YouTubeでの再生回数を伸ばすための25のヒントと注意点

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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2005年にサービスを開始したYouTubeは、TikTokやInstagramリールなど競合の動画配信サービスが台頭してきている2023年現在においても世界有数の動画配信サービスの1つです。

YouTubeでの再生回数を伸ばすための25のヒントとやってはいけないこと

ビジネス向けYouTube 活用テンプレート18種

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    多くの企業が、多数のユーザーと動画視聴者に向けてビジネスの宣伝を行っています。実際、企業が動画コンテンツを共有するチャネルとしても、YouTubeは2番目に人気があります

    しかし、毎日膨大な時間数の動画が視聴されているからといって、YouTubeで継続的に成果を挙げるのも簡単というわけではありません。自分のチャンネルがなかなか軌道に乗らず、エンゲージメントを得るためにYouTubeの再生回数を買い取る作成者もいます。

    しかしプラットフォームのアルゴリズムはボットの検出に優れているため、虚偽のエンゲージメントを獲得してもビジネス目標を達成する上ではあまり意味をなしません。

    時間はかかりますが、YouTubeで再生回数を伸ばし、チャンネルを成長させることは可能です。

    この記事では、YouTubeで再生回数を増やす方法と、1,000回再生を達成した後にチャンネルを継続的に成長させる方法について説明します。

    YouTubeの再生回数を増やす方法

    YouTubeで再生回数を伸ばすには、時間と努力が必要です。しかし、正しい方法で実行すれば、それだけの見返りが得られます。そこで、自社のYouTubeアカウントで再生回数を増やすための方法をご紹介します。
     

    1. SEO(検索エンジン最適化)とオーガニック検索の結果に留意する

    YouTubeは、Googleに次ぐ世界第2位の人気を誇る検索エンジンです。YouTubeでの再生回数を増やすためには、Googleのオーガニック検索語句でコンテンツを上位表示するためのSEO対策と同じ手法をとってください。

    YouTubeはGoogle傘下の企業であるため、関連性の高いコンテンツを表示する上でGoogleと同様のアルゴリズムを採用しています。詳しくは、以下の動画(英語)で説明しています。また、この後、再生回数を増やすためのとっておきのヒントをご紹介します。  
     

     

    2. 概要欄に適切なキーワードを盛り込む

    視聴者にまず表示されるのは、動画概要欄の最初の100文字(半角)です(以下の例を参照)。そのため、視聴者にとって重要な説明文となるこのスニペットにキーワードを含めましょう

    2. 概要欄に適切なキーワードを盛り込む

    しかし、いくらキーワードを使用しても、文章に面白みがなくては意味がありません。概要欄を工夫して、目に留まる内容を目指しましょう。最終的に、ユーザーを惹きつけて競合他社よりも自社の動画を視聴してもらうことが目的です。

    また、最初の100文字でユーザーを魅了し、思わず「もっと見る」をクリックしてしまうような内容にする必要があります。
     

    3. ビジネス関連のタグを使用する

    YouTubeのアルゴリズムによって、人々はYouTubeで視聴するコンテンツの70%を決定しています。自社のビジネスに関連するタグを使用することは、検索結果でコンテンツを表示し、再生回数を増やすための鍵となります。

    動画に関連するロングテールキーワードとショートテールキーワードを組み合わせて使用し、最も重要なキーワードを最初に並べます。ただし、キーワードを詰め込むことはYouTubeのポリシー違反となり、再生回数の増加にはつながりませんので、ご注意ください。
     

    4. 魅力的なタイトルを熟考する

    動画のタイトルは、検索結果が表示されたときに最初に目にするものです。そのため、動画の内容を分かりやすく説明し、好奇心をかき立て、もっと知りたくなるような、魅力的でユニークな動画タイトルを目指しましょう。SEO対策として、動画のタイトルに最も関連したキーワードを入れてもよいでしょう。

    しかし、いわゆる「釣りタイトル」を付けないようにご注意ください。これはユーザーに動画をクリックさせるための有益な手法ですが、逆効果になることもあります。

    〇〇をテーマにした動画とうたっておきながら、動画で全くそのことに触れていなければ、関心の高いユーザーにはすぐに気付かれます。必ず内容に沿ったタイトルを付けるようにしてください。
     

    5. クリエイティブで関連性の高いサムネイルを使用する

    タイトルが動画コンテンツの最初の露出であるように、サムネイルは最初の画像となります。内容に関連した興味をそそるサムネイルプレビューを作成することは、再生回数を増やすための優れた戦略です。

    質の高い魅力的なサムネイルは、オーガニック検索の結果に表示されたときにユーザーを惹きつけることができます。

    サムネイルは、動画のスクリーンショットでも、テキストベースのタイトルでも構いません。これは、人気ユーチューバーのMarques Brownlee氏のサムネイルの例です。「Apple製品のうわさに対する反応」という動画の内容を表すサムネイルを効果的に作成しています。

    5. クリエイティブで関連性の高いサムネイルを使用する

    画像出典
     

    6. クローズドキャプションや文字起こしを使う

    クローズドキャプションや文字起こしも動画のSEO対策として有効です。アルゴリズムが動画をインデックス登録する際に検出する追加のキーワードやフレーズを強調するためです。

    何よりも重要なのは、クローズドキャプションや文字起こしを使用することで、自社のYouTubeアカウントにおけるアクセシビリティーが高まることです。音声や映像だけのコンテンツだと、その形式ではアクセスできない多くの視聴者を失うことになるでしょう。アクセシビリティーに配慮したコンテンツを作成すると、あらゆる視聴者が楽しめます。

    また、字幕ではなく、クローズドキャプションを使用して、会話のほか、笑い声やドアを閉める音などの補足の音声情報も伝えましょう。ここでは、ウェブアクセシビリティーを理解し、コンテンツをアクセシビリティー標準に適合させるために役立つリソースをご紹介します。

     

    7. チャンネル登録者に働きかける

    オーガニック検索の結果に表示されることは効果的ですが、アルゴリズムが常に自社の動画を上位表示するとは限りません。視聴者にチャンネル登録を促すことも、動画を確実に見てもらうための方法です。

    新しい動画を投稿すると、チャンネル登録者の[登録チャンネル]タブ(下図)に表示される仕組みになっています。

    HubSpotアカデミーのYouTubeコース(英語のみ)の関連資料

    チャンネル登録者に働きかけるだけでなく、動画が投稿されると通知が届くよう投稿通知をオンにしてもらいましょう。

    通知は、ワクワク感を呼び起こすための便利な手段です。投稿されたコンテンツに関するコミュニケーションに積極的に参加できるよう、ユーザーが目の前にある作業を中断してでもその動画を見たいと感じる可能性もあります。
     

    8. 既存の良質なコンテンツを再利用する

    既存のコンテンツを再利用し、新しい形式で提供することで、さらに長期的にそのコンテンツの価値を提供することができます。再利用とは、パフォーマンスの高いハウツーブログの記事から動画を制作したり(YouTubeでハウツー動画は大人気です)、人気のポッドキャストのエピソードから録音セッションを投稿したりすることを指します。

    有益なコンテンツを再利用し、新たな視聴者も楽しめる形式で共有しましょう。
     

    9. 動画の導入部分にユニークな仕掛けを施す

    これは少し変わったアドバイスですが、多くの人気クリエイターが実施している戦略のため、一考の価値はあります。

    MrBeastは、約5,200万人のチャンネル登録者を持つ有名なユーチューバーです。同氏の動画はどれもエキサイティングな瞬間のクリップから始まり、通常動画の半分を過ぎたあたりから新たな展開を見せます。

    ユーザーは、どのように展開するかを見続けてしまうのです。そのうちの1つの動画がこちらです。

     

     

    10. 再生リストを作成する

    関連するトピックを中心に多くのコンテンツを制作している場合は、再生リストを作成して動画の視聴を促します。

    以下の画像は、HubSpotのYouTubeチャンネルの再生リストです。動画がトピック別に整理されています。

    10. 再生リストを作成する

    画像出典

    再生リストは既定では自動再生になっているので、ユーザーが操作しなくても再生リスト全体をそのまま視聴できます。

    再生リストや自動再生機能により、ユーザーが自力で見つけられなかったテーマに関連したコンテンツを視聴できます。そうすることで、ユーザーに充実した体験を提供し、動画の再生回数を増やすことができます。
     

    11. 終了画面で他の動画に誘導する

    終了画面とは動画の最後の15~20秒のことで、クレジットと呼ばれることもあり、カードでチャンネルの他のコンテンツを薦めるために使われます。以下は、HubSpotのYouTubeチャンネルの例です。

    11. 終了画面で他の動画に誘導する

    動画出典

    終了画面には、1本の動画や再生リスト全体のカード、チャンネル登録ボタン、関連ウェブサイトへのリンク、自社の2つ目のチャンネル(これについては後述します)を表示できます。ここで重要なのは、終了画面で関連するコンテンツを推奨する必要があるということです。
     

    12. 動画を埋め込む

    最近では、ほとんどのコンテンツが埋め込み可能になっており、YouTube動画も例外ではありません

    YouTube戦略を策定している場合、YouTubeでのターゲット層を特定していることでしょう。ターゲット層では最も多くの再生回数の獲得が見込めますが、動画を埋め込むことで、自分の興味に合ったコンテンツであるにもかかわらず、その存在を知らない視聴者にも周知できます。

    以下の画像は、YouTube動画をブログ記事へ埋め込んだ一例です。

    12. 動画を埋め込む

    画像出典

    このようにブログやメールマガジンなどのコンテンツに動画を埋め込むことができるのはもちろんのこと、新たな視聴者にコンテンツを表示できる有効的な方法としても活用できます。

    例えば、自社の動画コンテンツを他の人がウェブサイトに埋め込んでくれることで、自社のターゲットとは異なるオーディエンスへとコンテンツを共有できます。これらの再生回数は、YouTube上で視聴されなくても、自社全体の再生回数にカウントされます。
     

    13. 他のプラットフォームで動画を宣伝する

    YouTubeの他に利用しているSNSアカウントがある場合には、積極的に活用しましょう。新しい動画のお知らせをInstagramストーリーズで共有したり、TwitterやFacebookでリンクやクリップを共有したり、ブログ記事やEメールで紹介したりします。

    新たな視聴者にコンテンツを周知することができる上、前述した通り、他のプラットフォームでの再生回数がYouTubeの再生回数にカウントされます。
     

    14. 最新のトレンドを活用する

    YouTubeのトレンドを活用することは、動画の再生回数を増やすための有益な手段となります。必ずしも現在YouTubeで流行しているミームに適したコンテンツを作成する必要があるという意味ではありませんが、どのような種類の動画が多くの視聴者に支持されているかに注意してください。

    このようなトレンドを利用したいと考えている場合、製品やサービスの利用法を紹介するハウツー動画や、顧客からの問い合わせに答えるQ&A動画などを制作することが可能です。ユーザーが見たいと思うコンテンツを作り、ユーザーに価値を提供することで、再生回数を増やせます。
     

    15. 関連性のあるコンテンツの制作に集中する

    トレンドの活用は再生回数を増やすために重要ですが、そのために自社のトピックを無視してはいけません。

    関連性のないコンテンツで埋め尽くされたYouTubeチャンネルでは、再生回数は増やせても、根本的なオーソリティーを確立することはできません。コンテンツを手当たり次第に配信すれば、ユーザーからの信用を失い、アルゴリズムが自社の専門分野を認識できなくなります。そこで、ヒント14と組み合わせ、現在のトレンドを生かして既存の戦略に沿ったコンテンツを制作しましょう。

    また、動画の質よりも、内容に重きを置きましょう。YouTubeの調査によると、ユーザーが視聴する動画を決定する際、関心の高い内容であることは、動画の品質(映像や画像の質など)よりも1.6倍、有名な俳優の出演よりも3倍も重要であることが分かりました。

    つまり、作成可能な最も価値のあるコンテンツは、多額の予算を投じたものではなく、視聴者のニーズに沿ったコンテンツだということです。視聴者が何を求めているかを理解すれば、再生回数を伸ばすのも容易になります。
     

    16. 類似のアカウントとコラボレーションする

    YouTubeの魅力の1つは、そのコミュニティーです。ゲーム動画やエクササイズのクラスなど、ありとあらゆる種類のコンテンツの制作者が存在します。自社と類似のコンテンツを作っているクリエイターとコラボレーションすることは、再生回数を増やす上で有用です。

    コラボレーションでは、通常、自社のチャンネル用と相手のチャンネル用の2つの動画を制作します。動画を投稿すると、互いの視聴者層の注目を集めることができます。

    自社で扱うトピックに関連するチャンネルとコラボレーションした場合、新しい視聴者はすでに自社コンテンツに興味を持っている可能性が高く、自社のチャンネル登録も期待できます。また、これは多くのコンテンツを制作するための有益な方法であり、コンテンツが増えれば再生回数も上昇します。
     

    17. 適切なタイミングで投稿する

    YouTubeでの投稿には適切なタイミングがあります。YouTubeに投稿するのに最適な時間帯は、木曜日または金曜日の12~15時と、土曜の9~11時です。

    確かにこの時間帯を利用して再生回数を増やすことはできますが、既存の視聴者に合わせた投稿スケジュールを作成することも欠かせません。

    この情報は、ネイティブのYouTube アナリティクスツールや任意のサービスを使って取得できます。HubSpotのユーザーなら、YouTubeアカウントをMarketing Hubに接続してカスタムレポートを作成できます。

    17. 適切なタイミングで投稿する

    画像出典

    チャンネル登録者は仕事中よりも空き時間に視聴する可能性が高いため、それを考慮して適切な時間に投稿することが再生回数の増加につながります。
     

    18. 複数のチャンネルでアプローチする

    大企業であれば、目的別に複数のYouTubeチャンネルを作ることも検討しましょう。例えば、HubSpotには、異なる視聴者層に合わせて5つのYouTubeチャンネル(下図)があります。

    18. 複数のチャンネルでアプローチする

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    複数のチャンネルを利用することで、さまざまな視聴者がコンテンツにアクセスするようになり、再生回数を増やせます

    19. モバイル視聴者向けに最適化する

    YouTubeの視聴時間のうち、モバイルデバイスからの視聴が70%以上であるため、そうした視聴者が楽しめるコンテンツを作成しましょう。

    モバイル視聴者のために最適化するには、さまざまなモバイルデバイスのアスペクト比に適応した動画を制作し、小型のデバイスでも動画のタイトルとサムネイルが適切に表示されるようにし、終了画面カードで他の動画を推奨します。
     

    20. 撮影を工夫する

    YouTubeの動画を評価してもらうには、動画を撮影する際のクオリティを上げることも重要です。

    手持ちのスマホだけで撮るようなカジュアルな撮影でも、その映像がコンテンツとマッチしていれば十分に再生数を伸ばせますが、撮影のクオリティを上げることで「手間をかけて作られている」と感じさせ、目を引きやすくなります。

    例えば以下のテクニックがあるので、参考にしてください。

    • インタビューなどの撮影では三脚を使って画角を固定する
    • カメラのマニュアルモードを使い、不意に露出が変わることを防ぐ
    • できれば複数台のカメラを使い、アングルや距離を変える
    • 編集のために長めの尺を撮影しておく
    • マイクは専用のものを使用する

     

    21. アナリティクスのデータを活用する

    ウェブサイトのアクセス数を伸ばすためにもアナリティクスを利用するように、YouTubeの再生数を伸ばすためにもアナリティクスを利用します。

    YouTubeでは公式のアナリティクスを利用することで、パフォーマンス指標やエンゲージメント指標、ユーザー層、トラフィックソースなどのデータを確認できます。

    動画によるデータの違いなどを確認し、その後のコンテンツ制作に反映させていきましょう。
     

    22. 音楽、効果音にこだわる

    動画を制作する際に、音楽や効果音も重要です。動画内容の雰囲気に合った適切な音楽や効果音を使用することで、視聴の満足感が増し、次も視聴しようという意欲につながります。

    なお、音楽を使用する際は著作権違反にならないように注意が必要です。オリジナル音源、著作権フリーなど条件をクリアした音源を使用するか、YouTubeが用意している音源を使用するようにしましょう。
     

    23. ショート動画も活用する

    YouTubeでは短い縦動画の「YouTubeショート」の活用も重要です。TikTokやInstagramのリールと類似の縦動画であり、次々に動画を視聴していく楽しみ方をすることから、チャンネルを知ってもらう大きなチャンスになります。

    ショート動画では、短いこと、縦であることから通常の動画とは違ったコンテンツを投稿する必要があります。
     

    24. YouTubeのアルゴリズムを理解する

    YouTubeでは、おすすめ動画や関連動画に表示されるためのアルゴリズムがあります。詳しいアルゴリズムは非公開ですが、主にこうだろうとされているアルゴリズムを理解して運用することで、そうでない場合より再生回数を伸ばせる可能性があります。

    具体的には、キーワードを適切に配置する、ある程度動画の長さを確保する、エンゲージメントを上げるなどのポイントがあります。
     

    25. 根気強く取り組む

    マーケティング担当者なら誰しも、制作したコンテンツの拡散力や即効性を求めます。運良く短期間で成功を収められる場合もありますが、YouTubeで再生回数を増やすには、多くの場合時間と忍耐が必要です。

    具体的にアドバイスできることはあまりありませんが、これまでに挙げたヒントを実践すれば、再生回数を増やし、チャンネルを成長させていくことができるでしょう。

    次に、YouTubeで最初の1,000回の再生回数を達成した後、チャンネルを継続的に成長させる方法について説明します。

    YouTube動画の再生回数を伸ばす手法、チャンネル登録者数を伸ばす手法は、他にも以下のコラムにてご紹介しています。

    チャンネルを継続的に成長させる方法

    YouTubeで再生回数1,000回を達成するのは素晴らしいことですが、それを確実に叶える方程式はありません。すぐに達成する人もいれば、数百本動画を作っても再生回数が100回にも満たず苦労する人もいます。実際、YouTube動画の88.4%は再生回数1,000回未満です。

    これを聞くと、がっかりしてしまうかもしれません。特に、YouTubeでは公開動画の総再生時間が4,000時間を超えて初めて収益化が可能になるという事実を知っていればなおさらです。Zac Snyder氏をはじめとする多くのクリエイターが、完璧な方程式を見つけ出そうと試みました。

    Snyder氏は、Mediumの記事で自身の数学的アプローチを紹介し、1本10分、年間300本の動画作成から始めることを推奨しています。しかし、この戦略は全てのクリエイターに効果的とは限りません。

    もっと短期間に再生回数を増やす方法があります。まず、動画を制作する際に上記の25のヒントを参照して実践しましょう。

    また、再生回数1,000回を達成した後もYouTubeチャンネルを引き続き成長させるために、さらに4つの秘訣があります。
     

    1. 動画の配信頻度を増やす

    再生回数1,000回に到達するまでに長い時間がかかっている場合、何か変わったことをすると再生回数に悪影響を及ぼすのではと不安になるかもしれません。しかし、1、2本の単発の動画で再生回数を増やすよりも、多くの動画を配信して再生回数を増やす方が簡単です。

    チャンネルの分析データを注視し、最も再生回数の多い時間帯を把握し、エンゲージメントの測定指標に合わせて配信頻度を上げていきます。

    スケジュールを策定したら、戦略を見直す期間を決定します。例えば、1万回の再生回数に達するまでは週3回の配信を目指し、その後は測定指標を分析して週2回の配信に変更するといった具合です。  
     

    2. 自己紹介やオープニングクレジットは簡潔にする

    視聴者が集中できる時間は短いので、動画に不要な内容が含まれていると視聴者の負担になります。再生回数が1,000回に達し、新たな視聴者を獲得したら、その視聴者を失いたくはないはずです。

    そのため、アナリティクス(分析)を使って視聴者の行動を理解し、それに基づいて調整を行います。

    視聴者が一定の時間で視聴をやめてしまうようであれば、自己紹介を短くして、短時間で核心に触れるようにし、視聴者に最後まで視聴したいと思わせるようにしましょう。
     

    3. 「おすすめ動画」の視聴に最適化する

    おすすめ動画は、下図のように、デスクトップのYouTube画面のサイドバーの赤枠部分に表示されます。

    3. 「おすすめ動画」の視聴に最適化する

    画像出展

    アルゴリズムはタグに基づいて動画を薦めるので、競合企業も使っているような業界関連のタグを選びましょう。それが一致すると、同じタグのおすすめ動画に表示される可能性が高くなります。

    また、YouTubeではチャンネル登録者数によって選別されないため、競合企業に比べて登録者数が少なくても、他社の動画を見た後におすすめとして表示される可能性があります。
     

    4. [コミュニティ]タブでチャンネル登録者と交流する

    [コミュニティ]タブは、動画のコメント欄以外でも視聴者と交流したいと考えているYouTubeクリエイターのために作られたものです。投票や画像の掲載、配信予定の動画の大々的な宣伝などを行うことができます。

    チャンネル登録者の期待感を高めるような情報を投稿すれば、登録者は自社の動画に注目し、動画が公開されたらすぐに見ようとするでしょう。

    4. [コミュニティ]タブでチャンネル登録者と交流する

    画像出典

    YouTubeチャンネルを成長させるための詳細な戦略に興味のある方は、HubSpotアカデミーのYouTubeコース(英語のみ)の関連資料をご覧ください。

    ブランドを確立して新たな視聴者を獲得する方法を学び、YouTubeのインフルエンサーから成功するチャンネルを作るためのヒントを得られます。
     

    再生回数を伸ばすためにやってはいけないこと

    YouTubeの再生回数を伸ばすためには、なんでもやっていいわけではありません。

    例えば、自分で何回も動画を再生したり、何回もリロードしたりすることは再生回数を伸ばすためには無効だとされています。YouTubeのアルゴリズム上、一定期間の同一IPからのアクセスは1回とカウントされると考えられているためです。

    また、業者から再生回数を買うことも推奨されません。それで見た目の数値が伸びたとしても、実際のエンゲージメントはまったく伸びておらず、ビジネスのゴールにはまったくつながらないでしょう。

    こうした「ズル」とも言える行為は、YouTube側に検出された場合、不正を行ったとしてペナルティを受ける可能性もあります。
     

    チャンネル登録者を刺激し、視聴を促すコンテンツの制作を

    YouTube動画を制作しているのは、視聴者に価値を提供できるという確信があるからだと思います。

    すぐに思うような結果が出なくて、悔しい思いをすることもあるでしょう。しかし、動画やチャンネルでSEO対策を実施し、一貫した関連性のあるコンテンツを制作し、視聴者のエンゲージメントを高めれば、再生回数1,000回を達成するだけでなく、成長し続けるチャンネルを確立することができます。

    HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

     

    ビジネス向けYouTube 活用テンプレート18種

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