「医療業界で使えるCRMが知りたい」
「医療業界でも導入できるCRMって、どんなものがあるのだろう」


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人材不足や業務過多、地域医療との連携不足など、さまざまな課題を抱えている医療業界において、CRMツールの導入が課題解決の糸口になるケースはあります。
この記事では、病院・薬局・製薬会社・医療機器メーカー・クリニック・歯科医院など、さまざまな業種がある医療業界において、解決したい課題のタイプ別でおすすめのCRM(顧客関係管理)についてご紹介していきます。
医療業界におけるCRMは、主に以下の4つのタイプにわけられます。
どのタイプのCRMを選ぶべきかは、医療機関の規模や業種によっても変わってきます。
医療機関に適したCRMでなければ、現在悩まれている課題を解決できない場合もあるでしょう。
そこで、この記事では医療業界における4つのCRMについて解説したうえで、解決したい課題別でおすすめCRMをご紹介していきたいと思います。
近年では多種多様なCRMが登場していますが、そのなかから多くの医療機関の方が不安に不安を感じやすい「セキュリティ面」と「導入実績の有無」をクリアしたものだけを厳選しました。
すぐに、おすすめのCRM10選について読みたい方は、以下のリンクよりご覧いただけます。
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まずは、医療業界におけるCRMについて知識を深めたいという方は、ぜひこのまま順序よく読み進めていきましょう。
1. 医療業界の課題を解決できるCRMは主に4タイプ
一般企業のデジタル化がすすむなかで、多くの企業が導入し始めているCRMですが、病院や製薬会社などの医療業界の企業にも必要です。
医療業界の課題を解決できるCRMは、主に以下の4タイプにわかれます。
- 地域医療連携型
- データ分析強化型
- 業務効率改善型
- マーケティング特化型
医療業界といってもさまざまな業種があり、それぞれが抱える課題によって必要になるCRMのタイプは変わってきます。
まずは、どのような課題を解決するべきなのかを考えてみてください。
改めて課題が明確になったうえで、医療業界の課題を解決できるそれぞれのCRMタイプについてみていきましょう。
1-1. 地域医療連携型
医療業界の課題を解決してくれるCRMのひとつとして挙げられるのが、地域医療連携型のCRMです。
地域医療連携型のCRMでは、その地域の医療機関(病院・開業医・介護事業所・薬局・製薬会社など)と連携でき、情報共有がスムーズにおこなえます。
その結果、より質の高い医療を提供できるだけでなく、患者の紹介・逆紹介がスムーズにおこなえるようになるので最適なタイミングで患者への治療が提供できるようになるでしょう。
主なメリットは、以下のとおりです。
地域医療連携型CRMのメリット
- かかりつけ医や開業医から、どの病院に紹介するべきか把握しやすくなる
- 病院で状態が安定してきた患者を、かかりつけ医や開業医に逆紹介しやすくなる
- 紹介・逆紹介の患者情報の共有にかかる手間が削減できる
- 「紹介状」には記載されていなかった、患者のコミュニケーション履歴がわかる
- より症状に特化した病院を紹介しやすくなる
地域医療連携型のCRMでは、以下のような機能を活用することができます。
【活用できる機能の例】
- 連携医療機関管理
- 紹介・逆紹介データの分析
- マップ上での地域医療機関への紹介・逆紹介の実績確認
- 活動記録
- コミュニケーション履歴 など
たとえば今まで、以下のようなケースで困ったことはないでしょうか
- 紹介状で入院してくる患者に対して、状態確認で電話やFAXなどで頻繁にやり取りをする必要がある
- 地域の医療機関へ逆紹介をしたいけれど、そもそも症状に対応できるのか確認しなければいけない
- 資材や薬剤が急に不足してしまい、急を要する対応のために他機関に連絡をとる必要がる
上記はあくまでも参考例ですが、このように地域医療で連携がうまくとれないことで生じる問題は多々あります。
とくに医療業界では、その地域の医療機関での連携を強化することで、「必要なときに、必要な治療を、より多くの患者が受けられる」ことに繋がります。
質の高い医療サービスを提供するためにも、地域医療機関との連携は欠かせません。
だからこそ、地域医療連携型のCRMは、地域医療機関と連携して患者の紹介・逆紹介を頻繁におこなう規模の病院などに向いているのです。
1-2. データ分析強化型
顧客(患者や医療機関)情報や取引情報など、データ分析機能が強化されているCRMも、医療業界に向いているCRMのひとつです。
たとえば「どこを改善するべきか」がわからない医療機関が、急ぎ収益を伸ばさなければいけない局面にある場合、客観的なデータ分析が必須になります。
そこで、データ分析強化型のCRMを導入することで、医療機関が現在直面している課題や改善点などを明確にできるでしょう。
たとえば、以下のようなメリットがあります。
データ分析強化型CRMのメリット
- 蓄積した患者データを自動で分析して、数値の推移を視覚化できる
- 紹介患者数と実際の受け入れ患者数を明確にして、全体数を把握できる
- 医療機関・取引先との取引状況をデータ分析して、さまざまな施策をうてる
- 医療現場の状況を数値で客観的にみることで、経営戦略に活かせる
以下のような悩みは、医療業界だけでなくほとんどのビジネスにおいて共通している悩みです。
「思うように、集患・集客がうまくいかない」
「紹介件数や集患の推移などを計測しておらず、変化もわからない」
「少しでも利益を生み出したいが、何から着手するべきかわからない」
データ分析が強化されているCRMを使えば、悩みを改善するために「何を改善するべきか」そして「改善した成果は出ているのか」を数値化することができます。
【活用できる機能の例】
- 患者の来院頻度の分析
- 連携している医療機関ごとの紹介・逆紹介の推移や予測
- 医療機器や医薬品などの発注などの分析・予測
- 各取引先との取引状況の分析
ひとことで「データ分析」といっても、活用方法はさまざまです。
とくに医療業界では、単純に集患だけに力を入れておけば収益が上がるというわけではありません。
だからこそ、しっかりと現場把握をし、医療機関それぞれにとって最適な経営戦略を練ることが何よりもの経営戦略になるのです。
地域連携や業務効率よりも、まずは収益を上げなければいけないという状況に直面している場合は、経営戦略に活かせるデータ分析強化型のCRMが向いているでしょう。
1-3. 業務効率改善型
人員不足や業務過多に課題がある場合は、業務効率改善型のCRMがおすすめです。
病院・薬局・製薬会社・クリニックなど、医療業界のどの業種においても、業務効率改善は解消しなければいけない課題のひとつではないでしょうか。
今までアナログな方法で管理していた患者情報や医薬品の在庫などを、CRMで一元管理できれば、事務作業にかける時間も抑えられます。
業務効率改善型CRMのメリット
- 患者のカルテをリアルタイムで共有できる
- 申し送り書や日報をデジタルで入力・提出・管理できる
- 資材や薬剤の在庫管理を最適化し、過剰在庫・在庫切れをおこさない
- リアルタイムに反映される在庫状況で、院内物流を効率化する
活用できる機能には、以下のようなものがあります。
【活用できる機能の例】
- 病棟や部署間をまたいでリアルタイムの情報共有
- デジタル日報機能
- 厚生局が開示している医療機関リストの活用
- 医療機器や薬剤の在庫管理
医療業界以外のビジネスにおいても、CRM導入によってビジネス全体の業務効率が改善された事例はたくさんあります。
とくに医療現場では、事務作業や在庫管理などの業務に時間がかかってしまうほど、本来時間をかけるべき医療サービスに注力できていないと感じたことはないでしょうか。
だからこそ、質の高い医療サービスを提供するために、CRMの導入によって効率化できる業務を棲み分けることが重要です。
業務効率が改善されれば、医療サービスの質が上がるだけでなく、働いている医療関係者の負担も軽減できるでしょう。
1-4. マーケティング特化型
製薬会社や歯科医院、美容クリニックなど、マーケティングの強化が収益につながる医療機関にはマーケティング特化型のCRMが向いています。
マーケティング特化型CRMを導入するメリットは、以下のとおりです。
マーケティング特化型CRMのメリット
- オンラインを活用した集客(集患)に力を入れられる
- メールを使って集客(集患)ができる
- 自社サイトにオンライン予約フォームを設置できる
- 分析したデータを活用してグラフとレポート作成ができる
- 会員限定サイト上で、医療関係情報を発信して信頼関係を構築できる
- セミナーや新サービスの案内ができる
活用できる機能は、主に以下のとおりです。
【活用できる機能の例】
- メルマガ配信
- ステップメール配信
- メール開封率やURLクリック率の集計
- クーポンやキャンペーンのお知らせ配信
- オンライン予約機能の設置
- 広告連携
- グラフ・レポート作成
医療業界のなかには、マーケティングに力を入れることで収益を大きく伸ばせる業種もあるかと思います。
たとえば、製薬会社や医療機器メーカーなどは、顧客が「医療機関」となるのでマーケティングや営業力が欠かせません。
また、歯医者やクリニックなどもマーケティングに力を入れることで収益拡大が期待できる可能性があります。
積極的にマーケティングに力を入れることで、集客(集患)と収益増加が期待できるとわかっている場合は、よりマーケティングに特化したCRMを選ぶべきです。
2. タイプ別でみる医療業界におすすめのCRM一覧
医療機関それぞれが抱える課題によって、必要なCRMのタイプが違うことが理解できたのではないでしょうか。
近年、さまざまな機能を搭載したCRMが増えていますが、それぞれのツールが医療業界の課題を解決できる強みを持っています。
先ほどご紹介した4つのタイプにわけて、医療業界におすすめのCRMをみていきましょう。
タイプ |
CRMツール |
---|---|
地域医療連携 |
|
データ分析強化 |
|
業務効率改善 |
|
マーケティング特化 |
|
※上記表内のリンクから、記事内の詳細ページをご覧いただけます。
ここでご紹介するCRMは、実際に医療業界での導入実績があるCRMや、患者の個人情報をしっかりと守れるセキュリティのCRMから厳選しました。
医療機関それぞれで、適したCRMは違うからこそ、最適なCRMを選べるようにしていきましょう。
3. 【地域医療連携】医療業界におすすめのCRM3選
地域医療との連携を強化したい場合は、下記の3つのCRMがおすすめです。
- foro CRM:とにかく地域医療連携に力を入れたい医療機関向け
- Medimap:サイネージ設置など院内環境整備と地域医療連携をしたい医療機関向け
- medigle CRM:追加機能で地域連携以外にも力を入れたい医療機関向け
※上記表内のリンクから、記事内の詳細ページをご覧いただけます。
地域医療連携に強いCRMは、より医療業界に特化しているCRMといえます。
早速、それぞれについて見ていきましょう。
3-1. foro CRM
出典:foro CRM
製品名 |
foro CRM |
---|---|
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
要問合せ |
主要機能 |
・連携先管理機能 |
外部システム連携 |
要問合せ |
追加機能(有料) |
要問合せ |
参考:foro CRM
foro CRMは、他の医療機関との連携に課題を感じており、かつ少しでも安心してCRM導入をしたい医療機関におすすめのCRMです。
特徴的な機能としては、以下のような機能が挙げられます。
- 厚生局が開示している医療機関情報と連携
- 地域医療機関からの紹介・入院データややり取りの履歴を紐付け
- 連携先からの紹介数や、そこからの入院率の取得
CRMの基本機能である顧客情報管理に加えて、地域医療連携に強みがあるため、規模の大きな病院などでも数多く導入されています。
とくに病床数が200以上の規模の医療機関では、地域医療機関との連携が重要になってくるので、foro CRMのように地域連携機能特化型のCRM導入がおすすめです。
3-2. Medimap
出典:Medimap
製品名 |
Medimap(メディマップ) |
---|---|
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
要問合せ |
主要機能 |
・医療機関MAP検索 |
外部システム連携 |
要問合せ |
追加機能(有料) |
・介護施設情報登録・検索 |
参考:Medimap「メディマップについて」
Medimapは、CRMの基本機能である顧客管理機能に加えて、病院内にサイネージやタッチパネルなども合わせて設置したい医療機関におすすめのCRMです。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 院内設置のサイネージやタッチパネルで、地域医療機関の情報を紹介
- 約16万件以上の医療機関の情報と連携し、定期的に自動更新
- 登録医データを登録し、データベースやWebサイトに掲載
- 患者の状態にあった地方医療機関を簡単に検索
地域医療機関との連携に強いだけでなく、サイネージやタッチパネルなどを院内に設置することで来院社への情報公開もできる点が、Medimapの大きな特徴です。
地域医療機関との連携強化のためのCRM導入と、院内の環境整備を同時に検討している場合は、Medimapが両方を解決するきっかけになるでしょう。
3-3. medigle CRM
出典:medigle
製品名 |
medigle |
---|---|
料金 |
【初期費用】要問合せ ※フリープランでは基本機能のみ |
無料トライアル |
要問合せだが、無料で利用できるフリープランあり |
主要機能 |
・活動記録 |
外部システム連携 |
要問合せ |
追加機能(有料) |
・medigle 検索 |
参考:medigle「メディグルCRMでできること」
medigle CRMは、地域の医療機関と連携して、成果をより可視化することで、データ分析もおこないながらCRM運用したい場合におすすめのCRMです。
また、下記の追加システムと連携させることで、医療機関の課題を丸ごと解決してくれるツールとしても活用できます。
- medigle 検索:地域の医科・歯科・介護施設検索と逆紹介強化システム(地図表示)
- medigle 予約:来院予約と予約表自動生成など、予約に特化したシステム
- medigle NEXT:地域医療連携専門のマーケティングサポートシステム
追加の機能を加えるだけで、地域医療連携ができるCRMだけではなく、医療機関の経営をサポートする重要なツールとしても活用可能です。
実際にmedigle CRMを導入された医療機関では、地域医療機関との連携がスムーズにおこなえて紹介・逆紹介が効率化されたという評価が出ています。
追加機能を組み合わせて、組織全体の課題を解決していきたいと考える医療機関におすすめといえるでしょう。
4. 【データ分析強化】医療業界におすすめのCRM3選
経営体制の見直しを求められている医療機関や、なかなか収益が伸びていないと悩む医療機関では、しっかりとデータ分析ができるCRMが必要です。
それぞれの医療機関で、客観的なデータ分析をおこない、抱えている課題を明確にしたい場合は、以下の3つのCRMが適しているでしょう。
- Zoho CRM:収益アップを目指す営業戦略を打つためのデータ分析をしたい医療機関向け
- Health Cloud:臨床データや患者情報の分析で、組織全体の生産性を上げたい医療機関向け
- ペイシーメール:患者の来院データに特化した分析で、来院頻度を上げたい医療機関向け
※上記表内のリンクから、記事内の詳細ページをご覧いただけます。
顧客や売上などのデータ分析は、医療業界だけでなく一般的なビジネスにおいても欠かせない課題のひとつです。
地域医療の連携よりも先に、それぞれの医療機関が直面している目の前の課題をクリアしたい場合は、汎用タイプのCRMも選択肢になり得ると覚えておきましょう。
3つのCRMについて、具体的にご紹介します。
4-1. Zoho CRM
出典:Zoho CRM
製品名 |
Zoho CRM |
---|---|
料金 |
【初期費用】無料 ※年間契約の場合は、月間契約より約34%OFF |
無料トライアル |
15日間 |
主要機能 |
・見込み客の管理 |
外部システム連携 |
・TeamViewerやZoom |
追加機能(有料) |
なし |
参考:Zoho CRM「クラウド型顧客管理ソフトで顧客情報の管理を効率化」(最終閲覧日:2025年1月26日)
※料金は2025年1月段階の税込価格です。
Zoho CRMは、業務効率の改善と同時に、営業パフォーマンスをあげるために豊富な分析機能も活用したい医療機関におすすめのCRMです。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 収益予測や業績をリアルタイムに分析
- 薬品メーカーなどとの商談の管理
- 資材や薬剤の取引状況の可視化と在庫数変動を分析
- 支店や代理店別の売上状況を分析とレポート作成
Zoho CRMのデータ分析機能は、病院やクリニックのなかでも「確実に収益を伸ばしたい」が優先度の高い課題であると考える医療機関に適しているでしょう。
もしくは、より営業力を高めたい製薬会社や医療機器メーカーにもおすすめです。
4-2. Health Cloud
出典:Salesforce
製品名 |
Health Cloud |
---|---|
料金 |
【初期費用】無料 ※1ユーザーごとの利用料金 |
無料トライアル |
30日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・メールクライアント |
追加機能(有料) |
・Sales Engagement:販売業務の強化 |
参考:Salesforce「Health Cloudの価格」(最終閲覧日:2025年1月26日)
※料金は2025年1月段階の税込価格です。
Health Cloudは、日々の運用で蓄積されていくさまざまなデータを活用・分析するだけでなく、その他の医療機関との連携もしたいと考える医療機関におすすめのCRMです。
世界中でCRM導入をおこなってきたSalceforceの分析機能を活用することで、医療機関の課題を最短距離で解決するための糸口を見つけられるでしょう。
たとえば、以下のような特徴があります。
- 臨床データと非臨床データを統合・分析できる
- 地域の医療機関への紹介実績を分析して、生産性を最大化できる
- 顧客(医療機関)のリアルタイムのニーズを洗い出せる
上記のような分析機能だけでなく、他の医療機関との連携や業務効率改善も期待できます。
すぐに最適な施策をうって、現在よりも収益を伸ばさなければいけないと焦っている医療機関は、まずは Health Cloudが選択肢になるでしょう。
4-3. ペイシーメール
出典:ペイシーメール
製品名 |
ペイシーメール |
---|---|
料金 |
【初期費用】150,000円 |
無料トライアル |
要問合せだが、無料で利用できるフリープランあり |
主要機能 |
・患者マーケティングMAP |
外部システム連携 |
要問合せ |
追加機能(有料) |
要問合せ |
参考:ペイシーメール「ペイシーメール利用料金」(最終閲覧日:2025年1月26日)
※料金は2025年1月段階の価格ですが、税込表示なのかは直接お問い合わせください。
ペイシーメールは、医療業界が活用できる患者の動きを分析したうえで、流出患者を減らすためのアプローチを可能にしてくれるCRMの一種です。
蓄積されている顧客情報のなかから、以下のように患者分析をおこないセグメント化できます。
- 定期的な頻度で来院している「継続患者」
- 来院周期からズレ始めている「流出可能性患者」
- いつの間にか来院しなくなった「流出患者」
- 1回しか来院しない「1回きり患者」
これにより、どの患者に来院を促す必要があるのかが明確になるのです。
また、セグメント化されたそれぞれの患者を比較分析することで「なぜ、その患者の来院頻度が落ちてきたのか」や「安定して通院してくれる患者の傾向」などを洗い出せます。
少しでも収益をあげるために、一定量まで来院患者を増やしたいと考えている場合は、顧客情報管理+データ分析ができるペイシーメールも選択肢になるかもしれません。
5. 【業務効率改善】医療業界におすすめのCRM2選
業務過多や人手不足を根本から解決できるのが、業務効率改善が期待できるCRMを導入することです。
「業務が多すぎて、毎日残業になってしまい疲労困憊」
「在庫管理がうまくいかず、在庫不足や過剰在庫を繰り返してしまう」
「事務作業や話し合いに時間かかってしまい、医療サービス提供にかける時間がない」
上記のようなお悩みがある医療機関向けに、以下の2つのCRMをご紹介します。
- eセールスマネージャー Remix:導入後も、定着までサポートしてもらい業務効率改善したい医療機関向け
- GENIEE SFA/CRM:組織全体のデジタル化を促進し、業務効率改善したい医療機関向け
※上記表内のリンクから、記事内の詳細ページをご覧いただけます。
業務効率を改善することで、より働きやすい環境を整えることができます。
その結果、人手不足・業務の属人化・医療サービスの質などの向上・改善につながるのです。
早速、2つのCRMについてみていきましょう。
5-1. eセールスマネージャー Remix
製品名 |
eセールスマネージャーRemix |
---|---|
料金 |
【初期費用】無料 ※1ユーザーあたりの料金 |
無料トライアル |
30日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・基幹システム連携 |
追加機能(有料) |
・マップライセンス |
参考:eセールスマネージャーRemix「機能一覧」(最終閲覧日:2025年1月26日)
※料金は2025年1月段階の税込価格です。
eセールスマネージャーは、さまざまな企業の業務効率改善を助けてくれるCRMなので、自社の既存システムだけでは業務効率改善が難しいと感じ始めた医療機関におすすめです。
以下のような、さまざまな機能を活用して、今まで時間がかかっていた事務作業を効率化してくれるでしょう。
- 入力だけで共有される日報管理で毎日の事務作業を軽減
- 各担当が持っているノウハウや人脈を組織全体で情報共有
- 営業プロセスが可視化されて、営業活動のサポートになる
また、導入したCRMが組織全体に定着するまで、専属チームがお客様をサポートしています。
初めてのCRMの導入で、組織内への定着にも不安を感じている医療機関の方には、しっかりと定着までサポートしてくれるeセールスマネージャー Remixがおすすめです。
5-2. GENIEE SFA/CRM
製品名 |
GENIEE SFA/CRM |
---|---|
料金 |
【初期費用】要問い合わせ ※月額費用は最低10ユーザー分から、1ユーザー追加ごとに増額 |
無料トライアル |
14日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・Zoom |
追加機能(有料) |
・メール配信機能 |
参考:GENIEE SFA/CRM「SFA/CRM機能一覧」(最終閲覧日:2025年1月26日)
※料金は2025年1月段階の税込価格です。
GENIEE SFA/CRMは、医療機関内に蓄積されていくさまざまな情報を活用できていないとお悩みの医療機関に向いているCRMのひとつです。
導入することで、以下のように属人化されていた業務を改善できるでしょう。
- 担当者が受け持つ患者・取引情報をリアルタイムで確認
- 記入に時間がかかっていた日報管理をデジタルで一元管理
- 役割ごとにロール(権限)を割り振ることで、データ入力にかかるコスト削減
特定の情報を探しているのに、蓄積された膨大なデータから探し出すのが大変になってしまうと、そこで手が止まってしまいます。
その結果、誰かひとりのスタッフに業務が集中してしまったり、事務作業だけに時間を割いてしまい患者ひとり一人と接する時間が短くなってしまうかもしれません。
GENIEE SFA/CRMは、より業務効率改善の効果を高めたい医療機関にこそ、おすすめのCRMです。
6. 【マーケティング特化】医療業界におすすめのCRM2選
医療機関のなかでも、積極的にマーケティングに力を入れて集患(集客)に取り組みたいと考えている医療組織には、マーケティングに特化したCRMがおすすめです。
さまざまなCRMがマーケティングに特化していますが、ここではマーケティングにおいて違った特徴を持っている2つのCRMをご紹介します。
※上記表内のリンクから、記事内の詳細ページをご覧いただけます。
医療業界における「顧客」は、
- 病気やケガなどで、治療が必要な患者
- 顧客自身が望んで、医療サービスを受けたい患者
- 商品やサービスを購入している、医療機関
などに分けられます。
これからアプローチしていくべき「顧客」が、2と3に該当するケースが多いのであれば、積極的にマーケティングに取り組むために特化型のCRMを活用できるでしょう。
それぞれについて、詳しくご紹介していきます。
6-1. HubSpot
出典:HubSpot
製品名 |
HubSpot |
---|---|
料金 |
【初期費用】無料 ※1ユーザー(シート)ごとの利用料金 |
無料トライアル |
なし |
主要機能 |
・顧客情報管理(上限1,000件) |
外部システム連携 |
・Gmail、Outlook、Microsoft Exchange(メール) |
追加機能(有料) |
・Marketing Hub(マーケティング) |
参考:HubSpot「HubSpot製品・サービスカタログ」(最終閲覧日:2025年1月26日)
※料金は2025年1月段階の税込価格です。
HubSpotは、顧客情報管理だけではなく営業支援や業務効率、そしてマーケティング支援など幅広い活用を考えている医療機関におすすめのCRMです。
HubSpotではCRMの基本機能に加えて、さまざまな機能を組み合わせることで、より各医療機関のマーケティングに関する課題を解決できるようになります。
- 顧客それぞれにパーソナライズされたメールマーケティングがおこなえる
- Webサイト上にお問い合わせフォームや、診察予約フォームを設置できる
- 独自のブログを作り、最新医療情報を発信して顧客醸成ができる
- ターゲットとする顧客ニーズを満たせるアプローチ方法を試せる
また、上記以外にも生成AI機能やコンテンツ作成機能を活用すると、マーケティング施策の効果も上げられるでしょう。
医療機関だけに限らず、どんなビジネスにおいてもマーケティングは新たな顧客を獲得するために欠かせません。
新たな顧客を獲得して、ゆっくりと顧客を醸成していくことで、実際の来院・契約・購入などにつながるようになるのです。
だからこそ、新たな顧客獲得が課題の医療機関には、顧客情報からマーケティング、コンテンツ制作まで丸ごとカバーできるHubSpotをおすすめします。
6-2. Synergy!
出典:Synergy!
製品名 |
Synergy! |
---|---|
料金 |
【初期費用】129,800円〜 ※導入時に追加機能を選ぶかによって、初期費用は変わる |
無料トライアル |
14日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理(属性データ・行動データ) |
外部システム連携 |
・Excel |
追加機能(有料) |
・メール配信 ※追加機能導入には別途、それぞれの初期費用・月額費用がかかる |
参考:Synergy!「Synergyの機能一覧」(最終閲覧日:2025年1月26日)
※料金は2025年1月段階の税込価格です。
Synergy!は、マーケティング機能を兼ね備えたCRMのなかでも、とくにメールを使ったマーケティングのみに特化したいと考えている医療機関におすすめです。
- 入力しやすいお問い合わせフォームの作成・設置ができる
- ステップで複雑なアンケートを設置して、より具体的な顧客ニーズを把握できる
- 狙いを定めたパーソナライズされたメールを遅れる
- 最新情報を顧客別でLINEで配信できる
このように、メールマーケティングだけでも、顧客に適切にアプローチが可能です。
マーケティングに力を入れていきたいけれど、組織全体でCRMを導入することができないという場合は、特定の部署においてSynergy!のようなツールを活用できるでしょう。
7. 最適なタイプのCRMを選ぶことで、医療業界の課題も解決できる
この記事では、医療業界におけるCRMについてタイプ別に解説してきました。
一見すると、医療業界では個人情報管理のハードルの高さから、CRM導入が難しいと考えられがちです。
しかし、高いセキュリティ対策をしており、かつ導入事例があるCRMを選ぶことで、医療機関でも安心してCRMをご利用いただけます。
医療機関によって抱える課題はさまざまだからこそ、以下の4つのタイプのなかから最適なCRMを導入することが重要です。
- 地域医療連携型
- データ分析強化型
- 業務効率改善型
- マーケティング特化型
医療機関それぞれに最適なCRMを導入することで、今まで抱えていた課題も解消できるようになります。
ぜひ、この記事を参考に最適なCRMを導入できるようにしていきましょう。