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メールは、Eメールの登場以降、手軽で効率的なコミュニケーションツールとして使われてきました。ビジネスチャットやビデオ電話など新しいツールが登場しても、今なお最も活用されているビジネスツールです。

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日本ビジネスメール協会が発表した「ビジネスメール実態調査2021」によると、平均的なビジネスパーソンが1日に81分間もメールの作成に時間を割いていることが分かりました。

「メールを書くのが苦手で時間がかかってしまう」「敬語をうまく使えているか自信がない」などの悩みはありませんか?場面や用途に合わせてテンプレートをうまく使い、メール作成を効率化させましょう。本記事では営業メールのノウハウを例文と共に紹介します。

営業メールの3つの役割とは?

営業メールとは、見込み客や顧客に対して、営業活動の一環として送るメールのことを指します。

営業活動全体の中で、営業メールは以下の3つの役割を果たしています。

  • 営業活動のきっかけ作り
  • 営業活動の確認と次回への橋渡し
  • 信頼関係の構築

 

営業活動のきっかけ作り

営業メールには、これまで取引のない見込み客に対して、営業活動のきっかけを作れます。自社はどのような会社で、自社と取引することが見込み客にとってどのようなメリットがあるかを伝え、先方と商談を行うための地ならしをするためのメールです。

具体的には以下のようなメールがそれにあたります。

  • 新規開拓メール
  • 問い合わせへのお礼メール
  • アポイントメール
  • 営業商品の提案メール
  • 営業商品アピール提案メール

見込み客にとって邪魔にならない、読んで価値が得られるメールを提供することが重要です。
 

営業活動の確認と次回への橋渡し

営業活動が始まってからも、営業メールは欠かせません。営業活動中のメールには、以下のような種類があります。

  • 営業前日のリマインドメール
  • 営業後のお礼メール
  • 契約完了後のフォローアップメール

営業活動はステップを踏んで進行するため、毎回、お礼メールやリマインドメールなどの中で、商談の内容や一致点、次の商談の日程と話し合うべき内容など、相手が一読して整理できるような内容を盛り込んでおきます。毎回確認事項を押さえておきましょう。

また、契約完了後にはフォローアップメールを送り、困りごとや使用感などを確認します。
 

信頼関係の構築

あらゆる営業メールは、信頼関係の構築の役割を負っています。自社視点ではなく、顧客視点に立ったメールを作成しましょう。

また、顧客リストの中には、過去に商談や取引があったものの、現在は商談が途絶えてしまっている「休眠顧客」がいます。休眠顧客の掘り起こしには、メールが最適な手段です。 これまで構築してきた信頼関係を踏まえ、先方のニーズや求めているものを提供します。

参考:HubSpot「30 Sales Prospecting Email Templates Guaranteed to Start a Relationship(英語)」より

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営業にメールを活用するメリット&デメリット

営業メールでは見込み客や顧客に邪魔だと感じさせずに、価値を提供することが基本です。メリットを最大化できるように、営業メールについてのメリット・デメリットを営業担当者(送信者)と(受信者)に分けて整理しましょう。
 

営業メールのメリット

メールを受信する見込み客・顧客における営業メールの主なメリットは、以下の4点があります。

  • 自分の都合の良いタイミングで読める
  • 対面や電話のように緊張せずに読める
  • くわしく知りたいことがあれば返信して問い合わせできる
  • 担当者や関心のありそうな人に転送して判断を仰げる

メールを送信する営業パーソンにおける営業メールのメリットは、主に以下の3点にまとめられます。

  • 文面を確認してから送れるので、漏れや失敗が少ない
  • テンプレートを使えば効率的に作成できる
  • 対面や電話では会うことが難しい担当者にも、直接アプローチできる

 

営業メールのデメリット

メールを受信する見込み客・顧客における営業メールのデメリットは、以下の2点にまとめられます。

  • 自動で迷惑メールに振り分けられる可能性がある
  • 非対面のため、メール送信者をコミュニケーション相手として意識しづらい場合がある

メールを送信する営業パーソンにおける営業メールのデメリットは、以下の2点にまとめられます。

  • 見込み客の顔が見えないので、相手に合わせることが難しい
  • 反応が得られないとモチベーションが維持しづらい

 

デメリットを回避し、メリットを最大化するには?

営業メールでのデメリットは、いずれも電話営業など他の営業手法との併用によって回避できます。メールを送った後、電話をかけてフォローアップを行えば、営業担当者の存在を意識してもらえるでしょう。

営業メールの最大のメリットは、対面や電話での営業と違い、顧客や見込み客の時間を邪魔せず、都合の良いときに読んでもらえることです。営業メールの強みを最大化するために、メールを使った営業は以下の方向性で実践しましょう。

  • 顧客のニーズを把握し、邪魔にならない営業メールを配信する
  • 全体の販売戦略を理解し、その中の営業メールの役割を理解する
  • 電話営業や対面営業と連携して、営業メールを活用する

 

開封率を高める2つのポイント

開封率を高める2つのポイント

営業メールの効果を測定する主要な指標として「開封率」があります。開封率は常にチェックし、開封率を上げるように施策を検討する必要があります。

一方で、ビジネスパーソンが受けるメールは平均51.1通、1日平均69分もメールを読んでいるという統計もあります。その中で目に留まり、中身を読んでみようと思ってもらうためには工夫が欠かせません。

オバマ元大統領は、選挙戦で大規模なメールキャンペーンを繰り広げたことで有名です。当時、選挙事務所はメールを最適化するために、本文だけでなく、 送信元や 件名、配信時間に関してA/Bテストを繰り返しました。

営業メールを送る場合も、仮説を立て、A/Bテストを行いながら、最適化していきましょう。ここではメール開封率を上げるために、最適化すべき2つのポイントを紹介します。

  1. 営業メールの件名を工夫する
  2. 送信する時間帯を受取側の都合に合わせる

 

1. 営業メールの件名を工夫する

開封率に最も大きな影響を与える項目は「件名」です。見込み客が送信元の企業と面識がない場合、見込み客は送信元をあまり意識することなく、件名を見て開封するかどうかを判断するでしょう。

見込み客が開封したくなる件名は、以下の2パターンです。

  • 有益な情報
  • 緊急性の高い情報

件名に目を通しただけでも内容が伝わるように、具体的に盛り込みます

また「〇〇の件」「〇〇について」という書き方は、できるだけ避けた方が良いでしょう。例えば「次回セミナーの件」とあると、読み手は「セミナーの何だろう?」と困惑するかもしれません。「次回セミナーの代表質問内容のご確認」とひと目で読み手に要件が伝わるように、具体的に書きます。
 

【例1】セミナー案内の件名

件名A:「〇〇セミナーのご案内」…セミナー開催について明示している

件名B:「〇〇対象:□□構築法を学ぶセミナーのご案内」…セミナーの対象層と内容が明確に伝わる

件名C:「【〇月×日】コストを30%削減する□□構築法が学べるセミナー開催」…日程が強調されている。セミナーで得られるメリットが伝わる

見込み客が明確にターゲティングされ、「〇〇対象」と書くことで「自分事」に捉えてもらいたい場合には、件名Bを選びます。日程が近い時、またメリットを強く訴えたいときは件名Cがオススメです。

このように、強調したいことを組み合わせて件名を作成しましょう。
 

【例2】メルマガの件名

件名A:「〇〇ウィークリー通信【No.129 〇月×日】…メルマガであることを明示している

件名B:「次世代△△を実現する〇〇とは? ××が問題になる理由 〇〇ウィークリー通信」…更新記事の内容が明確に伝わる

定期的なメルマガの場合も、最も読んでほしい記事の概要を短く伝えて、読み手の関心を高めましょう
 

【例3】商談設定の件名

件名A:「アポイントのお願い」…内容、会社名、営業担当者名が記載されてない

件名B:「ごあいさつのお願い ~社〇〇」…新規顧客の初回面談を行う場合は具体的に内容を書かなくても良いが、具体的に内容を記載した方が伝わりやすい

件名C:「弊社新サービスご提供について面談のお願い ~社〇〇」…商談の内容、社名、営業担当者名と要件を満たしておりわかりやすい

件名にはかならず商談の内容、会社名、営業担当者名を入れます。その観点を踏まえると、件名Aは避けた方がベターです。新規の場合は件名Bでも大丈夫ですが、既存顧客に対しては商談の目的がはっきり伝わる件名BまたはCのパターンを選択しましょう。
 

2. 送信する時間帯を受取側の都合に合わせる

営業メールを送信する場合、開封されやすい曜日や時間帯を選ぶ必要があります。

メールが開封されやすい時間帯

アメリカのメールソフトウェアを提供するGetResponseが55億通のメールを分析した結果、メール開封率が最も高い時間帯は、9~11時台と3時台 8時から9時半、午後1時、午後6時であることがわかりました。

ビジネスパーソンに向けて営業メールを送る場合、生活パターンに合わせる必要があります。ビジネスパーソンがメールをチェックするのは、主に以下の時間帯です。

  • 通勤時間にスマホでメールを確認する
  • 業務開始前にPCでメールを確認する
  • 昼食時にスマホでメールを確認する
  • 午後の勤務時間開始前にPCでメールを確認する
  • 会議後や帰社後など、切りのいい時間にメールを確認する
  • 勤務終了時間前にPCでメールを確認する

時間とメールを閲覧するデバイスを考えあわせ、営業メールも配信しましょう。
 

メールが開封されやすい曜日

Campaign Monitor社が2020年の1年間、全世界1,000億通を超えるメールを分析した結果、メール開封率が最も高いのは金曜日、クリック率と開封率の両方が高かったのが水曜日と金曜日、逆にメール開封率もクリック率も最低だったのが土曜日であることがわかりました。

自社がターゲットとする企業の業務形態によっては、別の曜日・別の時間帯の方が開封されやすいかもしれません。見込み客にとって最適な曜日や時間帯を知るためにも、メルマガなどを使ってA/Bテストを行い、開封率の最も高い曜日や時間帯を把握しましょう。

参考:HubSpot「The Best Time to Send an Email [Research](英語)」より

参考:GetResponse「Email Marketing Benchmarks(英語)」より

参考:Campaign Monitor「Ultimate Email Marketing Benchmarks for 2021: By Industry and Day(英語)」より

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初めての営業メール|3つの書き方のポイント

営業メールを作成する上で、最低限、押さえておくべきポイントを3点にまとめて紹介します。営業メール作成に慣れない間は、何を書いたらよいのか戸惑うことも多いものですが、この3点を盛り込んでいれば、大きな失敗は起こりにくいでしょう。

  1. 理解しやすい本文内容になるよう心がける
  2. お客さまに役立つ情報の提供(メリットを示す)
  3. お客さまが取るとメリットが得られる行動を明確にする

 

1. 理解しやすい本文内容になるよう心がける

あいさつ後の最初の1文で、メールの目的(結論部分)が伝わることを心掛けます

【メールの目的の例】

  • 御社に新規取引のご相談を申し上げたく、ご連絡させていただきました。
  • 次回のウェビナーの日程が決まりましたので、ご連絡いたしました。
  • 先日お送りした資料の到着確認のため、ご連絡いたしました。

文章は短く、簡潔に書くとそれだけで伝わりやすくなります。
 

2. お客さまに役立つ情報の提供(メリットを示す)

自社Webサイトの閲覧履歴や行動履歴などを確認し、見込み客のニーズや関心を把握しておきます

【Webサイトの閲覧履歴から見込み客のニーズを推測し、メールを作成する場合の例】

⇒顧客の履歴

  • 顧客情報管理について、ノウハウのブログ記事を複数ページ閲覧している
  • 顧客情報管理ソフトの紹介ページを閲覧している
  • 顧客情報管理ソフトの料金ページを閲覧している

⇒見込み客のニーズや関心の推測

Webサイトから推測されるのは、見込み客は顧客情報管理について関心があり、ソフトの購入を検討しているのではないか? 

⇒メール作成

「個人情報保護が厳しく言われる中、企業でも顧客情報の取り扱いと管理には細心の注意が必要とされています。そこで求められるのは、第1に~であることです。

弊社の顧客情報管理ソフトは、~の面で非常に高い評価をいただいており、発売後〇年で〇社の企業にお使いいただいております」

このように、顧客情報から相手が求めている情報や価値のある情報を知り、メールに盛り込んで提供します。
 

3. お客さまに取って欲しい行動を明確にする

メールは具体的にどうしてほしいかを明確にしていないと、読み流されてしまいます。また、複雑な内容であったり、返信に時間がかかりそうだったりすると、後回しにされることもあります。営業メールでは簡単に取れる行動を、明確に提示することが重要です。
 

【取ってほしい行動の書き方例】

  • 誠に恐れ入りますが、準備の都合上〇月〇日までにご出欠の趣をご返信にてお知らせくださいますようお願い申し上げます。
  • 後日改めてご説明に参りたく存じますが、まずは同封の資料をご高覧いただきたくご案内申し上げます。
  • 〇〇様に小一時間ほどのお時間を頂戴したく、ご都合のよろしい日をお知らせいただければ幸いです。

参考:メールワイズ「商談につながる営業メールの書き方とは?【メール文例付き】」より
 

営業メールの書き方と例文|シチュエーション別に紹介

営業メールの基本の型と例文を、シチュエーション別に紹介します。
 

新規開拓メール

新規開拓メールでも、これまで接点がない企業と、Webサイトで資料をダウンロードするなど、自社のことをある程度知っている企業に対するメールは内容が異なります。

これまで全く関係のなかった企業を新規開拓する場合のメールに盛り込みたいポイントは以下の5点です。

  • 最初に関係性を説明(〇〇様のご紹介で)
  • 自社の業務内容を簡潔に説明する
  • 自社と取引することが顧客にとってどのようなメリットを持つかを伝える
  • Webサイトの閲覧をうながす
  • 資料を送っても良いか、Yes/Noの確認を行う

 

【紹介された企業に対する新規開拓メールの例】

件名:新規お取引のご相談 ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
はじめまして。
××社営業部××と申します。
突然で誠に恐縮ではございますが、貴社に新規取引のご相談を申し上げたく、ご連絡させていただきました。
弊社は××地方で主に~を製造販売し、小規模ながら全国で〇%のシェアを持つ創業●年の~でございます。かねてより~の販売を進めていた折、△△社に導入いただきました。その際、△△部長より、〇〇部門で実績のある貴社をご紹介いただきました。
弊社の~は〇〇社におかれましても、~の面で必ずやお役立ていただけるのではないかと考えております。
後日改めてごあいさつに伺い、詳しいご相談をさせていただけますでしょうか。
〇〇様に30分お時間を頂戴したく、なにとぞよろしくお願い申し上げます。お忙しいところ誠に恐縮ではございますが、〇月〇日(〇曜日)午前〇時ごろ、お電話を差し上げますので、ご都合のよろしい日時をお聞かせ願います。
なお、弊社の会社案内を同封いたしますので、ご高覧いただければ幸いです。また弊社WEBサイトにても弊社の概要および製品やサービスの紹介などを行っております。
URL:
まずは書中をもってごあいさつ申し上げます。
××株式会社
××部
×× ××

新規開拓の営業メールについては「営業メールで新規開拓を効率的に行うポイントとは」で詳しく紹介しています。参考にしてください。
 

営業製品の提案メール

新しい製品やサービスのローンチに際しては、提案を行うためのアポイントを申し込みます。営業製品の提案には、メールに以下3点を盛り込みます。

  • 相手の問題に対して解決の提案を行う
  • デモやサンプルがあるので使ってみてほしいと伝える
  • デモやサンプルはいつでも利用できることを伝える

 

【営業製品の提案メールの例】

件名:弊社新製品ご提供について面談のお願い ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
平素より大変お世話になっております。
××社営業部××です。
このほど弊社では従来の〇〇よりも~を高めた「~」を開発し、本年〇月より提供を開始する予定です。弊社テストでは「~」により品質の向上、改善が〇%達成されており、貴社の~にも必ずお役立ていただけるものと確信いたしております。
つきましては一般発表に先立ち、弊社製品について一度ご説明する機会をいただけますでしょうか。デモ製品はいつでもご利用いただけます。
お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。
来週月曜日午前10時頃に改めてお電話差し上げます。
何かご不明の点がございましたら、その際にお問い合わせください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部

×× ××

新規顧客や既存顧客とのアポイントを取得するためのメールについては「アポイントを取るためのメールに関しては、以下で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

 

営業製品をアピールし提案するメール

営業製品やサービスに興味を持った見込み客に、製品やサービスをアピールし、提案を行うメールを作成します。その際に盛り込むポイントは以下の2点です。

  • 製品やサービスがいかに見込み客の役に立つかという視点で伝える
  • 宣伝にならないように気を付ける

 

【Webサイトで資料をダウンロードしてくれた企業に営業製品をアピールし、面談につなげるメールの例】

件名:弊社〇〇の資料をダウンロードいただきありがとうございました ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
初めてご連絡いたします。
××社営業部××と申します。
先日は弊社〇〇の資料をダウンロードいただきまして
誠にありがとうございました。
今回の資料は〇〇について重点的に調査し、最新情報を盛り込んだものです。〇〇分野における弊社の知見をぜひお役立てください。
また、〇〇に関しましてご興味をお持ちでしたら、弊社がこのたび開始した新サービスについてもご興味をお持ちかと思い、ご案内させていただきたいと存じます。
弊社では〇〇は今後、業界全体で大きな課題になっていくと考えております。
その課題を解決するために開発されたのが弊社新サービスです。主な機能として以下の点があります。
~の機能による…の点
~の機能による…の点
~の機能による…の点
もし貴社でも同様の課題を感じていらっしゃいましたら、弊社の新しいサービスがお役に立てるかと考えております。
つきましては弊社サービスについて、一度ご提案する機会をいただけますでしょうか。
お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。
来週月曜日午前10時頃に改めてお電話差し上げます。
何かご不明の点がございましたら、その際にお問い合わせください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部
×× ××

 

問い合わせへのお礼メール

Webサイトを通じて問い合わせがあった場合、すぐにお礼をかねて商談を申し込みます。問い合わせする企業は、多くの場合、複数社に対して問い合わせを行っていることが考えられます。その中から「選ばれる」問い合わせ対応であることが必要です。

問い合わせへのお礼メールのポイントは以下4点を盛り込みます。

  • 問い合わせてくれたことのお礼
  • 問い合わせ理由がはっきりしない場合は質問する
  • (Webサイトでの行動履歴から判断して)問い合わせがあった製品・サービスは、どのような強みがあり、どのような問題を解決してきたかを簡潔に説明する

詳しく説明させてほしい、Web会議または商談の機会を設けてもらえないか、Yes/Noの確認をおこなう。
 

【問い合わせへのお礼メールの例】

件名 RE:製品デモに関する問い合わせ
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
製品デモにお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
××社営業部××と申します。
ご質問いただきました製品の無料お試し期間は、お申込み後2週間となっております。期間内であれば製品の使用法に関しましてのご質問は、何度でもお受けいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
××に関してご興味をお持ちくださいまして、誠にありがとうございます。
××はこれまでお客様の「~」や「~~」などのご要望に応えて参りました。また「…」の分野においても効率改善など大きな成果を上げております。
もし貴社でもデモの導入を検討されておられるのでしたら、さらに詳しい製品情報を担当者よりお伝えいたします。またデモの導入のお手伝いもいたします。
つきましては弊社製品について、一度ご説明する機会をいただけますでしょうか。
お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。
来週月曜日午前10時頃に改めてお電話差し上げます。
何かご不明の点がございましたら、その際にお問い合わせください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部
×× ××

 

アポイントが取れた場合のお礼メール

アポイントが取れたらすぐにお礼を伝えます。お礼メールでは以下の3つの点を押さえます。

  • 日程を確定するために、メールがきたらすぐ返事をする
  • 日程を確認する
  • アポイントを承諾してもらえた感謝の気持ちを伝える

 

【アポイントが取れたお礼メールの例】

件名:面談をご承諾いただきありがとうございました ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
お世話になっております。
××社営業部××です。
ご連絡ありがとうございました。
〇月〇日 〇時の旨、かしこまりました。
〇〇様にお目にかかるのを楽しみにしております。
また、〇〇様のお役に立てるよう、~についてもくわしく調査しておきます。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部
×× ××

 

営業前日のリマインドメール

面談を行った後は、お礼のメールを送ります。お礼メールには以下の2点に気をつけます。

  • お礼メールは当日~翌日の午前中まで
  • 次の行動の予告を行う

 

【リマインドメールの例】

件名:〇月〇日午前〇時 面談のご確認 ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
大変お世話になっております。
××社営業部××です。
先日ご確認いただきました面談の日が明日に迫って参りましたので、改めてご案内いたします。
日時:〇月〇日 午前〇時より30分
場所:貴社
お忙しいところ恐縮ですが、~の確認のため〇〇をお持ちください。
万一ご都合が合わないようでしたら、別日程で調整いたしますのでお知らせください。
お手数をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部
×× ××

 

営業に関するお礼メール

面談を行った後は、お礼のメールを送ります。お礼メールには以下の2点に気をつけます。

  • お礼メールは当日~翌日の午前中まで
  • 次の行動の予告を行う

 

【面談のお礼メールの例】

件名:本日面談のお礼 ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
××社営業部××です。
本日はお忙しいところ、貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございました。
お話いただいた貴社の検討事項につきましては
弊社でも△△として数年来、研究を続けております。
~業界での成功事例なども含め、
貴社の状況に最適な対処法を調査しておきますので
結果が出ましたらご連絡いたします。
本日ご提案いたしました弊社新サービスに関しましても
ご検討のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
何かご不明の点などございましたら、お気軽にご相談ください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部
×× ××

 

営業メール後の伺いメール

商談で提案を行った後に、見込み客の行動をうながすメールを送ります。

  • 今、購入するとどれだけ得かを伝える
  • 口コミや評判など、見込み客の決断を後押しするような情報も加える

 

【営業メール後の伺いメールの例】

件名:弊社新製品についてのキャンペーンのお知らせ ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
××社営業部××です。
先日はご多忙中のところ、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
弊社では先日ご提案いたしました新製品を、本年〇月より発売を開始することに決まりました。
つきましては一般発表に先立ち、平素よりお世話になっております特別なお客様に、特別価格にてご提供することになりました。〇月〇日までにお申し込みいただけましたら、定価より20%引きの価格でご提供いたします。
お忙しいところ誠に恐縮ですが、この機会にご検討くださいますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。
来週月曜日午前10時頃に改めてお電話差し上げます。
何かご不明の点がございましたら、その際にお問い合わせください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部
×× ××

 

休眠顧客への掘り起こしメール

休眠顧客の掘り起こしメールは、相手との関係性によって対応が異なります。

  • 失注が元で休眠顧客になった場合には、前回の内容を簡単にまとめ、失注理由をリカバーする内容で提案する
  • 先方の事情で休眠顧客になった場合には、相手が興味を持ちそうな情報を紹介し、Webサイトやオファーのランディングページに誘導する

 

【失注から休眠顧客になった顧客へのメール例】

件名:弊社新サービスご提供のお知らせ ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
××社営業部××です。
過日はご多忙中のところ、貴重なお時間をいただいて弊社サービスをご検討いただき、誠にありがとうございました。
以前お話をうかがった~に関しましては、その後の状況はいかがでしょうか。
弊社では~に関しまして、新サービスを提供することになりました。以前ご検討くださいましたサービスと比べても、以下の点について機能の向上がみられております。
~での…が〇%アップ
~~での……が〇%アップ
このような新サービスの機能を貴社の~のお取り組みにお役立てていただければと存じております。
つきましては新サービスについてご説明の機会をいただけませんでしょうか。
お忙しいところ誠に恐縮ですが、この機会に今一度ご検討くださいますよう、改めてお願い申し上げます。
来週月曜日午前10時頃に改めてお電話差し上げます。
何かご不明の点がございましたら、その際にお問い合わせください。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
××株式会社
××部
×× ××
 

【先方の事情で休眠顧客になった場合のメール例】

件名:RE:RE:RE:〇〇 ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
××社営業部××です。
先日は弊社〇〇の導入、誠にありがとうございました。
その後、何か不都合な点はございませんでしょうか。
ご不明な点や使いにくい点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
弊社ではこのたび~に関しましてウェビナーを開催いたします。
せんだってご相談いただいた中で、〇〇様がご関心をお持ちだと伺ったことから、今回のウェビナーにもご興味をお持ちかと思いご案内させていただきます。
当日のウェビナーは~の分野での第一人者である△△先生を講師としてお招きし、お話をしていただく予定でおります。ご返信いただけましたら、折り返し参加URLをお送りいたします。
どうぞご参加くださいますようお願い申し上げます。

開催日 : 〇月〇日(〇)
開催時間: 13:00~14:00
参加費 : 無料
××株式会社
××部
×× ××

参考サイト:blastmail:営業メールの例文まとめ。シチュエーション別の例文で正しい営業メールを作成しましょう! | blastmail Official Blog

参考サイト:マケフリメディア「休眠顧客の掘り起こしに成功したメール文例と、4つのテクニック」より

→今すぐチェック: メールのやり取り不要!HubSpotのミーティング機能

 

営業メールを送信する際に注意すべきポイント

営業メールには業種を問わず「ルール」があります。その主なルールとは、以下の2点です。

  • 誤字、誤変換、文字化けをなくす
  • 添付ファイルのサイズを確認する

 

誤字・誤変換や文字化けをなくす

誤字・誤変換のある文章は、読み手に信頼感を失わせます。誤字・誤変換は、作成者は気づきにくいため、可能であれば送信前にダブルチェックを行います。特に名前の間違いは相手に対して失礼にあたります。名前・先方の会社名は、基本的にコピーアンドペーストを使いましょう。

また、文字化けがあるとメール自体が読めなくなります。そのため文字化けの原因となる機種依存文字や、半角カタカナの使用は避けましょう。例えば①、Ⅳ、(株)などの文字は機種依存文字です。使用を避けてください。
 

添付ファイルのサイズを確認する

添付ファイルを送る場合は以下のことに留意してください。

  • 添付ファイルがあることを知らせる
  • ファイルサイズは3MBまで
  • 3MBを超えるファイルを送る場合はファイル圧縮サービスなどを利用する

参考:ビジネスメールの教科書「読みやすいメールを書く8つのポイント」より
参考:リクナビNEXTジャーナル「【ビジネスメール初心者向け】メールで添付ファイルを送付する際のマナー」より
 

営業メールで新規開拓を効率的に行うコツ

営業メールを使って効率的に新規開拓を行う方法を紹介します。

  • ステップ1:新規開拓用のテンプレートを作成する
  • ステップ2:相手のニーズに合わせてテンプレートをパーソナライズする
  • ステップ3:返信があったらすぐに対応する
  • ステップ4:返信がない場合は文面を変えて再送する
  • ステップ5:効果のあったメールの件名やテンプレートを分析する

 

ステップ1. 新規開拓用のテンプレートを作成する

上記で紹介した例文を元に、自社に適合したテンプレートを作成します。相手の状況や関心事に合わせて複数用意します。
 

ステップ2. 相手のニーズに合わせてテンプレートをパーソナライズする

Webサイトでの行動履歴やオファーのダウンロード履歴などを通じて、先方のニーズや関心事、困りごとを把握します。

相手のニーズに合ったテンプレートを選び、宛先や相手のニーズに合わせてテンプレートをパーソナライズします。
 

ステップ3:返信があったらすぐに対応する

返信があったら、お礼と面談の可否を尋ねるメールを作成します。
 

ステップ4:返信がない場合は文面に手を加えて再送する

一度ですぐに返事がもらえるとは限らないし、先方に自社を覚えてもらえるとも限りません。返信がもらえるまで何度か再送します。

その場合、「お手元に届かなかったことを懸念し、念のために再度お送りしました」などの文言を加えます。
 

ステップ5:効果のあったメールの件名やテンプレートを分析する

まず、 送信したメールを分類しましょう。

  • 面談につながったメール
  • 面談にはつながらなかったが返信があったメール
  • 返信がなかったメール

それぞれの件名やテンプレートを比較分析し、効果を上げたのは件名やテンプレートのどこが良かったのか、効果がなかった件名やテンプレートのどこが問題だったのか、原因について仮説を立てます。そして、その仮説を次のメールに活かし、さらに分析を重ねます。

件名やテンプレートの文面について、分析、仮説検証することで、件名やテンプレートがブラッシュアップできるのです。

営業メールを軸にした新規開拓の方法については「営業メールで新規開拓を効率的に行うポイントとは」の記事を参考にしてください。

参考サイト:Sales Tech Studio「営業メールで新規開拓を行うときの重要ポイント8つを解説!」より
参考サイト:配配メール「メールで新規開拓を行う時にメールの効果・効率をアップさせるポイント【必見!例文付き】」より
 

アポイントメールで営業効率を高める方法

営業メールの主要な目標として、商談のためのアポイントを獲得することがあります。

アポイントメールには、大きく分けて2種類のものがあります。

  • これまで取引などの実績があり、信頼関係を構築している既存顧客との会える可能性が高い場合のアポイントメール
  • 実績がなく、会えるかどうかわからない新規顧客に向けたアポイントメール

両者の違いを明らかにしつつ、それぞれのメールを作成する際の注意点を説明します。
 

会える可能性が高い場合

会える可能性の高い場合は、「会ってもらえますか?」という打診は必要ありません。打診から始めると、相手からの「会いましょう」と返事が来るまで待たなければなりません。そこからまた日程の打ち合わせが始まり、無用な時間がかかってしまうからです。

これまで取引経験のある既存顧客とは、以下の内容でメールを作成します。

  • なぜ相手と面談がしたいのか
  • 面談によって相手にどのようなメリットがあるのか

面談の内容には踏み込まず、「詳細は直接お伝えしたいので、お時間をいただけませんか」といって日程の候補日を上げる
 

【会える可能性の高い既存顧客に向けたアポイントメールの例】

件名:新製品ご提案について面談のお願い ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
××社営業部××です。
さて、このたび弊社では、新素材〇〇の開発を行い、製品化いたしました。
従来品に比べ、強度にすぐれ、より精度の高い〇〇が可能になりました。貴社にも必ずお役立ていただけるものと確信いたしております。
つきましては新製品をご説明する機会をいただきたく、ご連絡いたしました。
お忙しいところ誠に恐縮ですが、もし可能でしたら小一時間ほどお時間を頂戴できれば幸いに存じます。
下記日程ではいかがでしょうか。
候補日(1) 〇月〇日 午前中
   (2) 〇月△日 15時以降
   (3) 〇月×日 週日
誠に恐れ入りますが、〇〇様のご都合のよろしい日をお知らせいただけますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼のほど宜しくお願い申し上げます。
××株式会社
××部
×× ××

 

会えるかどうか分からない場合

これまで取引がなく、特に紹介もないような場合は、信頼関係の構築を第一に考えます。そのためメールは以下の内容で作成します。

  • メールを送った経緯を伝える
  • 背景を伝えて、相手の警戒心を解く
  • 会うメリットを伝える
  • 初回は日程を決めず、面談のYes/Noまで

その後、面談を了解してもらえたら、改めて日程調整メールを作成します。
 

【新規顧客に対して面談をお願いするメールの例】

件名 新素材〇〇についてのご引見のお願い ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、突然メールを差し上げるご無礼をお許しください。△△商事営業部長△△様よりご紹介いただいた××株式会社××部の×× ××と申します。
ご多忙な折と存じますが、このたび弊社が開発いたしました新素材〇〇につきまして、ぜひ一度お目にかかり、ご意見を賜りたく存じます。従来品に比べ強度と精度を増した〇〇は、貴社の~にもお役に立てるのではないかと考えております。
勝手なお願いで誠に恐縮でございますが、近日中に小一時間ほどお時間を頂戴いたしたく、お願い申し上げます。
お手数ですが、ご一読後メールにてご返事をいただけますようお願い申し上げます
まずは取り急ぎ、ごあいさつかたがたお願い申し上げます。
  敬具
××株式会社
××部
×× ××

このメールに対して面談を承諾してもらえたら、次に日程調整のメールを送ります。
 

【面談を許可してくれた新規顧客に対して日程調整するメールの例】

件名 RE:RE:新素材〇〇についてのご引見のお願い ××社 ××
〇〇株式会社
〇〇事業部 〇〇課
〇〇課長
〇〇 〇〇様
ご多用中のところ、ご返信くださいまして誠にありがとうございます。また、貴重なお時間をいただけるとのこと、あわせてお礼申し上げます。
つきましては御社をご訪問する日時といたしまして、下記日程のご都合はいかがでしょうか。
候補日(1) 〇月〇日 午前中
   (2) 〇月△日 15時以降
   (3) 〇月×日 週日
誠に恐れ入りますが、〇〇様のご都合のよろしい日をお知らせいただけますようお願い申し上げます。
今後ともなにとぞお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
××株式会社
××部
×× ××

日程調整メールの作成については以下の記事でも詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

参考:リクナビNEXTジャーナル「今すぐ使える!メールでアポイントを取る5つのポイント【日本語・英語例文付き】」より

→今すぐチェック: メールのやり取り不要!HubSpotのミーティング機能

 

営業メールで誤りやすい表現

営業メールで「失礼な表現をしてはいけない」と意識するあまりに、正しい敬語を使えているかどうかを不安に思う人も多くいます。確かに見込み客と適切な距離感を保ち、適切な言葉をつかうことは大切ですが、過度に怖れる必要はありません。

営業メールで誤りやすく気を付けるべき表現として、以下の3点を押さえておきましょう。

  1. 尊敬語と謙譲語を間違えない
  2. 二重敬語になっていないか確認する
  3. ワンパターンのあいさつにならないように気をつける

 

1. 尊敬語と謙譲語を間違えない

敬語を使おうとして、尊敬語と謙譲語を間違って使うことがあります。尊敬語は尊敬の対象となる相手の動作に使う言葉で、謙譲語は自分の動作に使う言葉です。
 

【誤った使い方の例】

×「お伺いください」

「伺う」は謙譲語なので「(自分が)お伺いします」のように自分に使います。相手に対しては「お問い合わせください」「お越しください」などを使います。

×「お客様がお持ちしますか?」

「お…する」は謙譲語です。尊敬語は「お…なる」であることを覚えておいてください。この場合は「お客様がお持ちになりますか」を使います。

以下に営業メールでよく使う言葉を一覧表にまとめました。

【誤った使い方の例】

 

2. 二重敬語になっていないか確認する

ひとつの名詞や動詞に2つの敬語が使われた場合を二重敬語といいます。「失礼がないように」「丁寧にしなくては」と思うあまり、敬語を付け過ぎると二重敬語になってしまいます。
 

【誤った使い方の例】

×「お読みになられる」⇒「お読みになる」

二重敬語を避けるには、シンプルな表現を心がけることです。先方企業の記念式典に寄せる正式な書簡やメールでは公式な表現が求められますが、営業メールでは決まり文句や過度な敬語を使うよりも、伝わりやすさに重点をおきましょう。
 

3. ワンパターンのあいさつにならないように気をつける

営業メールの書き出しといえば、「お世話になっております」が定番で、個人的には面識のない初対面の相手でも使用できます。ただし、言葉のニュアンスの受け取り方には個人差があり、違和感を抱く人もいるため、「はじめまして」や「お世話になります」の方が無難です。

すでに関係を構築している相手に対しては「平素より大変お世話になっております」などのバリエーションを使いましょう。あまり機械的に使わないように、言い換え表現も混ぜながら使用することが必要です。
 

【既存顧客向けのあいさつのバリエーション】

「いつも」「平素より」「ひごろ」「常々」「毎度」

 ↓

「大変」「何かと」「ひとかたならず」

 ↓

「お世話になっております」「ご愛顧を賜り、心よりお礼申し上げます」「ご厚誼(こうぎ)をいただき、誠にありがとうございます」

参考サイト:文化庁 「敬語の指針」より p.39、p.33(二重敬語)

参考サイト:blastmail 「今さら聞けない「お世話になっております」を使う際に抑えておくべきポイント」より
 

ビジネスメールの署名テンプレート

署名は、メールを開封した人は必ず見ています。
適切な署名を記載することで、以下のメリットを得ることができます。
署名に電話番号を記載していることで、聞きたいことがあればすぐに電話できる
署名にメールアドレスを記載していることで、すぐに返信ができる
メールの文面の長さが開封した段階で把握できる
そのため、一読して自社らしさが伝わるように工夫し、テンプレート化しておくのがおすすめです。
返信のたびに長い署名が目に入るのを邪魔に感じる人もいるため、テンプレートとして新規メール用のフルバージョンの署名と、返信用の簡略バージョンの2種類を用意しておくと良いでしょう。
基本的な署名は、名刺と同様の内容を記載します。
会社名
部署名
役職
氏名(必要に応じて読み仮名)
住所
固定電話番号
ファクス番号
携帯電話番号
メールアドレス
WebサイトURL
簡略バージョンでは以下の内容を記載します。
会社名
部署名
氏名(必要に応じて読み仮名)
固定電話番号
メールアドレス
メールテンプレートについては以下の記事でも詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

参考:ビジネスメールの教科書「 返信メールにも毎回署名が必要?」より
 

営業メール配信ツールのご紹介

メール配信システムは、基本的にはメールマガジンなど、多数のメールを一斉配信するためのツールです。しかし1対1が基本の営業メールであっても、配信ツールを利用することで、作業を自動化・効率化できます。配信ツールを利用すると、以下4点のメリットが得られます。

  • メール送信が自動化できる
  • 開封率、クリック率が確認できる
  • 配信リストの管理が簡単
  • 受信環境に応じた最適の形で届けることができる

上記を踏まえ、営業メールにおすすめの配信ツールを紹介します。
 

HubSpot(ハブスポット)

HubSpot(ハブスポット)

HubSpotでは、「シーケンス」というオートメーション機能を駆使して、メール送信を自動化します。無料のCRM(顧客管理システム)と合わせて活用することで、自動送信と感じさせないパーソナライズされたメール送信を実現します。

HubSpot(ハブスポット)2

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ブラストメール

ブラストメール

ブラストメールでは「宛先の差し込み機能」を使って、件名や宛先を自動で変更できます。

ブラストメール2

 

ListFinder(リストファインダー)

ListFinder(リストファインダー)

フォローアップのためのステップメール機能や、効果を測定しつつ改善できるA/Bテスト機能などが搭載されています。

ListFinder(リストファインダー)2

上記の他に初期費用が各プラン一律100,000円必要です。
 

営業担当者として「邪魔にならず、価値を提供できるメール」を意識しよう

営業メールにはメールだからこそできることがたくさんあります。メールは履歴として残るため、後で読むこともできますし、日程の再確認もできます。伝えた、伝えていないと、後でトラブルになることも回避できるでしょう。

反面、送信者と件名だけを見て、すぐに削除される恐れもあります。どれほど時間をかけても、絶対に読んでもらえるとは限りません。

だからこそ、少しでもお客様に価値を届けられるように、営業メールを作成しましょう。Webサイトのブログコンテンツやダウンロードコンテンツ、メルマガなどと連動させながら進められるとベターです。

メールはビジネスパーソンにとって欠かせないツールです。だからこそ、営業メールは有効な手段であり、 電話営業 と組み合わせればより効果が期待できます。さまざまなコミュニケーション手段を組み合わせて、営業活動を推進しましょう。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

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元記事発行日: 2023/08/01 3:55:21、最終更新日: 2023年12月21日

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営業メール