YouTubeの動画投稿は、PCに限らずスマホアプリからも容易に行えるようになりました。マーケティング目的でYouTubeを活用する企業も少なくありません。しかし、Y動画投稿の方法がわからず、つまずいている方は多いのではないでしょうか。
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本記事では、初心者でも理解できるよう、スマホからの動画投稿の方法や事前準備について、わかりやすく解説します。投稿時の注意点やおすすめの機材もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
YouTube動画投稿の事前準備
YouTubeの動画投稿は手順に沿って準備をしておくとスムーズに行えます。まずは、次の手順を把握しておきましょう。
- 動画の長さやサイズを決める
- アカウント・チャンネルの作成
- アップロードするタイミングを決める
動画の長さやサイズを決める
YouTubeで投稿できる動画の最大サイズは、256 GB または 12 時間のいずれか小さい方です(2023年1月時点)。このサイズ内に収まるように動画を編集してください。ただし、15分以上を超える長さの動画を投稿するにはGoogleアカウントの確認を完了させる必要があるので、注意しましょう。Googleアカウントの確認について、詳しくは「15分を超える動画のアップロード」をご参照ください。
また、PC上での YouTube の標準アスペクト比は 16:9(横と縦の比)となっています。動画サイズとユーザーのデバイスにあわせて、YouTubeプレーヤーが自動的に最適なサイズへと変更しますが、動画とデバイスのアスペクト比が異なる場合は、余白を追加されることがあります。ユーザーが快適に視聴できるよう、アスペクト比をあわせた動画を作成しましょう。
アカウント・チャンネルの作成
YouTubeに動画をアップロードするには、YouTubeアカウントを作成しチャンネルを開設しておく必要があります。
YouTubeアカウントは、Googleアカウントにひもづけられるため、Googleアカウントをお持ちでない場合は、Googleアカウントを作成しておきましょう。企業でYouTubeチャンネルを運営する場合は、企業アカウントの作成が便利です。
企業アカウントは、個人アカウントでも開設可能ですが、運営の面からブランドアカウントを作成することをおすすめします。ブランドアカウントの作成はスマホからはできない仕様のため、スマホから作成する際はブラウザアプリからYouTubeを起動してください。企業アカウントやブランドアカウントの作成について、詳しくは次の記事をご参照ください。
Googleアカウントが準備できたら、クリエーターツールからチャンネルを開設します。チャンネル作成の詳しい解説は、次の記事を参考にしてください。
アップロードするタイミングを決める
次に、動画投稿のタイミングを決定します。最適な投稿時間を把握することで、投稿時の視聴率が伸び、チャンネル全体にも良い影響をもたらすでしょう。ただし、最適な投稿時間帯は一概には決められません。自社の動画ジャンルやペルソナの行動時間を考慮して決定する必要があります。
また、YouTubeアナリティクスのデータも活用しましょう。YouTubeアナリティクスの[視聴者]ページでは、曜日と時間別でチャンネルのユーザーの数を確認できます。ユーザーが集まる時間帯に投稿時間をあわせることで、再生回数の増加が期待できるでしょう。最適な投稿時間帯について、詳しくは次の記事をご覧ください。
YouTubeにおける動画投稿に必要な機材
ここからは、動画の撮影機材をご紹介します。撮影環境を整え、よりクオリティの高い動画を撮影しましょう。また、通信環境を整えておくことも、スムーズなアップロードに欠かせません。
動画撮影に必要な機材は次の通りです。
- スマホ
- 照明
- マイク
スマホ
動画撮影はビデオカメラやタブレットでも可能ですが、より容易に準備できるのがスマホです。
高性能のカメラ機能を備えるスマホであれば、画質の良い動画を撮影できます。本格的な撮影機材を準備しなくとも手軽に撮影できる点がメリットです。
照明
動画の撮影時は、見栄えを良くするために光量や光のあて方を工夫しましょう。
より映える動画を撮るなら、光が綺麗にあたる場所を選んだり、照明器具を活用したりしてください。簡易型の照明器具なら、2,000円ぐらいから手頃な価格で購入できます。撮影時の光量調節が難しい場合は、編集で加工を加えると良いでしょう。
マイク
クリアな音声を収録するためにはマイクも必要です。収録した音声は、編集時に適正な音量への変更やノイズ除去を行います。
スマホから離れて撮影する場合や、音が反響する場合は、環境に応じてマイクを使い分けると良いでしょう。音声は、光と同様に調節次第で、動画への印象が変わるので、しっかりと調節しましょう。
通信環境
スムーズに動画投稿をするために、通信環境を整えておきましょう。通信環境が悪いと、動画のアップロードに時間がかかります。Wi-Fi環境を導入しておくと良いでしょう。
スマホから動画を投稿する場合、Wi-Fi環境が整っていないと、通信料がかかります。動画サイズが大きい場合には通信の上限に達する可能性があるため、Wi-Fi接続されているかを事前に確認しておきましょう。
YouTubeの動画投稿の3つの手順
ここからは、チャンネル開設後の動画投稿プロセスを3つに分けて解説します。
- チャンネルのカスタマイズ
- アカウントの制限解除
- 動画投稿
チャンネルのカスタマイズ
はじめに、自社ならではのチャンネル設定をします。チャンネル開設後すぐに動画をアップロードできますが、プロフィール写真や名前、説明を変更することで、ブランディングを強化でき認知度向上に役立てられます。チャンネルのカスタマイズ手順は、次の通りです。
- PCチャンネルのホームページ右上に表示されるアイコンをクリックし、[チャンネル]を選択
- [チャンネルをカスタマイズ]ボタンをクリック
- [ブランディング]のタブから、プロフィール写真やバナー画像、動画の透かしを設定
- [基本情報]のタブから、名前、アカウント、説明、リンク、バナーのリンクや連絡先情報を設定
スマホからカスタマイズする場合は、チャンネルトップページにある編集アイコンから、プロフィール写真、名前、ハンドル(アカウントを表す@から始める識別子)、説明を変更できます。
アカウントの制限解除
YouTubeでは、アカウント確認がされていない場合、次の制限がかかります。
- 15分以上の動画を投稿できない
- カスタムサムネイルを変更できない
- ライブ配信ができない
アカウント確認は、PCから「電話による確認」へアクセスし、手順に沿って手続きを進めます。スマホへのテキストメッセージ(SMS)、もしくは、自動音声メッセージで確認コードを受け取り、遷移した画面に入力しましょう。
アカウント確認は、スマホのYouTubeアプリには対応していません。スマホから設定したい場合は、ブラウザアプリを起動し、PC版のYouTubeサイトから手続きをしてください。
動画投稿
動画投稿は次の手順で進めてください。ここでは、スマホアプリでの手順を解説します。
- YouTubeアプリを起動して+マークのアイコンをタップし、「動画をアップロード」を選択
- はじめて動画を投稿する場合は、番組の開始画面が表示されるので[アクセス許可]をタップ
- 投稿する動画を選択。デバイスに保存済みの動画を投稿する場合は、その動画をタップ。動画がアップされたら「次へ」を選択する。新規に録画して投稿する場合は、左上に表示される[録画]をタップしカメラを起動
- 新規に撮影する場合、撮影が完了したら、画面右下に表示されるチェックボタンを選択。撮影し直す場合は、左下に表示される×ボタンを選択
- 続いて、[詳細を追加]画面に遷移するので、投稿する動画の範囲を選択し、[タイトル]と[説明文]を入力。必要に応じて、[場所]の入力や追加したい再生リストを選択して、[次へ]をタップ。
- [視聴者層を選択]画面に遷移するので、子ども向けの動画であるかどうかの確認と、成人のみへ公開制限を行うかを選択し、[動画をアップロード]をタップ
- アップロード中は、サムネイル画像の右横に推定の残り時間が表示される。[再生できます]の表示に変わると完了
アップロードが完了したら、画像をタップし、動画が再生できるかを確認してください。再生できれば正常に投稿できています。
動画投稿後は、再生リストの活用をおすすめします。再生リストによって動画をカテゴリ分けすることで、視聴者が動画を探しやすくなるようになり、再生回数やチャンネル評価の向上が見込めます。再生リストの作成や管理方法については、「再生リストを作成して管理する」をご参照ください。
YouTubeの動画投稿で意識すべき注意点
YouTubeに動画投稿する際は、次の6点に注意してください。
- 著作権の侵害
- ファイル形式の指定
- 容量と時間の制限
- アップロードの回数制限
- サムネイル設定のためのアカウント認証
- アカウントの違反報告
著作権の侵害
映画作品や漫画の画像を使う場合は、著作権侵害につながる恐れがあるので、注意が必要です。著作権侵害につながると、広告の掲載ができず、違反報告される原因になります。チャンネル全体の信頼に関わるため、引用元の明記や使用可能な画像や動画であるかの確認を行うようにしましょう。
ファイル形式の指定
YouTubeでアップロードできる動画には、指定のファイル形式があります。汎用性が高いのはMP4とMOVですが、次のようなファイル形式も利用可能です。
- .MOV
- .MPEG-1
- .MPEG-2
- .MPEG4
- .MP4
- .MPG
- .AVI
- .WMV
- .MPEGPS
- .FLV
- 3GPP
- WebM
- DNxHR
- ProRes
- CineForm
- HEVC(h265)
YouTubeのファイル形式については、「YouTubeでサポートされているファイル形式」をご確認ください。
容量と時間の制限
先述の通り、YouTubeに投稿できる動画には、サイズ制限があり、256 GB または 12 時間のいずれか小さい方となっています。
制限超過が原因で、動画を投稿できないことがないよう、アップロード前に必ず、サイズを確認してください。
アップロードの回数制限
YouTubeでは、公表はされていないもののアップロードの回数制限が設けられていて、
1日に何度も動画を投稿すると制限がかかる可能性があります。制限がかかると、解除を待つしかなく、解除までに1~2日要する場合もあるので注意しましょう。
サムネイル設定のためのアカウント認証
サムネイル画像を設定するには、アカウントの認証が必要です。認証が済んでいない場合、動画の一部がサムネイルとして表示されます。先述した「アカウントの制限解除」の手順を参考に、アカウントの確認を済ませておきましょう。
アカウントの違反報告
YouTubeでは、コミュニティ ガイドライン違反やプライバシー侵害などにより投稿制限がかかる場合があります。これらの違反があった場合やユーザーから違反報告を受けた場合、YouTubeはポリシー違反か否かを判断し、事前警告および3回の違反警告を出します。初回の違反警告では1週間の動画投稿などYouTubeでの行動が制限されますが、90日以内に3回目の警告を受けるとチャンネルが永久追放されてしまいます。
くれぐれも違反のないように、YouTubeのコミュニティガイドラインを順守してください。
YouTubeの正しい動画投稿でユーザーに最適なチャンネル作りを
YouTubeは誰でも容易に利用できスマホだけでも動画投稿ができます。YouTubeで動画投稿をするためには、スムーズに進められるよう準備を整えておくと安心です。撮影機材の準備や動画サイズの編集、コミュニティ ガイドラインの確認などを済ませておきましょう。
より多くのユーザーに動画が届くよう、自社の動画ジャンルやペルソナの行動時間にあわせて動画投稿のタイミングを見極めましょう。タイトルや説明文にキーワードを含め、タグを設定することも大切です。本記事を参考に、ぜひYouTubeの動画投稿にチャレンジしてみてください。