Facebook広告は精度の高いターゲティング機能を備えながらも小さな予算で配信できます。配信するだけなら数百円でも配信可能です。
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Facebook広告の基礎と事例がわかる完全ガイド!
無料ガイド
・Facebook広告の目的とメリット
・広告の種類や料金体系
・わかりやすい出稿方法
・Facebook広告の活用事例
・広告の使いこなしによる差別化
Facebook広告に興味はあるけどなかなか踏み出せないという方は、まずは仕組みを把握するために小さく始めてみてもいいかもしれません。
今回は、Facebook広告の課金方式と広告配信における予算コントロールなどの仕組みを説明します。記事後半では、実際に300円でFacebook広告を配信してみた結果もご紹介します。Facebook広告の出稿に躊躇されている方はぜひ参考にしてみてください。
Facebook広告の課金方式
Facebook広告の課金方式は、大きくは「クリック課金」と「インプレッション課金」に分けられます。
クリック課金(CPC)
広告がクリックされた時点で課金される方式です。
CPC(Cost per Click)とも呼ばれます。オークション形式となっているので、1クリックの料金は常に変動します。
ユーザーが広告を閲覧しただけでは課金されないため、費用対効果が高い方式だと言われています。クリック課金が向いているのは、商品の購入やサービスの申し込みなどの具体的なコンバージョンを得たい場合などです。
インプレッション課金(CPM)
広告が表示された時に課金される方式です。
CPMは「Cost Per Mille(Milleはフランス語で1,000の意味)」の略です。クリック課金と同様に、料金は広告表示毎にオークション形式で決定されます。
具体的なコンバージョンよりも、広告を見てもらうことを目的としている方式です。そのため、商品やサービス、ブランドの認知度を上げたい、見込み顧客を醸成したいといった場合に向いています。
その他にも、動画広告の場合はThruPay(最後まで再生されたか、もしくは15秒以上再生された場合のみ課金される)、アプリ広告だとアプリがインストールされた時点で課金される形式もあります。
広告オークションで広告配信毎の料金が決まる
オークションとは、どの広告主の広告を、誰に、いくらで入札するかを決める仕組みのことです。ユーザーがFacebook広告にアクセスし、広告枠のあるページを開いた瞬間に、どの広告が入札されるのかオークションが始まり、選ばれたものが表示されます。
入札の際に考慮されているポイントは以下の3つです。
- 入札単価
Facebook広告を出稿する際、広告主が自ら決定する金額。自由に金額を設定できるが、競合よりも単価が低いと広告が表示されない場合がある。
- 推定アクション率
ユーザーに広告が表示された際、アクション(いいね!やクリックなど)やコンバージョンに繋がるかを推定。
- 広告品質
ユーザーからのフィードバックや、低品質な広告(扇情的な表現、文字だらけで見にくいクリエイティブなど)になっていないかを判断。
これら3つをもとに判断されるため、単に高額な単価を設定すればいいというわけではありません。
推定アクション率と広告品質が高い=ユーザー体験を損ねない、興味関心に沿った広告クリティブを意識しましょう。
逆に言えば、推定アクション率と広告品質が競合を上回っていれば、単価が低くても表示される可能性があるということです。
この3つのバランスを測るには、複数のクリエイティブを用意して広告配信し、A/Bテストを繰り返してユーザーの反応を見ていくのがいいでしょう。
Facebook広告の課金方式の設定はできる?
Facebookでは、広告の目的によって選べる課金方式が異なります。例えば目的に「リーチ」を選択すれば「インプレッション」の課金方式になり、「トラフィック」を選ぶと「インプレッション・クリック」の2種類から選択できるような仕組みです。
それぞれの目的に対応する課金方式については、以下の表をご確認ください。
広告の目的 |
対応する課金方式 |
ブランドの認知度アップ
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リーチ
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トラフィック
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エンゲージメント
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アプリのインストール
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- インプレッション
- クリック
- アプリインストール※
※インストール1回毎に料金発生
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動画の再生数アップ
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- インプレッション
- Thruplay※
※15秒以下の動画は視聴が完了すると料金発生。 15秒以上の動画は15秒以上視聴されると料金発生
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リード獲得
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メッセージ
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コンバージョン
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なお、複数の課金方式に対応する目的を選んだ場合は、広告セットを設定する際に「課金対象」という項目から目的の課金方式を選択できます。
Facebook広告のそれぞれ種類についての詳しい説明は、以下の記事もご覧ください。
Facebook広告の課金タイミングと支払い方法
ここでは、Facebook広告の課金タイミングと支払い方法についてご紹介します。
課金タイミング
Facebook広告では、広告で予算を消化した後の決済のタイミングが「自動決済」と「手動決済」の2種類あります。
自動決済は一定の予算を消化した際に自動で決済されるもので、毎月の請求日にまとめて請求されます。一方の手動決済では、アカウントにあらかじめ入金していた残高から、最大1日1回広告費用が差し引かれます。
なお、決済のタイミングは自由に選べるのではなく、クレジットカードかPayPalの場合は自動決済、オンライン銀行振込の場合は手動決済となります。
支払い方法
Facebook広告で使用した費用の支払い方法は、日本ではクレジットカード、PayPal、またはオンライン銀行振込でのみ可能となります。
使用できるクレジットカードまたは国際ブランド付きデビットカードは、以下の4つです。
- American Express
- JCB
- MasterCard
- VISA
広告費の支払いが上手くいかなかった場合は出稿が停止されるため、注意が必要です。
支払いが失敗する可能性としては、クレジットカードの利用可能額超えや利用期間切れなどが挙げられます。対応方法が分からない場合は、Facebookの問い合わせフォームを利用しましょう。
なお、広告代理店に広告運用を依頼している場合は、代理店が支払いまで行うケースもあるため、どのような運用にするかは代理店との相談になります。
まとめ
Facebook広告はFacebook、Instagram、提携アプリに配信できるため、アプローチできる年齢層が広く、多くのビジネスで有効な宣伝メディアです。
アプローチ先が広いだけにターゲットユーザーを明確に理解しておく必要があります。Facebookの場合、自力でターゲット層を見つけるよりも、自動最適化の機能を活用しながら見つけていくのが良さそうです。
運用初期はターゲット選定や単価感の把握に集中し、ある程度見えてきたら入札戦略を設計し、効果検証を繰り返していきましょう。
また、一度効果の出た広告でも、時間が経過することで市場やユーザーの反応が変化することもあります。よい結果が出た後も、定期的にブラッシュアップしていくことが大切です。
そして、なぜFacebook広告を使用するのか、使用することでどんな結果を望んでいるのかという目的を見失わないよう、定期的に立ち返りましょう。
Facebook広告についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。