2022年は、マーケティング担当者の51%が、マーケティング予算を増大させるようです。気になるのは、その予算の使い道。マーケティング担当者は、従来と同じ戦略に再び投資するのでしょうか? それとも新しいトレンドを試してみるのでしょうか?

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B2Cマーケティング担当者が2022年に活用するトレンドを把握するため、HubSpotはB2B企業やB2C企業で働く世界各地のマーケティング担当者1,067人を対象に調査を実施しました。

インフルエンサーマーケティングからオンラインイベントまで、ブランドが取り組むことができる手法は実に数多くあります。B2Cマーケティング担当者が2021年に効果的だったと考える手法と、2022年に投資を予定している領域について、HubSpotの最新の調査から分かることを見ていきましょう。

 

1. 短編動画コンテンツに優先的に取り組む

2020年の早い時期に人気が出始めた短編動画(英語)の勢いは、衰える気配がありません。

当初の短編動画コンテンツと言えばTikTokの独壇場でしたが、現在はInstagramリールとYouTubeショートが参入し、ユーザーの注目を集めようと競い合っています。

これは、ブランドにとって好ましい動向です。2021年にはB2Cマーケティングで、短編動画のトレンドコンテンツがインフルエンサーマーケティングに次いで2番目に高いROI(投資収益率)を記録したからです。

ROIでは第2位となった短編動画ですが、マーケティング担当者が2022年に予定する予算の投入先としては最大のコンテンツになっています。B2Cマーケティング担当者のおよそ33%がすでに短編コンテンツに予算を投じており、去年まで予算を割り当ててこなかった担当者も3分の1が、2022年には投資の開始を予定しています。

なぜ、今このタイミングなのでしょうか? それは、短編動画が現在、ソーシャルメディアでそれだけ注目されているからです。企業向けのマーケティング投資を先導しているのは、ソーシャルメディアだということがデータからも分かります。

2022年、B2Cブランドがマーケティングキャンペーンを実施する際の主な目標が、ブランド認知度の向上(49%)、商品の宣伝(44%)、収益の拡大(43%)の3つであることを考えると、短編動画に優先的に取り組むのももっともです。

2022年に注目すべきB2Cマーケティングのトレンド上位5選(HubSpot調べ)_1

ソーシャルメディアを利用すれば、これら3つのうち少なくとも2つを達成できます。以前からずっと、ブランド認知度の向上はソーシャルメディアを利用する主要なメリットでしたが、時代は進化しました。

今日では、非常に多くのプラットフォームがアプリ内ショッピング体験や高度な広告フォーマットを提供しているので、ブランドはさらに多くのマーケティング目標を達成できるようになっています。
 

2. 引き続きインフルエンサーマーケティングがリードや収益の主要な推進力となる

ほとんどのB2Cマーケティング担当者は、インフルエンサーの持つ影響力を十分に理解しています。

2022年には、調査対象となったB2Cマーケティング担当者の61%が、インフルエンサーマーケティングを実施予定です。実際、インフルエンサーマーケティングは、活用される予定のトレンドのなかでも、短編動画コンテンツとインバウンドマーケティングに続いて3番目に重視されています。

2021年にB2Cブランドで最大の効果を達成したのが、インフルエンサーマーケティングだったからです。27種類の施策リストの中からROIを最大に推進したものを尋ねたところ、11%のB2Cマーケティング担当者が「インフルエンサーマーケティング」と答えました。 

2022年に注目すべきB2Cマーケティングのトレンド上位5選(HubSpot調べ)_2

今後変わる可能性があるのは、ブランドがどのようなインフルエンサーを重視するかです。これまで各ブランドは、コラボレーションする相手としてフォロワー数や人気が最大のインフルエンサーに注力してきました。

しかし一方で、フォロワーが10万人に満たないマイクロインフルエンサーによる効果のほうが大きい可能性を示すデータ(英語)もあります。

どちらの方が効果的かについての結論はまだ出ていませんが、インフルエンサーマーケティングが引き続き活用されることは確かです。
 

3. 音声コンテンツが台頭する

調査データでは、コンテンツマーケティングに関しては動画が第1位となっていますが、音声コンテンツも徐々に注目度を上げています。

調査によると、マーケティングにポッドキャストなどの音声コンテンツを使用しているB2Cマーケティング担当者は、わずか19.1%でした。そのうちの37.4%の担当者が、音声コンテンツは最も効果的なトレンドの1つになっていると回答しています。

2021年の導入率は低いように見えますが、2022年には音声コンテンツをマーケティング戦術に加えるB2Cマーケティング担当者が増加すると予想されます。

例えば、2022年には、B2Cマーケティング担当者の38.4%はポッドキャストへの予算を2021年と同程度に維持する予定と回答していますが、それ以上のおよそ43%は予算を増大させると回答しています。もう1つ興味深いのは、この音声コンテンツへの投資に関するデータが、B2Bマーケティング担当者のデータともほとんど同じだということです。

つまり、あらゆる業種で、ブランド各社は音声コンテンツの効果を認めている状況がうかがえます。
 

4. 社会的責任の重要性が増す

消費者はこれまで以上にブランドに対してもっと透明性を高め、ソーシャルメディアで意見をはっきり述べてほしいと要望し、期待しています。

事実、Edelmanの信頼度調査Edelman Trust Barometerの2020年版(英語)では、多くの消費者が購入の意思決定の際に「信頼」を最上位の要素と見ていることが明らかになりました。

とりわけコロナ危機と社会正義を求める運動がピークに達していた過去2年の間、消費者はブランドに対して説明責任を今まで以上にきっちりと果たすように要求し始めたのです。2022年、ブランドはこの要求に取り組んでいくことになります。

現時点で、社会的責任が影響力の大きいマーケティングトレンドだと気付いているのは、調査対象のB2Cマーケティング担当者のわずか3分の1です。それでも2022年には、担当者の45%が社会的責任への投資を増やす予定です。
 

5. インバウンドマーケティング戦略を継続する

インバウンドマーケティングとは、消費者それぞれの状況に適したマーケティングを行うことです。メッセージを消費者に押し付けるようなマーケティング手法ではなく、消費者が自然と自社に惹きつけられるような手法に注力します。

インバウンドマーケティングは、短編動画コンテンツに次いで、マーケティング担当者が2022年に投資するトレンドの上位です。

事実、80%を超えるマーケティング担当者が、インバウンドマーケティング戦略への予算を前年同額で維持するか増額する予定です。

インバウンドマーケティングは、「Attract (惹きつける)、Engage(信頼関係を築く)、Delight(満足させる)」モデルに基づいて遂行されます。このモデルでは、コンテンツマーケティング、SEO(検索エンジン最適化)、マーケティングオートメーション、ソーシャルメディアなどを活用して、バイヤージャーニーのあらゆる段階にいる消費者の購買意欲を醸成します。

以上が、2022年にB2Cマーケティング担当者が予算を投入するトレンドの上位5選でした。ソーシャルメディアで動画コンテンツや音声コンテンツを定期的に公開したり、効果的なインバウンドマーケティング戦略を開発したりと、マーケティング担当者にとっては忙しい1年となりそうです。

マーケティングの最新トレンドを常に把握できるよう、マーケティング戦略調査に関する今後のブログ記事にもぜひご注目ください。また、HubSpotマーケティング最新動向レポート決定版では、マーケティング担当者たちが2021年に注目したトレンドや戦略をご覧いただけます。 

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マーケティング最新動向レポート決定版 2021年

 マーケティング最新動向レポート決定版 2021年

元記事発行日: 2022年5月18日、最終更新日: 2022年5月18日

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