Webサイトにはテキスト(文字)以外に、イラストや画像(写真)、動画なども掲載できます。数ある表現手法の中から、イラストを選択することでどのような効果が得られるのか、気になっていた方も多いのではないでしょうか。


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この記事では、Webサイトにイラストを掲載する効果と、主な表現手法についてわかりやすく解説しています。Webサイトに利用できるイラスト素材サイトの例とともに見ていきましょう。
Webサイトにイラストを掲載する3つの効果
Webサイトにイラストを掲載する主な効果として、次の3点が挙げられます。
- 効果1:情報を視覚的に伝えられる。
- 効果2:Webサイトの独自性を打ち出せる。
- 効果3:コストを抑えられる。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
効果1:情報を視覚的に伝えられる
複雑な情報や抽象的な概念を視覚的に伝えられることは、イラスト掲載によって得られる効果の1つです。文章で表現すると長文になりかねない内容も、図示することでシンプルかつ端的に伝えられます。サイトを訪れたユーザーは、掲載されている情報を直感的に理解しやすくなるでしょう。また、視覚に訴えることによって記憶に残りやすくなる効果も期待できます。
効果2:Webサイトの独自性を打ち出せる
オリジナルで制作したイラストを掲載することにより、Webサイトの独自性を打ち出せます。これにより、どの競合サイトとも異なる特徴が視覚的に強調され、差別化につながる点が大きなメリットです。
膨大な量のWebサイトの中で、ユーザーから「選ばれる」サイトになるには独自性が欠かせません。オリジナルイラストの掲載は、この課題に対する1つの打開策になり得ます。
効果3:コストを抑えられる
Webサイトの内容を図解する際、制作コストを抑えられることも大きなメリットです。自社で素材を用意する場合、画像の制作には撮影などの手間とコストがかかります。
イラストに関してもイラストレーターに発注する工程が必要になるものの、自社で撮影機材や撮影場所などを準備する必要はありません。結果として、求めていた図版を省コストで用意できる可能性があります。
Webサイト全般の作成費用については次の記事で解説していますので、ぜひご参照ください。
イラストの主な表現の手法7選
イラストと一口に言っても、さまざまな表現手法があります。イラストの主な表現の手法として挙げられるのは下記の7点です。
手法1:線による表現
線画を中心に構成するパターンです。シンプルでスタイリッシュなデザインと相性が良く、すっきりとしたWebサイトに仕上げられます。商品やサービスの操作方法や特徴などを図示したい場合には、線による表現のほうが要点を端的に伝えられるケースも少なくありません。
【線による表現の例】
LEGO|実践ロボットプログラミング
手法2:面による表現
平面的なイラストで構成するパターンです。立体的な表現を意図的に排したフラットデザインとの相性が良く、シンプルで親しみやすい印象を与える効果があります。面による表現の場合、人物のイラストにあえて表情を描かないケースも少なくありません。これにより、サイト訪問者が自分自身を重ね合わせて捉える効果が期待できる場合もあります。
【面による表現の例】
株式会社エヴォワークス|採用情報
手法3:幾何学模様による表現
幾何学模様を中心にページデザインを構成するパターンです。素材一つひとつには特定の意味をもたないものの、配置の仕方によってユーザーの視線を誘導したり、強調したい情報を示したりする効果が期待できます。抽象的な表現が可能になるため、物事の概念やコンセプトといった既存の素材では表現が難しいテーマに最適です。
【幾何学模様による表現の例】
手法4:手書き風の表現
手書きで描いたようなタッチのイラストで構成するパターンです。温かみや親しみやすさを演出したい場合に適しています。オリジナルで制作されたイラストであれば、どのWebサイトとも似ていないオリジナリティを打ち出せるでしょう。個性的な表現も可能であることから、ブランディングを目的としたWebサイトにも最適です。
【手書き風の表現の例】
エムスリーソリューションズ株式会社|Group Vision
手法5:コミカルタッチの手法
漫画のような表現によって構成するパターンです。カラフルで躍動感のあるイラストを掲載することにより、楽しくにぎやかな雰囲気を演出できます。Webサイト内でイラストのタッチを統一することにより、一体感のあるサイトを制作できる点も大きなメリットです。
【コミカルタッチの手法を用いた例】
株式会社フェリシモ|魔法部
手法6:コラージュによる表現
イラストと写真を組み合わせて構成するパターンです。抽象的な表現の中に具体的なメッセージ性を込められる表現といえます。また、見た目のインパクトも強いため、Webサイトのファーストビューに掲載するイラストとして最適です。イラストと写真のバランスを変えることによって、躍動的でコミカルな表現にも、シンプルで落ち着いた表現にも活用できます。
【コラージュによる表現の例】
株式会社デイトナ・インターナショナル|FREAK’S STORE
手法7:アイソメトリックによる表現
奥行きを感じさせる配置にすることで、立体的な表現を実現しているパターンです。3DCGを駆使することなく立体的な視覚効果を演出できるため、制作コストを削減しつつ近未来的なデザインを構築できます。独自性の高いデザインにしたい場合におすすめです。
【アイソメトリックによる表現の例】
株式会社ユリ電気商会
Webサイトに利用できるイラスト素材サイトの例
Webサイトに掲載するイラストはオリジナルで描き起こすことも可能ですが、素材サイトを活用すればより手軽に素材を準備できます。イラスト素材サイト3点を紹介しますので、ぜひご活用ください。
イラストAC
「イラストAC」は、無料でダウンロード可能なイラスト素材が豊富に掲載されている素材サイトです。更新頻度が高く、季節や時期に応じてテーマ別の特集が組まれることもあるため、自社にとって必要な素材が見つかる可能性があります。有料会員(プレミアム会員)向けの素材も多数用意されているので、高品質なイラスト素材を探したい場合におすすめです。
unDraw
「unDraw」は、フラットデザインのイラストが豊富に提供されている素材サイトです。各素材のメインカラーを変更できるため、自社のWebサイトに必要な色合いのイラストを探したい場合に適しています。画像検索に使用できる言語は英語のみですが、「office」「building」といった単語で手軽に検索でき、目的のイラストを見つけやすい点が大きな強みです。
Linustock
シンプルな線画が多数提供されている素材サイトです。パスを操作できるEPSファイルも提供されているため、色を付けるなどの加工を施して利用することもできます。モノクロの線画イラストを探したいときや、自社のWebサイトに合う色のイラストが見つからないときなどにおすすめです。
イラストの効果を活かしてWebサイトを作成しよう
Webサイトにイラストを用いることで、視覚効果の向上や独自性の強化といった効果を得られるほか、画像制作と比べてコストを抑制できる可能性があります。一口にイラストといってもさまざまな表現手法があることを知り、自社のWebサイトのイメージに合う表現を選択することが重要です。
今回紹介したイラスト素材サイトも活用しながら、ぜひ競合サイトとはひと味違ったユニークなWebサイトの制作を実現してください。