Webサイトを効果的に構築・運用するには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。具体的には、Webサイト構築の基本的な流れや構築方法、集客に効果的な手法などです。
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この記事では、事業戦略や経営戦略にWebサイトを活用していく上で押さえておきたいポイントをまとめています。Webサイト制作の全体像をつかみ、効果的に構築・運用していく上でぜひ役立ててください。
Webサイトとは?
はじめに、Webサイトに関する基本事項を整理しておきます。ホームページとの違いや、Webサイトの主な種類について確認しましょう。
ホームページとの違い
Webサイトとは、Webページの集合体のことです。Webサイトの各ページのうち、トップページのことをホームページと呼びます。
一方で、Webサイト自体をホームページと呼んでいるケースがありますが、これは本来の意味に照らすと誤用です。ただし、日本においてはこの呼称も浸透していることから、一般的には「ホームページ=Webサイト」と捉えて差し支えないでしょう。
Webサイトの主な種類
Webサイトと一口にいっても、さまざまな種類があります。下記は、主なWebサイトの種類と特徴です。
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種類 |
特徴 |
|---|---|
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1. コーポレートサイト |
企業の自社サイトとして構築・運用される。企業情報のほか、広報やブログなどが掲載される場合もある。 |
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2. メディアサイト |
ターゲットへの情報提供を目的として運営されているWebサイト。 |
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3. LP(ランディングページ) |
商品・サービスの注文や問い合わせを受け付けることに特化したWebサイト。 |
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4. サービスサイト |
事業内容を詳細に知ってもらうためのWebサイト。ターゲットを絞って訴求する場合などに用いられる。 |
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5. ECサイト |
商品・サービスの販売を目的としているWebサイト。商品の閲覧から購入・決済まで完結できる。 |
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6. ブランドサイト |
自社や商品・サービスのブランディング戦略の一環として構築・運用されるWebサイト。 |
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7. リクルートサイト |
人材採用に特化したWebサイト。コーポレートサイトの1ページの場合も、単独で公開される場合もある。 |
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8. ポータルサイト |
さまざまなサービスを提供する大規模なWebサイトのトップページ(入口)。 |
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9. 会員サイト |
会員登録したユーザー専用のWebサイト。ログインしたユーザーにのみコンテンツが表示される。 |
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10. インフラサイト |
自社の従業員のみを対象としたWebサイト。社内連絡やノウハウの共有などに活用される。 |
Webサイト公開までの流れ
次に、Webサイトを公開するまでの基本的な流れを紹介します。
やるべきこと5ステップ
Webサイトを公開するまでにやるべきことは、次の5点です。
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手順 |
やるべきこと |
|---|---|
|
1. 作成方法の決定 |
HTML/CSSコーディング、CMS活用、ホームページ作成サービスのうち、いずれかの作成方法を選択する。 |
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2. レンタルサーバーの契約 |
Webサイトに関する情報の保管庫に相当するサーバーを契約する。 |
|
3. 独自ドメインの取得 |
Webサイトの住所に相当するドメインを取得する。 |
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4. Webサイト作成 |
1にて決定した作成方法でWebサイトを構築する。 |
|
5. 公開 |
不具合がないか確認後、Webサイトを公開する。 |
Webサイト公開に際してやるべきこと
構築したWebサイトを公開するにあたって、以下の3点を実施しておく必要があります。
- 常時SSLの設定:暗号化によるセキュリティ対策として必須
- SEOの設定:検索サイトでの上位表示を実現するための対策
- 運用体制の確立:継続的な運用とWebサイトの分析・改善を行うための体制づくり
Webサイトの構築方法
Webサイトの基本的な構築方法について解説します。
基本的な流れ
Webサイト構築の基本的な流れは下記のとおりです。
- 企画:Webサイトを構築する目的を明確にする
- 設計:サイトマップ、ワイヤーフレーム、デザインカンプを作成する
- 制作:制作と運用の工数を見据えて制作方法を選択する
- リリース・運用:リリース後も効果測定と検証・改善を繰り返す
ワイヤーフレームとは
ワイヤーフレームとは、Webサイトの設計図をページ単位で作成したもののことです。デザインカンプを作成する前段階で、Webサイト全体の構成をすり合わせるために活用されます。
ワイヤーフレームの段階で決定するのは、どのようなレイアウトにするか、どのコンテンツをどう配置するか、といった点です。詳細なデザインについては、後工程のデザインカンプにて決定します。
Webサイトにイラストを掲載する効果とは
Webサイトに掲載する素材にイラストを用いることで、どのような効果が得られるのでしょうか。
イラストを掲載する3つの効果
Webサイトのイラストを掲載することで、下記の3つの効果を得られます。
- 効果1:情報を視覚的に伝えられる
- 効果2:Webサイトの独自性を打ち出せる
- 効果3:コストを抑えられる
制作コストを抑えつつ効果的なWebサイトを作成する上で、イラストの活用は有効な手段の1つといえます。
イラストの主な表現の手法7選
イラストにはさまざまな表現手法があります。主な手法として挙げられるのは下記の7点です。
- 手法1 線による表現:シンプルでスタイリッシュなデザインとの相性が良い
- 手法2 面による表現:フラットデザインとの相性が良い
- 手法3 幾何学模様による表現:抽象的な表現が可能
- 手法4 手書き風の表現:温かみや親しみやすさを演出できる
- 手法5 コミカルタッチの手法:楽しくエネルギッシュな雰囲気を演出できる
- 手法6 コラージュによる表現:抽象的な表現の中に具体的なメッセージを込められる
- 手法7 アイソメトリックによる表現:3DCGを使うことなく立体的な表現が可能
WebサイトはAIで作成できる?
近年はAIの技術が多方面で活用されています。WebサイトはAIで作成できるのでしょうか。
AIを活用する3つの方法
Webサイト作成にAIを活用する方法として、次の3パターンが挙げられます。
- Webサイトの要素(掲載画像やイラスト)を生成AIで制作する
- Webサイトに掲載するテキストコンテンツ(記事やキャッチコピー)をAIで生成する
- Webサイトのコーディング(HTML/CSS)をAIで代替する
このように、従来は人の手で行っていた作業を部分的にAIで代替することにより、効率化や省力化につながります。
AIを活用する際の注意点
Webサイト制作にAIを活用する際には、下記の点に注意が必要です。
- すべての工程が自動化できるわけではない
- コンテンツの量産はSEOに悪影響を与える場合も
- AIが生成した成果物は必ず人の目でチェック
現状のAIはあらゆる工程を一任できるわけではなく、あくまでも人が行っていた作業の一部を代替するツールであることを念頭に置く必要があります。
Webサイトの集客に効果的な手法
Webサイトを公開しただけではアクセスは増えていきません。集客に効果的な手法を把握した上で、実践していくことが重要です。
効果的な手法10選
Webサイトの集客に効果のある手法として、下記の10点が挙げられます。
- リスティング広告:少額から始められる
- ディスプレイ広告:幅広い層にアプローチできる
- 記事広告:掲載先のメディアの集客力を活用できる
- プレスリリース:新商品や新機能の発表時に効果的
- メールマガジン:簡素な仕組みで運用できる
- SNS:拡散力が高い
- ウェビナー:見込み客との接点を一定時間確保できる
- コンテンツマーケティング:制作したコンテンツが自社の資産になる
- ポータルサイト:掲載先サイトの集客力を活用できる
- オフライン施策:直接アピールすることで印象に残りやすい
Webサイト集客を成功させるポイント
Webサイトへの集客を成功させるには、次の3点を実践していくことが大切です。
- ターゲット分析を徹底する:ターゲットにとって有益な情報を提供する
- 自社の強みを打ち出す:自社ならではの独自性を打ち出す
- 粘り強くPDCAを回す:効果を検証しながら改善を繰り返す
Webサイトへの集客は、特定の施策によって爆発的に効果が上がるものではありません。地道な効果測定と改善を繰り返しながら、着実にアクセスを増やしていくことが重要です。
Webサイト制作の全体像をつかもう
事業の目的達成に寄与する効果的なWebサイトを構築するには、制作プロセスの全体像を把握しておく必要があります。Webサイト公開をゴールに設定するのではなく、その後の運用や改善を見据えて管理しやすいWebサイトを制作しましょう。今回紹介したおすすめの記事を参考に、ぜひ自社の課題解決につながるWebサイトの制作を実現してください。
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