新しいキッチンを作るときは、設計図が必要になります。同じように、ウェブサイトを構築するにはサイトマップの作成が欠かせません。

サイトマップは、Googleのクローラー、そして潜在顧客がスムーズにサイトの内容を把握するのに役立ちます。この記事ではサイトマップの作り方をご紹介します。Download our free guide here to uncover 10 SEO mistakes to avoid in your next  redesign.

サイトマップは、これからサイトを設計しようというときやページを追加するとき、サイトを設計し直すときに作成する、サイトの見取り図のようなものです。検索エンジン最適化(SEO)につながるほか、サイトのナビゲーション構造を定義し、内部リンクに関する問題を防止する効果もあります。

サイト構成図

サイトマップと聞いて、各ページの画面をクモの巣状に配置したような、視覚的にわかりやすい図を想像した方もいるでしょう。これはサイト構成図と呼ばれ、この記事で取り上げるXMLサイトマップとは異なるものです。

サイト構成図は、ウェブサイトの構造を抽象的に表現したものです。たとえば、Googleのサイト構成図は以下のようになっています。これは組織内でのウェブサイト構成の把握には役立ちますが、SEOの改善を目指すのであればXMLサイトマップが必要になってきます。

Visual sitemap of Google.com with green and orange boxes showing each Google webpage

画像出典:Wikimedia

XMLサイトマップ

一方でGoogleなどの検索エンジン向けに作成するのがXMLサイトマップです。サイトの公開時期やネストの深さにかかわらず、サイトのドメイン内に含まれるページを検索エンジンに確実に発見してもらうためにはXMLサイトマップが必要になります。特にブログのように絶えず新たなページが追加されていくサイトでは、古いページがどんどんアーカイブの奥へ追いやられてしまうため、XMLサイトマップが重要な役目を果たします。

XMLサイトマップのファイルの中身は以下のようになっています。

9 lines of sample XML sitemap code

 

画像出典:Sitemaps.org

 

XMLサイトマップには、主に次の4つのタイプがあります。ウェブサイト上で公開するコンテンツの種類に合わせて使い分けてください。

  1. 画像サイトマップ:ウェブサイトの画像コンテンツの構造を表すマップ。Googleの画像検索の結果で上位に表示されることをねらいます。
  2. 動画サイトマップ:動画コンテンツを分類したマップ。Googleの動画検索の結果で上位に表示されることをねらいます。オーガニック検索の結果に表示されるリッチスニペットにも使用されます。
  3. ニュースサイトマップ:サイトのニュースコンテンツについて説明したマップ。Google ニュースなどの検索結果に表示されやすくなることを狙います。
  4. モバイルサイトマップ:自動的にモバイル対応のウェブコンテンツを生成するネイティブウェブブラウザーを搭載していない携帯電話向けに、ウェブコンテンツを最適化するサイトマップです。

では、XMLサイトマップはどのようにして作成すればよいのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

サイトマップの作成方法

1. マーケティング、エンジニアリング、IT、法務の各チームと連携する

通常、サイトマップの作成には、マーケティング、エンジニアリング(社内開発者またはベンダー)、IT(またはサーバー管理者)、法務の協力が必要です。

マーケティングチーム

マーケティングチームは通常、サイト構造の定義を担当します。たとえば相互リンクが必要なページを指定したり、会社概要ページから製品ページに直接移動できるようにするか否かなどを検討します。構造を決めるにあたり、PowerPointやGoogle スライドでサイト構成図を作成するのか、その他のツールを使うのかはマーケティングチーム次第です。

エンジニアリングチーム

次にエンジニアリングチームが、マーケティングチームが定義した構造に基づいてサイトマップのXMLファイルを作成します。

IT部門

自社サーバー、または社内ITチームが管理するサーバーを使用している場合は、ITチームのサポートも欠かせません。サイトマップはサーバー上で使用されるため、だれかが責任を持ってサーバーにアップロードしなければなりません。サーバーの管理を外部に委託している場合、委託先の業者がこの作業も請け負ってくれるはずです。

法務

最後に法務部門の協力を得て、ウェブサイト上の全コンテンツに法的な問題がないこと、解決できそうな著作権上の制約がないかを、サイトマップを通じて確認します。

 

2. 各検索エンジンのサイトマップ要件を調査する

初めてサイトマップを作成するときは、ウェブサイトの目標やターゲットとするオーディエンス、そのオーディエンスから求められる情報などを検討しておく必要があります。

また、各検索エンジンの要件にも留意しなければなりません。要件に違反するとその検索エンジン経由でウェブサイトに到達できなくなるため、くれぐれも注意しましょう。Google、Bing、Yahoo!などの検索エンジンの要件はどれも同じような内容ですが、どの検索エンジンについても違反がないことを必ず確認してください。特定の検索エンジンからのトラフィックが多い場合は、特に注意が必要です。

要件の詳細については以下のページをご参照ください。

3. トップレベルのナビゲーション構造を定義する

トップページに配置するリンクの内容を検討します。これがサイトの基本構造となります。この構造が適切であれば、サイトの拡張も容易になります。 

ウェブサイトの構造はサイトのSEOに大きく影響するため、トップレベルのナビゲーション構造は慎重に計画することが重要です。特に、ウェブサイトの階層の深さには注意が必要です。トップページのURLから離れれば離れるほど、SEOの観点からは好ましくない影響が表れます。

Search Engine Journalの記事によると、階層が浅い(3クリック以内ですべてのページに移動できる)ウェブサイトは、階層が深いサイトよりもSEO上はるかに優れています。

では、トップレベルナビゲーションに最適解はあるのでしょうか。残念ながら、最適なナビゲーションは業界や企業のタイプなどによって大きく異なるため、すべてに当てはまる解はありません。自社に似た企業のウェブサイトを参考にしたい場合はCrayonがお勧めです。Crayonでは膨大な数のマーケティングサイトのデザインの実例を検索することができます。検索する際には、業界、トラフィック量、デバイスなどで絞り込むことも可能です。業界内でトラフィックの多いウェブサイトを確認して構造をつかみ、自社サイトの作成に活かしましょう。

4. 第2階層、第3階層のコンテンツを定義する

この段階に来たら、先ほど触れたサイト構成図を作成すると便利です。トップページのナビゲーション構成を定義した後でブレインストーミングを行い、ウェブサイトの第2階層、第3階層のページを検討するとよいでしょう。たとえば、会社概要、経営陣紹介、採用情報、ブログなどのページです。

サイトの複雑さにもよりますが、2~4層あれば十分でしょう。下層のページを検討した結果、トップレベルのナビゲーションの再調整が必要になることもありますが、それで問題ありません。

 

visual-sitemap-example-1

 

5. XMLサイトマップを作成し、検索エンジンに送信する

ウェブサイトの構造を策定したら、エンジニアリングチームがXMLサイトマップを作成し、それをウェブサーバーに配置して、各検索エンジンに送信します(Google、Bing、Yahoo!など)。

ウェブサイトを初めて公開するときやサイトの構造を大幅に変更した場合には、各検索エンジンが会社概要から経営陣紹介に至るまでの全体を読み取れるように、サイトマップを送信する必要があります。

ウェブサイト制作・管理プラットフォーム側でサイトマップが自動的に更新される場合を除き、ウェブサイトに大幅な変更を加えたらその都度サイトマップを更新し、それを送信する必要があります。

(HubSpotユーザーの方へ:HubSpotでは、新しいページの公開時やサイトの変更時に、サイトマップのXMLファイルが自動的に生成されます。ただし、検索エンジンがサイトマップを取得するまで、新しいページがオーガニック検索の結果に表示されることはありません。そのため、サイトの構造を大きく変更したときは、XMLファイルを手動で送信することをお勧めします。)

XMLサイトマップの作成には、サイトマップ作成ツールを使用することをお勧めします。Googleは独自のサイトマップ作成ツールの提供を終了していますが、現在は無料でダウンロードできるサイトマップ作成ツールが他に数多く存在します。

ここからは、現在利用可能なお勧めのツールを9つ紹介します。ツール選びのご参考になさってください。

1. Screaming Frog

価格:無料

Screaming Frog sitemap generator

Screaming Frogは、ウェブサイトのオンページSEOを評価する機能を備えたウェブクローラーです。独自のXMLサイトマップを作成する機能や、オンページSEOの強化に役立つ機能も備えています。

Screaming Frogのサイトマップ生成ツールを使うには、まず同社のSEOウェブクローラーをダウンロードします。このクローラーを使って、URLを500件まで無料でクロールできます。クロールが完了すると、初回クロール時に返されたレスポンスコードが「200」であったウェブページをすべて含んだXMLサイトマップを作成できます。これにより、SEOで大きな効果を発揮するページだけが含まれたXMLサイトマップを作成できます。

2. XML-Sitemaps

価格:無料

XML-Sitemaps

XML-Sitemapsでは、登録やダウンロードを行わずにサイトマップを作成することが可能です。前述のScreaming Frogと同じく、サイト内のURLを500件まで無料でクロールできます。作成したサイトマップはXMLファイルとしてダウンロードできるほか、Eメールでも受け取れるので、別のコンピューターや他のユーザーに送る必要がある場合に便利です。

無料版は500ベージまでですが、有料版では最大150万ページをクロールすることが可能です。ニュース、動画、画像などに対応した形式でもXMLサイトマップを作成でき、検索エンジンにサイトマップを直接送信することもできます。

3. Slickplan

価格:月額8.99ドルから/無料トライアルあり

Slickplanはフリーランサー、代理店、中小企業に最適なコンテンツプランニング製品を提供しており、この中にXMLサイトマップ作成ツールも含まれています。Slickplanのツールを使えば、サイト構成図の作成を通じて簡単にサイト構造を決めることができ、完成したサイトマップをXMLファイルとしてエクスポートすることができます。

4. InSpyder

価格:39.95ドル/無料トライアルあり

InSpyder sitemap generator

InSpyderはダウンロードして使用できるサイトマップ作成ツールで、無制限にURLをクロールして1つのXMLサイトマップにまとめることができます。

トライアルは無料です。Google、Bing、Yahoo!、Ask.comなどの主要な検索エンジンに対応した形式で、XMLサイトマップを送信することができます。サイトを頻繁に変更する場合は、スケジュール設定によってサイトマップを定期的に更新することも可能です。新しい記事を(新しいURLで)定期的に投稿するようなブログを運営している場合などにたいへん便利です。

5. Sitemap Writer Pro

価格:24.95ドル

Sitemap Writer Pro

Sitemap Writer Proは高速でシンプルなXMLサイトマップ作成ツールです。検索エンジンにクロールされるコンテンツの種類に応じて、7種類のサイトマップを生成できます。数百万件のウェブページをクロールできるほか、コンテンツ管理システム(CMS)にそのままインポートできるサイトマップファイルを自動的に作成できます。

無料トライアルでクロールできるのはウェブページ10件までです。また、実行するにはWindows環境が必要です。

6. DYNO Mapper

価格:月額40ドル(年払い)/無料トライアルあり

DYNO Mapper sitemap generator

DYNO Mapperはサイト構成図の作成ツールであるという点で、Slickplanに似ています。まず、4種類のビジュアル形式のいずれかを使って、ウェブサイトとそのURLの大まかな構成図を生成します。サイトマップに含まれる各ウェブページの位置と階層構造を編集したら、サイトマップファイルをエクスポートして、他の担当者と簡単に共有できます。

DYNO MapperにはGoogle Analyticsが組み込まれているため、最もパフォーマンスの高いウェブページを正確に特定し、それをサイトマップのどこに配置すべきかを判断することができます。このツールは、サイトマップを更新するときにも役立ちます。XMLファイルをインポートすれば、サイトの構成図を再確認しながら、サイトマップをすばやく調整することが可能です。

7. Rage Google Sitemap Automator

価格:29.95ドル/無料トライアルあり

Rage Google Sitemap Automator

Rage Google Sitemap AutomatorはSEO調査ツールでもあり、XMLサイトマップ作成ツールでもあります。このツールを使えば、GoogleにクロールされやすいようにオンページSEOをすばやく最適化し、数分でサイトマップを作成してXMLファイルとしてダウンロードすることができます。

また「フィルター」を作成して、サイトマップに含まれるページにさまざまな属性を割り当てることもで可能です。さまざまな目的のURLが多数含まれる大規模なウェブサイトで特に便利です。

8. WriteMaps

価格:月額14.99ドルから/無料トライアルあり(小さいサイトマップ3つまで)

WriteMaps sitemap generator

WriteMapsは、ウェブサイトを視覚的に整理できるツールです。サイトに含まれるすべてのURLコンテンツを、色分けしながらフローチャートの形にまとめることができます。サイト(およびページ)に関する情報を入力して整理したら、PDFまたはXML形式でサイトマップをエクスポートし、検索エンジンに送信できます。

WriteMapsはチームコラボレーションに最適なインターフェイスを備えているため、まったく新しくウェブサイトを構築しようとしている企業にとって特に便利なツールです。

9. PowerMapper

価格:149ドル/無料トライアルあり

PowerMapper sitemap generator

PowerMapperは、「ワンクリック」でサイトマップを作成できるツールです。さまざまなスタイルのサイトマップを作成でき、多数の大企業で導入されています。このツールでは独自のウェブブラウザーを使用します。ウェブサイトに移動して[Map](マップ)をクリックすると、そのサイトで現在公開されているすべてのページのサイトマップを作成できます。

以上でご紹介した以外にも、XMLサイトマップ作成ツールはたくさんあります。詳細はGoogleが推奨するツールのリスト(アーカイブ記事)をご参照ください。一部のサービスはサポートが終了していますが、Google 検索のランキングアルゴリズムを念頭に置いて設計されたツールが紹介されています。

さて、サイトマップ作成ツールを使用してXML形式でサイトマップを作成したら、それをウェブサイトのソースコードに追加し、登録したい検索エンジンに送信する必要があります。

サイトマップをGoogle、Bing、Yahoo!に送信する方法について、以降で詳しく説明していきます。

1. Google Search Consoleにサインインする

Google Search Console(サーチコンソール)は、更新したサイトマップをテストし、Googleに送信するためのツールです。これを使うことで、サイトに公開した最新のページを確実にGoogleに認識させることができます。

まず、ウェブサイトをGoogleに登録します。上のリンクをクリックしてサーチコンソールにログインしてください。

2. [プロパティを追加]をクリックする

サーチコンソールにログインしたら、[プロパティを追加](画面右上隅にある赤い四角のボタン)をクリックします。

3. ウェブサイトのURLを入力し、[続行]をクリックする

サイトマップを送信するウェブサイトのアドレスを、アドレスバーに表示されるとおりに入力します。ここでは、ドメイン名(他のすべてのウェブページが属する親URL)を入力する必要があります。

4. 画面左側の[クロール]をクリックし、[サイトマップ]を選択する

ウェブサイトのプロパティーを追加すると、画面左側に各種のメニューが表示されます。[クロール]をクリックしてメニューを展開し、[サイトマップ]を選択します。

5. [サイトマップの追加/テスト]をクリックする

画面右側に新しいサイトマップを追加するための赤いボタンが表示されるので、これをクリックします。サイトマップが既に送信済みの場合、このボタンには[テスト]と表示されます。このボタンがどのように表示されるかによって、現在のサイトマップがGoogleにクロールされているかどうかを確認できます。

6. ウェブサイトのドメイン名の後ろに「sitemap.xml」と入力する

新しいサイトマップを追加するには、ウェブサイトのドメインの後ろに決まった文字列を追加する必要があります。これはいわばトラッキングタグのようなものです。これにより、Googleがサイト内で発生したすべてのアクティビティを捕捉できるようになります。

ドメイン名の後に、「sitemap.xml」を追加してください。たとえば、ドメインが「www.yourcompany.com」の場合、「www.yourcompany.com/sitemap.xml」と入力します。

7. [サイトマップを送信]をクリックする

サイトマップを送信すれば準備は完了です。これまでに獲得したGoogleのページオーソリティーが影響するため、場合によっては送信したサイトマップのステータス確認に時間がかかりますが、しばらく待てば、サイトマップがGoogleに登録されます。

サイトマップの送信手順の詳細については、こちらを参照してください。

サイトマップをBingまたはYahoo!に送信する方法

  1. Bing web マスター ツールにサインインします。
  2. [自分のサイト]ページで会社のURLを入力します(「http://www.yourdomain.com」など)。[追加]をクリックします。
  3. [サイトマップの追加]フィールドに「http://www.yourdomain.com/sitemap.xml」などと入力します(「yourdomain」は自社のURLに置き換えてください)。
  4. ページの他の必須フィールドに入力し、[保存]をクリックします。

(詳細については、こちらを参照してください。)

後からページを追加する場合

サイトマップを作成し送信した後でウェブサイトを調整したり、ページを追加したりしてもまったく問題ありません。ただし、新しいページを追加してもそのページは検索エンジンが参照するサイトマップには追加されません(ページを追加した際に新しいサイトマップが自動生成され、ウェブサーバー上のサイトマップが更新されるプラットフォームを利用している場合はこの限りではありません)。

Googleなどの検索エンジンは、ウェブサーバー上のsitemap.xmlが更新されていれば、自動的にサイトマップを取得します。しかし、できるだけ早くコンテンツを検索エンジンにクロールさせたい場合は、新しいページを公開したらサイトマップを再送信しましょう。すると、Googleはより早くサイトマップの取得をしてくれます。

XMLサイトマップを作成して検索エンジンに送信したら、次はウェブサイトのデザインなど別の観点からサイトの改善に取り組みましょう。

サイトマップを最新の状態に保つことは、優れたウェブサイトであることを示す指標の1つにすぎません。Website Grader(無料)などのウェブサイト評価ツールを利用して、他に最適化すべき点を調べてみることをお勧めします。

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元記事発行日: 2019年8月01日、最終更新日: 2019年8月01日