YouTubeの月間アクティブユーザー数は、日本国内で6,500万人、世界では20億人以上にものぼります。画像やテキストベースのコンテンツと比較して、動画コンテンツは一度で伝えられる情報量が多く、視聴者の興味をひきやすいという側面があります。
ビジネス向けYouTube 活用テンプレート18種
YouTube をビジネスに活用する上で欠かせない要素を簡単に作成するためのテンプレートを幅広くご用意しました。
- カスタマイズ可能なYouTube バナーテンプレート5種
- カスタマイズ可能なYouTube サムネテンプレート5種
- YouTube 動画概要欄テンプレート7種
- YouTube 成長戦略ロードマップテンプレート1種
今すぐダウンロードする
全てのフィールドが必須です。
近年では多くの企業や個人がYouTube活用に取り組んでおり、熾烈な競争の中でライバルチャンネルとの差異化を図るには、視聴者に応援してもらえるような魅力的なチャンネル作りが求められます。
本記事では、まず基本となるYouTubeチャンネルの開設方法・カスタマイズ設定・作成時の注意点について解説します。これからYouTubeを始められる方はぜひご一読ください。
新規YouTubeチャンネル開設の4つのステップ
YouTubeチャンネルとは、YouTube上で動画を投稿する場所のことです。
ターゲットユーザーに「チャンネル登録」してもらえれば、動画を投稿した際に登録者のYouTube画面に新着動画として表示されます。さらに、視聴者が通知設定をオンにすればプッシュ通知が送信されるため、動画を見てもらえる可能性が高まります。
本章ではYouTubeチャンネルの作成手順を簡単に解説します。
- STEP1:Google アカウントを作成する
- STEP2:PCブラウザからGoogle アカウントでYouTubeにログインする
- STEP3:新しいYouTubeチャンネルを作成する
- STEP4:チャンネル名を決める
STEP1:Google アカウントを作成する
YouTubeでチャンネルを作成し、動画を投稿するにはGoogle アカウントが必要です。
こちらのページからGoogleアカウントを作成しましょう。
STEP2:PCブラウザからGoogle アカウントでYouTubeにログインする
PCブラウザを開き、作成したGoogle アカウントでYouTubeにログインしましょう。
STEP3:新しいYouTubeチャンネルを作成する
STEP3-1. YouTubeチャンネルの種類を選ぶ
YouTubeチャンネルには、「デフォルトアカウント」と「ブランドアカウント」の2種類があります。
デフォルトアカウントは、YouTubeにログインしているGoogle アカウント名で作成されるチャンネルです。対してブランドアカウントは、Google アカウント名とは異なる独自のYouTubeチャンネル名で登録したチャンネルです。
Google アカウント名がこれから投稿しようとする動画内容と関連が少ない場合、ユーザーに興味をもってもらいづらくなります。そのため、チャンネル作成時には動画内容に合った名前や企業名を登録しましょう。
STEP3-2. デフォルトアカウントの作成
デフォルトアカウントは下記の手順で作成できます。
- Google アカウントでYouTubeにログイン
- 画面右上の丸いアイコンの形をした自分のプロフィール写真をクリック
- 表示されたプルダウンメニューから「チャンネルを作成」を選択
これで、Google アカウント名と同じYouTubeチャンネルを作成できます。
STEP3-3. ブランドアカウントの作成
ブランドアカウントは個人用のアカウントとは異なり、企業や商品のブランドづくりのために作成するYouTubeアカウントを指します。1つのGoogle アカウントで、複数のブランドアカウントを作成できる点が特徴です。
ブランドアカウントであれば、紹介したい商品やサービスに合わせてチャンネルを使い分けられます。複数人での管理も可能であるため、組織としてYouTubeを運用したい場合におすすめです。
ブランドアカウントを作るには、プルダウンメニューの「設定」を選択し、「新しいチャンネルを作成する」を選び、ブランドアカウント名を入力します。
ブランドアカウントを利用すれば、複数メンバーによるチャンネル管理が可能となり、 各メンバーに個別の権限を設定することも可能です。
ブランドアカウントの詳細については、以下のページを参考にしてください。
STEP4:チャンネル名を決める
ブランドアカウントの作成時に決めたブランドアカウント名が、YouTubeのチャンネル名となります。そのまま動画を投稿することもできますが、よりユーザーの興味をひくために、次章でご紹介するカスタマイズを行うことをおすすめします。
YouTubeチャンネルのカスタマイズ項目を設定する
YouTubeチャンネルを開設したら、ユーザーに認知してもらうためにチャンネルのカスタマイズを行いましょう。こちらは、大きく分けて2つのステップで完了します。 番外編としてレイアウトの設定方法もご紹介していますので、参考にしてみてください。
- STEP1:基本情報の設定
- STEP2:ブランディングの設定
- 番外編:レイアウトの設定
STEP1:基本情報の設定
はじめに、チャンネルの基本情報を設定しましょう。YouTubeチャンネルのホーム画面から、「チャンネルをカスタマイズ」をクリックします。
上部のメニューから「基本情報」をクリックし、以降のステップで詳細を設定していきます。
STEP1-1. チャンネル名
チャンネル名の右側の「ペンマーク」をクリックすると、チャンネル名を編集できます。
STEP1-2. チャンネルの説明
YouTubeチャンネルの概要欄や検索結果などに表示される「チャンネルの説明」を設定します。
ユーザーにチャンネルについて理解してもらうために、チャンネルの目的や公開している動画コンテンツの説明を追加すると良いでしょう。
「説明」の下の「言語を追加」から、翻訳言語も設定できます。83種類の言語から、元の言語と翻訳言語を選択すると、チャンネル名と説明が自動翻訳されます。
STEP1-3. リンクの追加
「リンクを追加」から、WebサイトやSNSにユーザーを誘導するためのリンクを追加できます。「リンクのタイトル」「URL」を入力しましょう。
「バナーのリンク」から、チャンネルのホーム画面のバナーに表示するリンクを設定できます。
STEP1-4. 連絡先情報
「連絡先情報」では、ビジネスに関する問い合わせ先のメールアドレスを登録できます。登録したアドレスはYouTubeチャンネルの概要欄に表示されます。
STEP2:ブランディングの設定
チャンネルのホーム画面上部の「ブランディング」では、チャンネルの看板の役割を果たすプロフィール画像とバナー画像などの設定が行えます。企業や商品のイメージをユーザーに認知してもらい、さらに関心をもってもらう効果があります。
STEP2-1. プロフィール写真
「写真」の「アップロード」から、YouTubeチャンネルのアイコン画像となるプロフィール写真をアップロードします。
YouTubeチャンネルのプロフィール写真は、98×98px以上、4MB以下の画像が推奨されています。ファイル形式はJPGかPNG、BMP、もしくはアニメーションなしのGIFにしましょう。
STEP2-2. バナー画像
チャンネルの上部に横長に表示されるバナー画像をアップロードします。アスペクト比が 16:9、2048×1152px以上、6MB以下の画像を用意してください。
STEP2-3. 動画の透かし
動画の透かしとは、動画の再生中に画面の右隅に表示される画像のことです。150p×150pxの画像サイズで、1MB以下のPNG/JPEG/GIF(アニメーションなし)/BMPファイルを用いるようにしましょう。
参照:チャンネルのブランディングを管理する - パソコン - YouTube ヘルプ
番外編:レイアウトの設定
動画のアップロード後には、「レイアウト」タブから以下の項目が設定できます。
- 動画スポットライト
- 注目セクション
動画スポットライトは、チャンネル登録していないユーザー向けのチャンネル紹介動画と、チャンネル登録者向けのおすすめ動画を設定する項目です。
注目セクションの項目では、セクションを用いてチャンネルのホーム画面のレイアウトをカスタマイズできます。人気のアップロード動画やショート動画などを追加して、カスタマイズしてみましょう。
YouTubeチャンネルの収益化基準と広告収入を得るための設定方法
YouTubeで収益を得るには、次の2つの条件を満たさなければなりません。
- 直近12か月間の動画の総再生時間が4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
収益化の条件を満たすためには、動画投稿を定期的に続けながら多くのユーザーに関心を抱いてもらう必要があります。ある程度期間を要するため、分析を重ねて総再生時間とチャンネル登録者数アップを目指しましょう。
2つの条件を満たしたとしても、所在地の設定を行わなければ収益は得られません。設定方法も含めて、詳細は以下の記事で詳しく紹介しているため、あわせてご確認ください。
YouTubeチャンネル作成後に再生回数を伸ばすポイント
YouTubeで再生回数を伸ばすには、SEO(検索エンジン最適化)対策を行い、オーガニック検索による表示順位を高めましょう。YouTubeはGoogle の傘下であり、同様のアルゴリズムを使用しているため、検索結果と関連性の高いキーワードをタイトルや概要欄に記載するなどのSEO対策が有効です。
SEO対策の他にも、視聴者から高い評価を受けることも大切です。既存の人気コンテンツをチェック・分析し、動画内容やサムネイル、タイトルの参考にしましょう。また、動画内では視聴者にチャンネル登録を促すと良いでしょう。
再生回数を上げるには、ユーザーの誘導も重要です。終了画面で他の動画に誘導したり、自社サイトのリンクを貼り付けたりする方法があります。詳細は以下の記事で紹介しているため、動画を投稿する際の参考にしてください。
YouTubeでチャンネル作成するときの注意点
YouTubeでチャンネル作成する際の3つの注意点と対処法について解説します。
新規チャンネルが作れないことがある
チャンネルを作成する際に、「新しいチャンネル」のリンクボタンが押せないことがあると報告があがっています。リンクボタンが押せない場合は、こちらの直リンクからYouTubeサイトへアクセスし、「+チャンネルを作成」ボタンから作成することで対処できます。
また、YouTubeアプリからデフォルトアカウントを新規作成する際に、「この操作は許可されていません」とメッセージが表示される場合があります。
YouTubeアプリでデフォルトアカウントのチャンネルが作成できない理由として、利用中の端末やアプリのバージョンが古いことが考えられます。アプリを最新バージョンにアップデートして再度試してみるか、一度PCブラウザでYouTubeのチャンネルを新規作成し、アプリでログインをし直すという対処法をとってみてください。
参照元:新しいチャンネルを作成できない - YouTube ヘルプ
YouTubeで使えるテンプレートを
無料配布
YouTubeチャンネルの投稿を効率化するために利用できる、バナーやサムネイル、動画概要欄テキストなどのテンプレートを配布しています。
動画投稿を継続していくためには、効率化やチャンネルの統一感を図るために、投稿内容の一部をテンプレート化していくことが重要です。内容をカスタマイズしてご利用いただけますので、ぜひお役立てください。
スマホアプリではブランドアカウントが作れない
YouTubeのスマホアプリでは、ブランドアカウントが作れません。ブランドアカウントの作成は、パソコンかスマートフォンのWeb版からYouTubeへアクセスして行いましょう。
開設直後は制限されている機能がある
YouTubeのチャンネル開設直後は、以下の機能が制限されています。
- サムネイルのカスタマイズ
- 15分以上の動画のアップロード
- ライブ配信
動画再生数に影響するサムネイルの変更や、15分以上の動画のアップロードを行うには、機能制限の解除を行いましょう。
制限の解除方法は、以下の通りです。
- 画面右上のプロフィール写真をクリック
- プルダウンメニューから「YouTube studio」を選択
- 画面左のメニューから「設定」を選択
- 「チャンネル」→「機能の利用資格」の順にクリック
- 「スマートフォンによる確認が必要な機能」のタブを開き、「電話番号を確認」から電話認証を行う
電話認証が完了し、「有効」と表示されれば機能制限の解除の完了です。
YouTubeチャンネル作成後のカスタマイズで訴求力を高めよう
YouTubeチャンネルの開設方法やカスタマイズ設定方法と、作成時の注意点・対処法について解説してきました。
世代を問わず人気があるYouTubeは、さまざまな事業において効果が得られるプラットフォームと言えます。作成したチャンネルのカスタマイズ項目を設定することで、さらに訴求力のある動画が配信可能です。
YouTubeは競合他社から抜きん出る上で有効なプロモーションツールですが、継続的な動画制作を行うためには、相応の時間と予算を投資する必要があります。YouTubeマーケティングに強い広告代理店と連携することも検討し、自社独自のノウハウの蓄積に活かしましょう。