世界・日本問わず利用者の多いSNSであるInstagramは、個人が写真や動画を楽しむだけでなく、企業がブランディングやプロモーションで活用するにも適しています。
Instagramエンゲージメントレポート
HubSpotはMentionと共同で、1億1,000万件以上のInstagramの投稿データを分析し、2022年以降のInstagramのビジネス活用に役立つ情報をまとめたレポートを作成しました。
- エンゲージメントの傾向
- タグ付けに関するベストプラクティス
- インフルエンサーとの提携戦略
- マーケティング担当者の要チェックポイント
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Instagramは原則スマートフォンで利用するSNSですが、ビジネスとしてInstagramのアカウントを運用する場合、PC(パソコン)を使えば大きなディスプレイで作業でき、PCに保存されている画像を使うなど作業の効率性の向上も期待できます。
今回は、PCでInstagramを運用する際の手法についてご紹介します。
InstagramをPCで利用するメリット
PC版のInstagramには、スマホやアプリにはないメリットが存在します。PCでInstagramを利用する3つのメリットについて紹介します。
- PCに保存した画像や動画を直接アップできる
- 複数のアカウントを管理しやすい
- 文章の入力や画像の編集がやりやすい
詳しく見ていきましょう。
PCに保存した画像や動画を直接アップできる
PCに保存した画像や動画、一眼レフで撮影した写真などを、スマートフォンに移さず、直接投稿できます。
都度スマートフォンに移す手間を省けるだけでなく、PCで画像の編集や加工を行うことが多い場合、Instagramへの投稿を効率的に行えます。
企業がInstagramを運用する場合、クライアントや社内のチーム、別部署、コラボレーション相手などとの確認など、PC上でのワークフローが基本となるでしょう。この点でも、PCでそのまま投稿できることは大きなメリットだといえます。
複数のアカウントを管理しやすい
PC版とスマートフォンのInstagramを併用していれば、複数のアカウントを手軽に管理できます。
1つのスマートフォンで複数のアカウントを管理するとなると、切り替えは可能ですが、同時作業はできません。
PC版とスマホ版で双方の使い方を十分理解していれば切り替える頻度を減らすことができ、より効果的に複数のアカウントを同じタイミングで管理できるでしょう。
文章の入力や画像の編集がやりやすい
PC版のInstagramは、スマートフォンよりも大画面で編集できる点もメリットです。
スマートフォンでは画面が小さく、細やかな作業がしづらいことも多々ありますが、大画面かつキーボードやマウスの使用により、細かな操作もスムーズに行えるため作業が楽になります。
InstagramのPC投稿はMeta Business Suiteからがおすすめ
企業がInstagramを運用する際は、まず間違いなくビジネスアカウントへ切り替えての運用となります。
ビジネスアカウントへの切り替えについては、以下コラムをご覧ください。
ビジネスアカウントがあれば、FacebookとInstagramをPCから管理できるMetaの公式ツール「Meta Business Suite」が利用可能です。
Meta Business Suiteは「音楽を追加」ができないなど一部アプリ版よりも制限はあるものの、ビジネス向けに最適化された投稿画面や分析機能が利用できるため、Instagram投稿をPCから行いたい場合はおすすめです。
STEP1. Meta Business Suiteへアクセス
Meta Business Suiteへはこちらからアクセスできます。ビジネスアカウントへログインすることで、Meta Business Suiteが利用できるようになります。
ホーム画面からは「コンテンツ」をクリックします。
以下の画面で、投稿内容を管理することができます。新しい投稿を作成するには、右上の「投稿を作成」をクリックします。
STEP2. 投稿内容を作成
投稿の作成画面は以下のようになっています。
「投稿先」からInstagramを選択できますが、Facebookと同時投稿もできます。
「メディア」では投稿する画像・動画を選択します。この画面でトリミングなど簡単な編集をすることも可能です。
テキストにはキャプションを記入し、必要に応じてハッシュタグや場所タグを追加します。
「公開する」ならすぐさま投稿、「後で完了」で下書き保存ができますが、「日時を設定」のトグルをオンにすると日時を指定しての投稿が可能です。
PCからInstagramへのその他の投稿方法
SNSマーケティングの一環としてInstagramの企業アカウントを運用する場合、Photoshopでの画像加工や、チームで画像ファイルを共有して作業を行うなど、PCからの方がアクセスしやすい場面が多いでしょう。
PCからウェブ版Instagramにアクセスするには、こちらをクリックします。
なお、URLは「https://www.instagram.com/」となっており、各ユーザーのページは後ろにユーザーネームが入って「https://www.instagram.com/◯◯/」となります。
Meta Business Suiteを使う方法以外にも、PCからInstagramへ投稿する方法はいくつかあります。
- PC版Instagramから投稿【Windows・Mac共通】
- Windows版Instagramアプリから投稿
- Chromeのモバイル表示から投稿
- Safariのモバイル表示から投稿【Mac】
- Chromeの拡張機能から投稿する方法
- 外部アプリからの投稿
それぞれの投稿方法について、詳細を解説していきます。
1. ブラウザのPC版Instagramから投稿する方法【Windows・Mac共通】
はじめに、ブラウザのウェブ版Instagramから、写真や動画を投稿する方法をご紹介します。
こちらは、2021年10月に行われたInstagramのアップデート以降に利用できるようになった投稿方法です。Windows・Mac共通の手順ですので、参考にしてみてください。
写真の投稿方法
写真の投稿は、次の手順で行います。
- ブラウザのウェブ版Instagramを開く
- Instagramアカウントでログイン
- 画面上の「+」アイコンをクリック(アイコン位置はウィンドウサイズにより変わる)
- 画像をアップロードする(アップロード可能なファイル形式:JPEG/JPG/PNG)
- フィルターと調整ツールで画像の編集を行い「次へ」をクリック
- 「新規投稿を作成」でキャプション・位置情報の追加・代替テキスト設定・タグ付けを行い、「シェア」で公開完了
動画(リール)の投稿方法
PCからInstagramへの動画の投稿方法は、以下の手順です。なお、2024年7月現在、動画の投稿はフィードではなくリールへ行われます。
- ブラウザのウェブ版Instagramを開く
- Instagramアカウントでログイン
- 画面上の「+」アイコンをクリック(アイコン位置はウィンドウサイズにより変わる)
- 動画をアップロードする(アップロード可能なファイル形式:MP3/MP4/MOV)
- 「編集」で、サムネイルとなる「カバー写真」を選択し、「トリミング」で動画の長さを調整、「動画音声」のオン・オフの設定を行い「次へ」をクリック
- 動画のキャプション・位置情報の追加・代替テキスト設定・タグ付けを行い、「シェア」で公開完了
PC版Instagramの投稿方法でできないこと
PCからのInstagramの投稿方法には、一部制限があります。PC版Instagramの投稿方法でできないことは以下の通りです。
- 下書き保存
- 投稿後の編集
- 投稿後のアーカイブ化
- 予約投稿
- インサイトの確認
- メッセージボタンの追加
- リマインダーを追加
- 音楽を追加
- 他のアカウントや他のアプリへのシェア
Windows版Instagramアプリから投稿する方法
続いて、Windows版Instagramアプリから投稿する方法をご紹介します。
STEP1. Microsoft StoreでInstagramアプリをダウンロード
- Microsoft StoreでInstagramアプリを検索、またはこちらのリンクにアクセス後に「Microsoft Storeアプリの取得」をクリック
- メールアドレスを入力し、Microsoftにサインアップ
- 「入手」をクリックしてダウンロードする>
STEP2. Instagramアカウントでログイン
「開く」からInstagramアカウントでログイン
ログイン後は、ブラウザ版と同じ手順で投稿できます。
Chromeのモバイル表示から投稿する方法
PCからInstagramへ投稿する方法の3つ目は、ブラウザをモバイル表示へ変更してから投稿する方法です。Google Chrome以外にも、FirefoxやEdgeでも同様に利用できます。
モバイル表示へ変更すると、見た目がスマホアプリ版に近づくのと、通常のPC版ではできないストーリーズ投稿が可能となります。
STEP1. デベロッパーツールの表示
- Google Chromeでウェブ版Instagramを開く
- ブラウザ画面右上の三点リーダーのアイコンをクリック→ドロップダウンメニューの[その他のツール]→[デベロッパーツール]をクリック(F12キーでも同様のツールが開きます)
STEP2. ブラウザをモバイル表示へ変更
- 「Toggle Device Toolbar」のアイコンをクリック
- ドロップダウンメニューから任意のモバイルデバイスを選択
あとは、上記のウェブ版と同じ手順で投稿を作成できます。
ストーリーズを投稿したい場合は、モバイル表示に変更後、一度ブラウザの更新を行います。更新することで、ホーム画面の上部に自身のアイコンが出現し、ここをクリックすることでストーリーズを追加できます。(2024年7月時点)
PC版からのストーリーズ作成は、スマホアプリ版と比べると大きく制限されており、画像や文字サイズの調整や各種エフェクトが利用できません。
シンプルなストーリーズでよい場合のみ、PC版のモバイル表示が利用できます。
Safariのモバイル表示の機能から投稿【Mac】
Safariのモバイル表示の方法は、Google Chromeと少々異なります。Macの標準ブラウザであるSafariをご利用の方は、こちらの手順を参考にしてください。
STEP1. 開発メニューの表示
- Safariでウェブ版Instagramを開く
- メニューバーの[Safari]から[環境設定]を選択
- [詳細]に切り替え、[メニューバーに"開発"メニューを表示]にチェックを入れる
ブラウザをモバイル表示へ変更
- メニューバーの[開発]から[ユーザエージェント]にマウスを合わせ、ドロップダウンメニューで任意のモバイルデバイスの機種を選択
- ページの再読み込みを行う
以降は、Instagramのスマートフォンアプリと同様の手順で投稿できます。
Chromeの拡張機能から投稿する方法
Google Chromeの拡張機能を用いて、Instagramへ投稿する方法もあります。
代表的な拡張機能は、「INSSIST | InstagramのWebアシスタント」です。これらのアシストツールを使えば、スマホでと同じような操作感でPCからの投稿ができます。
拡張機能を利用するには、上記のリンクへアクセスし、「Chromeに追加」をクリックします。
▼「INSSIST | InstagramのWebアシスタント」の画面
なお、この拡張機能を使用することでスマホと近い操作感になりますが、実際には上記のウェブ版と同じ手順での投稿となります。
外部アプリからの投稿
複数のサードパーティから、Instagramの管理、ひいては複数のSNSの管理が行えるビジネスツールが提供されています。有料のツールがほとんどですが、投稿・管理・分析までを1つのツール上で行うことが可能です。
投稿・管理・分析はMeta Business Suiteでも可能ですが、さらに深い分析や効率的な運用を目指したい場合は外部アプリを使用してみるのもいいでしょう。
Instagram運用はPCとスマートフォンの併用がおすすめ
InstagramのPCからの投稿方法について、6つの方法をご紹介しました。
Instagramの最新バージョンでは、ブラウザのウェブ版Instagramから写真と動画の投稿が可能です。最新版がまだ反映されていない場合は、ブラウザをモバイル表示に変更するか、Chromeの拡張機能を追加してから投稿を行いましょう。
ただし、ブラウザのウェブ版Instagramからは投稿のインサイト確認ができないなど、2024年7月の時点では一部機能が制限されています。そのため、Instagramの運用時は、PCとスマートフォンアプリを併用することをおすすめします。デバイスを上手く使い分けることでInstagramに関わる作業を効率化しましょう。
なお豆知識として、Instagramではストーリーズを作成・公開した場合、誰に見られたのかを確認できます。一方、フィード投稿では「いいね」を押してくれた人は分かりますが、誰に見られたかについては確認できません。