Google 広告の認定資格とは、Google 広告について一定レベルの知識や理解力を持っている個人に対して、Google から授与されるものです。気軽に受験できるうえに、ビジネスに役立つ利点も多くありますが、取得方法や求められるレベルについて詳しいことはわからないという方は多いのではないでしょうか。
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本記事では、Google 広告の認定資格で取得できる資格の種類や費用、資格取得のメリット、受験方法、学習のポイントをご紹介します。
Google 公式の認定資格を、自社の広告運用レベル向上に活かしたい経営者の方や、自身の知識レベルを把握したいマーケティング担当者の方はぜひ参考にしてください。
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Google 広告の認定資格とは
Google 広告の認定資格とは、Google 広告に関する一定レベルの知識・理解力を保証する認定資格です。規定の資格試験(検定)を受けて合格すると、Google 公式から個人に対して授与されます。
試験会場や試験日は定められておらず、オンラインで24時間いつでも受験できるのが特徴です。
2022年7月時点で22か国語に対応しており、Web広告に関する知識・スキルの世界的な評価基準として認知されています。
Google 広告で取得できる6種類の資格の概要・費用
Google 広告で取得できる資格は、次の6種類です。
- 検索広告認定資格
- ディスプレイ広告認定資格
- 動画広告認定資格
- ショッピング広告認定資格
- アプリ広告認定資格
- 測定認定資格
まずは、それぞれの資格の概要・費用・問題数・合格ライン・制限時間を確認しておきましょう。
1. 検索広告認定資格
Google 広告の検索広告認定資格は、検索広告に関する知識・理解度を認定する資格です。
検索広告とは、ユーザーの検索キーワードに関連する広告を、検索結果画面に表示させる広告のことです。
検索広告認定資格では、検索広告の基礎知識から出稿方法、パフォーマンス向上のための最適化まで、一連のキャンペーン運用に関する知識が求められます。
- 費用
無料 - 問題数
50問 - 合格ライン
正解数が80%以上(40問以上)で合格 - 制限時間
75分 - レベル
初級
2. ディスプレイ広告認定資格
Google 広告のディスプレイ広告認定資格は、ディスプレイ広告を運用するうえで必要な専門知識のレベルを認定する資格です。
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上に、テキスト・画像・動画などのバナー形式で表示する広告のことです。
合格するためには、ディスプレイ広告の基礎的な運用スキルのほか、Google 広告が提供する最新の広告運用ツール「パフォーマンス プランナー」に関する知識も必要です。
- 費用
無料 - 問題数
49問 - 合格ライン
正解数が80%以上(40問以上)で合格 - 制限時間
75分 - レベル
初級
3. 動画広告認定資格
Google 広告の動画広告認定資格は、YouTubeやGoogle Videoの広告運用で成果を上げるための能力を認定する資格です。
動画広告認定資格に合格するためには、動画広告の形式に関する知識と、YouTubeでのクリエイティブの重要性への理解が求められます。
- 費用
無料 - 問題数
50問 - 合格ライン
正解数が80%以上(40問以上)で合格 - 制限時間
75分 - レベル
初級
公式:Google Ads Video Certification
4. ショッピング広告認定資格
Google 広告のショッピング広告認定資格は、ショッピング広告の仕組みや要件に関する理解と、小売店向けの戦略立案能力を認定する資格です。
ショッピング広告とは、商品画像・商品名・価格がひと目でわかるように表示できる広告です。
ショッピング広告認定資格では、ショッピング広告の作成や最適化に関する専門知識のほかに、AIによる機械学習を活用した新機能「Google スマートショッピングキャンペーン」についても学ぶ必要があります。
- 費用
無料 - 問題数
46問 - 合格ライン
正解数が80%以上(37問以上)で合格 - 制限時間
75分 - レベル
初級
公式:Shopping ads Certification : Google
5. アプリ広告認定資格
Google 広告のアプリ広告認定資格は、基礎的なキャンペーン作成スキルと、高度な最適化戦略に関する理解度を認定する資格です。
アプリ広告の目標定義や設定などの基礎力から、クリエイティブや計測の卓越性の追求、アプリのエコシステムなど専門領域への理解を深めなければなりません。
- 費用
無料 - 問題数
49問 - 合格ライン
正解数が70%以上(35問以上)で合格 - 制限時間
75分 - レベル
初級
公式:Google Ads Apps Certification
6. 測定認定資格
Google 広告の測定認定資格は、広告のパフォーマンスの測定・最適化のスキルを証明する資格です。コンバージョントラッキングについて理解し、適切な設定や解析ができる人に授与されます。
測定認定資格に合格するためには、測定ツールの使用方法と、指標をもとにした具体的な解決策を実行できるスキルを身に付けておくことが大切です。
- 費用
無料 - 問題数
50問 - 合格ライン
正解数が80%以上(40問以上)で合格 - 制限時間
75分 - レベル
初級
公式:Google Ads - Measurement Certification
Google 広告の認定資格を取得する2つのメリット
Google 広告の認定資格を取得すると、自身の知識レベルを把握できるだけでなく、さまざまなメリットを享受できます。その中から、ビジネスに活かせる2つのメリットをご紹介します。
Google 広告認定スペシャリストとしてステータスを示せる
Web上のトラフィック解析を行うStatcounterがまとめたデータによると、Google は世界で最も利用されている検索エンジンであり、その市場シェアは91%以上にのぼるとされています。
Webマーケティングで成果をあげるためには、シェアの大部分を占めるGoogle 広告の仕組みを深く理解し、いかに活用できるかが重要です。
Google 広告が認めた認定資格者になると、広告に関する知識レベルを相対的に証明できます。社内での評価のみならず、営業先やクライアントに対しても、Google 広告認定スペシャリストとして専門性や信頼性を示しやすくなります。
また、学生や転職希望者の方であれば、転職や就職時に履歴書の資格欄に記載することで、アピールポイントとしても活用できるでしょう。
出典:Search Engine Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats
Google Partnersへの道が開ける
Google 広告では、Google Partners(正規代理店)の制度が設けられています。Google Partnersになるための条件は、次の通りです。
- Google 広告運用の実績:最適化スコアを70%以上達成していること
- 利用金額:過去90日間の広告利用金額が10,000米ドル以上であること
- 認定資格者:利用する広告の認定資格者が1名以上いることと、社内のアカウント管理者の半数以上が認定資格を保有していること
- ランキング:国内の参加代理店の中で上位3%にランクインしていること
実績・費用・認定資格など必須条件が定められており、認定資格の取得はGoogle Partnersを目指すための第一段階となります。
取得の要件が厳しく難易度が高いからこそ、Google Partnersに認定されると、正規代理店としてより権威性を高められるメリットがあります。
Google 広告認定試験の受験方法
Google 広告認定試験は、スキルショップ経由でオンライン受験できます。本章では、スキルショップの利用方法と受験の手順を解説します。
認定資格を受験できるスキルショップについて
スキルショップとは、Google 公式のトレーニングプラットフォームです。Google のオンライン広告ツールの活用方法や運用スキルを、短時間で効率的に学べるコンテンツが用意されています。
スキルショップからは各資格の専用ページにアクセスでき、「理解度チェック」「理解度テスト」「学習プログラム」を無料で受験・受講できます。
理解度テストの合格基準を満たすと、認定資格が授与されます。
受験の手順 5ステップ
初めてGoogle 広告認定資格を受ける方に向けて、受験の手順をキャプチャ付きでわかりやすく解説します。
受験の手順は、次の5 ステップです。
- スキルショップページの「Google 広告の認定資格」をクリックします。
- 受講・受験したい広告を選択します。ここでは、「ディスプレイ広告」認定資格を例に説明します。
- 「開始」をクリックすると、次頁でサインインが求められます。お持ちのGoogle アカウントでサインインしましょう。
- 「プロフィールを作成」のページで国を選択します(会社の入力は任意です)。下へスクロールし、「次へ」をクリックします。
- ページ下部の「理解度テスト」をクリック→免責事項を読んで「確認」→「開始する」をクリックするとテストが開始されます。
Google 広告の認定資格取得に向けた勉強のポイント
Google 広告に関する専門知識が求められる認定試験に確実に合格するために、次の2つのポイントを意識しましょう。
実際に運用しながら学ぶ
学習プログラムや理解度チェックは無料で利用できるものの、初めて受講・受験する方や、Web広告の運用経験がない方にとっては、専門用語や慣れない言い回しも多く、内容を理解しにくいかもしれません。
学習プログラムのテキストを読むだけの学習方法よりも、実際に広告を運用しながら学んだ方が、機能や効果をイメージしやすくなり、理解も深まります。
こちらの記事で、Google 広告の始め方から広告の作成方法まで解説しています。
繰り返し受験する
Google 広告の認定試験を受験し、万が一不合格だったとしても、受験後24時間経過すると再受験できます。
受験を繰り返すことで問題の傾向を掴めるため、最低限の知識を身に付けた段階で積極的に挑戦してみると良いでしょう。
Google 広告の認定資格のルールと注意点
気軽に何度も受験できるGoogle 広告認定試験ですが、受験する際には、次の3つのルールと注意点を理解しておきましょう。
- 試験は一時停止できない
- 試験中は経過時間が表示されない
- 資格合格の有効期限は1年間
理解度テストは、途中で一時停止できません。試験を中断する場合は、一時停止ではなく試験終了となるため注意しましょう。
また、試験中は経過時間が表示されず、残り時間のみが表示されます。経過時間も把握したい方は、見やすい位置に時計を用意しておくことをおすすめします。
Google 広告認定資格の合格認定には、1年間の有効期限が設けられています。資格を保有し続けるには、毎年受験して合格する必要があります。
Google 広告では、新しい広告ツールやプログラムが追加されることも多いため、最新情報をチェックすることを心がけましょう。
Google 広告の認定資格取得でスキルアップを図ろう
Google 広告の認定資格は、広告運用に関するプロフェッショナルレベルの知識や理解力を認定する試験です。
取得することで広告運用のスキルを証明でき、ビジネス上の専門性や信頼性を示しやすくなります。また、Google Partnersへの道がひらけるなどメリットも多くあります。
無料で何度でも受験できる認定資格試験ですが、資格取得のためには受験の流れ、ルール、ポイントを理解しておくことが大切です。