Google フォームで複数回答ができる質問を作成すると、アンケートやスケジュール調整、問い合わせフォームなどでユーザーが回答しやすくなることがあります。ただし、複数回答できる質問形式は限られているため注意しましょう。
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本記事では、複数回答が可能なGoogle フォームの質問形式や設定の手順、回答数を指定できる設定方法を解説します。Google フォームの複数回答を使いこなし、目的に合わせて最適な回答を取得できるようにしましょう。
Google フォームで複数回答できる質問形式は2つ
Google フォームに備わっている質問形式は全部で10個ありますが、複数回答が可能なのは次の2つです。
- チェックボックス
- チェックボックス(グリッド)
この2つは、当てはまるすべての選択肢にユーザーがチェックを入れることができます。
Google フォームのなかでもメジャーなラジオボタン形式を含め、その他の形式では回答を1つしか選べないため注意しましょう。
チェックボックス
Google フォームのチェックボックスは、回答オプションを複数追加し、ユーザーに当てはまるものをすべてチェックしてもらう形式です。アンケート以外や商品・サービスの注文フォーム、テストなどで、2つ以上の回答を選択できるようにしたい場合に適しています。
表示されたオプションの中からユーザーが回答を選択する点はラジオボタンと似ていますが、ラジオボタンは回答を1つしか選べません。
チェックボックス(グリッド)
チェックボックス(グリッド)では、1つの質問に対して複数の回答オプションを行と列に分けて設定できます。例えば、出席確認など、縦軸と横軸の項目の掛け合わせで回答する質問に適しています。
入力したオプションは表として整理されるため、項目が多くても見やすくユーザーに負担をかけません。
Google フォームで複数回答できる質問の作り方
ここでは、チェックボックスとチェックボックス(グリッド)の作り方を、それぞれ画像付きで詳しく解説します。質問は1分ほどで作成できるので、記事を読みながら実際に作業してみましょう。
Google フォームの基本的な使い方は、こちらの記事で解説しています。
チェックボックスの作り方
Google フォームのチェックボックスは、5ステップで作成します。
- Google フォームから新しいフォームを作成
- [ラジオボタン]横のプルダウンをクリックして[チェックボックス]を選択
- 質問文と回答オプションを入力
- 質問を必須項目にする場合はフォームの右下に表示されている[必須]ボタンをクリック
- プレビューボタンで確認し、問題がなければ完了
アンケートでチェックボックスを使用する際は、ユーザーが当てはまる回答を見つけられなかった場合を想定して、「その他」を最後のオプションに加えておくと良いでしょう。
「その他」は、項目の一番下に追加できるようになっており、[「その他」を追加]をクリックすると自動で自由記述スペースが表示されます。この機能を使用せずに[選択肢を追加]から「その他」を追加すると自由記述スペースは表示されないので注意が必要です。
また、複数回答の質問文には「複数選択できます」のようなガイダンスを記載しておくと良いでしょう。
チェックスボックス(グリッド)の作り方
続いて、Google フォームのチェックボックス(グリッド)の作成方法を紹介します。
Google フォームの開き方は同じなので、まずは新しいフォームを開きましょう。同じフォーム内に質問を追加したい場合には、質問横にある[+]マークをクリックすると質問が追加されます。
チェックボックス(グリッド)は、次の4ステップで作成します。
- [ラジオボタン]横のプルダウンをクリックして[チェックボックス(グリッド)]を選択
- 質問と回答の選択肢を入力
- 必須項目にしたい場合は、右下にある[各行で1つの回答を必須にする]を選択して完了
- プレビューボタンで確認
上の画像のように、オプションが表として整理されます。
似たような質問形式に「均等目盛」がありますが、これは商品やサービスを評価してもらう場合に活用できる形式です。
商品やサービスごとに質問を区切りたい場合には、チェックボックス(グリッド)で作成しましょう。
Google フォームで複数回答の回答数を細かく制限する方法
Google フォームのチェックボックスとチェックボックス(グリッド)は、デフォルトで回答を複数選択できるようになっていますが、回答数を細かく制限することも可能です。
チェックボックスとチェックボックス(グリッド)に分けて、回答数の設定方法を見ていきましょう。
チェックボックスの回答数を設定
チェックボックスでは、回答の下限・上限・回答数を指定できます。
- 下限:選択できる最低個数
- 上限:選択できる最多個数
- 回答数:選択できる個数
チェックボックスの回答数を指定する方法は次の通りです。
- 質問セクションの右下に表示されている[︙]から[回答の検証]を選択
- プルダウンから希望の設定を選び、数値を入力
- エラーが発生した場合のメッセージを入力
- プレビューボタンで確認プレビューで確認する際に、エラーメッセージが正しく表示されていることも確認しておきましょう。
回答数を指定した場合には、質問文内に「〇個お選びください」や「〇個までお選びください」などのガイダンスを記載しておきましょう。
Google フォームのカスタマイズ方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
チェックスボックス(グリッド)の回答数を設定
チェックボックス(グリッド)で設定できる回答数の制限は、1列につき1つの回答を必須にすることのみです。チェックボックスのように、回答数の上限や下限を設けたり、回答数の数値を設定したりすることはできません。
設定方法は、質問の右下に表示されている[︙]から[1列につき1つの回答に制限]をオンにするだけです。
アンケートなどで、いずれかの回答を必ず選んで欲しい場合には、この設定を行ってください。
Google フォームの複数回答についてよくある疑問
Google フォームでの複数回答について、よくある質問をまとめました。
記述式での複数回答は設定できないの?
本記事で紹介した2つの形式以外に複数回答できる形式はありません。
例えば、名前を姓と名で分けたいなど、記述式の質問で分けて回答できるようにしたい場合には、質問自体を分ける必要があります。
チェックボックス(グリッド)と選択式(グリッド)の違いは?
チェックボックス(グリット)と選択肢(グリッド)の大きな違いは、複数回答ができるかできないかです。チェックボックス(グリッド)の回答形式はチェックボックスですが、選択式(グリッド)はラジオボタンとなります。ラジオボタンでは1つの回答しか選択できないため、選択式(グリッド)では複数回答ができないということになります。
アンケートで複数回答にするメリットは?
複数回答を設定すると、情報を収集する側が視野や考察を広げることができます。単一回答のほうが事実をストレートに伝えられますが、トレンド分析などには複数回答の方が適しています。
Google フォームの複数回答の集計結果を確認する方法は?
Google フォームの回答を確認・集計するには次の2つの方法があります。
- Google フォーム上で確認
- Google スプレッドシートを作成
Google フォーム上で集計を行うと、自動で表になるため、結果がすぐにわかります。
一方、スプレッドシートで集計すると、シートの機能を使えるため、より詳しいデータ分析が可能です。また、回答された日にちや時間などの詳細情報も収集できます。
Google フォームの複数回答を使いこなそう
Google フォームには10の質問形式がありますが、複数回答できるのはチェックボックスとチェックボックス(グリッド)の2つのみです。
複数回答の設定方法を知るとフォームの活用の幅が広がり、よりユーザーの意図を反映した結果の入手が可能になります。チェックボックスであれば、回答数の上限や下限、回答数の指定もできるため、用途に合わせて設定しましょう。
Google フォームの複数回答は簡単に設定できるため、ぜひ本記事を参考に作成してみてください。