Instagramストーリーズには、魅力的な短いコンテンツが日々投稿されており、高校時代の友達から有名人、有名ブランドまで、さまざまなユーザーのコンテンツを見つけることができます。

→ダウンロード: ソーシャルメディア最新動向無料レポート2021

Instagramストーリーズの1日あたりのアクティブユーザー数は5億人にのぼり、新たなオーディエンスとつながるためのメディアとして非常に有効なことは間違いありません。

まだ皆さんがInstagramストーリーズをマーケティングツールとして採用していないのであれば、ぜひ活用することをお勧めします。Instagramの発表によると、5億人に及ぶストーリーズのアクティブユーザーの間で特に多く閲覧されている投稿を分析すると、その3分の1が企業によるものでした

Instagramストーリーズが購入の意思決定に及ぼす効果がどれほどのものかは、私も身をもって知っています。先日、何気なくいろいろなストーリーズ投稿を眺めていると、歯の美白グッズであるCrestの3Dホワイトニングテープの広告が表示されました。50ドルオフのクーポンがついていたので、私は広告画面を下から上へスワイプして、その場で商品を購入しました。認知から購買までがアプリ内で完結しているので、すぐに購入できてしまうのです。

さて、この記事では、Instagramストーリーズ広告の概要と出稿方法について詳しく解説します。さらに、Instagramストーリーズ広告のさまざまな実例を取り上げて、広告の効果を最大限に高めるベストプラクティスもご紹介します。

無料ガイド

ソーシャルメディア最新動向レポート2021

〜2021年のSNS戦略を成功させるために知っておくべきすべてをご紹介〜

Instagramストーリーズ広告とは?

Instagramストーリーズ広告は、Instagramのストーリーズ枠に出稿できる縦長の広告のことです。

(ちなみに、Instagramストーリーズは簡単に言うと、Instagramアカウントのオーディエンスに向けて24時間だけ表示される写真や動画のことです。Instagramのプロフィール欄に表示されるコンテンツとは別枠で公開されます)

広告の目的として、リーチの拡大、動画の再生数アップのほか、トラフィックやコンバージョン、アプリのインストール数の増加、ブランド認知度の向上などを選択できます。ストーリーズ広告は24時間が経過しても自動的に消えない仕組みになっており、InstagramやFacebook向けに作成された他の広告と同様に、広告主自身がFacebookの広告プラットフォーム上でキャンペーンの期間と広告の表示頻度を設定できます。

Instagramストーリーズ広告は、ユーザーが閲覧しているストーリーの合間に、一般の投稿と同じような形式で差し込まれます。また、広告はユーザーがそのブランドのアカウントをフォローしているかどうかに関わらず表示されます。先ほど私の体験をご紹介しましたが、私が見た広告も、Instagramでフォローしているアカウントのものではありませんでした。

広告の形式は複数あり、動画や画像、カルーセルの中から選択できます。動画広告の自動再生時間は最長15秒で、画像広告の表示時間は5秒です。カルーセル広告では3つの個別コンテンツ(動画、画像、またはその両方)を1つの広告内に表示できます。

Instagramストーリーズ広告の効果に今ひとつ確信が持てない方は、次の調査結果にご注目ください。

ここまでの説明でInstagram広告が広告プラットフォームとして優れたものだということにはご納得いただけたのではないでしょうか。ここからは、Instagramストーリーズ広告への出稿方法を詳しく見ていきましょう。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法

1. 広告マネージャにアクセスして[作成]をクリックすると、[クイック作成]画面が表示されます。必要に応じて、[ガイドツールによる作成]に切り替えることも可能です。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法_ステップ1

2. 次にマーケティングの目的を選択します。Instagramストーリーズでは、[ブランドの認知度アップ]、[リーチ]、[動画の再生数アップ]、[コンバージョン]、[アプリのインストール]、[リード獲得]、[トラフィック]のいずれかを選べます。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法_ステップ2

3. [配置]セクションで[自動配置]を選択すると、広告の表示先としてInstagramストーリーズが自動的に含まれます。ここで[手動配置]を選んだ場合は、Instagramの[ストーリーズ]のボックスをオンにします。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法_ステップ3

4. 広告の予算と掲載期間を設定します。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法_ステップ4

5. 次に、広告の形式として、[1件の画像または動画]と[カルーセル]のどちらかを選択します。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法_ステップ5

6. 動画や画像を広告に追加し、見出しや説明などの詳細情報を入力します。また、ストーリーズテンプレートも使用できます。このテンプレートでは、手持ちの画像を自動的に広告へ変換し、ユーザーの注意を引くような動きを加えることができます。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法_ステップ6

7. 広告の設定がすべて完了したら、[公開する]をクリックしてプロセスを終了します。

Instagramストーリーズ広告への出稿方法__ステップ7

Instagramストーリーズ広告の費用、仕様、長さ

Instagramには広告の出稿場所として、ストーリーズ、フィード、発見タブの3枠が設けられています。

この記事では特に、Instagramストーリーズ広告の費用、仕様、長さについて取り上げることにします。

まず、ストーリーズ広告は、フィード内で使用可能な画像と動画の寸法(アスペクト比1.91:1~4:5)のすべてに対応しています。とは言え、ストーリーズ広告は縦長の全画面表示が特徴なので、9:16の画像がお勧めです。

また、動画広告では.mp4と.movのファイル形式、画像広告では.jpgと.pngのファイル形式にそれぞれ対応しています。

ファイルサイズは、動画広告の場合は4GBまで、画像広告の場合は30MBまでにしましょう。

動画広告を作成する場合、長さが120秒を超えないようにしてください。画像広告については、指定した画像が、既定では5秒間表示されます。

最後に、画像の推奨解像度は1080×1920で、最小値は600×1067(いずれもアスペクト比9:16を維持する場合)です。

Instagramストーリーズ広告完全ガイド

ストーリーズ広告を含めた場合、Instagram広告の費用は1クリックあたり0.7~1ドルが平均的です。ただし、業界、曜日、出稿時期のほか、対象者の年齢や性別、広告の配置場所といった多様な条件によって広告費は変動します。場合によっては、Instagram広告のクリック単価が5ドルを上回るケースもあります。

しかしありがたいことに、あらかじめ決まった予算を設定することで、広告費をかなり精密に調整できます。1日あたりの広告費の上限を設定するだけでなく、キャンペーンのライフサイクル全体にわたる広告費の合計額を設定することも可能です。

Instagramストーリーズ広告の活用事例7選

ここからは、私自身が目にしたストーリーズ広告の中で、特に印象に残ったものを紹介したいと思います。ここで挙げる広告のほとんどは大手の有名ブランドですが、中小企業も多数活用しています。

1. Aveeno

AveenoのInstagram広告はとてもシンプルなデザインです。ブランドカラーの緑色以外は無彩色を基調として、同ブランドが提供する自然由来のボディーローションをうまくアピールしています。

この広告は、指先でショッピングカートを差す短い動画を軸に、スワイプアップでリンク先へ誘導する「Shop Now(今すぐ購入)」というCTA(Call-To-Action)が埋め込まれています。この広告の良い点は製品のみに焦点を当て、余計な内容を一切含まないところです。そろそろボディーローションがなくなりそうだと気になっていた人が見れば、思わず手が動くのではないでしょうか。

aveeno-min

2. Miller Lite

続いての例は、まさに私(ボストンに住む27歳の女性)に向けて配信されたかのように感じた広告です。この広告は、バスケットボールチームのボストン・セルティックスへの呼びかけから始まり、私の目は釘付けになりました。

思わず見入ったところで画面は同社のライトビールの絵に切り替わり、「Great taste, only 96 calories, 3.2G carbs(美味しくて、1本たったの96カロリー。糖質わずか3.2グラム)」というコピー文が表示されます。ビールに代わる低カロリーの飲み物(とセルティックス)という私の一番の関心事に焦点を当てることで、この広告は見事に私の注意を引き寄せることに成功しています。

millerlite2-min

3. Trunk Club

この広告は動きが速く、思わず惹きつけられてしまいました。画面には、数種類の洋服の選択肢と共に、「Keep what you love, send the rest back(気に入ったものだけ手元に残して、後は返却)」というフレーズが表示されます。

ワンピースとカーディガン、ドレスパンツとハイヒールといった数パターンのコーディネート例を示すことで、1つのスタイルだけを見せる場合よりも幅広いユーザー層の関心を引く工夫がされています。白無地の背景にくっきりと映える黒い文字でメッセージを伝えることにより、シンプルですっきりとしていながら、目が離せない広告に仕上がっているのが印象的です。

trunkclub-min

4. Febreze(ファブリーズ)

子犬の動画が嫌いな人などいるでしょうか? このFebrezeの広告は、巧みな構成で見る者を楽しませてくれます。ソファーに寝そべったかわいい子犬を映して「Refresh wherever they roam(気になるペットのニオイをすっきり消臭)」というメッセージを打ち、下の方に同ブランドの消臭スプレーを配置しています。

今回取り上げた広告のほとんどが控えめで地味な色なのに対して、同社の広告は全体を明るい青や緑、紫にすることで遊び心や楽しさをうまく表現しています。

febreze-min

5. Tractor Beverage Co.

Tractor Beverageはオーガニック原料由来の飲料を提供する会社ですが、私が最も良いと思ったのは最後の部分です。ここでご紹介している広告の多くとは異なるCTAを採用しているのです。

「Shop Now(今すぐ購入)」というCTAの代わりに、「Now Available at Chipotle(Chipotleで提供中)」というメッセージと共に「Learn More(詳しくはこちら)」というCTAが配置されています(Chipotleは米国では誰もが知っているようなメキシコ料理のファストフードチェーンです)。

Tractor Beverageは知名度が比較的低いブランドなので、広告枠をうまく活用してブランド認知度の向上を図っている点が秀逸です。地元の行きつけのChipotleを訪れたときにこの広告を見た人が同社のドリンクを試してくれることを狙っています。

drinktractor-min

6. Crest

予算に余裕があるのなら、Crestの3Dホワイトニングテープのように、Instagramストーリーズ広告にクーポンなどの割引特典を付けると効果抜群です。50ドルオフの表示は見た人に「即座に」購入を決意させるほどの威力があり、ユーザーはお得な買い物の機会を見逃さないでしょう。

また、楽しげで明るい色使いもユーザーの目をとらえて離しません。ストーリーズ広告の掲載時間はごくわずかなので、言いたいことをストレートに伝えるアプローチにはうなずけます。

crest-min

7. Kayak

Kayakは旅行に特化し検索エンジンを提供する会社です。このInstagramストーリーズ広告では、航空会社や運賃、座席のタイプ、目的地に合わせたフライトの絞り込みが、同社のサービスを利用することでいかに簡単に行えるかを、見る者の目を引く印象的な構成で示しています。

Kayakは自社ウェブサイトを利用する既存顧客の特性を踏まえて、類似のオーディエンス層に向けてこの広告を配信しました。また、Instagramストーリーズのほかに、InstagramとFacebookのニュースフィードにも広告を出稿することで、顧客へのコンバージョン率を5倍に増やすだけでなく、全体的なROI(投資収益率)を50%アップさせることに成功しています。

kayak2-min

Instagramストーリーズ広告の活用事例7選

さて、すばらしい広告例をいくつかご紹介したところで、次はInstagramストーリーズ広告の作成時に取り入れたいベストプラクティスを説明します。2020年1月の時点で、ストーリーズ広告を利用するアクティブな広告主は400万を数えます。その中でユーザーに目を留めてもらい、結果を出すには相応の努力が必要です。さっそく、詳しく見ていきましょう。

1. 伝えたいメッセージは冒頭に持ってくる

Facebookのレポートによると、「他のモバイル端末向けのどの媒体よりも」Instagramストーリーズはサクサクとコンテンツを見る傾向が強く見受けられます。ストーリーズ投稿を見る時、ユーザーはほんのわずかな時間しか注目しません。24時間経つとコンテンツを二度と見られなくなることがその大きな要因です。

この点を踏まえて、広告の制作時には要点をストレートに伝え、ひと目見た瞬間からユーザーの注意を引き寄せられるように工夫を凝らしましょう。他の形式のコンテンツとは異なり、通常、ストーリーズ広告ではもったいぶった表現は得策ではありません。最大でも画像は5秒間、動画は120秒間しか表示されないのです。ストーリーズ広告では、伝えたいメッセージを真っ先に持ってくることが大切です。

2. 動きのある広告を制作する

Facebookのレポートには「動きのある広告の方が効果は高い」と書かれています。動きのある広告はユーザーの目をとらえやすく、静的な画像よりもすばやくストーリーを伝える効果があります。アニメーションを取り入れている場合も、どんな動きを加えたら、さらに魅力的なコンテンツになるかを検討しましょう。

3. 広告に音声を加える

ストーリーズ投稿の60%は音声をオンにして再生されています。そのため、常にコンテンツに音声を入れて、広告の効果を最大限に高めましょう。音楽や効果音、ナレーションをうまく利用して、ユーザーの関心を引き付ける斬新な方法を考えるのです。どのような音声を使えば最も反響があるのか分からなければ、A/Bテストを実施して、オーディエンスの反応を見てから決定することをお勧めします。

4. ストーリーズ向けの広告を最初に作成する(他の広告枠向けに作成した既存の広告を転用しない)

FacebookやInstagramのニュースフィード向けに作成した広告がある場合、皆さんはきっと、それを単純にコピー&ペーストしたい衝動に駆られることでしょう。その気持ちは分かりますが、この方法では、Instagramストーリーズで広告を見るユーザーにとっては理想的な体験にならない可能性があります。既存の広告はサイズ面でInstagramストーリーズのベストプラクティスから外れる可能性があるからです。結果的に、広告の重要な部分が画面から切れてしまう事態も考えられます。また、広告の効果を最大限に高めるストーリーズ限定の機能も活用できなくなります。

5. CTAを賢く使う

他の要素にどんなに工夫を凝らしても、ユーザーに期待する行動に合わせて明確なCTA(Call To Action)を設定しなければ、Instagramストーリーズ広告は機能しません。目的に応じて、「詳しくはこちら」、「今すぐ購入」、「上にスワイプ」といったフレーズを使い分けて、ユーザーの行動を促しましょう。たとえばブランド認知度の向上が目的なら、「詳しくはこちら」というCTAを使用することで、自社ブランドの製品やサービスについて知ってもらいたいのだということがユーザーに伝わり、「今すぐ購入」というCTAとは異なる印象を与えることができます。

この記事でご紹介した例を参考に、最適なCTAを検討してみてください。

6. テキストを入れて重要なメッセージを強調する

一般的に、広告にテキストを含めることはアクセシビリティーの観点からも最適な選択肢です。テキストがあることで、聴覚障害のある人にも広告のメッセージが伝わりやすくなります。また、テキストは要点を強調するのにも役立ちます。たとえば、先ほどのAveenoの広告には「Get Healthy Looking Skin Every Day(毎日のお手入れで健康的な肌を手に入れよう)」というメッセージが含まれていました。強調したいポイントが分かりやすく、私も購入したい気持ちになりました。

7. モバイル環境で広告を制作してみる

Facebookのレポートでは、「モバイル環境で制作された広告は、想起率と購入意向度の面でスタジオ制作された広告を上回る。一方で、スタジオ制作された広告はブランド認知度の向上に効果を発揮する傾向が強い」と説明されています。この点を踏まえて、スタジオの高価な機器で動画を制作するのではなく、撮影から編集までをスマートフォンで直接行うのも1つの手です。

Instagramユーザーの大半はスマートフォンからコンテンツを見ているので、同じデバイス上でコンテンツを作成するのは理にかなっているはずです。もし納得がいかなければ、積極的にA/Bテストを行い、自社のブランドでも確かめてみてください。

広告全般に関するベストプラクティスについては、マーケティングファネルの各段階でSNSを適切に使用する方法を参考にしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。これで皆さんも、心躍るInstagramストーリーズ広告を作り始めることができます。ひとつご注意いただきたいのは、皆さんのブランドやオーディエンスについて一番詳しいのは、他ならぬ皆さん自身だということです。この記事で紹介したベストプラクティスと事例を参考にしながら、A/Bテストを適宜実施して、自社独自のビジネス目標やソーシャルメディアの利用目的に合った最適な方法を見つけていただければ幸いです。皆さんの成功を応援しております。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

ソーシャルメディア最新動向レポート2021

 ソーシャルメディア最新動向レポート2021

元記事発行日: 2021年1月15日、最終更新日: 2021年1月21日