ不可の動画広告: 15秒を超える長い動画広告で、動画の前に表示されます。ユーザーはどれほどイライラしても、広告を最後まで見なければ動画を視聴することができません。
画像クレジット: YouTube's Creator Academy
e)ミッドロール動画広告: 15分を超える長い動画でのみ可能で、動画の再生中にTVコマーシャルのように表示されます。動画の続きを見たければ、その動画広告を最後まで見る必要があります。広告料が支払われる条件は、広告の種類によって異なります。TrueView広告の場合は、ユーザーが動画広告をスキップせずに30秒以上か最後まで(いずれか早い方まで)視聴する必要があります。CPMベースの広告の場合は、ユーザーが広告の長さに関係なく最後まで視聴する必要があります。
画像クレジット: YouTube's Creator Academy
14)10ドル/月でYouTube動画を広告なしで視聴できる(そして動画をオフラインで視聴できる)【日本では提供されていません】
動画広告があるからこそ、YouTubeで動画を無料で視聴することができます。それは多くの人が理解しています。しかし、YouTubeの定期購読サービス、YouTube Redを利用する場合は、話がまったく違ってきます。
ひと月9.99ドルを支払えば、YouTube動画を広告なしで視聴することができます。また、動画をモバイルデバイスに保存して、バックグラウンドあるいはオフラインで視聴したり、YouTube Musicアプリ(iOS用およびAndroid用)をバックグラウンド、オフライン、あるいはオーディオモードで使用したりできます。
このサービスが開始されたのは2015年の後半です。YouTubeが音楽に力を入れていることもあり、さぞかし大きなニュースになっただろうと思うかもしれませんが、驚いたことに、これが話題として取り上げられることはあまりありませんでした。ですが、YouTubeは定期購入者の数を公表してらず、このビジネスが成功しているかどうかはよくわかりません。いずれにしても、音楽好きで広告に邪魔されたくないというユーザーには嬉しいサービスだと思います(参照記事はこちら:YouTube's subscription play has mixed start)。
15)Googleトレンドを使用してYouTubeで人気の高い検索キーワードを継続的に比較調査できる
Googleトレンドを使用して人気の高い検索キーワードを継続的に調べているというマーケターの方は多いと思います。Googleトレンドは優れたマーケティングツールで、たとえばキーワードの選択をスマートに行うことができます(関連記事はこちら:活用すべきGoogleマーケティングツール12選)。
しかし、このツールを使用して、YouTubeの検索で人気の高いキーワードを調べられることをご存知の方は、あまり多くないかもしれません。
手順はGoogleトレンドを開き、「トピックを調べる」の検索バーにキーワードを入力するだけです。結果のページが表示されたら、「ウェブ検索」をクリックしてドロップダウンメニューを開き、「YouTube検索」を選択してください。すると、YouTubeの結果だけが表示されます。
検索キーワードによっては、検索のトレンドがGoogle(上)とYouTube(下)とでまったく異なる場合もあります。
16)YouTubeに子供向けの「セーフ」バージョンがある
小さい子供を持つ親にとって、インターネットで公開されるあらゆるコンテンツに、子供が自由にアクセスできるというのは、恐怖以外の何ものでもないでしょう。ですが、小さな子供向けに、インターネットへのアクセスを制限したり、視聴および検索が可能なコンテンツをコントロールしたりするための方法がいくつか存在します。たとえばYouTubeが「YouTube Kids」と呼ぶ子供向けバージョンがそうです。
YouTube Kidsは、YouTubeでは「セーフバージョン」と呼ばれており、YouTubeほど広範なオンラインビデオを視聴することはできません。フィルタアルゴリズムを使用し、YouTubeから子供向けの安全な動画だけを選択して公開します。YouTube Kidsもやはり、広告を表示する代わりに無料で視聴できます。
検索機能は、子供が自分で動画を検索してかまわないのであればオンに設定しますが、オフにすると、YouTubeが選択した動画のほか、YouTubeが(過去に視聴された動画をベースに)推奨する動画だけを選ぶことになります。また、タイマーをセットして、子供がYouTubeを見て過ごす時間を制限できるという、親にとっては非常に嬉しい機能もあります。
YouTube Kidsのアルゴリズムは、GoogleがYouTubeの親会社なだけあって、かなり優秀です。
17)YouTubeでの著作権について、不真面目なパペットが動画で説明してくれる
とても長い記事になりました。最後に可愛らしい動画をご覧ください。YouTubeは著作権についてFAQページで基本的な説明をしていますが、その内容をもとに、非常にカラフルなキャラクターが登場するYouTube動画を作成しています。わかりやすくできており、YouTubeが楽しんで制作したであろうことがうかがえます。
この記事では、YouTubeのあまり知られていないヒントやコツ、機能をご紹介しました。お楽しみいただけましたでしょうか。さっそくYouTubeにログオンして試してみてください。YouTubeはいつでも皆さんのそばにいる便利なプラットフォームです。
YouTubeで他にも便利な機能がありましたら、下のコメント欄でお知らせください。
編集メモ:この記事は、 2016年8月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。Lindsay Kolowichによる元の記事はこちらからご覧いただけます。