【Google 広告】落ちることもある?審査基準・不承認の原因とその対策を解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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Google 広告で広告を出稿すると、そのまま配信されるわけではなく、Google による審査が行われます。ここで内容が不適切だと判断されると、その広告は表示されません。

【Google 広告】落ちることもある?審査基準・不承認の原因とその対策を解説

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    Google 広告の審査基準を理解し、入稿前に、Google のポリシーに違反していないか、品質基準を満たしているかなど、クリエイティブや設定を確認しましょう

    今回は、Google 広告の審査の仕組みや基準、審査にかかる期間、不承認になった場合の対処法などを解説します。Google 広告の運用に携わっている方はぜひ参考にしてください。

    Google 広告の審査とは

    Google 広告の審査とは、広告を出稿するために行われる審査のことです。審査の目的はユーザーに適切な広告を配信することで、審査に通らなければ広告配信はできません。

    まずは、Google 広告の審査に関する基礎知識をご紹介します。
     

    審査の方法

    広告の作成や編集が終わり、キャンペーンの公開を行うと、自動的に審査が始まります。

    この時、広告ステータスは「審査中」に切り替わり、広告内のコンテンツが審査されます。

    審査を通過した場合は、広告ステータスが「有効」になり、広告配信が可能になる仕組みです。
     

    審査対象

    審査の対象になるのは、次の広告内コンテンツです。

    • 広告見出し
    • 説明文
    • キーワード
    • リンク先
    • 画像や動画

    広告主がGoogle 広告管理画面にて設定し、ユーザーに露出する可能性のあるすべての要素が審査対象になると考えてよいでしょう。
     

    審査状況の確認方法

    審査状況は、キャンペーン一覧ページの「ステータス」にて確認できます。

    審査に合格している場合→承認済み、審査の途中→審査中、不合格の場合→不承認の表示になります。詳細は次の表でご確認ください。
     

    <審査前のステータス>

    • 有効
      審査の一部が終わっている
    • 審査中
      審査中で承認されるまで表示されない

     

    <審査後のステータス>

    • 承認済み
      全てのユーザーに問題なく広告が表示されている状態
    • 承認済み(制限付き)
      広告掲載はできるが、広告内容に一部制限がかかっているため、表示される場所に制限がある状態
    • 承認済み(地域制限付き)
      地域限定で表示される状態
    • 配信中
      YouTubeでの動画広告の表示が承認された状態
    • 不承認
      広告、キーワードまたはリンク先がポリシー違反で掲載不可

     

    <その他のステータス>

    • 一時停止
      承認されているものの無効になっている状態
    • 保留
      開始日が指定されている状態
    • 終了
      終了日が過ぎて、無効になっている状態
    • 削除済み
      削除され、無効になっている状態

     

    審査前に確認したいGoogle 広告の掲載基準

    Google 広告の審査基準は「Google 広告のポリシー」にてまとめられています。特別厳しい審査基準が設けられているわけではなく、社会通念上常識とされる範囲で広告を作成すれば審査に落ちることはありませんが、一度確認しておくとよいでしょう。

    Google 広告のポリシーでは、ユーザーの安全性や利便性を高めるために特定のコンテンツを禁止しています。Google のポリシー違反をよく確認して、当てはまるものがないかどうかチェックしてください。

    審査では、自動評価とヒトによる評価を組み合わせて、ポリシー違反がないかどうか判断しています。広告掲載のポリシーは大きく分けると4つに分類できます。

    • 禁止コンテンツ
    • 禁止されている行為
    • 制限付きのコンテンツと機能
    • 編集基準と技術要件

    各ポリシーについて詳しく解説します。
     

    禁止コンテンツ

    禁止コンテンツとは、Google のネットワークで宣伝を禁止されているコンテンツのことで、次のようなものがあげられます。

    • 偽造品
    • 危険な商品やサービス
    • 不正行為を助長する商品やサービス
    • 不適切なコンテンツ

     

    偽造品

    すでに存在する他の商標と似せたもの、同一のものを使用している「偽造品」は、Google 広告における禁止コンテンツです。
     

    危険な商品やサービス

    損害・危害・負傷を引き起こす可能性のある商品やサービスについては、Google 広告による宣伝が禁止されています。

    これには、危険ドラッグや薬物類、それに関する器具、武器、花火、タバコ関連商品などが挙げられます。
     

    不正行為を助長する商品やサービス

    ハッキングや文書の偽造、受験代行サービスなど、誠実さ・公平さを欠くような目的の商品・サービスも審査によって差し止められる対象です。
     

    不適切なコンテンツ

    他者を尊重するために、憎しみ・偏見・差別を助長するようなコンテンツ、衝撃的な内容のコンテンツも審査で省かれます。

    これには、個人や組織を対象としたいじめ・脅し、人種差別、犯罪現場などの生々しい写真、虐待、自傷行為、冒涜的な表現などが挙げられます。
     

    禁止されている行為

    禁止されている行為とは、Google での広告掲載が禁止されている手法のことです。

    • 広告ネットワークの不正利用
    • データの収集および使用
    • 不実表示

     

    広告ネットワークの不正利用

    広告審査のプロセスを意図的に回避しようとするような不正利用は禁止されています。

    例えば、広告内容とは関係ないページへユーザーを飛ばそうとする行為、マルウェアを含むコンテンツの宣伝などが挙げられます。
     

    データの収集および使用

    Google 広告を介して収集できるデータについて、本来の目的以外の用途に使用する行為、適切な情報開示・安全対策を講じずに使用する行為などが禁止されています。

    ユーザーの属性に関する情報を慎重に取り扱わなければならないことはもちろん、セキュリティ対策をせずにクレジットカード情報の入力を求めることなども禁止となります。
     

    不実表示

    商品やサービスの説明において、ユーザーを騙す目的で意図的に情報を隠したり、誤解を招く表現を用いたりすることも禁止されています。
     

    制限付きのコンテンツと機能

    宣伝は可能ですが、制限があるコンテンツを指します。

    • デフォルトの広告の扱い
    • 性的なコンテンツ
    • アルコール
    • 著作権
    • ギャンブル、ゲーム
    • ヘルスケア、医薬品
    • 政治に関するコンテンツ
    • 金融サービス
    • 商標
    • 法的要件
    • その他の制限付きビジネス
    • 制限付きの広告フォーマットと機能
    • 子ども向けに制作されたコンテンツの要件

    法律や文化の観点から取り扱い注意となるコンテンツについて、不適切と判断された場合に不承認となります。例えば、18歳未満と示しているユーザーには、アルコールなど特定の種類の広告カテゴリを制限しています。

    その他、広告ポリシーではそれぞれのコンテンツについてどのような制限が課されているかを詳細に解説しています。これらの関する広告を配信したいと考えている場合は、チェックしておくのがおすすめです。
     

    編集基準と技術要件

    広告・Webサイト・アプリに関する品質基準のことで、Google はユーザーにとって邪魔な広告や操作が面倒な広告をなくすための基準を設定しています。

    • 編集
    • リンク先の要件
    • 技術要件
    • 広告フォーマットの要件

    Google に許可される広告は明瞭で洗練されており、関連性が高く操作しやすいコンテンツにリンクしている必要があります。

    曖昧な表現の広告や一般的なブラウザでは表示できないリンク先など、ユーザーの利便性に欠けるコンテンツは不承認となります。
     

    Google 広告の審査にかかる時間

    Google 広告の審査には一定の期間が必要です。ここでは、Google 広告の審査にかかる時間を解説します。審査がなかなか終わらない場合の対処法もあわせてご紹介します。
     

    審査は基本的に1営業日以内

    審査は基本的に1営業日以内に完了しますが、広告の内容によっては時間がかかる場合があります。

    万が一、2営業日を過ぎても審査が終わらない場合は、チャットで問い合わせることも可能です。
     

    土日は審査がされない

    Google の営業日はカレンダー通りなので、審査に土日は含まれません。営業日単位で審査期間を想定しておきましょう。

    また、災害や長期休暇により審査時間が長くなることもあります。
     

    Google 広告の審査に落ちた場合の対処法

    Google 広告の審査に落ちてしまった場合は、不承認理由を確認し、修正後に再審査をしましょう。具体的な方法は次の通りです。
     

    不承認理由を確認する

    審査に落ちてしまった時は、ステータスに記載されている不承認理由を確認しましょう。

    管理画面の右上のヘルプからチャットで問い合わせも可能です。
     

    広告やキーワードを編集し再審査へ

    不承認の原因が特定できたら、ポリシー違反の箇所を修正して再審査の申請をしましょう。管理画面から不承認となった広告にチェックを入れて、編集ボタン→ポリシーに関する決定への再審査請求を選択し、再審査を申請します。
     

    Google 広告の審査で落ちる例

    Google 広告の審査基準は商品やサービスごとに存在しますが、全てのアカウントに共通する審査落ちのパターンがあります。

    審査落ちでよくあるパターンを知っておくと、効率よく不承認を回避できます。

    ここでは、具体的な審査落ちの例を解説します。
     

    広告の審査落ち例

    次の表は、広告で特に審査落ちが多い項目から、よくあるパターンを抜粋したものです。

    広告の審査落ち例

     

    キーワードの審査落ち例

    キーワードは、商品やサービスに直接関連するものを選択する必要があります。商品と関連性の低いキーワードを選択すると、不承認の原因になります。

    商品がSNS運用代行の場合

    • 不承認例
      キーワード:SEO対策、Google 検索
    • 修正案
      キーワード:SNS運用代行サービス、SNS集客

     

    リンク先のWebサイト(LP)の審査落ち例

    リンク先のサイトでよくある審査落ちの例は、次の通りです。

    リンク先のWebサイト(LP)の審査落ち例

     

    Google 広告の審査は入稿前に掲載基準を知って対策しよう

    Google 広告をスムーズに出稿するためには、広告の掲載基準を把握しておく必要があります。入稿前のチェックも含め、出稿までの計画を逆算しておくと計画通りに広告出稿ができます。審査落ちになった場合も焦らず、不承認理由を見つけて修正しましょう。

    日頃からポリシーをチェックして社内共有しておけば、ルールに沿ったクリエイティブ制作につながり、効果的な広告配信が実現できるでしょう。

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