Facebookを閲覧していると複数の画像がセットされている広告を目にしたことがあるのではないでしょうか。それは「カルーセル広告」と呼ばれる広告フォーマットです。

1つの広告で複数商品を紹介できたり、ストーリー仕立ての訴求ができたりと、アイデア次第で様々な目的に活用できるカルーセル広告は多くの企業が導入しています。Facebook広告の1形式ですが、Instagramにも配信可能です。

今回は、カルーセル広告の概要から設定方法、導入事例を紹介します。

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カルーセル広告の特徴とは?

カルーセル広告の特徴は以下の3つです。

  1. 複数の画像や動画を組み合わせられる
  2. 画像・動画ごとに別々のCTAボタンを設定できる
  3. 画像・動画ごとに別々のリンク先を設定できる

それぞれ詳しく確認してみましょう。
 

1. 複数の画像や動画を組み合わせられる

カルーセル広告の7つの活用法 | Facebook for Business

カルーセル広告と他の広告の大きな違いは、使用する画像や動画の数です。カルーセル広告では、2種類以上の画像や動画を必ず使用します(最大で10枚の画像が利用可能)。

カルーセル広告を横にスワイプすると複数の画像、もしくは動画が次々に表示されます。

流れるように複数の画像を閲覧できるため、単に商品を紹介するだけでなく、複数枚の画像で1つのストーリーが構築されているパターンもあります。

【カルーセル広告で画像のサイズや文字量の規定】

画像解像度 Facebook:1,080ピクセル×1,080ピクセル(推奨)
Instagram:1,080ピクセル×1,080ピクセル(フィード)、1,080×1,920ピクセル(ストーリーズ)
画像のフォーマット .jpg、.png
見出し 40文字以内
テキスト Facebook:125文字以内
Instagram:2,200文字以内
リンクの説明 25文字以内

【カルーセル広告で使用する動画の規定】

再生時間 Facebook:240分以内(15秒を推奨)
Instagram:60秒以内(フィード)、15秒以内(ストーリーズ)
推奨されるフォーマット .mp4、.mov
ファイルサイズ 最大4GB

 

2. 画像・動画ごとに別々のCTAボタンを設定できる

カルーセル広告に設定した画像・動画ごとに合わせて異なるCTA(Call-To-Action)ボタンを設定できます。「見積もり」「お問い合わせ」など、各商品、サービスに合ったCTAを設定しましょう。

現在、カルーセル広告では以下の16種類のCTAボタンが選べます。

【カルーセル広告で選択できるCTAボタン】

  • 音楽を聴く
  • 申し込む
  • 予約する
  • お問合わせ
  • ダウンロード
  • クーポンを入手する
  • 見積もり
  • 上映時間を表示
  • 詳しくはこちら
  • ゲームをプレイ
  • 予約リクエスト
  • メニューを見る
  • 購入する
  • 登録する
  • フォローする
  • 他の動画を見る
     

3. 画像・動画ごとに別々のリンク先を設定できる

画像、動画ごとに異なるCTAボタンを設置できるということは、当然それぞれに合わせたリンク先も設定できることになります。

適切にリンクを設定すれば、商品が気になって広告をタップしたユーザーに対しスムーズに商品詳細を提示できます。コンバージョン率の改善だけでなく、ユーザ体験向上も期待できるでしょう。
 

Instagramのカルーセル広告は仕様が違うので注意

1. 画像のサイズの違い

FacebookとInstagramでは推奨されている画像のサイズが異なります。

Facebook 1,080×1,080ピクセル(推奨)
Instagram フィード:1,080×1,080ピクセル
ストーリーズ:1,080×1,920ピクセル

 

2. テキストボリュームの違い

FacebookとInstagramでは書き込める文字量にも違いがあります。

Facebook 125文字以内
Instagram 2,200文字以内

Facebookで出稿したカルーセル広告は、Instagramに転用することも可能です。バランスを見て適宜調整しましょう。

 

他のFacebook広告と比較した場合のメリット・デメリットは?

Facebookの画像広告や動画広告、スライドショー広告と比べた場合のメリット・デメリットを表にまとめました。

  メリット デメリット
カルーセル広告 ・画像や動画などをたくさん利用できるため、幅広い表現が可能となる ・画像や動画の準備のために、かなりの工数を取られる
画像広告 ・わずか1枚の画像で作成できる
・無料の画像でも問題ない
・画像1枚とテキストしか使えないため、訴求内容が制限される
動画広告 ・動画を1つ準備できたら、すぐに出稿できる ・動画の作成に不慣れな場合、工数を取られる可能性がある
スライドショー広告 ・画像を数枚用意する必要はあるものの、動画の作成よりは手がかからない
・画像を組み合わせた紙芝居のようなストーリー仕立ての広告を実現できる
・本格的な動画と比べると迫力やインパクトに欠ける

4種類の広告の中でカルーセル広告が最も手間暇がかかりますし、コストも発生します。しかし作成コストがかかる分、カルーセル広告は訴求できる内容や幅が最も広いと言えるでしょう。
 

カルーセル広告の設定方法

では、カルーセル広告を実際に作成する手順を見ていきましょう。
 

1. Facebookページ作成からカルーセル広告の出稿直前まで

まずは、Facebookページを作成しましょう。

Facebookページが手に入ったら、メニューの「広告センター」から「広告マネージャ」に遷移します。

「広告マネージャ」で広告を新たに作成します。必要な項目を適宜入力しましょう。

「キャンペーン」「広告アカウント」「広告セット」と順に必須項目を設定したら、最後の「広告」に移りましょう。(ここまでは、他のFacebook広告と共通する手順です)
 

2. カルーセル広告の設定

「広告」の中、上から2番目の「形式」という項目で、カルーセル広告の設定ができます。

初期状態では「1件の画像または動画」が選択されています。その左にある「カルーセル」を選択しましょう。

「カルーセル広告」の真下にある「クリエイティブ」のスペースで画像の設定を行いましょう。画像の枚数は10枚まで増やせます。枚数が決まったら「画像を選択」を押して使用する画像を指定します。

「見出し」「詳細」「メインテキスト」などの内容を決めて入力しましょう。リンク先のURLは「ウェブサイトのURL」欄に入れます。

CTAボタンの設定を行いましょう。「コールトゥアクション」という名前のプルダウンメニューを用います。

カルーセル広告の設定のために必要となる手順は、以上で完了です。
 

カルーセル広告を活用した成功事例

カルーセル広告を実際どのように活用しているのでしょうか。国内の2つの事例を確認してみましょう。
 

1. カタログ的に活用された事例

2017年にカルビーは期間限定の食品「ふるポテ」を販売。「しあわせバタ~風味」「のりしお風味」など、異なる味を4種類用意していました。

Calbee カルビー - \カルビーの味が『ふるポテ』に!/ ロッテリア『ふるポテ』期間限定販売開始~♪... | Facebook

そこで、4タイプの画像とリンク先を用意し、カルーセル広告を利用してカタログ形式で訴求しました。コメント欄には「絶対食べたいです」といった好意的な投稿が寄せられています。
 

2. ストーリー仕立ての広告として活用された事例

2017年、SK-IIは化粧水のブランディングを実現するために、4種類の動画を用意してカルーセル広告を展開しました。

SK-II (エスケーツー) - 厳しい環境でも揺るがない、クリアな素肌とは? 綾瀬はるかさんが「フェイシャル... | Facebook

4つの動画で1つのメッセージが形成されるような構成になっています。商品の直接的な訴求というより、閲覧したユーザーに強いインパクトを残すようなビジュアルが特徴的です。
 

カルーセル広告を運用する際の注意点

カルーセル広告を運用する前に知っておきたい注意点を紹介しましょう。
 

1. 広告テキストはどの画像を表示させても変わらない

カルーセル広告は画像や動画ごとにリンク設定できるようになっています。しかし、テキストについては個別の設定はできません。スライドさせてもテキストは固定で表示されるので、その点を念頭に置いておきましょう。
 

2. 画像内のテキストが多すぎると利用を制限される可能性がある

Facebook広告の画像内に表示するテキストを「テキストオーバーレイ」と呼びます。Facebookは現在、画像内のテキストオーバーレイを20%未満にすることを推奨しています。

カルーセル広告の場合は2枚以上の画像を使うことが多いですが、1枚でもテキストオーバーレイを多めに入れてしまうと、ルール違反とみなされて広告の配信数を減らされることがあります。
 

3. 選べるキャンペーンの種類が制限されている

カルーセル広告では、次の4種類しかキャンペーンが選べないので注意しましょう。

  • ウェブサイトへのアクセスを増やす
  • ウェブサイトへのコンバージョンを増やす
  • アプリのインストール数を増やす
  • アプリのエンゲージメントを増やす 
     

カルーセル広告を活かすために「誰に、何を伝えたいのか」を明確にしよう

何枚もの画像や動画を用いて、ストーリー性のある広告をFacebookやInstagramに表示させられます。商品・サービスの優位性はむろんのこと、具体的な利用方法まで説明できる点はカルーセル広告だけの大きな魅力です。

カルーセル広告の利点を最大限活かすために、誰に向けて何を伝えたいのかを明確にしましょう。どのような広告を出稿する場合でも重要ですが、複数のクリエイティブを表示できるカルーセル広告の場合はターゲットや目的がブレやすいため特に気をつけたいところです。

注意したいのは、カルーセル広告の使用ありきで考えるべきではないという点です。ターゲットに何を訴求したいのか、その訴求する手段としてカルーセルが適切だと判断したら活用方法を考えてみましょう。

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元記事発行日: 2020年5月18日、最終更新日: 2020年5月19日

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