Slackは、世界中の多くの企業で広く利用されている無料のビジネス向けチャットツールです。ファイルの共有や音声・ビデオ通話機能なども備わっており、企業内の日常的なコミュニケーションツールとして広く導入されています。
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しかし、Slackには「チャンネル」や「スレッド」といった複数の機能があり、「社内でSlackを使うことになったが使いこなせない」と悩んでいる方も多いでしょう。
本記事では、初心者向けにSlackの基本的な使い方を図解付きでわかりやすく解説します。まずは、よく使う機能の操作方法からマスターしていきましょう。
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【始め方編】Slackの基本的な使い方
ここでは、Slackを立ち上げてメッセージを送れるようになるまでの一連の流れを説明します。
【管理者向け】社内にSlack を導入したい場合
Slackを社内で導入する際の管理者向けの基本手順は、次のとおりです。
- メールアドレスの登録・確認コードの入力
- ワークスペースの名前の設定
- 自身の氏名とプロフィール写真の設定
- ワークスペースに招待したいメンバーを招待
- チャンネル名の設定
- チャンネルからチャットを開始
1. メールアドレスの登録・確認コードの入力
【1】以下の登録URLからメールアドレスを入力します。
Google やAppleのアカウントでも可能ですが、ここではメールアドレスでの手順を解説します。
▼登録URL
https://slack.com/get-started#/create
【2】入力したメールアドレスに6桁の確認コードが届くため、画面に入力します。
【3】「ワークスペースを作成する」をクリックします。
2. ワークスペースの名前の設定
ワークスペースの名前を設定します。この名前はSlack内での企業やチームの識別に用いられます。
ワークスペースはSlack内での大きなグループを指し、さらに細分化されたグループがチャンネルとなります。
例えば、企業全体で1つのワークスペースを設定する場合、チャンネルは各部署にすることが一般的です。
また大規模な企業では、部署ごとに異なるワークスペースを作成し、チャンネルを特定のトピックやプロジェクトに設定することが一般的といえます。
3. 自身の氏名とプロフィール写真の設定
ワークスペースに参加したあとは、自身の氏名とプロフィール写真を設定します。これらの情報はあとからでも変更可能です。
4. ワークスペースに招待したいメンバーを招待
ワークスペースへのメンバー招待は、以下の2つの方法で行えます。
- メールアドレスを入力(Google コンタクトから連絡先を追加することも可能)
- 招待リンクをコピーして他のツールで送る
ワークスペースには、あとから追加招待も可能です。
5. チャンネル名の設定
チャンネルは、ワークスペース内を細分化したグループです。
例えば、企業で1つのワークスペースを作成した場合、チャンネルは「マーケティングチーム」や「営業部」のように部署ごとに設定します。
一つの部署内で複数のチームやプロジェクトがある場合、チャンネルを「営業部-〇〇〇」や「営業部-△△△」のように分けることもできます。
なおチャンネル名についても、他のと同様にあとから変更可能です。
Slackのワークスペースについては、次の記事で詳しく解説しています。
6. チャンネルからチャットを開始
チャンネル内ではメッセージが個別に管理されます。チャットは、対象のチャンネル内のメッセージフォームから簡単に開始できます。
【招待された人向け】社内ですでにSlackチームがある場合
Slackチームに招待された際の参加手順は次の通りです。
- 届いた招待メールの「今すぐ参加」をクリックします。
- 指示に従って氏名とパスワードを設定し、「アカウントを作成する」をクリックします。
- Slackが起動したら、メッセージフォームからチャットを開始できます。
Slackを使う前に知っておきたいアイコン・画面
ここでは、Slackを使う前に、知っておきたい基本的なアイコン・画面を紹介します。
- ホーム
「ホーム」では、各種チャンネルへのアクセスが可能です。ここからチャンネルへの参加や退出を行い、参加したい会話を選択できます。
また、設定を調整することで、サイドバーに表示される内容を自分好みにカスタマイズすることができます。 - DM
「DM」は、すべてのダイレクトメッセージ(DM)の一覧です。ここではメッセージの検索やフィルタリングが可能です。
全メンバーの参加が必要ない個別の会話や、書くより話す方が適しているときのハドルミーティングなど、短期的な対話に利用します。 - アクティビティ
「アクティビティ」では、注目すべき活動を一覧で確認できます。メンションされたメッセージ、参加しているスレッド、送信メッセージに対する絵文字リアクションなどが含まれます。 - その他
その他では、ブックマークされたメッセージやファイル、設定されたリマインダーなどを確認することができます。
【機能別編】Slackの使い方
ここからは、Slackの使い方を機能別に紹介します。
▼見出しへリンクを飛ばしたい
- チャンネルの使い方
- メッセージフィールドの使い方
- ダイレクトメッセージの使い方
- 音声(ハドルミーティング)の使い方
- ファイルやメッセージの共有方法
- 検索する方法
チャンネルの使い方
チャンネルは、プロジェクト、トピック、チーム別のメッセージ交換ができる専用のルームです。>ここでは、チャンネルの基本的な使い方を解説します。
- チャンネルの作成方法
- チャンネルの参加方法
- チャンネル名の変更方法
- プライベートチャンネル・パブリックチャンネルへの変更
- チャンネルにメンバーを追加する方法
- チャンネル内からメンバーを外す方法
- チャンネルの退出方法
- チャンネルのアーカイブ・消去
チャンネルの作成方法
- サイドバーの「チャンネル」をクリックし、「チャンネルを作成する」を選びます。
- 「新しいチャンネルを作成する」をクリックし、チャンネル名を入力して「次へ」を選択します。
- チャンネルタイプ(パブリックまたはプライベート)を選んで「作成」をクリックします。
チャンネルの参加方法
Slackでは、招待されたチャンネルに参加するだけでなく、ワークスペース内の他のチャンネルを自分で検索して参加することも可能です。
- サイドバーにある「その他」を選択して、「自分のオーガナイゼーション」内の「チャンネル」をクリックします。
- ワークスペース内のパブリックチャンネル一覧を参照するか、検索バーを使用して特定のチャンネルを探します。
- 目的のチャンネルを一覧から選択し、チャンネルの詳細ページで「チャンネルに参加する」をクリックすると、そのチャンネルへの参加が完了します。
チャンネル名の変更方法
- 名前を変更したいチャンネルを開き、会話のヘッダーにあるチャンネル名をクリックします。
- 「編集」を選択し、新しいチャンネル名を入力して「変更を保存する」をクリックします。
プライベートチャンネル・パブリックチャンネルへの変更
チャンネル作成時、パブリックかプライベートかを選択できます。
パブリックチャンネルは、全員が閲覧可能で情報共有に適しています。一方、プライベートチャンネルは、限られたメンバーのみアクセス可能で、プライベートな会話に最適です。
必要に応じてあとから設定を変更し、チャンネルをパブリックまたはプライベートに変換できます。
- プライベートチャンネルに変更する場合、デスクトップで該当チャンネルを開き、ヘッダーのチャンネル名をクリックします。
- 「設定」タブを選択し、「プライベートチャンネルに変更する」をクリックします。
- 「プライベートに変更する」を選んで確定します。
パブリックチャンネルへの変更も同じ手順となります。
チャンネルにメンバーを追加する方法
- 追加したいチャンネルを開き、右上のプロフィール写真の一覧をクリックします。
- 「メンバーを追加する」を選択します。
- 追加するメンバーは、名前やメールアドレス、有料プラン時にはユーザーグループで検索して選択できます。大きなグループを追加する場合は、名前やメールアドレスのリストをフィールドに貼り付けます。
- 選択後、「追加」をクリックして完了です。
メンバーを外す方法
- 該当チャンネルを開き、右上にあるプロフィール写真の一覧をクリックします。
- 外したいメンバーの名前にカーソルを合わせます。
- 名前の横に表示される縦3点のドットアイコンをクリックし、「チャンネルから外す」を選択します。
- 「外す」をクリックして確定します。
チャンネルの退出方法
- 退出したいチャンネルを開きます。
- 会話のヘッダーでチャンネル名をクリックします。
- 「チャンネルから退出する」をクリックして確定します。
チャンネルのアーカイブ・消去
【アーカイブ方法】
- 会話のヘッダーにあるチャンネル名をクリックします。
- 「設定」を選択後、「全員に対してチャンネルをアーカイブする」をクリックします。
- 「チャンネルをアーカイブする」を選んで確定します。
【アクティブなチャンネルを削除する方法】
- 削除したいチャンネルをデスクトップ上で開き、会話のヘッダーでチャンネル名をクリックします。
- 「設定」を選択し、「このチャンネルを削除する」を選びます。
- 「はい、完全に削除します」にチェックを入れたあと、「チャンネルを削除する」をクリックして削除を完了します。
なお、チャンネルの削除は、ワークスペースのオーナーや管理者に限定されています(ただし、#general チャンネルは削除不可)。
削除権限がない場合、ワークスペースのオーナーや管理者に削除を依頼してください。一度削除されたチャンネルは復元できないため、慎重に対応することが重要です。
Slackのチャンネルについて、詳細は以下の記事をご覧ください。
メッセージフィールドの使い方
メッセージフィールドはSlackでのコミュニケーションの核となる部分です。
ここでは、その2つの主要な使い方を解説します。
- メンション
- 書式設定
メンション
メンションは、特定の人やグループに直接メッセージを送るための機能です。
チャンネル内の全員にメッセージを送るには「@channel」、オンラインのメンバーのみに送るには「@here」を使用します。
特定の個人にメッセージを送る場合は、「@」に続けてその人の名前を入力します。
書式設定
Slackのメッセージフィールドでは、書式設定ツールバーを使用するか、特殊文字によるマークアップを利用して、メッセージの見た目を工夫することができます。
例えば、太文字にしたい場合は、書式設定ツールバーの【B】を選択することで太文字に変換することができます。
ダイレクトメッセージの使い方
ダイレクトメッセージ(DM)は、Slackでチャンネル外で行う1対1の会話や、最大9人まで参加可能な小規模なグループチャットです。
- ダイレクトメッセージの送り方
- メンバーを追加する方法
- グループダイレクトメッセージをプライベートチャンネルへ変更する
- 外部の人をDMに招待する
ダイレクトメッセージの送り方
- 「DM」をクリックしてダイレクトメッセージの一覧を開きます。
- 「新規メッセージ」アイコンを選択して送信先を指定し、メッセージを作成・送信します。
メンバーを追加する
- デスクトップでDMを開き、会話のヘッダーにある名前をクリックします。
- 「メンバー」のタブから「メンバーを追加する」を選択し、追加したいメンバーの名前を入力してリストから選択します。
- 「次へ」をクリックし、会話履歴の共有オプションを選んだあと、「完了」をクリックして確認します。
グループダイレクトメッセージをプライベートチャンネルへ変更する
- デスクトップでグループDMを開き、会話のヘッダーにあるメンバー名をクリックします。
- 「設定」タブを選択し、「プライベートチャンネルに変更する」をクリックします。
- 新しいチャンネル名を入力したあと、「プライベートに変更する」をクリックして完了します。
外部の人をDMに招待する
Slackコネクトを使用すると、自分のワークスペースに属していない外部の人をDMに招待できます。
- サイドバーの上部にある「Slack コネクト」をクリックします(見当たらない場合は「その他」にマウスをかざして「外部とのつながり」を選択)。
- 右上の「会話を開始する」をクリックし、「DMを開始する」を選択します。
- DMに招待したい人のメールアドレスを入力し、「招待を送信する」をクリックします。
すでに「Slack コネクト」を通じて外部のメンバーとチャンネルでつながっている場合は、新たに招待することなく直接DMを送ることができます。
「Slack コネクト」の使い方を詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
音声(ハドルミーティング)の使い方
Slackのハドルミーティング機能を使えば、オフィスの気軽な会話をオンラインで再現できます。どのチャンネルやDMでもハドルミーティングを開始できます。
- ハドルミーティングを開始する
- ハドルミーティングに参加する
ハドルミーティングを開始する
- ハドルミーティングは、チャンネルやDMを開いて、会話のヘッダーにあるヘッドフォンアイコンをクリックすることで開始します。
- 拡大表示をするには、新しいウィンドウアイコンをクリックします。
- ビデオ通話を希望する場合はカメラアイコンをクリックしてビデオをオンにします。
ハドルミーティングに参加する
ハドルミーティングが進行中のチャンネルまたはDMを開いて、会話のヘッダーにあるヘッドフォンアイコンをクリックすると参加できます。
開始時と同様に、画面表示を大きくすることやビデオをオンにすることも可能です。
Slackのハドルミーティングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ファイルやメッセージの共有方法
Slackでは、メンバーと作業しやすくするために、ファイルやメッセージの共有が簡単に行えます。
- ファイルを追加する方法
- ファイルを共有する方法
- メッセージを転送する方法
ファイルを追加する方法
- メッセージフィールドに最大10個までのファイルをドラッグ&ドロップします。または、メッセージフィールドの横にある(プラスアイコン)をクリックし、共有したいファイルを選択します。
- ファイルに関する説明を加えたい場合は、メッセージフォームに詳細を入力して送信します。
特に画像を送信する場合は、視覚障がいのある方が内容を理解できるように、画像の説明を添えることが可能です。
ファイルを共有する方法
- そのファイルにマウスポインターを合わせて「共有」アイコンをクリックします。
- 共有先を選択し、必要に応じてメッセージを追加します。
- 「共有」をクリックして完了です。
メッセージを転送する方法
- 共有したいメッセージにカーソルを合わせ、右側に表示される(メッセージの転送アイコン)をクリックします。
- ドロップダウンメニューから転送先を選択し、必要に応じてメモを追加します。
- 「転送」をクリックし、転送されたメッセージが展開されて表示されるのを確認します。
検索する方法
チャンネル内の会話内容は、あとで疑問が生じた際に参照できるアーカイブとして機能します。
Slack内で検索する方法
- Slackでの検索は、上部にある検索フィールドをクリックして行います。
- 探している内容を検索フィールドに入力し、必要に応じて検索条件を追加して結果を絞り込みます。
- オプションをリストから選択するか、Enterキーを押してすべての結果を表示し、「フィルター」をクリックしてさらに結果を絞り込むことができます。
さらにSlackを使いこなすための便利な使い方は、以下の記事で解説しています。
Slackの使い方を理解して業務で活用しよう
Slackは、世界中の多くの企業で利用されており、チャットやファイル共有、短い会議(ハドルミーティング)など、さまざまな用途に活用されています。
ブラウザ・デスクトップアプリ・スマートフォンアプリが用意されているため、よく利用するデバイスにはアプリ版をダウンロードしておくと便利です。
今回紹介したマニュアルを活用して、Slackを業務に役立ててみましょう。
HubSpotはSlackとの連携が可能です。Slackとの連携によって、HubSpotのデータや機能をSlackから利用できるようになります。詳しくはこちらをぜひ参考にしてください。