Webサイトとは?ホームページとの違いや種類、作成方法を解説

執筆者 水落 絵理香(みずおち えりか)
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Webサイト作成を思い立ったらチェック!ホームページとの違いや種類を解説

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ブランドイメージ向上や集客、ビジネスチャンス拡大などを行うためには、今や自社Webサイトの活用がほぼ不可欠となりました。これまで特に必要と思っていなかったものの、いよいよ自社Webサイトを立ち上げようと考えている担当者の方は少なくないでしょう。

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とはいえ、思い立ってすぐに作成できるものでもありません。まずは、そもそもWebサイトとはなにか、ホームページとの違いは何か、作成するにはどのような方法があるのかを事前に理解しておきましょう。

本記事では、上記のような、Webサイト制作前に知っておきたいことをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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Webサイトとは?ホームページとの違いは?

Webサイトのイメージまずは、Webサイトの定義を確認しましょう。

皆さんもよく目にする、企業が運営している「コーポレートサイト」(企業の紹介を目的としたWebサイト)の場合、トップページ、事業内容、商品・サービスの説明、IR情報、問い合わせ、プライバシーポリシーなどのページで構成されています。

それぞれのページを「Webページ」と呼び、Webページの集合体をWebサイトと呼びます

そして、同じような意味で「ホームページ」が使われている場合があります。「Webサイト」と「ホームページ」は、何が違うのでしょうか。

ホームページの本来の意味は以下のとおりです。

  • Webサイトで最初に表示されるページのことで、ホームページやトップページ、フロントページ、メインページとも呼ばれる
  • ブラウザを起動したときに最初に表示される(ように設定した)Webページ

本来は「Webサイト」と「ホームページ」の意味は違うのですが、国内では一般的に「ホームページ」と「Webサイト」は同じ意味で使われることが多いようです。
 

Webサイトがなぜ必要かを明確にしよう

Webサイト制作を本格的に始動する前に、「なぜWebサイトがほしいのか」という理由を明確にしましょう。

次でご紹介しますが、Webサイトと一口に言っても種類は様々です。それぞれに特徴があるため、「Webサイト制作によって何を叶えたいのか、どんな課題を解決したいのか」という点を明確にし、それに適した種類のサイトを制作する必要があります。

また、Webサイト制作はサイトの種類によって予算や工数も変わってきます。プロジェクトが進んだあとに「しまった!」とならないためにも、制作目的を明らかにし、チームで共通認識を持って取り組むことが大切です。

さらに、制作目的を明確にすれば「どういう人に見てほしいのか」「彼らはどんなデザインを好むのか」「どんなことを主張すればいいのか」など、ターゲットを意識した要素をWebサイトに組み込みやすくなります。

Webサイトは、勢いで作り始めると後々軌道修正しても思うような方向に進みづらくなります。まずは、なぜ作ろうとしているのかをしっかりと考えましょう。
 

Webサイトにはどんな種類がある?

Webサイトは様々な種類があります。

まずは目的を明確にした上で、どの種類のWebサイトを作成するか決定しましょう。

ここでは、企業向けのWebサイトでよく利用される種類をご紹介します。
 

1.コーポレートサイト

会社情報、事業活動、商品情報、IR情報、採用情報など企業に関する情報を網羅的に掲載するWebサイトです。

企業理念や環境への取り組みなどの紹介もよく見られます。顧客と企業との大きな接点となるため、問い合わせ増加やブランディング、採用など様々な目的を内包するケースが多いでしょう。

様々な情報を整理し、訪問したユーザーが知りたい情報にすぐアクセスできるような導線設計が重要です。
 

2.サービスサイト

特定の商品やサービスに関する情報を切り出したWebサイトをサービスサイトと呼びます。

商品やサービスについて知りたい方にとっては、様々な情報が掲載されているコーポレートサイトよりもサービスサイトの方が利便性が高いでしょう。

商品やサービスに興味があるユーザーに対し必要な情報だけを提供するため、問い合わせや資料請求などのコンバージョンにつながりやすくなります。
 

3.LP(ランディングページ)

検索エンジンやWeb広告などで気になった記事から、ユーザーが最初にアクセスしたページを指します。

一般的にはリスティング広告など、Web広告の受け皿として用意されているページを指すことが多いでしょう。

広告経由で流入したユーザーに対し購入や問い合わせなど何かしらのアクションを促すため、興味喚起、商品やサービスの説明から購入や問い合わせなどのコンバージョンまで、一連の流れを1枚のWebページに記載して、コンバージョンへスムーズに導くことができます。
 

4.ECサイト

ECとは「Electronic Commerce」の略で、日本語では「電子商取引」となります。

Webサイト上で商品の販売を行うもので、カート機能や決済機能が実装されています。

「オンラインショップ」と呼ぶほうが馴染みがあるかもしれません。

商品の販売がメインの目的ですが、後述するオウンドメディア的な機能を持ち、潜在顧客へのアプローチから商品購入までを一気通貫で行うケースも増えています。
 

5.オウンドメディア

オウンドメディアとは一般的なニュースメディアとは異なり、企業自らが自社に関連する情報を発信するWebサイトを指します。

潜在顧客に興味を持ってもらえそうなコンテンツを発信し、メディアを通じて自社への理解を促し、資料請求や購入などにつなげていくことを目的に運営されます。

今見ていただいているWebサイトも、HubSpot Japanが潜在顧客に向けて有益なコンテンツを発信するためのオウンドメディアです。
 

Webサイトを作成する前に準備しておくもの

Webサイトを作成するには、まずサーバーとドメインを準備する必要があります。
 

Webサーバーとは?

Webサーバーとは、ブラウザに表示されるWebページのデータを保管し、Webサイトにアクセスしたユーザーに情報を提供するコンピュータのことです。

あるユーザーが自身のパソコンやスマートフォンからWebサイトにアクセスする際、サーバーにリクエストが送られます。そのリクエスト内容をサーバーが読み取り、該当のWebページを表示します。自社で物理サーバーを設置するケースと、業者が提供するレンタルサーバーを利用するケースがあります。
 

レンタルサーバーを利用する際は、下記項目を確認して総合的に判断しましょう。

  • サーバーの安定稼働実績
  • バックアップなどの各種機能
  • サーバーの性能(CPUやSSD対応など)
  • 利用可能なディスク容量
  • 料金プラン

 

レンタルサーバーの種類

レンタルサーバーにはいくつか種類があり、主に「共用サーバー」、「専用サーバー」、「VPS」、「クラウドサーバー」に分けられます。

<共用サーバー>

1台のサーバーを複数の利用者で利用するのが、共用サーバーです。

費用を抑えられるというメリットがある一方で、使用できる容量に制限がある、他の利用者からの影響を受ける可能性があるなどのデメリットがあります。

<専用サーバー>

1台のサーバーを1利用者のみで利用するのが、専用サーバーです。

費用は共用サーバーよりも必要となりますが、使用できる容量が多い、他の利用者からの影響を受けないというメリットがあります。

<VPS(仮想専用サーバー)>

VPSでは共用サーバーと同じく1台のサーバーを複数の利用者で利用しますが、サーバー内に仮想サーバーを作成するため、原則として他の利用者の影響を受けなくなります。

専用サーバーと同等の機能を利用できつつ、費用を下げられる点がメリットです。

<クラウドサーバー>

複数のサーバーを複数の利用者で利用することにより、サーバーをネットワーク上に構築するような形で利用できるのがクラウドサーバーです。

メモリなどのサーバースペックを容易に変更できる点が大きなメリットであり、柔軟なサーバー運用が可能となります。

<レンタルサーバーのサービス>

レンタルサーバーには、主に以下のようなサービスがあります。

さくらのレンタルサーバ

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さくらインターネットが提供しているレンタルサーバーサービスです。

ライトからビジネスプロまで用途に合わせた細かいプランが用意されている他、専用サーバーを利用できるプランも選択できます。

Xserver Business

Xserver Businessのイメージエックスサーバーが提供しているレンタルサーバーサービスです。

レンタルサーバーで国内シェアNo.1を謳っている「Xserver」の法人向けサービスで、高いアクセス耐性などを強みとしています。共用サーバー、専用サーバーのどちらも選択できます。

Compute Engine

Computer EngineのイメージGoogle が提供しているクラウドサービス「GCP(Google Cloud Platform)」のうち、クラウドサーバーサービスとなるのがCompute Engineです。

マシンタイプや仮想マシンなどのリソースの使用状況に応じて課金される仕組みを導入しています。
 

ドメインとは?

ドメインとは、Webサイトのインターネット上の住所を表すものです。HubSpotの日本Webサイトの場合、URLは「https://hubspot.jp/」でドメインは「hubspot.jp」の部分です。

ドメインは、レンタルサーバー事業者やドメイン取得サービスを提供している会社から購入できます。
 

独自ドメインとは?

独自ドメインとは、希望する文字列を使用したオリジナルのドメインです。誰とも共有しない世界に1つだけのもので、法人・個人を問わず取得できます。

企業の場合、自社名や商品名、サービス名など自社固有の名称をドメイン名として使用するケースが多く見られます。

HubSpotの日本WebサイトのURL「https://hubspot.jp/」も、独自ドメインの1つです。

独自ドメインを取得しない場合は、Webサイト作成事業者などのドメインを間借りすることになるため、URLに事業者名などの名前が入り、自由に設定ができません。

完全オリジナルのWebサイトを制作したいなら、独自ドメインの取得は必須と言えます。

独自ドメインの取得で得られるメリットは、以下の3つです。

<ブランディング強化につながる>

自社固有の名称を使用した独自ドメインを取得すると、WebサイトのURLには自社名やサービス名などが入るため、Webサイトを訪れたユーザーに自社を認識してもらいやすくなります。また、独自ドメインを使用していることでユーザーに「きちんとした会社」というイメージを与えられるため信頼を得やすくなります。

独自ドメインを取得し、さらにWebサイトに「自社らしさ」を反映させれば、より効果的なブランディング強化になるでしょう。

<ブログサービスの影響を受けない>

独自ドメインを取得すると、レンタルサーバーや自社サーバーなどを利用して運用することになるため、外部の影響を受けにくくなります。

例えば、無料のブログサービスを利用し、そこが提供するドメインを使った場合、ブログサービスが終了すると自社のブログも消えてしまいます。

対して、独自ドメインは完全に自社のものとして管理ができるため、突然消える心配がありません。

<SEO対策に効果的>

独自ドメインの取得は、SEO対策にも好適です。例えば、ドメイン名を自社やサイトに関連する文字列にした場合、ユーザーはサイト内容を想像しやすくなり、クリック率や訪問率が高まります。

加えて、ユーザーにとって有益な質の高いコンテンツを発信し続けることで検索エンジンから評価され、上位表示される可能性が上がります。

検索エンジンによる評価はドメインに紐付きます。独自ドメインならWebサイトを移行した際も引き続き同じドメインを使用できるため、獲得した評価がなくなる心配がありません。

こうした魅力がある一方で、独自ドメインには以下のようなデメリットもあります。

<維持費が高額になる可能性がある>

独自ドメインは取得の際にかかる費用に合わせて、更新費用が必要となります。

ドメインの種類によっては更新費用が高くなるため、維持費が高額になる可能性があります。

<初期は上位表示が難しい>

独自ドメインを取得したばかりのときは、SEO対策による上位表示が困難です。

検索順位に関わる要素に「ドメインパワー」というものがあります。ドメインパワーはGoogle が検索順位を決める際の評価項目の1つであり、ドメインパワーが強いと検索順位が上がると言われています。しかし、新規取得した独自ドメインはドメインパワーを持っていないため、初期は上位表示が難しいのです。

コツコツ運営を続けることでドメインパワーがつき、上位表示されやすくなっていきます。
 

Webサイトを作成する方法

Webサイト作成のイメージWebサイトの作成方法は、現在大きく分けると以下の2つです。

  • ゼロからWebサイトを作成する
  • CMSを利用してWebサイトを作成する

それでは、それぞれの作成方法を詳しく見ていきましょう。
 

ゼロからWebサイトを作成する

HTML、CSS、JavaScript、PHPなどを駆使してホームページを自分でゼロから作成します。

自分のイメージに合ったオリジナルのホームページを作成できますが、それなりのリソースを割く必要があり管理コストも大きくなりがちです。
 

CMSを利用してWebサイトを作成する

CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略で、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、ホームページが作成できる仕組みです。

現在は有償無償のCMSが多数提供されています。

最も利用されているCMSはWordPressで、全世界のすべてのホームページの内36.8%で利用され、CMSのシェア63.4%を占めます。WordPress以外にも、様々な機能を実装した利便性の高いCMSがいくつもあります。

今回はWordPressに加えて、低価格で使いやすいCMSをご紹介します。

→ダウンロード: CMSを活用したWEBサイト作成無料ガイド & CMS選定シート

 

WordPress

WordPressのイメージ無料で商用利用可能なCMSです。

多くのITエンジニアによって機能追加が行われています。

プラグインやテーマの選択によりカスタマイズ性が高い特徴があります。独自でホームページを作成できますが、運用や管理まで考えると制作会社に依頼するケースが多いです。

→ダウンロード: WordPress活用無料ガイド

 

Wix

Wixのイメージ世界190か国で1億6,000万人以上の利用者がいます。

600以上のテンプレートからWebサイトのデザインを選択できるため、Webサイトの目的や役割にマッチしたデザインを選ぶことができます。

また、ビジネス向けWebサイトに必要な問い合わせ画面、写真ギャラリー機能、ネット予約機能、SNSボタンなども簡単に導入できます。
 

Jimdo

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HTMLやCCSなどのコーディングが不要でホームページが作成できるだけでなく、コーディング技術があればデザインをカスタマイズできます。

レスポンシブ対応(スマホ画面への表示に対応)、SNSとの連携、アクセス解析などの機能も備えています。
 

AmebaOwnd

AmebaOwndのイメージスマートフォンサイトにも対応している無料のCMSです。デザインがシンプルなので、どのようなWebサイト構築にもマッチします。

アプリから更新ができる他、ブログ機能を有しているため自社のブランディングにも役立ちます。また、SNSとの連携が可能で、アップロードを行わなくてもInstagramなどに投稿した写真を利用できます。
 

Straw.Page

Straw.Pageのイメージスマートフォンから無料で、シンプルなWebサイト構築ができます。様々なテンプレートが用意されているため、サイト制作の知識がない方でもスムーズに作業が行えます。

有料プランでは独自ドメインを利用できる他、トラフィック分析ツールを組み込むことが可能です。

ホームページ作成ツールについては以下の記事でもご紹介しています。有料・無料を合わせて23のツールの特徴やプランなどを載せているので、ぜひご覧ください。

Webサイト制作に使用する「HTMLエディタ」と、HTMLの書き方については以下の記事をご参考ください。

まとめ

Webサイト制作を思い立ったら、まずはWebサイトを作る目的を明確にしましょう。Webサイトには種類があり、それぞれに向き不向きがあるため、目的をはっきり定めることで自社に適したWebサイトの種類が自ずと絞られます。

また、Webサイトはゼロから作るパターンと、CMSを使うパターンがあり、何を選ぶかで制作にかかる時間や費用も変わってきます。自社のリソースや予算、スケジュールなどに合わせて最善策を選びましょう。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

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