Google は、2023年2月のアメリカにおいて約2億7,000万人以上という圧倒的なユニークユーザー数を誇るプラットフォームです。このようなGoogle において広告を表示できる「Google 広告」は、自社の商品やブランドを知ってもらうために最適の広告だと言えます。
Google 広告活用ガイド
Google と共に、成果につながるGoogle 広告戦略を策定するためのガイドを作りました。Google 広告に関するあらゆる情報をまとめたガイドとGoogle 広告の運用開始に役立つテンプレートやチェックリストも併せてお届けします。
- 適切なPPC入札のポイント
- 広告予算の設定と最適化
- キャンペーンレポート作成のためのテンプレート
- CVR率向上のためのランディングページのテスト手法
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全てのフィールドが必須です。
また、年齢や性別といった一般的な広告のターゲティングだけでなく、ユーザーの所在地、興味・関心、ライフステージといった細かい設定が可能な点も、Google 広告ならではのメリットです。
ターゲットユーザーに効率よくリーチするには、Google 広告の設定を適切に行い、狙った場所に費用を投じる必要があります。
今回は、Google 広告への出稿を検討されている方や、設定方法に迷っている方に向けて、基本的な仕組みやキャンペーンの種類、設定方法を解説します。
Google 広告とは
- 【Google 広告の特徴】
- リスティング・ディスプレイ
- 動画・ショッピングなど広告の種類が豊富で、ユーザー属性や商品の特性に合わせて掲載先を選択できる
- 最低使用料がなく出稿のハードルが低い・低料金で始められる
- 精度の高いターゲティングにより、自社の商品・サービスへの関心が高いユーザーへ適切なタイミングで広告表示が可能
Google 広告とは、Google が提供するさまざまなサービスに広告を配信できる広告プラットフォームです。
検索エンジンやYouTube、Gmailのほか、Google のネットワークに入っているWebサイトやアプリなどに出稿し、広範囲に商品やサービスをアピールできます。 検索エンジンGoogle の誕生から2年後の2000年10月に「Google AdWords(Google アドワーズ)」としてリリースされ、その後2018年のブランド名変更により「Google 広告」に名称が変わりました。
Google 広告の代表的なメニューに、検索キーワードごとに広告を表示させる「検索連動型広告」と、Webサイトの内容に応じて表示される「ディスプレイ広告」があります。
また、最近ではAIが配信設定をサポートしてくれるメニューも誕生し、広告運用に慣れていない方でも始めやすくなりました。
Google 広告の仕組み
広告配信の流れや広告ランク・品質スコアなど、Google 広告に欠かせない基礎知識を解説します。
広告作成・配信の流れ
Google 広告を配信する場合、まずはキャンペーンを作成します。キャンペーンは広告全体を管理するための構成要素で、配信目的・予算・入札戦略・ターゲティングといった基本設定が可能です。
キャンペーン設定後、詳細なクリエイティブ(広告制作物)を決める広告グループの設定を行います。
すべての設定が終わると審査が行われ、問題なければ広告が配信される仕組みです。 詳しくは、「Google 広告の設定方法」の見出しで解説します。
広告ランクと品質スコア
Google 広告は広告ランクが高いほど目立つ場所(上位)に表示されます。
広告ランクは、広告内容とランディングページの品質からなる「品質スコア」、「入札単価」、「ユーザーが検索に至った経緯」など計6つの指標から決定されます。
中でも品質スコアは、広告の品質と関連性の高さを基準に、10段階で評価が行われます。その基準となる指標がクリックスルー率(Click Through Rate/CTR)です。
広告の表示回数に対してクリック数が多いほど品質スコアが向上します。
Google 広告では、複数の広告主同士が入札価格を提示し合います。この仕組みはオークションと呼ばれ、品質スコアが低い場合でも、高額な入札価格を提示できれば、より上位への表示が可能です。
広告のターゲット地域
Google 広告ではターゲット地域の指定が可能です。ターゲット地域を設定しておくと、ユーザーの地域属性にあわせて広告が表示されます。
例えば、横浜在住のユーザーが「ヨガスタジオ」を検索した場合、ターゲット地域に横浜を指定した広告は表示されますが、横浜以外の地域を指定した広告は表示されません。そのため、実店舗を運営している企業は、営業範囲でターゲット地域を絞り込むと費用対効果を高められます。
Google 広告のターゲティングでは、地域のほかにも、年齢や性別、興味・関心などでユーザーを絞り込めます。
ターゲティングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
Google 広告を活用するメリット
Google 広告の運用には、専門的な知識が求められると考えている方も多いでしょう。しかし、初心者にとってメリットが多いため、Web広告の運用経験がない方にこそ、Google 広告がおすすめです。
- 費用対効果を見極めやすい
- 出稿前に入札単価や必要な予算を予測できる
- 広告の運用経験や知識がなくても簡単に出稿できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
費用対効果を見極めやすい
Google 広告の課金方式は、クリック課金をはじめとする成果課金が中心です。実際に成果が現れてはじめて料金が発生するため、出稿した時点で費用がかかるマス広告に比べて、費用対効果を見極めやすいといえます。
Google 広告で採用されている課金方式は次の4種類に分かれます。
より詳しい料金体系を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
また、Google 広告ヘルプでも課金の単価について学習できます。
出稿前に入札単価や必要な予算を予測できる
Google が用意するシミュレーションツールを使うと、具体的な入札単価や必要な予算を確認できます。ツールは広告の出稿前でも利用できるため、運用戦略を立てやすくなります。
Google 広告で活用できるシミュレーションツールは次の通りです。
- キーワードプランナー:検索連動型広告の費用の見積もりが可能
- パフォーマンスプランナー:ディスプレイ広告の費用の見積もりが可能
- リーチプランナー:YouTube広告の費用の見積もりが可能
いずれのツールも、Google 広告の管理画面から使用することができます。 キーワードプランナーの使い方については、こちらの記事をご覧ください。
広告の運用経験や知識がなくても簡単に出稿できる
Google 広告には、AIを活用したスマートアシストキャンペーンという機能があります。スマートアシストキャンペーンを活用すれば、最も成果が見込める設定で、広告を自動的に配信してくれます。
予算や入札戦略、ターゲットなど、本来は広告主自身が設定しなければならない項目が自動で設定されるため、ノウハウがなくても簡単に広告運用を始められるのがメリットです。
ここまで3つのメリットをお伝えしてきましたが、Google 広告のより具体的な効果を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
Google 広告の設定方法
Google 広告を出稿するには、次の2つの手続きが必要です。
- アカウントの作成・設定
- 広告の作成・設定・出稿
アカウントの作成・設定
アカウント作成においては、初期設定をスムーズに進めるために次の情報を用意しておくといいでしょう。
- お店やサービスの名前、住所、電話番号
- ビジネス用のメールアドレス(Gmail推奨)
- 宣伝したいコンテンツ(Webサイト、LPなど)
- クレジットカード
Google 広告を運用したいGoogle アカウントでログインしたら、Google 広告のサイトにアクセスして、「今すぐ開始」ボタンをクリックします。
「新しいキャンペーンを作成」という画面が出たら、下部の「エキスパートモードに切り替える」を選択してください。エキスパートモードへ切り替えると、キーワードや入札を詳細に設定できるようになります。
質問のとおりに設定を続けると、スマートアシストモードのみで運用するアカウントとなります。
次にキャンペーン作成の画面に移行しますが、「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリックしてください。 請求先住所の国や通貨などのビジネス情報を確認したら、「送信」ボタンをクリックします。
次に「アカウントを確認」ボタンをクリックすると、アカウント設定が完了します。 支払い情報の設定がないと広告を設定しても配信されないので、ここで完了させておきましょう。
画面上部「ツールと設定」→「料金」の中の「概要」を選択します。
「お支払い方法の管理」をクリックして、クレジットカード情報を登録します。
広告の作成・設定・出稿
Google 広告を出稿する手順は次の通りです。
キャンペーン作成(予算・期間・ターゲット・入札単価など) 広告グループ作成(検索キーワードなど) クリエイティブを入稿 具体的な設定方法はこちらの記事で解説しています。
キャンペーンや広告グループごとの詳細な設定方法のほか、設定後の確認方法まで説明していますので、記事を読みながら出稿手続きを行ってみてください。
Google 広告の7種類のキャンペーン
Google 広告には7種類のキャンペーンが用意されています。
各キャンペーンタイプによる主な違いは、広告の配信先です。
検索エンジンやYouTube、Gmailなど、配信先によって広告の表示方法や適切なクリエイティブが異なるため、自社商品・サービスにあわせて最適なキャンペーンタイプを選択しましょう。
それぞれの特徴やメリットを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
Google 広告を活用する際の注意点
初心者にとって多くのメリットがあるGoogle 広告ですが、注意すべきポイントも存在します。以下で紹介する対応策を理解したうえで、Google 広告を最大限に活用しましょう。
競合が多く広告費用が高くなるケースもある
Google 広告では、競合が多い検索キーワードほど入札競争が激しくなり、広告費が高額になってしまう場合があります。
Google 広告の順位は広告とランディングページの品質スコアや入札価格など複数の要素によって決まりますが、広告を目立たせるために、他社よりも高い入札単価が必要になることもあります。競合が多い検索キーワードで少ない予算しか用意できないと、広告の表示機会が大幅に減少してしまいます。
狙ったキーワードで広告を表示させるため、キーワードプランナーを使って事前に平均入札単価や競合性を調査しておきましょう。
競争が激しい検索キーワードで予算が不足しそうな場合は、別の検索キーワードに切り替える判断も必要です。
適切な検索キーワードを選ぶための専門知識が必要
Google 広告の設定を行う際は、商品やサービスにあわせて検索キーワードを登録します。その検索キーワードでユーザーが検索すると、自社の広告が表示される仕組みです。
このように、ユーザーの悩みや課題に対する解決策を提示できるのがGoogle 広告のメリットですが、適切な検索キーワードを選ぶためには専門知識が求められます。自社製品との関連性や複数キーワードのかけ合わせなどにより、広告の表示順位が大きく変わってしまうからです。
検索キーワードの選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
Google 広告で困ったらヘルプを活用
Google 広告の使い方でわからないことがあれば、Google 広告の「ヘルプセンター」を活用しましょう。
キャンペーンの作成方法や管理方法、料金の支払方法など、Google 広告に関する情報が網羅されています。 それでもわからないときは、「Google 広告のヘルプコミュニティ」を利用してみてください。
ヘルプコミュニティでは広告主のQ&Aを参考にできるほか、質問を投稿するとほかのユーザーから回答を得られる場合があります。
仕組みを理解してGoogle 広告の運用効果を最大化させよう
Google 広告では、検索サイトやYouTube、Google のネットワークなどを通じて、幅広く自社商品・サービスをアピールできます。
設定が自動で最適化されるスマートアシストキャンペーンにより、いまではほとんど予備知識がない状態でも配信設定を行えるようになりました。 しかし、基礎知識を理解しているか否かで、運用成果は大きく変わります。予算の微調整やキーワードの選定といった細かな設定がパフォーマンスを左右するからです。
初めからすべてを理解する必要はありません。本記事を参考にノウハウを徐々に身に付けながら、改善と試行錯誤を繰り返してみてください。
Google 広告に対する理解が深まるほど運用効果が高まり、自社の魅力を知ってもらいたいユーザーに、適切なタイミングで適切な広告を届けることが可能になります。