4,500万人もの月間アクティブユーザー数を抱えるTwitter。ユーザーの母数が多いこともあり、広告のリーチ数を伸ばすには最適なプラットフォームです。
Twitter広告のターゲティングは大きく分けて3種類あり、そこからさらに性別や年齢などの条件を細かく指定できます。数あるSNS広告のなかでもTwitter広告は特に絞り込み範囲が広いため、ターゲティングの種類や役割を知っているかどうかで運用成果は大きく異なります。
本記事では、Twitter広告のターゲティングの種類一覧や設定方法、成果をあげるコツを解説します。
Twitter広告の基礎ガイド
Twitter広告のポイントを押さえて宣伝効果を高めましょう。
- Twitter広告の基礎
- Twitter広告出稿手順
- ターゲティング設定のポイント
- Twitter広告の成功事例
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Twitter広告のターゲティングの種類一覧
ターゲティングとは、年齢や性別などの条件を指定し、広告を配信するユーザーを絞り込む機能です。あらかじめTwitter広告でターゲティングを設定しておくと、自社の商品に興味の薄いユーザーへの広告露出を控え、余計な広告費を削減できます。
Twitter広告で設定できるターゲティングは以下の通りで、利用できるターゲティングの条件は広告サービスによって異なります。
種類 |
ターゲティング方法 |
カスタムオーディエンス |
広告主やTwitter広告アカウントの独自データリストを使用 |
オーディエンスの特性 |
【計4種類】
|
ターゲティング機能 |
【計7種類】
|
ターゲティングの名称は、2021年4月14日のリブランディングによって一部変更されましたが、設定できる条件や設定方法についてはほぼ変わっていません。
それぞれのターゲティングの内容について、以下で詳しく解説します。
カスタムオーディエンス(旧テイラードオーディエンス)
カスタムオーディエンスとは、広告主と既に一定のつながりがあるユーザーに再アプローチ(リターゲティング)できる機能です。広告主やTwitter広告アカウントのデータリストの中から特に自社に興味関心のあるユーザーに対して、ピンポイントでアプローチします。
以下は、カスタムオーディエンスの設定項目一覧です。
- App Activity
一度でも自社のモバイルアプリを利用したことのあるTwitterアカウントをリスト化する方法。既存のアプリユーザーに対してTwitter広告を配信することで、アプリ内での課金や新コンテンツの視聴といったアクションを促せる。
- App Activity Combination
App Activityで取得したデータリストを複数選択できる。「過去3日以内に2回以上のアクションを行ったユーザー」など、複数の条件を指定可能。
- List
広告主が保有、またはTwitter広告アカウントに保管する見込み客リストをアップロードする方法。見込みのあるリードとTwitterアカウントが自動的にマッチングされ、特定の見込み客にのみTwitter広告を表示する。
- Website Activity
自社のウェブサイトやブログにアクセスしたことのあるTwitterアカウントをリスト化する方法。ある程度自社に興味のあるユーザーに対し、Twitter広告で再訪問を促す、いわゆるリマーケティング。
オーディエンスの特性
「オーディエンスの特性」の項目で設定できる条件は以下の通りです。
- 性別・年齢ターゲティング
- 地域ターゲティング
- 言語ターゲティング
- テクノロジーターゲティング
それぞれの特徴について解説します。
1.性別・年齢ターゲティング
Twitter広告では、性別と年齢を指定したターゲティングが可能です。
性別については、男性・女性またはすべての性別を条件に設定できます。性別を設定していないTwitterアカウントに対しても、フォローやフォロワーの類似性から性別情報を読み取ってターゲティングを実施します。
年齢については以下のような設定項目が用意されています。
設定項目 |
概要 |
設定できる年齢範囲 |
すべて |
年齢を限定せずすべてのユーザーを対象とする。 |
- |
年齢範囲 |
広告を配信する年齢を範囲で絞り込む。全世界で利用できる。 |
【下限】 |
日本限定の年齢範囲 |
広告を配信する年齢を範囲で絞り込む。地域ターゲティングで「日本」を指定している場合のみ利用可能。 |
【下限】 |
年齢のデータは、Twitterアカウントのプロフィールページに入力した誕生日に基づきます。性別と同様、誕生日を入力していないTwitterアカウントに対しても、フォローやフォロワーの類似性から年齢を予測する仕組みです。
2.地域ターゲティング
特定の国や地域、都市に対象を絞って広告を表示します。小さな地区から国全体、さらには全世界までニーズや目的に合った地域設定が可能です。日本の場合は、都道府県まで指定ができます。
3.言語ターゲティング
特定の言語を話すユーザーに広告を表示します。日本以外に住むユーザーであっても、日本語を理解する人にのみ広告の配信が可能です。
たとえば、日本語で作った広告キャンペーンをアメリカに配信するとします。するとアメリカに住むTwitterアカウントのうち、プロフィールに記載されている内容や友達とのやり取りなどを読み取り、日本語を理解できるアメリカ在住のユーザーにのみ広告が配信されます。
4.テクノロジーターゲティング
ここでいう「テクノロジー」とは、Twitterを利用する際の端末付随情報のことです。スマートフォンのメーカーやOSごとにターゲットを絞り込めます。
たとえば、オウンドメディアを運営しており、Google Analyticsでアクセス解析を行っている場合。Google Analyticsでは、メディアを訪問したユーザーのスマホ端末モデルやOSなどを取得できます。その情報を参考にTwitter広告でターゲティングを行うと、自社に興味のあるユーザーを効率よく絞り込めるのです。
設定できる条件は以下の通りです。
- オペレーティングシステム:iOS、Androidなどを選択
- 端末モデル:Apple、Huawei、Asusなどを検索入力
- 携帯電話会社:国ごとの携帯キャリアを検索入力
ターゲティング機能(旧オーディエンスの条件)
「ターゲティング機能」で設定できる条件は以下の通りです。
- キーワードターゲティング
- エンゲージメントターゲティング
- イベントターゲティング
- 類似フォロワーターゲティング
- 興味関心ターゲティング
- 会話ターゲティング
- 映画・テレビ番組ターゲティング
それぞれの特徴について解説します。
1.キーワードターゲティング
広告を配信するターゲットを、指定したキーワードを含むツイートを行ったユーザーのみに限定できる機能です。また、そのツイートに対して「いいね」やリツイートを行ったユーザーも含められます。
たとえば、「家事代行」というキーワードを指定したとしましょう。すると「家事代行サービスってどの会社を選べば良いんだろう」といったツイートをしたユーザーに対象を絞り込めます。こうしたユーザーは家事代行に興味を持っている可能性が高いため、自社の広告にも関心を示しやすいと言えます。
2.エンゲージメントターゲティング
広告を配信するターゲットを、以前出稿した広告を表示させたユーザーのみに限定できる機能です。また、その広告に対して過去にアクションを起こしたユーザーも含まれます。
過去に広告を表示または広告に対してアクションを起こしたユーザーは、自社商品に強い関心を持っている可能性が高いため、リターゲティングによってさらに興味関心の度合いを醸成できます。
3.イベントターゲティング
広告を配信するターゲットを、特定のイベントに興味のあるユーザーのみに限定できる機能です。イベントは「エンターテインメント」や「スポーツ」などジャンル別に選択するか、世界または各地域のイベントを検索して指定できます。
4.類似フォロワーターゲティング
広告を配信するターゲットを、指定したTwitterアカウントをフォローするユーザーのみに限定できる機能です。自社アカウントのフォロワーをターゲティングするオプションと組み合わせると、高い成果が期待できます。
たとえば、自社アカウントをフォローするAさんというユーザーをターゲットに指定し、類似フォロワーターゲティングに「Aさん」と入力すると、AさんをフォローするBさんやCさんが一覧で表示され、まとめてターゲティングできます。
自社に興味のあるAさんのフォロワーであるBさんやCさんは、自社商品に関心を示す可能性があります。このターゲティング方法は、Aさんの影響力次第で類似フォロワーの数が大きく変化するという特徴があります。
5.興味関心ターゲティング
広告を配信するターゲットを、特定のテーマに興味のあるユーザーのみに限定できる機能です。「教育」や「ビジネス」、「健康」といった25種類の興味関心カテゴリーと、350種類のサブトピックから、自社に関連性の高いユーザーをまとめてターゲティングできます。
6.会話ターゲティング
広告を配信するターゲットを、特定の会話トピックについてツイートするユーザーのみに限定できる機能です。会話トピックについては、1万種類以上の中から選択できます。
7.映画・テレビ番組ターゲティング
広告を配信するターゲットを、特定の映画やテレビ番組についてツイートするユーザーのみに限定できる機能です。「直近で自社商品がテレビで紹介された」「映画のスポンサーになった」といった場合に効力を発揮します。
ターゲティングの設定方法①カスタムオーディエンス
Twitter広告のターゲティング設定方法について、まずカスタムオーディエンスから解説します。以下のように、カスタムオーディエンスの検索窓にマウスポインターを合わせると4つの項目が表示されます。
ここで「App Activity」や「List」の項目に応じて保有データリストを選択します。データリストを選択する前に、あらかじめ「Twitter広告アカウント管理ページ」から設定を行う必要があります。
本章では、各項目に応じた設定方法を解説します。
- App Activity:モバイルアプリユーザーの特定リストを作成
- App Activity Combination:App Activityで取得した複数のリストを設定
- List:自社で保有するデータリストをアップロード
- Website Activity:Webサイト訪問者を収集するタグを設置してリスト化
まずはTwitter広告アカウント管理ページにログインし、メニューの「ツール」から「オーディエンス」を選択します。
オーディエンスマネージャー画面に移行するので、ページ右側にある「オーディエンスを作成」をクリックしてください。
すると「App Activity」や「List」の項目一覧が表示されるので、以下の手順を参考にそれぞれの設定を行っていきましょう。
App Activity
項目一覧のなかから「アプリアクティビティ」を選択し、「次」をクリックします。
次の画面で、利用するモバイルアプリ測定ツールを選択します。
ここで表示されるモバイルアプリ測定ツールは、すべてTwitterと連携する外部の測定サービスです。そのため、設定方法はツールによって異なります。それぞれのボタンをクリックすると外部測定サービスのサイトに移行することができるので、利用する測定ツールのヘルプページなどを参考に設定を行いましょう。
App Activity Combination
項目一覧のなかから「アプリアクティビティの組み合わせ」を選択し、「次」をクリックします。
詳細設定画面に移行します。
設定できる項目は以下の通りです。
- オーディエンスの名前:このオーディエンスの名称を記載
- 説明:オーディエンスについて任意で説明文を入力できる
- アプリアクティビティオーディエンス:App Activityで取得したリストを選択
- フリークエンシー:アクションを起こした回数とその数値の条件範囲を選択
- 過去:アクションを起こした期間について任意で設定
最後に「保存」をクリックすると設定は完了です。
List
項目一覧の中から「リスト」を選択し、「次」をクリックします。
データリストのアップロード画面が開きます。
設定項目は以下の通りです。
- オーディエンスの名前:このオーディエンスの名称を記載
- 説明:オーディエンスについて任意で説明文を入力できる
- ファイルを追加:「ファイルを参照」をクリックして保有リストをアップロード
最後に「保存」をクリックします。
保有リストをアップロードすると、数時間後に完了通知メールが届きます。このプロセスが完了すると、Twitter広告の「カスタムオーディエンス」を設定する際に、アップロードした保有リストを選択できるようになります。
Website Activity
項目一覧のなかから「ウェブサイトアクティビティ」を選択し、「次」をクリックします。
詳細設定画面に移行します。
設定する項目は以下の通りです。
- オーディエンスの名前:このオーディエンスの名称を記載
- 説明:オーディエンスについて任意で説明文を入力できる
- ウェブサイトタグを選択:「ユニバーサルウェブサイトタグ」を選択
- 追加するアカウント:Webサイト全体か特定のWebページかを選択
最後に「保存」をクリックします。
Listのときと同様、Twitter側の処理が終われば完了通知メールが届きます。その後、設定したオーディエンスにタグが表示されるので、コピーして自社サイトのタグ内に設置してください。
Twitter広告の「カスタムオーディエンス」を設定する際に「Website Activity」の項目でこのオーディエンスを選択すれば、Webサイトの訪問者データに適ったTwitterユーザーをターゲティングできるようになります。
ターゲティングの設定方法②オーディエンスの特性
次に「オーディエンスの特性」を見ていきましょう。ここではターゲットのデモグラフィックデータを設定できます。
性別
「男女」「女性」「男性」の3種類から選択することができます。
年齢
すべての年齢を含めるか、年齢範囲を指定するかを選べます。範囲を指定する場合は、「13~24」や「18以上」といった設定が可能です。地域ターゲティングで「日本」を指定した場合、「日本限定の年齢範囲」を選択できます。
場所(地域)
検索窓に入力する形でターゲティングする地域を指定します。日本を指定する場合には、「日本」や「Japan」と検索して該当の項目を探してください。「AND条件」で複数の地域を選択することもできます。
言語
検索窓に入力する形でターゲティングする言語を指定します。日本語を指定する場合には、「日本語」や「Japanese」と検索して該当の項目を探してください。「AND条件」で複数の言語を選択することもできます。
テクノロジー
デバイスによって配信するユーザーを絞り込みたい場合は、「端末」の項目にて条件を指定します。設定できる条件は以下の通りです。
- オペレーティングシステム:iOS、Androidなどを選択
- 端末モデル:Apple、Huawei、Asusなどを検索入力
- 携帯電話会社:国ごとの携帯キャリアを検索入力
ターゲティングの設定方法③ターゲティング機能
「ターゲティング機能」では、Twitter独自の機能から得られる情報を元にしたターゲティングができます。
キーワード
特定のキーワードを検索窓に入力する形で指定します。たとえば「Twitter」と検索すると、「1.3億のグローバルオーディエンス」という情報と共に「Twitter」のキーワードが表示されます。
左側の項目では、「追加するアカウント」「除外するアカウント」のいずれかを選択可能です。特定のキーワードについてツイートするユーザーに広告を見せたくないときは、「除外するアカウント」を選択しましょう。
フォロワーが似ているアカウント(類似フォロワー)
検索窓に文字を入力することで、自社アカウントをフォローするユーザーのフォロワーを探せます。自社に興味のあるユーザーの類似アカウントをターゲティングできる、優れた機能です。
興味関心
検索窓に文字を入力し、特定のジャンルに興味のあるユーザーを探してターゲティングを行います。
映画とTV番組
こちらも検索窓に文字を入力すると、特定の映画タイトルやテレビ番組が一覧で表示されます。「AND条件」によって複数の条件を指定可能です。
イベント
「映画とTV番組」と同じように検索して特定のイベントを指定します。
会話トピック
こちらも同じように検索窓に文字を入力して特定の会話トピックを指定します。
追加オプション
任意で追加オプションを設定できます。
- ツイートの表示歴またはエンゲージメント歴があるユーザーをリターゲティング
オンにすると「リターゲティングタイプ」と「ツイートの種類」のプルダウンが出現。ツイートを表示した、もしくはツイートに対して何かしらのエンゲージメントをしたユーザーをターゲティングできる。
- オーディエンスを広げる
オンにすると、ターゲティング内容と似たユーザーをどこまで含めるか、を設定するバーが表示される。設定したオーディエンスの範囲を拡張または絞り込める。
- ○○(自社アカウント)さんのフォロワーもターゲティング
自社アカウントのフォロワーもターゲティングに加えるかどうかを設定。
Twitter広告の初出稿時におすすめのターゲティング項目
Twitter広告でターゲティングできる項目は多岐に渡るため、「どれを選べばいいのか分からない」と悩むケースも多いのではないでしょうか。そこで、Twitter広告を初出稿する際、どのターゲティング設定をすべきかを解説します。
類似フォロワーターゲティング
ターゲティング設定に迷った場合、ひとまず類似フォロワーターゲティングを選んでおくことをおすすめします。
類似フォロワーターゲティングは、自社アカウントをフォローするユーザーのフォロワーをターゲットに指定できる優れた機能です。過去に自社のツイートにエンゲージメントしたユーザーも含みます。
このフォロワーはエンゲージメントした人と行動が似ている、あるいは考え方が近い可能性が高く、広告に興味を持ってもらいやすくなります。自社に関心を示す可能性があるユーザーをピンポイントでターゲティングすることで、広告の費用対効果の向上が期待できるでしょう。
キーワードターゲティング
キーワードターゲティングは、特定のキーワードについてツイートするユーザーをターゲットに指定できる機能です。SEO対策で成果の高いキーワードや商品に関連するキーワードを指定しておけば、自社に関心を示す可能性があるユーザーをターゲティングできます。
カスタムオーディエンス(ウェブ)
リマーケティングを実施できるカスタムオーディエンスも、高い成果が期待できるでしょう。特に、Webサイトやブログに再訪問を促せる「Website Activity」が効果的です。
Website Activityは、自社サイトにタグを設置して訪問者を計測し、そのデータをTwitterユーザーと連動させる機能です。一度でもサイトを訪れたことのあるTwitterユーザーを特定し、Twitter広告によって再訪問を促します。もともと自社に興味があったユーザーを絞り込めるため、効率よく広告を運用できます。
Twitter広告のターゲティングで成果をあげるポイント
Twitter広告で成果があげられるかどうかは、ターゲティングの設定にかかっていると言っても過言ではありません。以下で解説するターゲティングのコツやポイントを理解し、Twitter広告の精度を高めていきましょう。
日頃からユーザーの関心事や使うキーワードをリサーチする
Twitter広告独自のキーワードターゲティングを最大限活用するためにも、日頃からユーザーの関心事をリサーチしておくことが大切です。
リサーチ方法としては、Twitterで話題になっているニュースやハッシュタグをチェックする方法が挙げられます。また、SEO対策やリスティング広告において成果の高いキーワードを抽出し、Twitter広告のキーワードターゲティングに活用するのも有効です。
ターゲティングごとに広告グループを分ける
ターゲティングを行うときは、広告グループを複数に分け、それぞれのグループに異なるターゲットを設定しましょう。それらの広告グループを同時に運用することで、どのターゲットがもっとも自社と相性が良いかが分かります。
こうしたグループ分けしたターゲットのことを「セグメント」と呼びます。セグメントの幅は自由に広げたり狭めたりすることができますが、最初から範囲を狭く絞り込むことはおすすめしません。広告配信対象のオーディエンスが少なくなった結果、広告が表示されないケースが多いからです。
たとえば、男性向けアパレルブランドのECサイトを運営する会社がTwitter広告を出稿したケースを想像してみましょう。最初から「カジュアル系が好きな18~23歳の男性」というようにターゲティングを絞り込んでしまうと、先ほど説明したとおり、広告を表示させることができるユーザーが極端に少なくなってしまいます。
まずは、「ファッションに興味のあるユーザー」や「20代の男性」といった、セグメントの幅を広げた設定を行います。セグメントごとに広告グループを作成し、仮に特定のキャンペーンに効果が現れたら、「ファッションに興味のあるユーザー」から「カジュアル系が好きなユーザー」のように条件を絞り込んでいきます。
PDCAサイクルを回してターゲティングを改善
先ほど例に挙げた男性向けアパレルブランドのように、広告グループごとに何度かテストを行い、反響の大きかったものはターゲティングの内容を絞り込みます。このように、PDCAサイクルを回して検証と改善を繰り返しましょう。
Twitter広告のターゲティングを活用した成功事例
最後に、Twitter広告のターゲティングを活用した2つの成功事例をご紹介します。
ブックオフオンライン
ブックオフオンラインは、2014年9月からTwitter広告を導入し、Twitter広告独自の3種類のターゲティングを活用したことよってコンバージョンの獲得に成功しました。
- 類似フォロワーターゲティング:商材関連の有名アカウントのフォロワーを指定
- キーワードターゲティング:商材に関連するキーワードを指定
- 会話トピックターゲティング:Twitter急上昇ワードを指定
コミック商材のキーワードを設定する際に、「ONE PIECE」や「NARUTO」といった正式名称のみをフレーズ一致で指定し、「ワンピース」や「ナルト」などは除外しています。意図しないターゲットに広告を配信しないよう工夫し、効率よくコンバージョン獲得につなげている点がポイントです。
その結果、Twitter広告を利用する前は1年かかったフォロワーの増加数を、キャンペーン開始後、わずか1か月で達成しました。
airweave(エアウィーヴ)
ベッドマットレスを展開するairweave(エアウィーヴ)は、自社商品の認知拡大のため、2018年8月より「グッドマットレスキャンペーン」を実施しました。同時にTwitter広告を活用してキャンペーンを展開しています。
本社がある愛知県から兵庫県まで、徒歩でマットレスを運ぶ企画だったことから、ターゲティングには愛知県から兵庫県の地域を指定。その広告を見た人と道中で会ったとき、「本当に歩いてるんですね」と驚かれたのが印象に残っているそうです。
Twitter広告によるキャンペーンが功を奏し、ブランド認知度向上を実現しました。
ターゲティングに限らずTwitter広告の成功事例を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。さまざまな業種の事例について詳しく解説しています。
実際のユーザーをよく観察し、ターゲティングの精度を高めていこう
性別や年齢のほか、キーワードや興味関心などで細かくターゲティングできるTwitter広告。複数あるターゲティングの条件を理解しておけば余計な広告露出を避け、費用対効果の高い広告運用が可能になります。
Twitter広告のターゲティング方法は多岐にわたるため、慣れないうちは成果が現れやすい「類似フォロワーターゲティング」や「キーワードターゲティング」を使ってみましょう。
ターゲティングを成功させるためには、企業がユーザーの興味や関心事について深く理解することが必要です。そのためにも日頃からTwitterを活用してユーザーとコミュニケーションを取り、ユーザーのニーズを把握することを心がけましょう。