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自社でWebサイトを運営中で、検索順位をあげることに苦戦している方は多いのではないでしょうか。

2019年からGoogleのコアアップデートが頻繁に実施され、もともとGoogleの検索順位で上位表示されていたサイトが圏外になったり、2ページ目や3ページ目にあったサイトが上位に表示されたりなど、Googleの検索順位は未だかつてないほど変化しました。

その大きな検索順位の変動の大きな理由のひとつとして、検索品質評価ガイドラインで「YMYL」が設定されたことが挙げられます。

本稿ではYMYLの本質やYMYLが適用されるジャンル、SEOを意識したYMYLジャンルのコンテンツ制作についてお話します。

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YMYLとは?

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、Googleの検索結果の評価基準でもある検索品質評価ガイドラインのうちのひとつです。

Googleはお金に関する情報や生命に関する情報を重要視しており、信頼性の低い情報や虚偽の情報が掲載されているWebページを検索結果に表示しないように取り組んでいます。

なぜなら、Googleはユーザーの利便性を重要視していて、人をだますような情報をWeb上から排除するという理念があるからです。

YMYLについては、Googleが公開している「品質評価ガイドライン」の以下の内容がとても参考になります。

上記の冒頭を意訳したものが以下の内容です。

お金または生命に関すること(YMYL)

一部の種類のページまたはトピックは、人の幸福や健康、経済的安定、安全性に影響を及ぼす可能性があります。このようなページを「Your Money or Your Life」またはYMYLと呼びます。
 
引用:General Guidelines 

つまり、人の生活に直接的で大きな影響を与えるジャンルが、YMYLに該当するということです。

YMYLに該当するジャンルは?

YMYLに該当するジャンルは決まっています。

これから該当するジャンルでサイトを運営する、もしくはすでに運営されているのであれば、YMYLのガイドラインに沿ったコンテンツ制作を行う必要があります。

まずは具体的な該当ジャンルを確認してみましょう。

  • ショッピングや金銭の取引を行うページ
  • お金に関するページ
  • 医療に関するページ
  • 法律に関するページ
  • 重要なニュース記事や公的情報ページ
  • その他YMYLに該当する可能性の高いページ

ショッピングや金銭の取引を行うページ

Web上で商品を購入したり、決済するページが該当します。

スマートフォンが普及したことにより、手軽にWeb上で商品を購入できるようになりました。ですが、簡単に購入できるからこそユーザーにとって間違いのない、満足できる商品を届けなければなりません。

お金に関するページ

お金に関するページ、つまり年金や保険、税金など生きていく上で重要な情報が掲載されているページがYMYLに該当します。また、投資関連やローン、クレジットカードなどのお金にまつわる情報が掲載されているページもYMYLに該当します。

医療に関するページ

病気や薬などの健康に関するページもYMYLに該当します。

万が一、誤った情報をユーザーが信じてしまい行動に移してしまった場合、なんらかの悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。常に正しい情報が掲載されているWebページを検索結果の上位に表示することで、ユーザーは安心して情報を参考にできます。

法律に関するページ

人生に大きく影響される離婚や結婚、市民権の獲得などの法律に関するページもYMYLに該当します。

重要なニュース記事や公的情報ページ

国際的ニュースや災害、公的機関に関する情報を掲載するページもYMYLに該当します。

ニュースの中にはフェイクニュースが含まれていることもあり、騙されてしまうユーザーも少なくないため、YMYLに適用範囲になっています。

その他YMYLに該当する可能性の高いページ

直接YMYLには関係ありませんが、人生において大きな影響を与えてしまうであろうジャンルも、YMYLに該当します。例えば、自動車関連や養子縁組などの情報が掲載されるWebページもYMYLに含まれます。

YMYLが重要視される背景

SEOを意識したコンテンツ制作は昔から制作されていましたが、なぜ突然YMYLが重要視されるようになったのでしょうか。

それはGoogleの基本方針として、ユーザーに正しい情報を伝えることを重要視しているからです。

例えば、フェイクニュースが公開されたとします。フェイクニュースの情報を信じてしまった人たちは、ウソの情報に騙されて健康を害してしまったり、お金を失ってしまったりすることがあります。

Googleからすれば、ウソや信憑性の低いコンテンツを世の中に発信するわけにはいきません。だからこそ、利用者のお金や生命にかかわる重要なカテゴリを、検索品質評価ガイドラインの一部に定めました。

Googleは信憑性の高いコンテンツの評価を高め、それ以外のコンテンツの評価を下げることで、ユーザーに正しい情報が伝わるようにできます。結果的にユーザーは、Googleの検索エンジンを安心して利用できるのです。

YMYLのアップデートヒストリー

初めて検索品質評価ガイドラインでYMYLが公表された当時は、YMYLに該当するジャンルは一部しかありませんでした。

しかし、Googleの度重なるアップデートにより、徐々にYMYLに該当するジャンルは増加しています。

そこでここからは、YMYLのアップデートの歴史を振り返ってみましょう。

YMYLは医療や健康のジャンルからスタート

2017年の12月に医療や健康に関するジャンルのWebページにYMYLが適用されました。その結果、医療従事者や専門家が紹介した情報など、信憑性のある情報だけが上位表示されやすくなりました。

ただ、あくまで上位表示されやすくなっただけで、医療や健康に関するカテゴリの約60%だけが検索順位に影響をするようなものでした。

ウソの情報や人生に大きく左右されるコンテンツが対象に

2018年7月になると、フェイクニュースやヘイトスピーチ、無意味なポップアップなどの対策もガイドラインに追加されました。

さらにはYMYLに人種や宗教に該当するカテゴリが追加され、さらには就職や転職、学校、防災、フィットネスなどもガイドラインに追加されました。

Googleで頻繁に行われているコアアップデートによって、質の高いコンテンツが求められるのと同時に、低品質なコンテンツが淘汰されつつあるということの表れでもあります。

YMYLとEATの関連性

YMYLを意識するのであれば、絶対にはずせないのがYMYLと同様にGoogleが定める検索品質評価ガイドラインの「E-A-T」です。

E-A-Tとは「Expertise(専門性)とAuthoritativeness(権威性)とTrustworthiness(信頼性)」の3つの頭文字を取った略字です。

質の高いコンテンツを提供するのはもちろん、E-A-Tでは以下の3点が問われます。

  • 誰が作ったコンテンツなのか
  • 誰が運営しているサイトなのか
  • 情報には信憑性があるのか

上記を強く意識したWebページやWebサイトにすることで、Googleからの評価が高まり、Webサイトを訪れたユーザーも安心して情報を利用できます。

絶対にやっておきたい3つのYMYL対策

では、Googleが求める高品質なコンテンツをつくるためには、どのような点に意識すればよいのでしょうか?それは以下の3つの対策を意識してYMYLを遵守することです。

  • 運営中のサイトが1番と言えるくらいの専門的な情報を掲載すること
  • 少しでも自信がない情報は載せないこと
  • 情報の発信元をしっかり明示すること

それではそれぞれの対策について詳しく見ていきましょう。

運営中のサイトが1番と言えるくらいの専門的な情報を掲載すること

そのサイトに掲載しているコンテンツの分野で、運営しているサイトが1番と言えるぐらいの専門的な情報を掲載することが重要です。

ベストなのはその分野に直接携わっていて、誰よりも深い知見を持ち、分かりやすく読者に情報を伝えられることです。

今はどんなジャンルであっても、情報を手に入れられる時代です。さまざまな情報がWebサイトに氾濫している状況で、誰でも簡単に答えを手に入れることができます。

だからこそ、Webサイトを作りたいと思っても、Web上だけで情報収集をしてしまうと、結局はほかのWebサイトと似たり寄ったりの内容で終わってしまいます。

つまり、本当の専門家になることでどこよりも質の高い、信憑性のある記事やコンテンツができあがるというわけです。

しかし、専門家になることは簡単ではないことは容易に想像できるでしょう。そんな時におすすめなのが、以下のような手法でE-A-Tが定める基準を担保することです。

  • 専門家に記事を作成してもらう
  • 専門家に記事作成の依頼が難しいのであれば監修してもらう
  • 専門家にインタビューして記事作成を行う

少しでも自信がない情報は載せないこと

コンテンツのすべてに事実だけを載せることも重要です。

掲載する情報に少しでも自信がないのであれば、掲載するべきではありません。もし、疑問が残っているのであれば100%大丈夫と確信が持てるまで、徹底して調査を行いましょう。

「少しくらいは大丈夫だろう」と思って記事を公開してしまうことで、多くのユーザーがページを訪れるでしょう。

不確かな情報を信じてしまったユーザーは、公開情報を信じて何らかの行動を取ります。それが命やお金に関わることだったならユーザーに不利益を招き、Googleからは虚偽の情報を公開したWebサイトであると認識されてしまうでしょう。

その結果、Webサイトの全体の検索順位は下がってしまい、最悪の場合には閉鎖せざるをえなくなってしまうでしょう。

掲載する情報に不安があるなら、以下のような手法で情報の信頼性を担保しましょう。

  • 専門の書籍で確認する
  • 1次情報となる情報発信元のサイトから情報を引用する
  • 実際に多人数にアンケートを実施してデータを取得する

情報の発信元をしっかり明示すること

WebサイトやWebページに権威性を持たせることも重要です。

例えば、コンテンツの内容はしっくりくるけれど、誰が書いたのか作ったのかが解らないと読者は不安になるものです。

そのため、誰が記事を書いたのか、もしくは監修したのかを分かりやすい場所に明記してあげましょう。

また、紹介するコンテンツの分野に特化している専門家が記事やコンテンツを作ったり、監修したりすることで、権威性という基準も大きくクリアできます。

よりイメージが湧くように以下のサイトを例にして見ていきましょう。

https://ishipedia.jp/dictionary/face-each-other/ulcerative-colitis/ulcerative-colitis5/

イシペディアは、医師監修のもと、病気や食に関する情報を発信しているサイトです。

病気や食に関する情報は誰もが欲しいものではありますが、信憑性がないようなサイトですとやはり信じて良いものかどうかを考えてしまうものです。

ですが、実在する医師のインタビューや監修の表記があれば、誰もが安心して記事を読むこともできます。

YMYLを制する者がSEOの検索順位で上位表示ができる

今後SEO対策を行っていくうえで、YMYLのことを知らないとGoogleの意思に反してサイトの更新をし続けていく可能性もあります。

実際のところ、Googleはアップデートを頻繁に繰り返していますし、それと同時にYMYLの精度も上がっているというわけです。

検索順位を上位に表示できるかどうかは、YMYLで求められている本質をコンテンツ作成に活かせているかで大きく変わってきます。

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元記事発行日: 2019年12月02日、最終更新日: 2020年6月26日

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