Google トレンドの使い方とSEO対策を強化する7つの方法

ダウンロード: SEO基礎完全攻略無料キット
水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

最終更新日:

公開日:

今、どのような検索キーワードが人気なのか、あるいは特定のキーワードはどの程度検索されているのかなどについて調べることができるのが、「Googleトレンド」です。

Google トレンドの使い方とSEO対策を強化する7つの方法

→ダウンロード: SEO基礎完全攻略無料キット

Googleトレンドでは検索数や季節ごとの検索動向などを調べられるので、コンテンツを制作する際に興味を持たれているキーワードを調べたり、ニーズが高まるタイミングに合わせて情報を発信したりできるようになります。

また、検索結果に表示されるキーワードが増え、オーガニック検索のトラフィック促進も期待できるでしょう。

今回は、Googleトレンドの使用法やSEO対策の強化法などをご紹介します。

SEO基礎完全攻略キット

Googleトレンドとは

Google トレンドは、キーワードの検索回数の推移を調べられる無料のツールです。キーワードの検索回数の最高値を100とし、検索回数の変化が0~100で表されます。

Googleトレンドとは

期間を絞り、ある季節や特定の期間で検索回数が変動する傾向がないかを調査したり、そのキーワードがよく検索される地域を把握したりできます。また、調査しているキーワードとあわせて検索されやすい「関連キーワード」も知ることができます。

年別やカテゴリー別で検索回数が急増したキーワードもわかるため、今の流行やトレンドを把握するのにも役立ちます。

キーワードの人気度はあくまでも相対値なので、そのキーワードの検索件数が変われば人気度も変動します
 

Googleトレンドの基本的な使い方

Googleトレンドへは、こちらからアクセスできます。

Googleトレンドの基本的な使い方

Googleトレンドのトップページでは、すぐに入力欄がある他、スクロールすることで最近の急上昇トピックなども閲覧できます。

Googleトレンドの基本的な使い方_2

検索キーワードを入れると、そのキーワードの過去12ヶ月間の人気度がスコアで表示されます。人気度を正確に測定できるように、同じユーザーが短期間に同じ検索を繰り返し実行しても重複してカウントされることはなく、極端に少ない検索回数のキーワードや特殊文字での検索も省かれています。

期間やカテゴリーで絞ったり、カウント対象を「ニュース検索」や「YouTube検索」と指定して調べたりすることもできます。

Googleトレンドの基本的な使い方_3ページをスクロールすれば、地域ごとの指数や関連トピック、関連キーワードが表示されるので、さらに細かく調べることができます。
 

Google トレンドを活用してSEO対策を強化する7つの方法

  1. 季節的なトレンドに合わせてコンテンツの作成や最適化を行う
  2. キーワードの検索件数が異常値でないかどうかを確かめる
  3. 特定の地域における自社の製品やサービスの需要を調べる
  4. オーガニック検索のトラフィックが落ち込んでいる根本原因を特定する
  5. 記事の検索流入数の増加に貢献しそうな関連キーワードを見つける
  6. トピックが動画に向いているかどうかを確かめる
  7. トレンドになっているトピックを見つけて記事で取り上げる

 

1. 季節的なトレンドに合わせてコンテンツの作成や最適化を行う

季節的なトレンドは反響が大きく、常にカバーしておきたいトピックの1つです。

毎年特定の時期に需要が急増するため、その需要期に合わせてコンテンツを計画的に準備しておけます。特定のキーワードで検索件数が急上昇した時にそのブームに便乗するためには、人気が急上昇したトピックに関するコンテンツを新しく作成したり、既存のコンテンツをその年の傾向に合わせてブラッシュアップしたりするのがお勧めです。

では、キーワードの人気がピークを迎えるタイミングを正確に把握し、検索件数の上昇を見逃さないようにするためにはどうすればよいのでしょうか?

たとえば、アパレルのECサイトを運営しており、季節に合わせたコーディネートを紹介する記事を書く場合は、「春コーデ」「夏コーデ」などが有力キーワードとして挙げられます。

これらのキーワードをGoogleトレンドで調べると、「春コーデ」は毎年3月下旬に、「夏コーデ」は毎年7月中旬頃に検索回数がピークを迎えることが分かります。

季節的なトレンドに合わせてコンテンツの作成や最適化を行う

この検索回数がピークを迎える前に、各コーディネートに関する記事を公開できれば、検索流入をより増やせると期待できるでしょう。

また、「Tシャツ」でトレンドを調べた場合にも、同じように検索回数の増える時期が一定期間ごとにあると分かります。

季節的なトレンドに合わせてコンテンツの作成や最適化を行う_2

この時期に合わせて新規記事を公開する他、すでにある記事を更新することも効果的と言えるでしょう。

このように、季節的なトレンドがあるトピックで記事を書く場合は、Googleトレンドで検索回数がピークとなるタイミングを把握してから記事制作に取り組むことで、検索結果からの流入を最大限にできます
 

2. キーワードの検索件数が異常値でないかどうかを確かめる

検索件数を月別で確認していると、問題が起きることがあります。

たとえばGoogleキーワードプランナーの場合、キーワードの月間での平均検索回数を表示しています。そのため、一時的にそのトピックが話題になってキーワードの検索回数が大幅に増えると、平均値が異常値を示す場合があります。

たとえば、「コア アップデート」というキーワードをGoogleトレンドで調べると、普段のスコアは「20~30」前後を推移していることが分かります。

しかし、YMYLトピックで大きな順位変動が見られた2020年5月上旬や、2回にわけてアップデートが実施された2021年6月上旬は、スコアが「75~100」まで増加しています。

キーワードの検索件数が異常値でないかどうかを確かめる

実際にGoogleキーワードプランナーでも調べたところ、ピーク時とそうでないときで、月間の検索ボリュームに4倍ほど差があることが分かります。

------------------------------------------
2020年5月~6月:1,900
2022年3月~4月:480
------------------------------------------

▼ピーク時

キーワードの検索件数が異常値でないかどうかを確かめる_2

▼通常時

キーワードの検索件数が異常値でないかどうかを確かめる_3

月間のPV数やリード創出数を目標に設定する場合、上記のような数値の上下に気づかず、異常値のデータで目標値を定めてしまうことがあります。そうなると、上位表示をしても目標達成ができない、トレンドから外れているキーワードを選んでしまうといった問題が生じる可能性があります。

月間のPV数の目標設定やキーワードの普段の検索回数を把握するためには、まずGoogleトレンドで検索ボリュームに一時的な増加などが生じていないかを確認するとよいでしょう。
 

3. 特定の地域における自社の製品やサービスの需要を調べる

自社の製品やサービスが万人に受けるとは限りません。自社の製品やサービスを必要とするユーザーを主に対象とすれば、効率良くマーケティングができます。

たとえば、コートやジャケットなどの上着を販売している場合、下のスクリーンショットのように「winter jackets(冬物のコート)」というキーワードの一定期間の人気度を、特定の地域別に調べてみると、どのようなオーディエンスをターゲットにすればよいのかが分かります。

特定の地域における自社の製品やサービスの需要を調べる

キーワードの人気度が高い地域を特定できれば、Google 広告のキャンペーンを地域ごとに展開したり、各オーディエンスの需要が高まる期間に合わせてコンテンツに含まれるキーワードを最適化したりすることができます。

特定の地域における自社の製品やサービスの需要を調べる_2

 

4. オーガニック検索のトラフィックが落ち込んでいる根本原因を特定する

記事へのオーガニック検索からの流入数が減少するのは、必ずしもコンテンツの質だけが原因ではありません。キーワードの検索回数が減少することによっても、オーガニック検索流入が減少する場合があります。

Google トレンドでキーワードの検索回数(人気度)の推移を調べれば、記事の更新が必要なのか、他のキーワードで上位表示を目指したほうがよいのかを判断できます。

たとえば、キーワードの検索回数のスコア(人気度)が変化していない、あるいは増加傾向にある場合は、記事内容に原因がある可能性が考えられます。検索ユーザーのニーズと記事内容が合っているかどうか、最新の情報を取り上げているかなど、記事内容の改善を検討するとよいでしょう。

一方、キーワードの検索回数のスコア(人気度)が減少傾向にある場合は、トピックへのユーザーの関心が低下している、ユーザーが他の検索キーワードで検索するようになった、などの背景が考えられます。

検索流入数を増やせそうな他のキーワードで上位表示をできるようにリライトしたり、トピックを変えて新規記事を作成したりするなど、既存記事の更新以外の方法も検討しましょう。

オーガニック検索のトラフィックが落ち込んでいる根本原因を特定する

記事を書く際のキーワードは、Googleトレンドの傾向の他に、さまざまな要素を考慮しながら選定することが大切です。

キーワード選定のコツについては、以下のコラムもあわせてご覧ください。

5. 記事の検索流入数の増加に貢献しそうな関連キーワードを見つける

Googleトレンドにキーワードを入力すると、「関連トピック」と「関連キーワード」が表示されます。

AhrefsやSemushなどのSEOツールを使えば、それらの情報から他のキーワードを見つけたり、「関連キーワード」の難易度や検索回数を確認したりできます。

SEOツールで得られたデータをもとに、記事で複数のキーワードをカバーすれば、より多くのオーガニック検索流入を得られるようになります。

「Storytelling」というキーワードの関連トピック

記事の検索流入数の増加に貢献しそうな関連キーワードを見つける

「Storytelling」の関連キーワード

記事の検索流入数の増加に貢献しそうな関連キーワードを見つける_2

 

6. トピックが動画に向いているかどうかを確かめる

キーワードの人気度がウェブ検索で低下していても、そのキーワードをすべてのコンテンツから一掃した方がよいとは限りません。

ウェブ検索での人気度が落ちているキーワードでも、YouTubeでは人気度が高い可能性があります。Googleトレンドの「ウェブ検索」で人気が低下してきているキーワードがあっても、「YouTube検索」では逆に人気が上昇しているようなら、動画として新規コンテンツを公開する価値があります。

ウェブサイトの他にYouTubeチャンネルも運用している場合は、Googleトレンドで動画の人気もチェックして、コンテンツ作成に活かしてみましょう。
 

7. トレンドになっているトピックを見つけて記事で取り上げる

最新のニュースを記事で取り上げ続けていれば、オーディエンスに最新の情報を常に提供することができます

また、提供する情報が多ければ多いほどオーディエンスの問題解決に貢献できるようになり、必要な記事をタイムリーに読みたいと思っているオーディエンスから支持されるようになります

さらに、Googleトレンドは「急上昇ワード」から人々のニーズや世の中のトレンドを捉えることができるため、コンテンツ制作だけでなくマーケティング視点でも活用できます

トレンドになっているトピックを見つけるためには、Google トレンドの「急上昇ワード」というツールを使用します。

このツールでは、過去24時間で検索件数のキーワードのランキングが確認できるほか、ビジネス、エンタテイメント、健康、科学&テクノロジー、トップニュースといったカテゴリーでトレンドを絞り込むこともできます。トレンドになっているトピックを見つけて記事で取り上げるただし、トレンドになっているトピックについての記事は山のようにあるので、他のブログやウェブサイトと同じ角度から取り上げるだけでは不十分です。

他のサイトの一歩先を行くためには、競合サイトが同じ観点で扱っていることが分かっているトピックについて、対立する立場から意見を論じてみましょう

ユニークで斬新な意見がオーディエンスの注目を引き、クリック数を稼ぎ出してくれるはずです。
 

Googleトレンドを活用しよう

Googleトレンドを活用すれば、キーワードの検索数から世間のトレンドを把握でき、コンテンツ制作のヒントにできます。

また、人々の関心が何に集まっているかの把握にも使えるため、マーケティング担当者の必須ツールとも言えるでしょう。
この記事でご紹介した手法をぜひ日々のウェブサイト運営などに活かしてください。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

SEO基礎完全攻略キット

トピック: SEO

関連記事

HubSpotはお客さまのプライバシー保護に全力で取り組んでおります。お客さまからご提供いただいたご情報は、お客さまにとって価値あるコンテンツ、製品、サービスの情報をお送りするために使用させていただきます。なお、当社からのEメール配信はいつでも停止できます。詳しくは、HubSpotのプライバシーポリシーをご覧ください。

総合SEO対策プランをオールインワンで!

Marketing software that helps you drive revenue, save time and resources, and measure and optimize your investments — all on one easy-to-use platform

START FREE OR GET A DEMO