ホームページはただ開設しただけでは訪問者が増えていきません。訪問者を増やすための施策にはさまざまなものがあります。検索サイト経由の訪問者を増やすための施策が「SEO」です。


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今回は、SEOの基本的な考え方や主な施策の種類について、わかりやすく解説します。ホームページのSEO効果を高める方法10選とあわせて見ていきましょう。
SEOとは
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことです。インターネットで調べ物をする際、Google やYahoo!といった検索サイトを活用する方が多いのではないでしょうか。
検索結果には大量のホームページが表示されていますが、多くのユーザーは検索結果のうち上位に表示されているページしか確認しません。よって、多くの人に自社ホームページを見てもらうには検索結果の上位に表示するための対策が必要になります。
SEOと聞くと「検索エンジン向けの対策」というイメージが強いかもしれません。近年の傾向として、検索エンジン向けの対策に終始するのではなく、ユーザーファーストを意識した施策を心がける必要があります。検索サイトは、有益な情報をユーザーに届けるために改善を重ねているからです。ユーザーにとって必要な情報や有益な情報を得られるホームページを目指すことが、結果として検索エンジン対策にも効果を発揮します。
3種類のSEO
SEOで講じる施策には、大きく分けて次の3種類があります。
それぞれの施策内容を確認していきましょう。
1. 外部対策
外部対策とは、自社ホームページ以外の外部サイトや外部サービスを通じて検索エンジンの評価を高める施策のことです。たとえば、外部サイトに自社ホームページへのリンクを設置してもらう「被リンク」施策や、SNSでシェアしてもらうための施策、プレスリリースのように他社メディアで取り上げてもらう施策などが挙げられます。
ただし、被リンクを金銭で購入するといった偽装をするとペナルティの対象となり、かえって検索エンジンの評価を下げることになりかねません。あくまでも掲載されている情報が有益なものであるとユーザーが判断し、自主的にリンクを設置したり、SNSでシェアしたりすることが重要です。
2. 内部対策
内部対策とは、meta descriptionや内部リンク設置など、自社ホームページの仕組みを改善する施策のことです。検索エンジンのクローラーは、さまざまなホームページを不定期に巡回して内容を確認しています。その際、クローラーがホームページの構造や内容を理解しにくいと、検索エンジンの評価は高まりません。こうした事態をできるだけ防ぐために、技術的な対策を施すのが内部対策です。
3. コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ターゲットユーザーにとって有益と思われるコンテンツを発信する施策のことです。自社の企業名や製品・サービス名でユーザーが検索することを「指名検索」といいます。指名検索をするユーザー数は限られているため、裾野を広げて関連するテーマやトピックのお役立ち情報を提供することにより、自社サイトを訪問してもらうための施策です。
ホームページのSEO効果を高める方法10選
ここからは、ホームページのSEO効果を高める方法を紹介していきます。SEO効果は特定の施策を1つ講じれば顕著な効果が表れるものではないため、複数の施策を講じつつ試行錯誤を繰り返していくことが重要です。
1. キーワードの分析・選定に注力する
ターゲットユーザーがよく検索するキーワードを把握し、それらのキーワードを軸にコンテンツを作成していくのがポイントです。単にキーワードの傾向を調査するだけでなく、検索ニーズを深掘りし、ユーザーがどのような情報を求めているのか分析する必要があります。また、下記のようなツールを活用してサブキーワードや共起語をリサーチするのも有効な方法の1つです。
【キーワード分析・選定に役立つツール例】
- ラッコキーワード:主要なキーワードの組み合わせや共起語などのリサーチが可能
- キーワードプランナー:検索ボリュームや広告入札単価などを確認できる
2. meta descriptionとtitleを最適化する
meta descriptionとはホームページの概要、titleとはページの題名のことです。meta descriptionとtitleは、いずれも検索エンジンのクローラーが巡回する際に各ホームページの概要を把握する際に活用されているといわれています。よって、meta descriptionとtitleを適切な内容にすることは検索エンジンの評価を高める上で重要なポイントです。
なお、meta descriptionは検索結果の下部に表示されることがあります。これにより、検索サイトのユーザーがページの概要を把握しやすくなり、ホームページを訪問する確率を高められることもメリットの1つです。
3. alt属性を記述する
alt属性とは、画像の内容を記述する際に用いられるHTML属性のことです。画像検索への対策のほか、画像が表示されなかった際にユーザーの利便性や可読性を確保するために用いられます。ホームページに画像を掲載する際には、alt属性に画像の内容説明を記述しておくことは、検索エンジン・ユーザーの双方に向けた対策として有効です。
4. SSL対応のサイトにする
SSLとは、インターネット上でデータを暗号化して送受信するための仕組みのことです。SSL対応のサイトは、URLが「https:」から始まる文字列で表示されます。近年ではSSL非対応のページを開いた際、警告が表示されるブラウザも増えているため、ユーザーの離脱を防ぐ上で必須の対策の1つです。また、Google はSSL対応のページの検索順位を優遇すると公表していることから、検索エンジン対策の面でも必要な施策といえます。
5. モバイルフレンドリーなデザインにする
モバイルフレンドリーなデザインとは、スマートフォンなどのデバイスでも見やすく操作しやすいホームページのデザインのことです。モバイルフレンドリーなサイトはGoogle が推奨しているため、検索エンジンの評価を高める上で重要な要素といえます。実際、PC向けのサイトをスマートフォンで表示すると、文字や画像が小さいため読みにくくなりかねません。レスポンシブデザインにするか、モバイルファーストのデザインにするのが得策でしょう。
6. ブログを併設する
ターゲットユーザーにとって有益な情報を発信するブログを、ホームページに併設するのも有効な方法です。コンテンツSEOは成果が出るまでに時間がかかるものの、継続的にコンテンツを制作していくことで自社の資産となります。検索上位に表示される記事があれば、長期間にわたって新規ユーザーの訪問が促進されるでしょう。
現状では自社やその製品・サービスを認知していないユーザーの流入も期待できるため、潜在顧客との接点を創出するための施策としても有効です。
7. ユーザビリティを改善する
ホームページのユーザビリティ(使いやすさ)を改善していくことも重要なポイントです。導線のわかりやすさを意識することによって、どのような情報がどこに掲載されているのか、初見のユーザーでも判断しやすくなります。結果としてホームページでの滞在時間が延びたり、ホームページ内の回遊率が高まったりする効果が期待できるでしょう。
8. 具体的な実績や専門性をアピールする
自社の実績や専門性を具体的に掲載するのも有効な方法といえます。Google が高く評価するコンテンツの基準には、「専門性」や「権威性」が含まれているからです。ただし、虚偽の実績などを掲載するのは避けましょう。自社の強みや過去の実績をあらためて整理し、訪問者に対して効果的に訴求できるポイントを見極めておくことが大切です。
9. 適切な内部リンクを設置する
他記事へのリンクをそれぞれの記事内に設置することも、SEO効果を高める有効な対策の1つです。内部リンクの設置によってユーザーが理解を深めやすくなることに加え、クローラーがホームページの構造を把握しやすくなります。ただし、内部リンクは数が多ければよいというものではありません。関連性が高いページや、ユーザーにとって役立つページを厳選することが重要です。
10. 検索結果上位サイトを参考に改善を繰り返す
現状、検索結果の上位に表示されている他社サイトを参考にすることも大切です。上位サイトには掲載されていて自社サイトにはない情報を追加したり、ユーザーニーズの傾向を把握する上で役立てたりするとよいでしょう。
ここまで10通りの施策を紹介してきましたが、SEOは特定の施策によって顕著に効果が表れるものではありません。施策を講じたら必ず効果測定を行い、改善点を次の施策へと活かしていくことが大切です。地道な取り組みの継続が、結果としてSEO効果を高めることにつながります。
ユーザーファーストを意識したSEO施策が成功のポイント
SEOには幅広い施策が存在しますが、どの施策を講じる際にも「ユーザーファースト」を意識することが大切です。かつてはキーワードを詰め込むなど、ユーザーの利便性を考慮しない施策が横行した時期もありましたが、昨今ではこうした施策はかえって検索エンジンの評価を下げる要因となります。
今回紹介した施策10選を参考に、ユーザーにとって見やすく有益なホームページになるよう改善を重ねていきましょう。
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