「バーンレート(Burn Rate)」という言葉はスタートアップの経営に関する業界用語です。スタートアップを題材にしたドラマなどを見ているとよく出てきます。資本燃焼率とも言われるこの指標は、ビジネスの責任ある成長、計画、成功を目指すうえで正しく計算することが重要です。
実際、中小企業の82%がキャッシュフローの問題で経営破綻しているというデータ(英語)があります。では、バーンレート(キャッシュ バーン レート)とは一体どういうもので、どのように計算すればよいのでしょうか? 早速ご説明しましょう。
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キャッシュ バーン レートとは?
キャッシュ バーン レート、またはマイナスのキャッシュフローは、企業(通常はベンチャーキャピタル)が収益を確保するまでに資金を消費するペースを表します。多くの場合、月ごとに計算され、間接費に費やされます。例えば、1カ月のバーンレートが30,000ドルのスタートアップは、月に30,000ドル消費していることになります。
グロス バーン レートは、運転費用に費やされる毎月の合計支出額です(プラスのキャッシュフローを除く)。上記のスタートアップの場合、従業員の給与、テナント料金、娯楽用の卓球台の購入で1カ月に30,000ドルを支出しているとすると、グロス バーン レートは月あたり30,000ドルになります。
ただし、この企業は月に5,000ドルの収益を上げているので、実質のコストを表すネット バーン レートは、30,000ドルから5,000ドルを引いて月あたり25,000ドルとなります。
ランウェイの計算方法
企業が利益を得るまでに現金を消費できる期間、つまり現金が底をつくまでの期間(ランウェイ)を割り出すには、残っている現金を毎月の支出額(消費する現金)で割ります。毎月25,000ドル消費していて、準備金が100,000ドル残っている場合、ランウェイは4カ月になります。
ほとんどの投資家や起業家は、常に最低6カ月分はランウェイを確保するよう推奨しています。バーンレートが月あたり25,000ドルなら、少なくとも150,000ドルの現金を手持ちで用意したいところです。
このくらいの現金があれば、一時的な市場の低迷、1度の製品リリースに伴う問題、想定外の支出が発生した場合にも、ビジネスの健全性と成功が脅かされることなく対処できます。
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