ハブスポットが一元管理型プラットフォームにこだわる理由

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Scott Brinker
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この1年で、ハブスポットのパートナーエコシステムに参加している認定パートナー様の数は倍増し、お客様がインストールしたアプリの数も前年比で142%増加しました。

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今回の記事では、なぜハブスポットにとって一元管理型プラットフォームが重要なのかについてお話しします。

マーケティング・セールステクノロジーが黄金期を迎えた今、全世界で5,000社を超えるベンダーがこうしたテクノロジーを提供して、企業の顧客開拓と顧客満足度の向上をデジタル面から支援しようとしのぎを削っています。

そのためこの分野では、便利で魅力的なソフトウェアには事欠きません。試しに顧客との関係構築に役立ちそうな新しいクリエイティブな機能を思い浮かべてみてください。

きっとどこかのMarTech(マーテック)のスタートアップ企業が既に開発を進めているはずです。

しかしこれだけの多種多様なツールがあると、エンジニアの精鋭チームが数か月を費やさない限り、すべてをうまく連携させて活用していくのは至難の技です。

その作業をマーケティングチームに任せるわけにはいきません。『スター・トレック』のドクター・マッコイなら「いいかね、ジム。私はマーケティング担当者だ。システム設計者じゃない」と抗議しているところでしょう。

reason_topこの問題を解決するのが、一元管理型プラットフォームです。

「プラットフォーム」と呼ばれるSaaSソリューションと、単なる「1つのSaasプロダクト」。この2つの決定的な違いは何でしょうか。

現在SaaS製品の大半は他アプリケーションとのデータ交換を可能にするAPIを公開していますが、なかでもプラットフォームと呼ばれるソリューションの特徴はさながら車輪の「ハブ」のように、複数の製品を効果的に連携させる存在であるという点です。

1. データモデル

プラットフォームの役割は、環境内のアプリ間でデータを交換することだけではありません。たとえばリード、顧客、取引などのIDやレコードの構造を共通化して、データの組織化モデルを確立します。

接続されている全アプリのデータを共通のレコード形式にマッピングすることで、一定以上のデータ品質を維持できます。高度に構造化された一元的なデータベースは「信頼できる情報源」として、プラットフォームやアプリで利用できます。

2. ワークフローとユーザーエクスペリエンス

ハブスポットの調査によると、マーケティングや営業の担当者はアプリケーションの切り替えにかなりの時間を浪費しています。プラットフォーム上に、ほとんどのユーザーが業務の大部分を行える「ホームベース」のような場所を構築すれば、貴重な時間を節約できます。

たとえば、アプリ間で共有しているデータを共通のビューで確認できるようにする、アクティビティーに関するワークフローをまとめて管理する、アプリの主要機能を直接プラットフォームに組み込むなどの方法が考えられるでしょう。

専門性の高いタスクを処理するときには他アプリへのログインが必要になるかもしれませんが、それでも日常作業でアプリを切り替える回数は社内全体で格段に減るはずです。

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例) 見積・契約書作成サービスであるPandaDocでの契約進捗状況がプラットフォームであるHubSpotの顧客管理画面に表示されるよう連携する

3. アプリの認証

あなたご自身がアプリの連携作業を行うとき、連携が正常に動作するかどうかの責任はすべてあなたの肩にのしかかってきます。プラットフォームでは、エコシステムのアプリを認証する信頼性の高いプロセスが確立されているため、そうしたプレッシャーを軽減することができます。

認定済みアプリはスムーズに連携でき、一定レベルの互換性も確認されているので安心です。認証済みアプリをすべて確認できる便利なディレクトリーがプラットフォームの提供企業によって公開されていれば、新しいニーズが発生したときも適切なアプリをすぐに見つけて追加できます。

 

これら3つの要素が一元化されることによって、製品の選定、インストール、使用に関する負担が軽減され、マーケティングや営業のデジタル環境に複数の製品を導入する際の社内コストも抑制できます。

 

プラットフォームエコシステムによる成長の力学

ここまで紹介したさまざまなメリットをプラットフォームがどれだけ提供できているかを確認するには、エコシステムの健全性を示す2つの測定指標の伸びを調べるとよいでしょう。

1. 顧客がインストールしたアプリの数

プラットフォーム上の顧客がインストールする認定アプリの数が増えているのなら、それは顧客がエコシステムの実質的な価値を評価していることの明確な証拠です。

アプリのインストールや使用が難しかったり、アプリを導入しても効果が見られなければ、この数値が伸びることはありません。

2. 認証済みアプリの数

プラットフォームのエコシステムにとっては、量より質が重要です。ディレクトリーに質の低いアプリばかりが並んでいても、わかりやすいどころか混乱を招きかねません。

しかし良質な認証済みアプリの数が増えているなら、それはプラットフォームの影響力がアプリ開発企業にまで及んでいることを意味します。顧客企業が簡単にアプリを導入できるプラットフォームには、開発者たちも自然と集まってくるのです。

2017年、ハブスポットのプラットフォームはいずれの指標についても高い成長率を記録しています。

ハブスポットのプラットフォームでは、お客様がインストールしたアプリ数が142%増加し、HubSpot Connectのパートナーエコシステムにおける認証済みアプリの数は108%増加しました。

この記事の冒頭に掲載した画像は、2018年8月時点のハブスポット プラットフォーム エコシステムを表したものです。

画像内のアプリ開発企業が提供している各機能については、HubSpot Connectの最新ディレクトリーで詳しく確認いただけます。このディレクトリーは今後もさらに拡充される予定です。

それでも、まだまだやるべきことが残されています。ハブスポットのエコシステムが大いに盛り上がっている現状をたいへん嬉しく思いますが、私たちは「心から愛されるプラットフォームを構築する」ことを目指し、非常に高い目標を掲げています。

私たちにとって最大の喜びは、お客様がハブスポットのプラットフォームを通して自社のマーケティングチームや営業チームのデジタル環境に多くの専門的な機能を効果的に導入し、目に見える成果を挙げてくださることなのです。

なぜハブスポットは一元管理型プラットフォームに注力しているのか。本当の理由は、ここにあります。

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