集客やビジネス拡大の効果が期待できるGoogle 広告は、Webマーケティングに欠かせないサービスです。Google 広告の運用をスタートするためには、宣伝したいビジネス用のアカウントを開設し、広告出稿の準備を進めていく必要があります。
Google 広告を
本格的に運用していきたい方へ
Google 広告のアカウントを作成し、実際に広告を出稿したら、配信内容を最適化するフローに移ります。
Google 広告で成果を出すために、「PPC広告入札のポイント」、「広告予算の設定と最適化」、「キャンペーン最適化のためのチェックリスト」等役立つ以下の内容を含んだ資料を無料配布中です。
成果を出すために、最低限知っておきたい内容を資料にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「Google 広告の設定には専門的な知識が必要なのでは?」と思うかもしれませんが、ほとんどの設定を自動で行える機能があるため、初心者でも簡単に設定できます。
今回は、Google 広告のアカウント作成方法・使い方・出稿方法などを基礎から解説します。初めてGoogle 広告運用に挑戦する方でもわかりやすいように、最新版の画像キャプチャ付きで説明するので、ぜひお役立てください。
まずは基礎をおさえて、運用に慣れてきたら詳細な設定に挑戦してみましょう。
Google 広告とは?

Google 広告とは、Google が提供しているオンライン広告配信プラットフォームのことです。
検索結果ページやウェブサイト上で表示されるテキスト広告やバナー広告を通じて、さまざまなターゲットにリーチできます。
また、ユニークユーザー数は2億7,000万人を超えており、1日に70億回もの検索があることから、仕組みを理解して攻略できれば、自社の商品やサービスの売上を飛躍的に伸ばせるポテンシャルがあります。
Google 広告アカウントの作成方法
Google 広告アカウントとは、Google 広告のサービスへのログインや支払い、広告出稿に必要なビジネス用のアカウントです。Google 広告のアカウントは無料で作成でき、開設にあたっての審査も不要です。

- 初期設定をスムーズに進めるために、アカウントを作成する前に次の情報を用意しておきましょう。
- お店やサービスの名前、住所、電話番号
- ビジネス用のメールアドレス(Gmail推奨)
- 宣伝したいコンテンツ(Webサイト、LPなど)
- クレジットカード
準備ができたら、Google 広告アカウントを作成していきます。
なお、Google 広告のアップデートや小規模なテストなどにより、以下の内容は変更、もしくは順番が前後する可能性があります。基本的には、ガイドに沿って入力していくことで設定が進められるようになっています。
Google 広告アカウントの開設
1. Google 広告へアクセスし、トップページのタイトル下か右上の「今すぐ開始」をクリックします。

2. 次のページで、広告の主な目標を選択しましょう。

どの目標を選択するかによって、次のページで設定する項目が変わります。
- 電話・Webサイト・実店舗を選択した場合 → お店やサービスの情報入力へ進む
- YouTubeを選択した場合 → 動画広告の作成へ進む
ガイドに沿って設定すると、スマートモードという簡易版のアカウントが開設されます。スマートモードでは、キーワード選定や入札単価といった運用の核をAIが担うため、ユーザーの作業は最低限で済みます。
このとき、「エキスパートモードに切り替える」をクリックすると、Google 広告の詳細な機能まで使用できるようになります。
エキスパートモードは、AIからの提案は最小限に抑え、イチから手動でより細かい設定をしたいプロフェッショナル向けです。一度、エキスパートモードに切り替えると、スマートモードに戻せないので注意が必要です。
今回は、初心者でも簡単に始められるスマートモードで設定していきます。
- お店、サービス名を入力し、「次へ」をクリックします。

- WebサイトのURLを入力します。

- 表示されるページを確認します。
- Google アナリティクスの設定をするかどうかを選択します。
- トラッキングするページと、ユーザーのアクションを追加します。追加すると、設定した目標の達成率を測定できるようになります。
キャンペーン内容の設定
アカウントの基本情報の設定が完了したら、そのままキャンペーン内容の設定に移ります。
- 広告見出し、説明文、通話ボタンを設定します。サービス名をもとに自動入力されるため、必要に応じて編集しましょう。

- キーワードを追加します。サービス名から自動で候補が表示されるので、必要なキーワードを追加しましょう。キーワードの新規追加も可能です。

- 広告を掲載する地域を設定します。

予算と支払い情報の設定
次に、予算と支払い情報を設定します。
- 1日の平均予算を設定します。費用は、広告がクリックされた時のみ発生します。

- ここまで設定した内容の確認画面に移るため、確認をして「次へ」をクリックします。
- 支払い情報(国、タイムゾーン、クーポン、プロモーションコード)を入力し、「送信」で完了です。キャンペーンの内容が審査され、問題なければ1時間~1営業日で承認されます。「キャンペーンを確認」から、管理画面へ移動できます。

Google 広告の使い方
Google 広告のアカウントと最初のキャンペーンが作成できたら、実際の使い方を学んでいきましょう。本章では、追加の広告の出し方、効果を高める細かな設定方法、操作方法について解説します。
追加の広告出稿方法
追加でGoogle 広告を出稿するためには、管理画面の「新しいキャンペーンを作成」からキャンペーンを追加します。

スマートモードであれば、アカウント作成時のキャンペーン設定と同様の手順で、追加の広告を出稿できます。
広告出稿の準備
スムーズな広告出稿のためには、キャンペーンと広告グループの適切な設定方法を理解しておく必要があります。
キャンペーンとは、予算・地域・言語・オーディエンス・配信スケジュールなどの基本事項を管理するための単位です。
広告グループとは、キャンペーン配下に区分される、キーワード・広告文・表示URL・リンクURLをまとめる単位を指します。
初心者向けのスマートモードでは、自動的にスマートアシストキャンペーンが適用されます。スマートアシストキャンペーンとは、広告に必要な設定が自動で最適化される機能で、キャンペーンと広告グループの詳細設定が不要になります。機械学習によって、キーワード設定や、広告として表示する見出し・テキスト作成を簡易的に行えます。
上級者向けのエキスパートモードでは、キャンペーン選定と、キャンペーンと広告グループのそれぞれの詳細設定が必要です。
最新のキャンペーンの種類については、こちらを参考にしてください。
Google 広告で選択できるキャンペーンのタイプ
7タイプのキャンペーンから配信面や広告のフォーマットの選択ができます。
- 検索キャンペーン
- ディスプレイキャンペーン
- 動画キャンペーン
- アプリキャンペーン
- ファインドキャンペーン
- スマートアシストキャンペーン
- P-MAXキャンペーン
それぞれの特徴やメリットを以下の記事で解説しているため、是非参考にしてみてください。
広告の配信目的に合ったキャンペーンを選択して、効果的な広告出稿を実現しましょう。
計測タグの設定
Google 広告の運用では、コンバージョンを計測するためのタグの設置・設定が必須です。管理画面上部の「ツール」→「コンバージョン」から、コンバージョンタグを発行し、Webサイトへ設置しましょう。
「タグ設定のやり方がわからないので、詳しく知りたい」という方は以下の記事も参考にしてみてください。
効果を高める細かな設定
Google 広告の効果を高めるには、次のような機能を活用すると良いでしょう。
- 特定キーワードの除外
- 半径指定で配信したい地域または配信を除外したい地域を特定
Google 広告には、特定キーワードを除外できる機能があります。除外キーワードは、似たようなキーワードで検索したユーザーに広告を表示させない目的で使用されます。
例えば、「錆(さび)」と検索したユーザーをターゲットに広告を配信したいとき、歌詞の「サビ」を検索したユーザーはターゲットになりません。「サビ」を除外キーワードにすることで、無駄な広告が配信されないようにできます。
また、店舗へ集客するための広告を配信する場合などに活用したいのが、半径指定で広告配信の地域を限定する機能です。
配信地域の設定において、「指定した住所の◯km圏内」という具合に配信対象を設定できます。反対に、広告を配信したくない地域を除外することもできます。
広告の停止
掲載中の広告は、一時停止や再開が可能です。出稿した広告を停止したい場合は、Google 広告の管理画面から、キャンペーンの一時停止の処理を実行できます。
特に、Google 広告のスマートモードで初期登録した場合は、アカウント作成と同時に、広告掲載のための審査がスタートしてしまいます。キャンペーンの内容を調整したいときは、一旦広告の掲載を停止しておくと良いでしょう。
Google 広告のアカウント作成の際の注意点
Google 広告のアカウント作成自体は簡単ですが、確実に運用を開始し、アカウントを管理しやすくするためには、注意すべきことがあります。Google 広告のアカウント作成の際には、次の3つの点に気を付けましょう。
広告配信の期日にあわせて事前にアカウント作成しておく
Google 広告アカウントは登録後に即時取得できますが、広告を配信する前に、キャンペーンの審査があります。審査には1時間~最大1営業日ほどかかり、当日中に配信できるとは限らないため注意が必要です。
広告配信の期日に確実に間に合わせるためにも、事前にアカウント作成とキャンペーンの申請をしておきましょう。
アカウントの名称を変更して管理しやすくする
Google 広告では複数のアカウントを追加でき、それぞれアカウントの名称を決められます。
アカウント名は初期設定で「Google 広告アカウント」となっており、複数のアカウントを運用する際にすべて同じアカウント名にすると、見分けがつかなくなってしまいます。
アカウントごとに異なるキャンペーンを管理する場合は、アカウントの名称を変更して管理しやすくする工夫が必要です。
アカウント設定後に名称を変更することも可能なので、初期設定のままになっている方は変更してみましょう。
複数企業を管理する場合はアカウントを分ける
広告代理店などの場合、複数の企業を担当することも多いでしょう。しかし、同じアカウント内で複数のビジネスの広告を管理することは禁止されています。Google 広告で複数の企業を管理する際には、必ずアカウントを分けましょう。
複数企業の管理には、MCCアカウントを利用すると便利です。MCCアカウントとは、複数企業のアカウントを一元管理できるツールのことで、Google 広告のMCC(マイクライアントセンター)で取得できます。
ひとつの管理画面で、すべてのアカウントの掲載データや支払い情報を管理できるため、複数企業を管理する際は、利用を検討してみると良いでしょう。
無料のアカウントを作成してGoogle 広告の運用をスタートしよう
Google 広告のアカウント作成は無料で、簡易版のスマートモードなら、初心者でも簡単に始められます。使い方に慣れてきたら、アカウントをエキスパートモードに切り替えて、より詳細なコンバージョン目標の設定や、広告表示の工夫をしてみるのもおすすめです。
エキスパートモードでの設定方法については、以下の記事をご覧ください。
実際に使ってみることで広告運用への理解が深まるため、まずはアカウントの作成からスタートしてみましょう。

