2017年にハンドスピナーで遊んでいれば、2000年代の中頃に流行した脳トレよりも、多くの人の注目を集めていたことでしょう。しかし、今となってはだれも見向きもしません。

デジタルメディアの世界でも、下火になったトレンドをブログ記事のテーマにすると、これと同じような印象をオーディエンスに与えてしまいます。

しかし、マーケティング担当者にはこのような事態を避けるための便利なツールがあります。それはGoogle トレンドです。

Google トレンドを活用すれば、最新のトレンドに基づくコンテンツを発信するだけでなく、検索結果に表示されるキーワードが増え、オーガニック検索のトラフィックを促進することができます。

キーワードの人気度はあくまでも相対値なので、そのキーワードの検索件数が変われば人気度も変動します。

Google トレンドを活用してSEO対策を強化する7つの方法

1. 季節的なトレンドに合わせてコンテンツの作成や最適化を行う

季節的なトレンドは反響が大きく、常にカバーしておきたいトピックの1つです。記事のテーマが毎年見つかるネタの宝庫と言えます。

特定のキーワードで検索件数が急上昇した時にそのブームに便乗するためには、人気が急上昇したトピックに関するコンテンツを新しく作成したり、既存のコンテンツを最適化したりするのがお勧めです。

では、キーワードの人気がピークを迎えるタイミングを正確に把握し、検索件数の上昇を見逃さないようにするためにはどうすればよいのでしょうか?

たとえば、メジャーリーグ関連のブログを運営している人であれば、ファンにとって開幕戦が特別な日であることを知っているはずです。そこで、Google トレンドで「Opening Day(開幕戦)」というキーワードを検索してみると、2018年の開幕戦が実施される3月25~31日の週に人気度がピークを迎えていたことが分かりました。

このような情報を踏まえて、開幕戦の記事を公開する週を特定することができます。

さらに、開幕戦の週で期間を絞り込み、Google トレンドのデータを詳しく調べてみると、キーワードの人気度がピークに達したのは、まさに開幕戦の当日である3月29日だったということが判明しました。

そこで、できるだけ多くのトラフィックを集めるためには、開幕戦の記事は開幕戦当日に公開するべきであり、前後どちらにもずれてはならないと判断することができます。


2. トレンドになっているトピックを見つけて記事で取り上げる

最新のニュースを記事で取り上げ続けていれば、オーディエンスに最新の情報を常に提供することができます。また、提供する情報が多ければ多いほどオーディエンスの問題解決に貢献できるようになり、必要な記事をタイムリーに読みたいと思っているオーディエンスからますます支持されるようになります。

トレンドになっているトピックを見つけるためには、Google トレンドの「急上昇ワード」というツールを使用します。このツールでは、過去24時間で検索件数のキーワードのランキングが確認できるほか、ビジネス、エンタテイメント、健康、科学&テクノロジー、トップニュースといったカテゴリーでトレンドを絞り込むこともできます。

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ただし、トレンドになっているトピックについての記事は山のようにあるので、他のブログやウェブサイトと同じ角度から取り上げるだけでは不十分です。他のサイトの一歩先を行くためには、競合サイトが同じ観点で扱っていることが分かっているトピックについて、対立する立場から意見を論じてみましょう。ユニークで斬新な意見がオーディエンスの注目を引き、クリック数を稼ぎ出してくれるはずです。

3. 人気度の急上昇でキーワードの検索件数に偏りが生じていないかどうかを確かめる

検索件数を月別で確認していると、問題が起きることがあります。月別の検索件数には、そのキーワードが1ヶ月間に検索された回数の平均値が表示されるので、他の日よりデータが異常に大きい日や小さい日があると、平均値に大幅な偏りが生じてしまうのです。

たとえば、1985年、ノースカロライナ大学で地理学を専攻した新卒者の平均年俸は、10万ドルを大きく上回っていました。学部を問わず、現在でも初任給としては破格の水準です。

しかし、これには理由がありました。同大学で地理学を専攻していたバスケットボール選手のマイケル・ジョーダン氏が、前年の1984年にシカゴ・ブルズと年俸100万ドルで契約していたのです。1985年の卒業生の初任給からジョーダン氏を除外すれば、地理学専攻の新卒者の平均年俸は、実際には2万5千ドル前後でした。

マイケル・ジョーダン氏の莫大な契約金によって、ノースカロライナ大学で地理学を専攻していた卒業生の平均初任給が異常な金額になってしまったのと同様に、キーワードの月別の検索件数も、人気度の急上昇によって影響を受ける可能性があります。

たとえば、米国のポップ歌手であるRebecca Black氏は、YouTube史上最も低評価の多いミュージックビデオの1つである「Friday(フライデー)」という楽曲で知られていますが、毎月の検索件数は1,900件ほどです。

ところが、Google トレンドで「Rebecca Black」というキーワードの人気度を調べてみると、2018年6月の上旬に人気度が急上昇したことで、月別の検索件数が急増したことが分かります。現在「Rebecca Black」という語句で検索しているユーザーの数は、1ヶ月あたり1,900人よりずっと少なくなっているはずです。

実は、Rebecca Black氏は、2018年6月にFOXテレビのリアリティー番組「The Four: Battle for Stardom」に出演しました。歌手のFergie氏が司会を務め、Sean Combs氏やMeghan Trainor氏、DJ Khaled氏といった音楽シーンの名だたるスターも審査員として出演した全国放送の番組に、7年間あまり目立った活動のなかったBlack氏が出演したことにより、Black氏の名前の検索件数が急増したのは当然の成り行きでした。

しかし、Black氏が勝負に敗れて番組から姿を消すと、「Rebecca Black」というキーワードの人気度も元のレベルに急落しました。

月別の検索件数が現実的で信頼できる数字になるのは、人気度が安定している場合や上昇中の場合です。この点を踏まえると、「一発屋」という不名誉なレッテルを貼られてしまった有名人のその後を記事にするとしたら、Rebecca Black氏を取り上げるのは適切ではないと考えられます。

4. 特定の地域、市町村、都市圏における自社の製品やサービスの需要を調べる

自社の製品やサービスが万人に受けるとは限りません。そこで、自社の製品やサービスが生活に欠かせない人たちをターゲットにできれば、マーケティングに費やす時間やリソースの効率を改善することができます。

たとえば、コートやジャケットなどの上着を販売している場合、下のスクリーンショットのように「winter jackets(冬物のコート)」というキーワードの一定期間の人気度を、特定の地域や市町村、都市圏について調べてみると、どのようなオーディエンスをターゲットにすればよいのかが分かります。

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キーワードの人気度が高い地域を特定できれば、Google 広告のキャンペーンを地域ごとに展開したり、各オーディエンスの需要が高まる期間に合わせてコンテンツに含まれるキーワードを最適化したりすることができます。


5. オーガニック検索のトラフィックが落ち込んでいる根本原因を特定する

オーガニック検索から自社のブログ記事に流入しているトラフィックが減少した場合、コンテンツそのものに原因があるのではなく、検索結果への表示につながるキーワードの人気度が、オーディエンスの間で下がったことに原因があるのかもしれません。オーガニック検索からのトラフィックが減少した理由を解明したい時も、Google トレンドで答えが見つかる場合があります。

ブログ記事が結果に表示された検索で主に使われているキーワードをGoogle トレンドに入力して、時間の経過に伴う人気度の推移を調べれば、記事の更新が必要なのか、あるいはキーワードに対するオーディエンスの興味が失われたのかどうかを判断することができます。

たとえば、記事の主なキーワードの人気度が安定している場合や上昇中の場合は、より広い範囲を網羅した新しい情報で、記事の内容を更新する必要があります。

一方、キーワードの人気度が低下している場合は、そのトピック全体に対するオーディエンスの興味が失われており、オーガニック検索のトラフィックを回復するために打つ手は限られてしまいます。

手遅れになる前にGoogle 検索の表示順位を引き上げたい場合は、SEO対策に関するHubSpotブログの記事をご覧ください。

6. 関連性が高く新しいロングテールキーワードを探す

Google トレンドは、キーワード調査ツールとしてだけではなく、関連キーワードを調べられることから、全体的なコンテンツ戦略を策定するためのツールとしても役立ちます。

Google トレンドにキーワードを入力すると、「関連トピック」と「関連キーワード」が表示されます。この関連キーワードをAhrefsSEMrushなどのSEO対策ツールでチェックすると、キーワードの難易度や検索件数を確認できるほか、関連性の高いキーワードを見つけることもできます。

これにより、トレンドになっているトピックや人気の高いトピックをカバーして、オーガニック検索のトラフィックを大量に集められるようになります。

「Storytelling」というキーワードの関連トピック

「Storytelling」の関連キーワード


7. トピックが動画に向いているかどうかを確かめる

キーワードの人気度がウェブ検索で低下していても、そのキーワードをすべてのコンテンツから一掃した方がよいとは限りません。ウェブ検索での人気度が落ちているキーワードでも、YouTubeでは人気度が高い可能性があります。

たとえば、Google トレンドで「content marketing(コンテンツマーケティング)」というキーワードの人気度を見てみると、ウェブ検索では徐々に低下していることがわかります。

一方、同じ「content marketing(コンテンツマーケティング)」というキーワードの人気度を、YouTube検索で調べてみると、徐々に上昇していることが確認できます。

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ウェブ検索の人気度だけに注目していると、「content marketing(コンテンツマーケティング)」というキーワードの全般的な人気度が低下しているように思えますが、代わりにYouTubeでの人気度が上昇していたのです。

つまり、コンテンツマーケティングは、ブログ記事のトピックとしてではなく、動画シリーズのテーマとして今でも取り上げる価値があると判断できます。

 

※SEOについて網羅的に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

SEOとは?初心者向けSEO対策無料ガイド

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元記事発行日: 2019年12月18日、最終更新日: 2020年7月07日

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